記事公開日:2020.02.05
最終更新日:2022.12.14

4つの溶接工程を1台のロボットに集約!若手社員でも多種溶接対応!

※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2018 」より抜粋

この事例におけるロボット化によるメリット

ファイバーレーザー溶接システムを導入しspot溶接、tig溶接、レーザー溶接、仕上げ研磨の作業をロボット1台に集約した。

課題

お客様からの高い溶接品質要求を達成する為には、熟練した職人さんにしか任せる事が出来ない一方で、受注も拡大していき熟練工の工数が取れない状況の中で、生産効率を高めていく必要があった。既存設備としてTIG溶接ロボットは導入していたが、SPOT溶接やレーザー溶接、仕上げ研磨工程と一連加工業務の生産効率の向上が必要であった。

ロボットを導入した工程

TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程を1台のロボットで実現

ポイント

今回のロボットシステムには、レーザビーム形状を自在に変化させられる最新ファイバーレーザー発信器を垂直多関節ロボットに持たせて、高度な微細溶接を可能にする新工法を確立しました。これにより、現在の4工程を1台のロボットに集約することができるとともに、熟練工に頼らずパート社員でも安全に加工可能な体制を構築することが可能となりました。加えて、労働生産性の向上や品質の向上、熟練技能のロボット化、イニシャルコスト及びランニングコストの削減が図れました。
従来のシステムであったなら各工程(TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程)それぞれに多関節ロボットが専用に1台ずつ必要であり設置スペースやコストも大きなモノとなっていたところを、ファイバー溶接システムを導入しロボット1台で各工程の作業すべてをこなせる様になりました。
このような自動化システムを導入し熟練工の工数を削減し若手社員への教育や更に難易度の高い溶接作業を行ってもらう事で多面的な成果を生んでいます。

コンサルタントの視点

日本の製造現場では熟練工の不足や若手社員の確保など技術継承についても大きな課題があります。

しかし、今回紹介した事例の企業のような取り組みをされている企業には今後も若手社員が入り熟練工の技術を学ぶ一方でロボット活用が出来る新しい技術者がどんどん生まれていくことでしょう。そして将来さらに先進的なものづくりを実践され、日本のものづくりを革新されていくのだと思います。

生産現場の課題について真剣に取り組んでメーカーやSIERと協力し、先進的なシステム構築を進めるのは本当に大事なことですね。溶接工程に限らずあらゆる分野でロボットの性能が向上している昨今、規制概念に捉われる事なく新しいシステムを構築していくスタンスが必要と感じさせる事例でした。

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