ロボットの手を持って動かすだけ?協働ロボットの「ダイレクトティーチング」なら、誰でも最短10分で設定可能

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執筆者徳竹 勇兵
コラムテーマ自動化・ロボット
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「ロボットを導入したいが、現場に扱える人間がいない」

「昔、産業用ロボットを入れた時、プログラムが難解すぎて誰も触れなくなったトラウマがある」

協働ロボットの導入を検討する際、多くの中小製造業の現場責任者様が、このような「操作性(ティーチング)」への不安を口にします。専任のSEやプログラマーがいない現場にとって、新しい機器の操作が難しいことは、導入をためらう最大の要因となります。

しかし、断言します。その「ロボット=難しい」というイメージは、もはや過去のものです。

最新の協働ロボットは、ITの専門知識がない現場の作業者が、まるでスマートフォンを使うような感覚で操作できるように進化しています。その象徴とも言える機能が「ダイレクトティーチング」です。

この記事では、専門知識ゼロでも直感的に設定できる協働ロボットの最新の操作性について、その仕組みとメリットを分かりやすく解説します。

「ロボット操作は難しい」という誤解。従来の産業用ロボットとなぜ違うのか?

まず、なぜ多くの人が「ロボットは難しい」と感じてしまうのか、その原因となった従来の産業用ロボットと、最新の協働ロボットの違いを理解しましょう。

昔は必須だった「専門的なロボット言語」と「分厚いマニュアル」

かつての産業用ロボットを動かすには、メーカーごとに異なる独自の「ロボット言語」を習得する必要がありました。黒い画面に呪文のようなコマンドを打ち込み、分厚いマニュアルと格闘する。それは、専門のトレーニングを受けた技術者だけの世界でした。

 協働ロボットは「現場の作業者が使うこと」を前提に設計されている

一方、協働ロボットは開発当初から「現場の作業者が、自分の隣で働くパートナーとして使うこと」を前提に設計されています。そのため、操作を難解にすることは、そのコンセプト自体を否定することになります。いかに直感的で、誰でも簡単に使えるかが最重要視されているのです。

プログラミング(コード記述)から、直感的な「ティーチング(教示)」への進化

その結果、操作方法は、コードを記述する「プログラミング」から、ロボットに動きを教える「ティーチング(教示)」へと進化しました。難しい理屈は抜きにして、「こう動いてほしい」という人間の意図を直感的に伝えられるようになったのです。

まるで人に教える感覚。「ダイレクトティーチング」が現場を変える

その直感的な操作を象徴するのが、多くの協働ロボットに搭載されている「ダイレクトティーチング」機能です。

ロボットのアームを直接手で持って動かし、動作を記憶させる仕組み

ダイレクトティーチングとは、その名の通り、ロボットのアームを人の手で直接持って動かし、その軌道やポイントをロボットに記憶させる方法です。

例えば、A地点からB地点へワークを運ばせたい場合、ロボットの手先を持ってA地点へ移動させて「ここがスタート」と記録し、次にB地点へ移動させて「ここがゴール」と記録するだけです。

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「ここから、ここまで運ぶ」が、直感的な操作で最短10分で完了

まるで新人に仕事を教えるように、「これを、こう持って、ここに置くんだよ」と手取り足取り教える感覚です。座標計算や難しいパラメータ設定は必要ありません。単純な「運ぶだけ」の動作であれば、初めて触る人でも最短10分程度で設定を完了できます。

専門知識ゼロのパート従業員でも、短時間の講習で基本操作を習得可能

この直感的な操作性により、ITや機械の専門知識がないパート従業員の方でも、わずか数時間の講習を受けるだけで基本的な操作を習得できます。「特定の担当者しか触れない」という属人化を防ぎ、現場の誰もがロボットを使いこなせる環境が整います。

スマホ世代も安心。タブレットを使った「ノーコード」操作画面

ロボットに教えた動作の微調整や、条件分岐(もし〇〇なら△△する)といった設定も、難しいコードを書く必要はありません。

難しいコマンド入力は不要。アイコンをドラッグ&ドロップするだけ

多くの協働ロボットは、専用のタブレット端末で操作します。画面上には「移動」「掴む」「待機」といった動作がアイコンとして並んでおり、それらを指でドラッグ&ドロップして繋ぎ合わせるだけで、一連の動作フローを作成できます。これがいわゆる「ノーコード」操作です。

動作の流れが視覚的にわかるグラフィカルなインターフェース

作成した動作フローは、フローチャートのように視覚的に表示されます。「今どこまで進んでいるか」「どこでエラーが起きているか」が一目瞭然なので、トラブル時の対応も簡単です。普段スマートフォンやタブレットを使い慣れている世代であれば、抵抗感なく操作に馴染めます。

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現場ファーストで作られた「FAIRINO」の圧倒的な使いやすさ

数ある協働ロボットの中でも、特に「使いやすさ」にこだわって設計されているのが「FAIRINO(フェリーノ)」です。

「説明書いらず」を目指した、シンプルで分かりやすいUI設計

FAIRINOの操作画面は、「説明書を読まなくても直感的に使える」ことを目指してデザインされています。必要なボタンだけが配置されたシンプルな画面構成で、迷うことなく操作できます。現場の作業者がストレスなく使い続けられることを最優先に考えているからです。

よく使う動作(パレタイズなど)のテンプレートが充実

パレタイズ(積み付け)のような定型的な作業については、あらかじめ設定用の「テンプレート」が用意されています。「箱のサイズ」や「パレットのサイズ」、「何段積むか」といった基本的な情報を入力するだけで、複雑な積み付けプログラムが自動生成されます。ゼロから設定する手間を大幅に削減できます。

品種変更も現場で完結。外注コストをゼロにする「内製化」を実現

FAIRINOの圧倒的な使いやすさは、現場に「内製化」という大きなメリットをもたらします。

新しい製品に対応するための段取り替えや、ちょっとした動作の修正を、外部のSIer(システムインテグレータ)に依頼することなく、現場の担当者自身で行うことができます。これにより、品種変更のたびにかかっていた数十万円の外注費や、業者が来るまでの待ち時間をゼロにすることができるのです。

まとめ:百聞は一見に如かず。「触ればわかる」直感操作を体験しよう

「ロボット操作は難しい」という常識は、協働ロボットの登場によって過去のものとなりました。ダイレクトティーチングとノーコード画面により、今やロボットは「誰もが使える現場のツール」へと進化しています。

しかし、いくら言葉で「簡単だ」と説明されても、長年の不安は完全には拭えないかもしれません。

だからこそ、私たちは提案します。「一度、実機に触れてみてください」と。

百聞は一見に如かず。実際にFAIRINOのアームを持って動かし、タブレットの画面を操作してみれば、「これなら自分たちにもできる!」という確信が持てるはずです。

当社では、オンライン・オフラインでFAIRINOの実機操作を体験できるデモを実施しています。操作への不安を解消する最初の一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。

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執筆者 : 徳竹 勇兵

大学卒業後、製造メーカーの生産技術関連部署にて12年間従事。生産設備導入を中心に、ロボットシステムの導人を手掛ける。 船井総合研究所へ入社後は全国各地の中小製造業向けのロポット活用、DX推進コンサルティングを実施。中小製造業向けのロポット活用及びDX診断を行っておりその数は100社を超える。 また、自治体主催のDX人材育成セミナーや大学での中小企業経営論講義などを行う。