BIツールとは
BIは、Business Inteligence (ビジネス・インテリジェンス)の略です。企業が個々に保有している膨大なデータについて、収集・蓄積・分析・加工を行うことで、経営戦略の為の意思決定を支援することを意味します。言い換えると、経営者や社員が、データサイエンティストなどの専門家の力を借りることなく、データに基づいた意思決定するための補助をするものとなります。
上記を可能とするのが「BIツール」です。BIツールは3種類の機能で構成されています。
- 1. データ管理系機能
- BIツールは社内に蓄積された既存データを使用するため、社内の基幹システム等と連携する必要があります。そのため、BIツールには外部システムと連携させる仕組みが内蔵されています。
- 2. 分析系機能
- 分析系機能は、取り込んだデータをさまざまな方向から分析するための仕組みです。
蓄積されたデータを多次元的に扱い、集計値の参照を行うことが出来る「OLAP分析」や、分析したデータから価値ある法則を導き出すことが出来る「データマイニング」等、さまざまな分析機能を掛け合わせて、最適な分析結果を算出します。 - 3. レポーティング系機能
- レポーティング系機能は、分析したデータを見える化するための仕組みです。
もともとBIは、1958年にIBM研究所の研究員によって提唱された考え方です。当時は、「希望する目的へ向けて行動をガイドできるよう、すでに存在する事実の相互関連性を把握する能力」と定義されていました。その後、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)という、コンピュータによる企業の意思決定支援システムへと発展し、1989年にアメリカのガートナー社によって現在のBIの概念に整理されたと言われています。
現代では、各社から様々なBIツールが発表されています。BIツールが活用されているシーンは次のようなものがあります。
- 基幹システム
- 帳票の自動作成
- 経営分析・財務分析
- 営業分析・売り上げ分析
- 人事データ分析
- Excelファイルデータ集計
- 予算管理
導入する際はそれらについて業種や企業規模、搭載機能などを基に比較し、自社に最適なツールを選定する必要があります。
▼レポート無料ダウンロード お申し込みはこちら▼