記事公開日:2025.12.22
最終更新日:2025.12.22

システム導入のためのグランドデザイン策定の進め方

1.グランドデザインとは

企業経営における「グランドデザイン」とは、組織が目指すべき将来像を明確にし、その実現に向けた道筋を示す長期的な計画のことです。

グランドデザイン策定の目的は多岐に渡りますが、主に以下のような点が挙げられます。

    ●長期的な視点の方向性の確立

    ●組織全体が目指すべきビジョンの設計

    ●適切な経営資源の最適な配分に向けた計画

目先の課題だけでなく、将来を見据えた戦略的な意思決定を可能にし、全社員が共通の目標に向かって進むことで組織の一体感を高めます。

また、限られた経営資源を重点分野に投入し、無駄を排除することで効率的な活動を促進します。

グランドデザインは、企業の規模や業種、状況によって形式は異なりますが、策定には経営層だけでなく社員一人ひとりの意見を反映させることが重要です。

組織の全員が当事者意識を持ち、目標達成に向けて協力することで、グランドデザインは真価を発揮します。

2.システム導入のためのグランドデザイン策定の進め方

システム導入を成功させるためには、グランドデザイン策定が不可欠です。

ここでは、具体的な進め方を4つのステップに分けて解説します。

  • ステップ1. 現状分析

    まずは自社の現状を把握することが重要です。現状の業務プロセス、システム環境、ニーズを詳細に分析します。それによりシステム導入の目的や必要な機能を明確化し、最適なシステムの選定を行うことが可能です。

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  • ステップ2. 目標設定

    次に、システム導入によって何を実現したいのか、という具体的な目標を設定します。(数値目標、達成基準、経営目標)

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  • ステップ3. 改善施策の策定

    現状分析と目標設定を踏まえ、具体的な改善施策を策定します。特に「システム要件定義」、「システム構成」、「導入計画」の3点を意識しましょう。

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  • ステップ4. 改善施策の実行と評価

    計画を実行に移し、定期的に進捗状況の確認と評価を行います。これにより施策の停滞を防ぎ、かつ問題点を早期に発見し適切な対策を講じることが可能になります。

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グランドデザイン策定は、時間をかけて議論を重ね、組織全体で共有することが重要です。全社員が目指すべき姿を理解し、同じ方向に向かって進むことで、グランドデザインは実現へと近づきます。

3.グランドデザインにおける現状分析の重要性

先述のとおり、グランドデザイン策定においては目指すべき姿を策定する前に「現状分析」を行い、現状を把握することが不可欠です。

自社の強み・弱み、外部環境、そして内部環境を多角的に分析することで、より効率的で戦略的な施策を策定することが出来ます。

逆に現状分析を怠ると、的外れな計画を立ててしまう可能性があります。現状分析にしっかりと時間をかけることで、目指す未来への道筋がより明確になるでしょう。

さらに、こういった現状分析を第三者視点で客観的に行うために、外部の専門サービスを利用することも有効な手段の一つです。

外部サービスを利用することで、自社内では気付きにくい課題や潜在的なリスクを洗い出すことができ、より深い分析や精度の高い提案を受けることが期待できます。

また、現状分析にかかる時間やコストを削減し、より効率的にグランドデザイン策定を進めることも期待できます。

 
 
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