記事公開日:2021.05.21
最終更新日:2023.01.20

New Reportリリース!! 中小製造業 経営者様 必見 “製造業のDXにおけるAIの役割” ~AIの現在地/AIは何が出来るのか?~

今回は、“製造業のDXにおけるAIの役割”~AIの現在地/AIは何が出来るのか?~と題して、製造業におけるAIの基本、AIの活用方法を解説しております。
ダウンロードレポートでは本コラムの内容をより詳しく解説しています。
是非、ダウンロードして頂き貴社の経営にお役立て下さい。

 
 

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1.世界、日本におけるAIの動向

まずは、世界のAIの動向について、データでAIの現在地を確認していきます。
近年AIは中国・アメリカが激しい競争を繰り広げています。
中国の各産業におけるAIの活用状況は85%、アメリカは51%となっています。
(総務省(2018)「企業の人工知能(AI)の導入状況に関する各国調査」)
日本においてはその割合が39%と低く、日本は米中に大きく遅れをとっているのが現状です。

一方でこのような状況に日本は何もしていないわけではなく、日本の取り組みを紹介します。
日本では2017年に民間において日本ディープラーニング協会が設立され、AIエンジニアやビジネスパーソンの育成を行っています。
AI検定で知られているG検定やE検定は日本ディープラーニング協会が主催しています。ビジネスパーソン向けのG検定は3万人以上の合格者が生まれています。
また、民間に遅れて2019年に政府でもAI戦略を発表し、研究への支援やAI教育に、注力し始めています。

そのかいあってか、つい最近ですがAI分野の有力な国際学会で日本の論文が最高位に相次いで選ばれたというニュースがありました。
量ではまだまだ米中には及びませんが、質では追い付いたかもしれない?といったのが日本の今のAIの状況となります。

国内のAI市場予測「富士キメラ総研「2019人工知能ビジネス総調査」から、2018年は5031億円、2030年予想2兆1286億円と4倍に市場が広がる予測となっています。
この調査はコロナ以前の調査ですが、それでも4倍予測となっています。
コロナ禍で、AI分野の時計は大きく進んでいるといわれていますので、もしかしたらもっと市場が広がるかもしれません。

国内のAIの活用動向は、
「すでに導入しているが」4.2%
「実証実験(POC)をしている・検討している」を含めると全体の27% 
となります。(AI白書2020)
業種別の導入状況を見ると、金融業が一番早くて、「導入している」「検討している」など何かしらしている割合が5割、製造業だと同じ項目で2割という状況です。

2.AIは何が出来るのか?

では次に、AIで何が出来るかについてお話していきます。

AIの分野ではよく「強いAI」「弱いAI」という言い方をします。
「強いAI」は意識を持ち総合的な判断をできるAIのことを指します。これは現段階でこの世には存在しない技術です。
今の世の中にあるのは「弱いAI」特化型AIとも呼ばれています。一定の領域のみの業務に特化したAIです。
この分野は「機械学習」や「ディープラーニング」と呼ばれる技術で発展してきました。
AIは基本的に大量のデータを学習させることで力を発揮します。学習の仕方で大きく2つに分かれています。
機械学習はディープラーニングの一部ですが、それぞれに違いについて説明すると、
機械学習は人間が特徴を定義するのに対して、ディープラーニングはコンピューター自身が学習データから特徴を抽出していきます。それぞれにメリットデメリットありますが、ディープラーニングにおいては導き出された結果までがブラックボックスになってしまうという特徴があります。したがって、AIを活用する際は、それぞれの特徴とよく理解した上で活用していくと良いでしょう。

ではこのような技術を用いてAIは何が出来るのでしょうか?
今のAIが出来ることは、
「分類すること」、「判断すること」、「予測すること」の3つです。

この「分類」「判断」についていうと
「過去の経験から、物事を分類して判断する」
このような考えは、まさに「べテランや熟練作業者」範疇です。

AIは未来予測をする予測ツールとしてイメージされがちですが、実はベテランや熟練作業者の作業を代替ができる可能性を秘めているのです。

次に、DXとAIの関係性について整理します。
DXでは、「データの積極活用」が最も重要とされています。データを利活用することで人的コストを始めて削減することができます。
データを蓄積することも重要ですが、データを蓄積しているだけでは何も意味はありません。
では、蓄積するデータは何でしょうか?
それは、「会社の知」です。他のどのデータでもありません。
どこかのデータを活用するわけではありません。まず、社内で「会社の知」を整理することが「始めの一歩」となります。
次に、このデータをどのように活用するかが重要になります。それを助けてくれるのがAI技術です。
AIでデータ学習(会社の知)や複雑な業務でもルール化することで、高度な判断・予測をすることができます。
AIにより、誰でも同じような結論が導き出されて、ベテラン担当者は属人化していた作業から解放されます。
「会社の知」を活かすことで、会社全体の質が向上することが期待されます。
実際に、導入している企業では収集された膨大なデータを活用し、AIを用いることで、競争優位性を確立しています。

また、別のツールでRPAというものがあります。AIとRPAに違いについて少し説明します。
RPAは「決められた単純な業務の繰り返し」なら代替することができます。AIで出来ること、RPAで出来ることをわけながら考えると課題は整理されていきます。RPAで難しいことをやらせてもいけませんし、AIで簡単なことをやらせてもいけません。

最後にデータ利用を語る上で重要なのがBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
BIツールとは、蓄積データを簡単に分析・見える化して、経営や業務に役立てるソフトウェアのことを指します。従来、データはExcelで整理、グラフ化することが一般的でしたが、手間の多さが業務負担となっていました。データが増えると可視化の容易さも必要なアイテムとなってきます。
データは可視化しないと意味がありません。簡単に可視化できるツールはかかせないものになります。

3.おわりに

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■執筆
株式会社 船井総合研究所
飯塚 佳史
宇都宮大学大学院エネルギー環境科学専攻を卒業後、トッパン・フォームズ株式会社に入社。開発部門や生産技術部門を経験し、工場における設備・システムの導入および現場改善に従事。
現職においては全国各地の中堅・中小製造業を対象にAIやIoTを活用したシステムや管理システムなどについて課題抽出~要件定義~導入~運用フォローまでを行っている。

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