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CSV連携

基幹システムをはじめとした、様々なシステム間におけるデータのやり取りをする際に用いられる手法の1つとして「csv連携」が挙げられます。今回はこの「csv連携」を行う際に必要となるcsvファイルについて、この連携手法が良く用いられる理由とそのメリット、注意点について説明していきます。

~目次~
1.csvファイルとは
2.csvデータ連携のメリット
3.データ登録時の注意点

1.csvファイルとは

csvファイルとは、「Comma Separated Value」の略であり、その名の通り値がカンマで区切られたファイルを表しています。
csvデータの例
(画像)csvデータの例

一見すると見づらい形式のファイルですが、csvファイルにはデータ連携やデータ移行に特化したメリットがあり、複数ある社内システムを連携するための手段として多く使われています。

2. csvデータ連携のメリット

a.データ容量が小さい
一番の大きなメリットはデータ容量が小さいことが挙げられます。
似た形式として、Excelファイルがありますが、Excelファイルには「値」、「セル位置」「関数」「塗りつぶし」…と多くの情報が含まれているため、視認性は良くなるものの容量が大きくなってしまうというデメリットがあります。
それに対してcsvファイルが持つ情報は、「値」と「カンマ」のみであるため多くの情報を持たせることが可能です。しかし、その分視認性は劣るため、あくまで連携用のデータとして使用されることがほとんどです。
b.互換性が高い
csvファイルはデータの種類としてはテキストデータになります。そのため、Excelのような表計算ソフトだけでなく、メモ帳やテキストエディタ等様々なソフトで開くことが可能となります。
また、データとデータの間に「 , 」(カンマ)を入れるだけであるため、連携用ファイルの作りやすさ、解読のしやすさからシステム機能の一部として組み込みやすいことも互換性が高い理由となります。

3.データ登録時の注意点

 幅広く使用されているcsvファイルですが、データ連携の際には使用できない禁則文字があり、これを守らないとデータ連携の際に文字化けや読み込みエラーが起きてしまいます。
 csvデータの細かい仕様はシステムに依存しますが、データ登録の際には下記文字がデータの値に含まれないように注意して登録しておくことが無難です。

データ登録の際に使用を避けるべき文字

禁則文字 理由
「 , 」(カンマ) 値の区切りであると判断されてしまう為
「  」(スペース) csv出力する際にカンマを挿入するが、「スペースにカンマを挿入する」というプログラムであると出力時にカンマを挿入されてしまう為
「=」(イコール) csvファイルをExcelで表示する場合、イコールが入っていると計算式として判断されてしまう為

システムへのデータ登録において、禁則文字を使わないなどのcsv出力を意識したデータ登録がシステム連携のカギとなります。

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