SCM
SCMとはサプライチェーンマネジメントの略で、そのままサプライチェーンの管理を指します。
サプライチェーンとは原材料を入手してから製品として完成させ、消費者に届くまでの流れのことです。
それらを管理・連携することで全体の最適化を図るものがサプライチェーンマネジメントです。
- ~目次~
- 1.なぜSCMが注目されているのか
- 2.SCMによるメリット・デメリット
- 3.SCMとERPの違い
1.なぜSCMが注目されているのか
昨今よく聞くようになったSCMですが、その背景には企業のグローバル化が関係しています。
企業が海外に拠点を置くことが多くなり、取引相手も海外の企業が増えてきました。
また、ECサイトの普及により、ターゲットを海外の消費者に向ける企業も少なくありません。
このようなニーズに応えるためにはサプライチェーンを個別で管理しているとトラブルに対応できないため、サプライチェーン全体を一括で管理する重要性がよくわかります。
2.SCMによるメリット・デメリット
SCM導入によって得られるメリットはサービス対応の迅速化・在庫管理の最適化・ヒューマンリソースの最適化などがあげられます。
サービス対応の迅速化とは、調達から販売までのリードタイムの削減です。
各プロセスにおける状況や需要予測から計画に活かすことができ、最適化を実現できれば顧客満足度にもつながります。
在庫管理はSCM導入における最大の目的でもあります。
前述した需要予測ができていないと市場の状況と消費者の需要が分からずに余剰在庫を抱えてしまったり、在庫を切らしてしまう可能性があります。
そこで在庫の最適化が行われれば、過不足のない在庫をもち経営にも大きな恩恵をもたらすことが可能になります。
ヒューマンリソースの最適化とは、SCMを導入することでサプライチェーンの全体を可視化できるようになり、人員の需要もわかるようになります。
いつ、どの工程に、何人必要なのかが分かれば人員不足も余剰人員も生まれません。
ただしデメリットとして、導入時のコストや人員の確保があります。
SCMは自社だけでなく関連会社や子会社まで管理するため非常に複雑で大規模なインフラ整備が必要となります。
それに伴って高い専門性を持つ担当者や部署が必要になります。
3.SCMとERPの違い
ここまで聞くと、SCMとERPが何となく似ている気がしてきませんか。
確かに管理の徹底、効率化を目指すといった共通点はいくつかあります。
ただし、SCMが指すのはあくまでサプライチェーンのみであり、ERPは経営全体の可視化を目的としています。
そのため大枠ではSCMはERPに内包されていると言えます。
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