記事公開日:2021.11.11
最終更新日:2023.01.20

帳票のペーパーレス、デジタル化で「工数の削減」と「生産性を向上」させた事例

はじめに

現場には様々な帳票、チェックシートが溢れています。
日報、作業標準、点検チェックシート、設備故障記録、作業実績表、等、、、
これらの帳票、及びチェックシートをデジタル化、ペーパーレス化することで工数を削減、及び生産性を向上させた事例をご紹介致します。

CASE1:「作業日報をデジタル化して工数を削減した事例」

A県で樹脂加工品を製造しているA社では紙の作業日報にその日の出来高を手書きで記入していました。現場作業者は紙への記入に加え、現場PCにその数量を入力する、という作業も行っています。
さらに、その記録された実績は事務員により紙とPC入力の間違いが無いかの確認が行われ、ムダな工数が発生していました。
また、生産管理担当者は前日実績を翌日の生産計画に反映するため、朝早く出勤し各ラインから日報の実績をかき集め、生産計画を立案する、というような業務が行われていました。
そこでこのA社では作業日報兼実績記録表をタブレット入力しデジタル化することで工数の削減を目指しました。

作業員は実績をタブレットに入力することで紙とPCへの二重の実績記録作業から解放されました。
さらに、このタブレットに入力された実績は自動でシステムと連携し入力されるため、事務員によるムダな確認作業も不要となりました。

さらに、毎朝生産管理担当者がかき集めていた実績は、作業員がタブレットによりデジタルデータとして入力しているため、現場から紙を集めて数字抽出し実績を集計する、という手間が無くなったため、毎朝の実績収集に掛けていた時間が丸々削減できる結果となりました。

このタブレットにより入力された実績はデジタルデータのため、例えば上記のように生産計画立案のためのデータであり、

  • ラインごと、担当者ごとの生産性が分かるようになり現場改善のデータとして活用できる
  • リアルタイムで実績が把握できるので都度現場確認しなくても工程進捗が確認できる

等、今後様々な活用方法が期待されます。

CASE2:「故障記録をデジタル化して生産性を向上した事例」

B県で金属加工を行っているB社では設備故障が頻発し生産性が低下している、という課題をもっていました。
設備故障の記録は現場作業者により紙の故障記録に手書きで記録されていました。
その手書きの記録は管理者が1件1件Excelに入力しています。
しかし、このExcelに入力されたデータは、特に活用されておらず、ただ履歴が溜まっているだけ、という状態となっていました。
さらに、その履歴から故障箇所や故障内容の分析をしようとしても、作業者による書き方の違いで、データ分析が上手くいかず、故障が多く発生している箇所や故障内容の原因を突き止めることができない、よって故障が頻発する、という悪循環に陥っていました。

そこでB社では故障記録をタブレット入力しデジタル化することで故障低減を目的とするデジタル化を推進しました。
故障個所や故障内容について区分を決めてリストから選択して作業者に入力させることで、作業者の書き方による違いを無くし、故障履歴から正確に箇所や内容を特定できるようにしました。
さらに、故障データを自動でグラフ化するシステムを採用し、管理者がわざわざExcelデータを集計してグラフ化・分析しなくても、すぐに欲しい情報が見えるな仕組みとすることで、どの設備のどの箇所のどんな故障が生産性を下げている原因なのか、を見えるようにしました。
それにより、設備故障が大幅に削減され生産性が工場した事例になります。

おわりに

以上、現場の帳票をデジタル化、ペーパーレス化して「工数の削減」と「生産性を向上」させた事例について解説をさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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