DX GLOSSARY DX用語集

デジタルやAI、ロボットに関する技術用語集

エリアセンサとラインセンサ

~目次~
1.エリアセンサとラインセンサの違い
2.製造業におけるエリアセンサとラインセンサの用途

1.エリアセンサとラインセンサの違い

1.1 エリアセンサとは
エリアセンサは、平面を一度に撮像することができるセンサです。
通常は面状(矩形)の画像を取り込み、目視でみたときと同じ様な画像を撮像することができます。
物体の存在や動きを広範囲に検知し、一括で全体を把握することが可能です。

1.2 ラインセンサとは
ラインセンサは、文字通り1列の線状になっているセンサです。
一度に撮像できる範囲は微小なため、ワークやカメラを移動させながら撮像したものを合成させて画像を生成するセンサです。

1.3 エリアセンサとラインセンサの違い
エリアセンサとラインセンサの最も大きな違いは、言わずもがなその撮像範囲です。
エリアセンサは一度に広範囲を捉え、物体の外観全体を把握するのに適しています。
これに対して、ラインセンサは1列ずつ撮像して合成し、対象物の特徴をより詳細にとらえることができます。
エリアセンサは広範囲の監視や検知に適している一方で、ラインセンサは特定のラインやパスを追従するのに優れています。

2.製造業におけるエリアセンサとラインセンサの用途

2.1 画像検査
エリアセンサとラインセンサは、画像検査によく用いられます。
撮像範囲の違いから、どちらのセンサを使うかによって、撮像される像の特徴が異なります。
エリアセンサでは、目視で見たときの様な撮像を行うことでき、印字検査や形状の外観検査に適しています。
ラインセンサでは、ワークやカメラを移動させながら撮像する必要がありますが、表面の凹凸や細かいキズなどの検査に適しています。

2.2 ロボットの危険回避
エリアセンサは、ロボットの危険回避の用途としても使われています。
近年、導入が進んでいる協働ロボットは、従来の産業用ロボットと比較して安全であると言われていますが、人とロボットの接触による事故が起こる可能性は0ではありません。
エリアセンサを使えば、人がロボットの可動範囲に立ち入った際にロボットを緊急停止させることができます。

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