パーツフィーダー
量のワーク(部品・部材)を整列させ、次工程の機械へ供給する装置であるパーツフィーダー。手作業で整列させるときに比べ、速度・正確性が飛躍的に向上することから生産性の向上に貢献いたします。今回はパーツフィーダーのバリエーションや概要、選び方を紹介いたします。
- ~目次~
- 1.パーツフィーダーとは
- 2.パーツフィーダーのバリエーション
- 3.パーツフィーダーの選び方
1.パーツフィーダーとは
パーツフィーダーとは、ワークを振動・アタッチメントの誘導によって一定の姿勢へ揃えて次の機械へと供給する機械です。組立機や協働ロボット、検査機などの自動化システムと共に使用されることが多いのが特徴です。
2.パーツフィーダーのバリエーション
パーツフィーダーは追加機能などで様々なバリエーションが存在します。今回はその中から3つほど紹介いたします。
- リターンフィーダー
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リターンフィーダーは小型の機械で、小型のワークを整列させることができます。
広くない設置場所でも設置可能で安価であるというメリットの一方、その大きさゆえ排出能力(ワークを整列させるスピード)がそこまで高くないというデメリットがございます。 - 画像処理検査装置
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パーツフィーダーに画像処理を行えるカメラを搭載することでワークの傷や汚れの検査や、ワークの裏表の判定を行えるアタッチメントになります。
整列と検査を並行して行うことで作業時間が短縮され、生産性向上に直結いたします。また、属人的な目視での検査という工程を機械化することでだれでも品質を一定に保つことができます。 - 自動部品供給装置
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ワークを整列させるパーツフィーダーと次工程の機械(組立、梱包など)を一体化したものになります。
すべての工程を一つの機械にまとめることで設備全体の面積を大きく減らすことが可能となります。
3.パーツフィーダーの選び方
パーツフィーダーを選ぶ際のポイントをいくつか紹介いたします。
まず、整列させるワークの特性を分析し、その材質、重量、サイズに合わせたパーツフィーダーのボウル(ワークをふるいにかける)部分を選定する必要があります。さらにそれに合った振動体などの部品を選定する必要がございます。
次に排出能力です。1分間あたりでどれほどワークを供給したいのかを決めます。より多くのワークを排出したいということであれば多列排出という手段もございますが列によって供給数にばらつきが生じます。
最後にその他の配慮について紹介いたします。ワークによって静電気や汚れがパーツフィーダーに付着するなど、排出機能の妨げになる可能性がございますので、注意が必要になります。
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