SPECIAL 特集 従業員40名の町工場がロボット活用で全数検査を実現! 2019.07.31 企業情報 業種:自動車部分品 従業員数:40人 エリア:愛知県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボット導入での省人化 課題 日本のお家芸である自動車産業。 そこでは自動車部品の品質保証のために、全数検査が行われていたりします。 測定機が導入されていても、その投入は人手で行われていました。 また、検査対象となる製品の切削工程も人手で、 加工機での切削工程、検査工程及び製品の箱詰め工程に、各1名合計2名の作業者が必要となっており、 生産性の向上が必要でした。 ロボットを導入した工程 加工機と検査機へのハンドリング ポイント 既存設備である加工機からワークがコンベアより出てくるので それをロボットで取り出し、自動検査装置へワークをロボットが 投入する工程を作成しました。 人手での作業では平均45秒ほどの作業時間がかかっていましたが、 ロボットによる自動化の結果、1分10秒ほどで安定した測定が出来るようになりました。 人手での検査時間の方が、上記システムより検査時間が速いのですが、 加工サイクルタイム1分40秒だったので、歩留まりは発生していません。 余剰人員は他工程に回すことが出来ました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より コンサルタントの視点 日本製は品質が高いのが自慢です。それを根底で支えて居るのが中小部品メーカだと思います。 品質を担保するためには検査は必須の項目です。 NG品を納品しない顧客志向が完成品の品質を支え、消費者の満足につながっています。 品質を担保する検査は色々あります。 今回は軸のブレを検知する接触式検査ですが、他にも外観検査では非接触式などいろいろあります。 本事例で注目したいのは、複数加工機と検査機を1台のロボットでカバーした点です。 以前、加工機:ロボット=1:1では導入メリットが小さい話をしました。 複数加工機を1台のロボットでカバーすることでコストメリットを出そうという考えです。 加工工程で人がかかっている。 検査工程で人がかかっている。 なら一気にロボット化しよう。 どうしても自動化では工程に着目しがちです。 工場全体を俯瞰した自動化を実施した背景には色々な考察があったのでしょう。 中小企業自動化のポイントとして我々がポイントとすることに、“中小企業社長の参加”があります。 1担当者だったらこの工程をどうにかしたい!という発想で止まりがちです。 また、現状人手でやっている工程の自動化に着目し、あれもこれもやろうとし見積金額が高くなり、 話がなくなってしまい、見積を見た社長に「高い!」と却下されがちです。 工場全体を俯瞰し、どこまでを自動化したら最も良い効果が出るのか。 難しい課題ですが社長自らも参加することでその実現に近づくことができます。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。