記事公開日:2021.01.29
最終更新日:2023.01.20
クラウドを活用するメリット:後編
いつも当メルマガ・コラムをご愛読いただきありがとうございます。
今回は「クラウドを活用するメリット:後編」と題しまして、製造業におけるクラウド活用の主なメリットのうち、「コスト面以外のメリット」についてご紹介いたします。
※「クラウドを活用するメリット:前編」は以下のURLからご覧いただけます。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/210115-2/
目次
1.導入面のメリット
クラウド活用におけるコスト面以外のメリットとして、「導入面のメリット」が挙げられます。
※クラウド=インターネット上のサーバーを利用してソフトウェアを利用すること
オンプレミス(=自社内で独自の物理的なサーバーを保有し、自社内の設備によってソフトウェアを運用すること)と比べて、システムの導入が円滑に進みやすいという利点があります。
オンプレミスの場合、
- 開発環境や商用環境のインフラ設計・構築が独自に必要となる
- ネットワークの構築のために導入決定~利用開始までおよそ1年前後の期間を要する
等の特徴があります。
一方で、クラウドの場合、
- システムの運用に必要なITリソースを自社で調達する必要がない
- 比較的容易にアカウントを取得できるため、申し込み・決済後すぐにサービスを利用開始できる
という特徴があります。
2.運用面のメリット
続いて、クラウドの運用面に関するメリットです。
①災害に強い
オンプレミスの場合、「災害発生時に弱い」という点が運用面の課題としてよく取り上げられます。
具体的には、自社内に物理サーバーを構えてデータを運用するため、万一災害が発生した場合に、自社内のサーバーやデータの復旧に支障をきたすことが懸念されます。
一方で、クラウドサービスのサーバーは、データセンターに置かれているのが一般的です。
データセンターは、地震だけでなく火災や停電にも強い構造となっているため、自社でサーバーを保管するよりも、安全にデータを守ることができます。
②場所を問わず、多様なデバイスからデータへのアクセスが可能
オンプレミスの場合、災害が発生すれば建物の倒壊や停電等によって会社で仕事ができない状況に陥ることが十分に考えられます。
災害の発生により出社が困難な場合や、会社の建物が倒壊した場合、システムの利用や事業そのものをストップせざるを得ません。
一方で、クラウドの場合、社内で使っているパソコンに限らず、インターネット環境さえ整備されていれば、社外であっても様々なデバイスを使って仕事を進めることができます。クラウドの活用によって最低限仕事が進められる状態を予め用意しておくことで、災害のために出社が困難な場合でも、自宅のパソコンやスマートフォン等のデバイスを用いて事業を継続することができます。
3.管理面のメリット
最後に、クラウドの管理面の主なメリットについてご紹介します。
①サーバーのメンテナンスが不要
クラウドの場合、サーバーのメンテナンスをサーバーの提供事業者に任せることができるため、自社の事業やサービスの構築・運営に集中することができます。
社内にインフラ管理専門の担当者が社内にいる場合は、その担当者の管理負担を軽減することにも繋がります。
②サーバーの機能や台数等を柔軟に調整することができる
一般に、オンプレミス型のサーバーの場合、機能等の変更に比較的長い時間を要するため、導入時にサービス拡大後のことも予め想定してシステム導入しておく必要があります。
一方でクラウドサーバーの場合、Web上でサーバーの機能や台数等の変更が随時可能です。
そのため、後から必要な分だけ機能や台数等を拡張していくという方針をとることが可能なので、管理面での無駄が発生しにくいというメリットがあります。
4.おわりに
以上、クラウド活用におけるコスト面以外のメリットについて、簡単にご紹介させていただきました。
新型コロナウイルスの影響により、企業規模を問わず働き方改革の実践がより一層求められていく中、自社内のデータの運用・管理方法についても、時流に適応した形を模索していきたいところです。
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