CNC旋盤
最近弊社の用語集でも取り上げているNC旋盤。
しかし、「CNC旋盤」という言葉は聞き馴染みのない方も多いのではないでしょうか。
今回はNC旋盤の1つである「CNC旋盤」をご紹介させていただきます。
- ~目次~
- 1.CNC旋盤とは
- 2.NC旋盤とCNC旋盤の相違点
- 3.CNC旋盤の種類
1.CNC旋盤とは
CNC旋盤とは制御用のコンピュータ(C)が工作機械(NC旋盤)に内蔵されたものを指します。
現在ではあえてCNC旋盤と分けて区別せず、まとめてNC旋盤と総称することも増えてきております。
一番の要因は現在使用されているNC旋盤はほとんどがCNC旋盤であるためです。
2.NC旋盤とCNC旋盤の相違点
NC旋盤との違いを上記では制御コンピュータの内蔵という点についてご紹介いたしましたが、他にもNC旋盤と比べて加工時間が短く生産性が高いという点や小型・省スペース化ができるというメリットがあります。
ただし、デメリットといたしましては大きなワークや重切削には向いていないという点が挙げられます。
3.CNC旋盤の種類
CNC旋盤では多くの構成方法を組み合わせて、自動化の幅を広げることができます。構成方法とは主に「主軸の数」、「刃物の固定方法」、「主軸の移動方法」が挙げられます。まずは「主軸の種類」についてご紹介いたします。
軸にはおもに2種類あり、主軸が1つしかないCNC短軸自動旋盤と複数の軸が搭載されているCNC多軸自動旋盤が挙げられます。
多軸には12軸など非常に多くの軸を搭載することも可能です。
また、多軸ではワークを回転移動させることで複数の工程を同時に加工することができます。
続いて「刃物の固定方法」になります。固定方法はフラット型、タレット型、くし型が挙げられます。
フラット型につきましては汎用旋盤と同様の刃物のならびになります。
芯の高さ調節は容易ですが、工具の取り付け本数が少ないため加工の幅が狭まってしまいます。
タレット型につきましては観覧車のように多くの刃物を固定し、ワークを加工いたします。
工程が多くても加工が可能である他、刃物同士が干渉してしまうリスクが少ないため仕上がりが良いと言えます。
一方で割り出し時間がくし型に比べて時間がかかってしまいます。
そのくし型ですが、横一列でさながらくしのように刃物を配置します。
コンパクトであり、高精度な加工が可能である一方、工具同士が近すぎて干渉してしまうリスクも存在します。
以上が「刃物の固定方法」のご紹介になります。
最後に「主軸の移動方法」のご紹介です。
こちらは分かりやすく、主軸が移動する主軸台移動型自動旋盤と主軸を動かさない主軸台固定型自動旋盤の2つに分類されます。
主軸台移動型の場合、長い材料を加工して部品を大量に生産するバーワークに向いております。
主軸台固定型は1つ1つ加工するチャックワークに向いております。
いかがだったでしょうか。
上記で申し上げましたのはあくまでCNC旋盤の話になります。
他にも生産性向上のための周辺機器もございますので気になった方はお調べいただくことを推奨いたします。
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