記事公開日:2019.07.09
最終更新日:2022.12.14

6台の加工機を同時に受け持つワークの着脱作業ロボットを導入!

6台の加工機を同時に受け持つワークの着脱作業ロボットを導入!

企業情報

業種:航空機部分品・補助装置製造業
従業員数:400人
エリア:埼玉県

この事例におけるロボット化によるメリット

ロボット導入による生産性の向上

課題

マシニングセンタでの小型アルミ部品の加工は加工時間が短く、ワークの着脱作業の頻度が高くなりがちでした。
また、1人の人員が複数台の機械を受け持つ為、稼動率を上昇させ大量生産するのは困難でした。
稼働率を上昇する為、最大6台のマシニングセンタの間にロボット走行軸を敷き、ロボットがその軸上を品種を識別したワークを持って各機械に搬送しワークをセットし、マシニングセンタが自動加工を行う構想を立てました。
加工が終了すると、ロボットがワークを回収し、完成品置場に移動します。

ロボットを導入した工程

複数加工機へのハンドリング、搬送

ポイント

ワークの識別、加工機への取り付け精度を高めるため、ロボットアームにレーザセンサを搭載することで、ロボットが行う作業の幅を広くし、品質の安定化を図りました。
これにより、24時間ほぼ無人運転が可能となり、作業者は1日2時間程度、加工機から排出された切粉の回収等機械周辺作業のみとなりました。
また、ロボットは人と違い疲れることがないので、稼働効率が安定化し生産量の増加も達成できました。

コンサルタントの視点

今回はロボット導入の対象になりがちの加工機へのワーク投入作業事例をピックアップしました。

金属加工業において加工機を複数台持たれている場合が多く、新規でロボットを導入する際にはどうしたものかと悩みの種となります。
今回は“設置レイアウト”の悩みに関して書きたく思います。

加工機に対してロボットを1対1で据え付ける場合、新規にロボットを購入するとかなりの金額になります。
その費用を抑えるため、中古ロボットを購入し導入する事例を過去に見たことがあります。

ロボットを中心に据え、複数の加工機を周辺に設置することでコストメリットを出す事例もあります。

これらの場合は加工機の前にロボットが設置されることになり、ロボットが稼働停止に追い込まれた場合、
加工機の仕様も難しくなると聞いたことがあります。

ロボットに走行軸を持たせ、“歩かせる”ようにする。ロボットが仮に動かなくなった場合は加工機前から
“避けさせられる”ようにすることができる。

“歩かせる”ことで走行軸沿いにより多くの加工機にワークを投入できるし、ワークを取りに行くこともできます。
ワークストッカーを加工機に1対1で設置する必要もなくなり、供給方法も変えられる。
アーム先端にセンサを付けているのは、供給方法に汎用性を持たせているからでしょう。

ただ、それなりの規模の投資となることも事実です。

どこまで自動化するか、設置レイアウトひとつ考えても選択肢は多いです。
ベストな選択とは何か、提案される事例を考察して投資対効果をより多くの視点から考え、
経営戦略上の決定をしていく必要があります。

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