基幹システム
製造業のみならず、少子高齢化が進む現代の日本において「生産性向上」はどの企業にとっても取り組むべき課題といえます。そこで今回は、IT活用によって企業の生産性向上を実現する「基幹システム」についてご紹介します。
基幹システムとは
基幹システムとは、企業の核となる業務をコンピュータで管理するシステム、のことです。基幹システムは様々な情報を管理し企業経営を後ろから支えていることから、バックオフィス系とも呼ばれます。
具体的な基幹システムの例としては下記があげられます。
- 在庫管理システム
- 生産管理システム
- 販売管理システム
- 財務会計システム
- 勤怠管理システム
基幹システムとは、
そのシステムが停止した場合に企業経営に大きな影響を及ぼすシステム、
とも定義できます。
業務システムとの違い
基幹システムとよく混同される用語として、業務システムまたは情報系システム、があります。
例えば、スケジュール管理システム・グループウェアなどが業務システムに該当します。上記のような業務システムと基幹システムの大きな違いは、企業経営に与える影響度です。先程も説明した通り、基幹システムはそのシステムが停止した際に企業経営に大きな影響を及ぼすシステムです。
それに対して業務システムは、停止したとしても企業経営に大きな影響が出ることはありません。
ERPとの違い
業務システムと並んで、ERPもよく基幹システムと混同されます。
ERPとは、企業が保有するあらゆる資源を一元管理して企業経営に生かすことを目的としたシステムです。
そのため、基幹システムとERPでは網羅する情報量に違いがあります。
ERPのほうがより多くの情報を範囲としており、基幹システムや業務システムはERPが持つ情報の一部であるというイメージです。
基幹システムのメリット
企業が基幹システムを導入するメリットは下記2点です。
- ①業務の効率化・標準化
- 基幹システムを導入し作業がコンピュータに移行されることで、業務は効率化・標準化されます。例えば、数値入力をする場合、人が入力するよりもコンピュータが入力したほうが早く正確に作業を完了できます。また、業務がコンピュータに移行されれば、誰かしかできない属人化した業務も標準化されていきます。
- ②経営状況の可視化
- 基幹システムを持つことで様々なデータが蓄積されるため、経営状況の可視化が可能となります。生産管理システムを持つことで生産状況が、販売管理システムを持つことで販売状況が、など基幹システムごとにデータを蓄積することができます。経営者は基幹システムのデータを可視化することで経営の意思決定に活かすことができます。
企業が生産性向上を実現するために、基幹システムは大変便利なツールといえます。「社内データは手入力で管理している」という会社様がいらっしゃいましたら、基幹システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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