DX GLOSSARY DX用語集

デジタルやAI、ロボットに関する技術用語集

エッジAIとは

1.エッジAIとは

エッジAIとは、端末の近くにAIを搭載して学習・推論させる技術のことであり、エッジは「端末の」という意味を持ちます。また、エッジAIが搭載されている端末をエッジデバイスと言い、エッジデバイスの例にはスマホなどが挙げられます。ネットワークに接続されたシステムの末端装置が「エッジデバイス」、そこに搭載されているAIが「エッジAI」という関係です。エッジAIは、IoTの普及に伴い、膨大なデータを遅延なくリアルタイムで処理するニーズが高まったことにより近年注目されています。

2.クラウドAIとは

エッジAIと対称的な存在として知られているのがクラウドAIです。クラウドAIでは、クラウド上で高性能なCPUやGPUを併せ持つことが可能であるため、膨大なデータを分析し、AIを学習させることができる強みがあります。GoogleやAmazon、Microsoftなどから様々なサービスが展開されていますが、一般的にAIと呼ばれるもののほとんどは、この「クラウドAI」を指しています。

3.エッジAIのメリット

エッジAIでは、取得したデータをその端末内で処理することができるため、クラウドに一度データを上げる必要がありません。そのため、以下のようなメリットがあります。

      ①通信コストが抑えられる
      ②リアルタイムに反映させることが出来る
      ③セキュリティ性が高い

エッジAIのメリット

まり、データ量などの要素よりも、「レスポンスの速さ」を優先させたい場合に、エッジAIは有効と考えられています。例えば、自動運転は数ミリ秒の判断が命取りになるため、
クラウドを介している間の数秒でもずれることが許されません。できるだけ現場に近い場所で、リアルタイムで処理できる点がエッジAIのメリットと言えます。

4.ハイブリットAI

最近では、クラウドAIとエッジAIのハイブリット型AIも注目されています。クラウドAIによって基本的な学習モデルを作り、エッジAIはそのモデルに沿って現場で処理を行うことで、双方の長所を活かすことができる構想です。富士経済グループの市場調査によると、2018年度には約110億円見込だったエッジAI市場は、2030年度には664億円になると予測されています。エッジAIは、IoTの普及に伴い急速に発展している分野の一つとして、注目されています。

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