Python
Python(パイソン)は、現在最も人気のプログラミング言語として注目されています。
まず、ライブラリが多い点はPythonの大きな特徴と言えます。ライブラリとは、汎用性の高いコードをまとめたプログラムのことで、イメージは数学の公式集です。ライブラリによってすべて一から作成する必要が無いため、効率的に開発を進めることが可能となります。
近年、Pythonがここまで人気になったのは、「第三次AIブーム」がきっかけの一つだと言われています。
(AIブームについてはこちら:https://smart-factory.funaisoken.co.jp/210625-2/)
2010年頃から始まった第三次AIブームでは、ビックデータを用いてAIが自ら学習をする「機械学習」が実用化されました。同時期にPythonでは、機械学習を実装するためのライブラリやフレームワークが蓄積され始めました。時代が進み、さらに機械学習の実用化が進む近年、AI開発の際はライブラリやフレームワークが豊富であることがプログラミング言語を選定する上で特に必要な条件となっています。なかでもPythonは他のプログラミング言語と比べても豊富なライブラリやフレームワークが揃っているため、AI開発の際は特に人気のプログラミング言語として評価されています。
ちなみに、Pythonのほかに人気のある言語としては「JavaScript」「C/C++」「PHP」などがあります。Webサービスの開発やAndroid向けのスマホアプリには「JavaScript」、ロボット開発などには「C/C++」、web開発には「PHP」など、それぞれの強みを活かしてこれまでもこれらの王道プログラミング言語は多く使用されてきました。これらは、Pythonが流行りつつある現在でも広く扱われています。
また、Pythonは読みやすさ・書きやすさを重視して開発されている点も強みと言えます。そのため、Pythonは数あるプログラミング言語の中でも特に覚えやすい言語とも言われています。一般的に、「プログラミング言語は難しい」というイメージがありますが、Pythonであれば初心者でも理解しやすい文法であるため「まずはPythonから始めてみよう」と考え、勉強する方も増えています。
最後に、Pythonの身近な活用例をご紹介します。
- YouTube
- YouTubeは2005年に設立されて以来、ユーザーを増やし続けている動画配信サービスです。
Pythonは、Webサーバー側で動作する「バックエンド」と呼ばれる部分で活用されており、動画処理やデータの読み込みなどにも利用されています。 - Instagramは、現在世界で10億人ものユーザーが利用するwebアプリケーションです。ここでは、PythonのDjangoというフレームワークが利用されています。
- Pepperくん
- Pepperくんは、ソフトバンクが開発した「感情を認識する人型のロボット」です。リアルタイムで感情を認識し、次のアクションを決定する段階においてAIが使われており、その開発にPythonが使われています。
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