記事公開日:2025.11.07
最終更新日:2025.11.10

「最新版どれだ?」会議が始まる。紙とExcelに散らばる“図面カオス”が、あなたの工場の時を止める

「A社の部品、今日から加工に入るぞ。図面はこれだな」

「工場長、待ってください!それ、先週修正が入った古い図面です!」

「なにっ!?じゃあ最新版はどこにあるんだ?」

「ええと…確か、設計のBさんのPCにだけ保存されていて…」

「Bは今日休みだぞ!どうするんだ!」

事務所や工場で、こんな冷や汗の出るような会話が繰り広げられていませんか?

あるいは、

  • 事務所のキャビネットには、赤ペンで修正指示が書き込まれた「紙の図面」が山積み。
  •  

  • サーバーの共有フォルダには、「***図面_v1.dxf」「***図面_v2_修正.dxf」「***図面_最終FIX.pdf」といったファイルが乱立。
  •  

  • 顧客からの変更指示は、営業担当者のメール受信箱に埋もれている。

まさに、**「紙やデータ図面がバラバラで、最新版を探すのに時間がかかっている」**状態。

この“図面カオス”こそが、製造業の生産性を著しく低下させ、経営リスクを増大させる元凶の一つであることに、多くの経営者様はまだ気づいていません。

「図面を探す」という、日本で最も無駄な時間

「最新版を探す」という行為に、あなたの会社は一体どれだけの時間を費やしているでしょうか。

一日15分、図面を探す時間に使っているだけで、年間では膨大な人件費が「何も生み出さない時間」に消えています。(詳しくは第2回コラム参照)

しかし、問題はそれだけではありません。この“図面カオス”が引き起こす、より深刻な「3つの大罪」があります。

  1. 「手戻り」という、最悪のコスト

    冒頭の会話のように、古い図面(旧版)で製造を進めてしまったら、どうなるか。その製品は、顧客の要求を満たさない「不良品」です。費やした材料、加工時間、人件費は全てパー。作り直しには、さらに倍のコストがかかります。たった一枚の図面の取り違えが、案件の利益を吹き飛ばし、顧客の信頼を失墜させるのです。

  2.  

  3. 業務の「属人化」と「ブラックボックス化」

    「あの図面のことは、Bさんにしか分からない」。これは、会社の情報管理が破綻している証拠です。図面という、製造業の「憲法」とも言えるべき重要な情報が、特定の個人にしかアクセスできない状態は、極めてリスキーです。その人が休めば業務は止まり、辞めればノウハウは失われます。

  4.  

  5. 「言った・言わない」の不毛な争い

    顧客からの仕様変更指示が、関係者全員に、正確に、即座に伝わる仕組みがありますか?メールや口頭だけの指示が、設計変更として正式な図面に反映されないまま、現場に古い情報が流れ続ける。トラブルが起きた時、「俺は言った」「いや聞いてない」という不毛な責任のなすりつけ合いが始まり、社内の雰囲気は最悪になります。

カオスから脱却する「一元管理」という秩序

この混沌とした状況から抜け出す方法は、たった一つしかありません。

「全ての図面情報を、一箇所に集め、誰でも最新版にアクセスできるルールを作ること(一元管理)」です。

これは、精神論や「ほうれんそう」の徹底では解決しません。「仕組み」で解決するしかないのです。

そのための道具が、「図面管理システム」です。

これらのシステムは、

  • 図面が改訂されるたびに、版番号(バージョン)を自動で付与し、履歴を管理します。
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  • 古い図面は自動的に参照不可(あるいは「旧版」と明記)にし、常に最新版だけが現場で使われる状態を作ります。
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  • 製品名、顧客名、品番など、様々なキーワードで、必要な図面を誰でも瞬時に検索できるようにします。

「紙管理脱却のための中小製造業データドリブン経営入門セミナー」では、まさにこの“図面カオス”を解決するための具体的な手法が学べます。

第二講座では、ゲスト講師の木村 遥輝 氏が、図面管理システム「ARCHAIVE」を活用し、数万点に及ぶ紙やCADの図面が散在していた企業が、いかにして一元管理を実現し、製造ミスを撲滅したのか、その成功事例を生々しく語ります。

「うちは図面の種類が多いから…」「紙とデータが混在してるから…」と、整理整頓を諦めていませんか?

そのカオス状態を放置し続けることが、毎日どれだけのコストとリスクを生み出しているか。まずは、その現実に気づくことから始めてください。

脱!紙・Excel日報・紙図面!中小製造業が「高収益工場」に変わるデータ活用術

紙管理脱却のための中小製造業データドリブン経営入門セミナー

「最新の図面、どれだっけ?」――その一言が飛び交う工場は、危険です。紙とデータに散らばる図面カオスを解消し、製造ミスと探すムダを撲滅する「図面管理術」を徹底解説します。

⚫ どのような方におすすめか?

  • 紙やデータ図面がバラバラで、最新版を探すのに時間がかかっている方
  • 旧図面の使用による手戻りや製造ミスをなくしたい方
  • 従業員100名以下の製造業の方
  • 自社に合った図面・案件管理方法がわからず悩んでいる方
  • 高額なシステム導入は避けたいが、業務改善をしたいと感じている方

 
⚫ 本セミナーで学べるポイント

  • 自社に合った図面・案件管理方法がわかります!
  • 中小製造業でも安価で導入できるツールがわかります。
  • 「ARCHAIVE」を活用して図面管理のデジタル化に成功した事例
  • 版管理を徹底し、旧図面使用による手戻りや製造ミスを撲滅する方法が学べます。

 
開催日時(オンライン)

  • 2025/11/28 (金) 13:00~15:00
  • 2025/12/02 (火) 13:00~15:00
  • 2025/12/03 (水) 13:00~15:00

詳細・お申込みはこちらから:


https://www.funaisoken.co.jp/seminar/134272

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