SaaS

SaaSはクラウドサービスの一つの形態で、Software as a Serviceのイニシャルを取った略語です。アプリケーションをクラウドサービスの形態で利用することを指し、自社に必要な最小限の範囲でサービスを利用することができます。

従来のソフトウェアは自社のコンピュータにインストールして作動させていました。一方、SaaSは提供事業者のサーバーにネットワーク経由でアクセスすることで使用が可能となります。PCへの直接のインストールではなく、サーバーにアクセスした上で使用することになるため、サーバーの準備や管理・メンテナンスが不要となります。
この仕組みにより、管理やアップデートはソフトウェアの提供側が行うため、詳しい知識が無くても比較的容易に導入することができます。また、自社に必要な最低限の機能範囲（モジュール単位）でサービスを導入できるので安価にITを使用できるのもメリットの一つです。

ところで、SaaSという言葉が使われ始めたのは2006年頃と言われています。2018年10月28日の日本経済新聞では「SaaS元年」という見出しで日本でのSaaSの拡大が報道されています。上記のように、SaaSには様々なメリットがありますが、ネットワーク経由で利用することから、高速なネット環境が必要でした。近年４Gが急速に普及し、最近では５Gの普及も始まってきており高速な通信環境は2006年当時より格段に向上しています。

事実、国内SaaS市場は年平均成長率約13%の急成長をしています。（出典：富士キメラ総研「ソフトウェア新市場2020年版」2019年度実績、2020年度見込み、以降予測）また、政府は「クラウド・バイ・デフォルト原則」という、政府の情報システムを整備する際に、クラウドサービスの利用を第一候補として検討する方針を打ち出しているため、公共機関でのクラウド導入もさらに進むと予測されています。

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