DX GLOSSARY DX用語集

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EDI

リモートワークへの移行が進む中、中小製造業にはまだまだ紙で行う必要のある社内業務が多く存在しています。その中でも代表的な業務が受発注業務です。紙やFAXでのやり取りは実際に人が出社しないとできない業務であり、人が行うということはミスも生じます。そこで今回は、紙やFAXを使わずに受発注などの業務を行うことができるEDIについてご紹介いたします。

EDIとは

EDIとは「Electronic Data Interchange」の略で、企業間での電子データ交換という意味です。企業取引でやり取りする帳票関連や発注業務をインターネットや専用回線などのクローズドな企業間のネットワークでやり取りを行うことを指します。

EDIの種類

EDIには大きく3つの種類が存在します。

①個別EDI
取引先ごとに通信を行う形式、識別コードを決めるEDIを指します。取引先ごとにデータ変換システムを構築する必要があるため、多くの取引先でEDIを活用する場合には向きません。
②標準EDI
異なる企業間でEDI取引システム、運用ルール、フォーマット、データ交換形式などを標準化したEDIを指します。個別EDIと異なり、一つのデータ変換システムで複数の取引先と取引を行うことが可能です。
③業界VAN(標準EDI)
業界VANは標準EDIを特定の業界の仕様に特化したものを指します。標準EDIよりも多くの取引先とやり取りすることができます。

EDIのメリット

企業がEDIを導入するメリットは大きく3点です。

①商取引業務の自動化による手間削減
EDIを導入することで、受発注業務をはじめとした商取引業務が電子化・自動化されるため、従業員の手間・工数が削減します。

②高速な通信取引により業務スピードが向上
EDIはネットワーク上で情報をやり取りするため、紙ベースでの取引よりも情報交換がスムーズになり、業務スピードが向上します。
③データの信頼度が上がり、内部統制も実現
EDIによって取引が自動化されることで、人的な入力ミスなどがなくなってデータの信頼度が上がり、内部統制の厳格化にもつながります。

WEB-EDI

従来のEDIと比較して近年注目されているのがWEB-EDIです。

WEB-EDIとはインターネットとWebサーバーを利用したクラウド型のEDIシステムで、パソコンとネット環境があれば活用できるため、導入に向けてシステム構築・専用機器の設置など初期投資が必要だった従来のEDIよりも安価に導入開始できるという特徴があります。

現在、多くのEDIが使用しているISDN回線が2024年に利用できなくなるという「2024年問題」を受け、インターネットを経由して活用できるWEB-EDIの注目度が高まっています。
WEB-EDIはまだまだ標準化された仕様が少ないですが、今後拡大が見込まれています。

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