レーザー加工機
多様な素材を手軽に加工することを可能にするレーザー加工機。本日はレーザー加工機にできること、メリット・デメリットについてお伝えできればと存じます。
- ~目次~
- 1.レーザー加工機とは
- 2.レーザー加工機にできること
- 3.レーザー加工機のメリット・デメリット
1.レーザー加工機とは
レーザー加工機とは、レーザー光線を用いて多種多様な素材を加工することが可能な機器のことになります。
細部まで加工することが可能となり、素材を固定する力が弱くても問題はございません。きれいな断面の仕上がりを実現いたします。
2.レーザー加工機にできること
今回は、レーザー加工機が可能な加工について抜粋してお伝えいたします。
除去加工
金属の不要な部分を取り除く加工のことになります。
代表的なものといたしましては「切断」「トリミング」などが挙げられます。
とくに「切断」では複雑な形を素早く加工し、高品質な加工を実現いたします。
溶接加工
レーザー光線によって素材を溶かし、繋げる加工のことになります。
よく似たものといたしまして「アーク溶接」が挙げられますが、レーザー加工機はより細かい溶接範囲を設定することが可能となり、局所的な溶接を可能といたします。
表面加工
表面にレーザー光線を照射し、素材の性質改善を行う加工のことになります。主な加工といたしましては「表面焼き入れ」「表面合金化」などになります。
「表面焼き入れ」は通常、熱した素材を加工後に水や油などで冷却いたしますが、レーザー加工の場合は表面が800°Cまで上昇いたしますので、水などを使用せずとも周囲の温度差によって冷却されるというメリットがございます。
「表面合金化」とは素材の表面にタングステンやモリブデンなどの金属粉末を乗せ、レーザー光線によって溶融させることで素材と金属粉末が合わさった合金層を作るための加工になります。
3.レーザー加工機のメリット・デメリット
上記では便利なレーザー加工についてご紹介いたしましたが、ここではメリットを改めてまとめ、デメリットについてもご紹介いたします。
メリット
直接素材に触れることはないため、加工時や固定する際に素材を傷つけてしまうという心配はございません。
また、レーザー光線による加工のため、加工の自由度が高いという点もございます。
デメリット
レーザーのパワーが強すぎると素材の表面が焦げてしまうということや鏡面加工が施されたものは対応できないという加工可能な素材を選ぶ点や加工速度が遅いことが挙げられます。
また、素材によっては有害物質を発するため、注意が必要となります。
便利であるがやはり一長一短といった印象がございます。上記には記載いたしておりませんが、ランニングコストについてもまだまだ課題を感じております。
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