記事公開日:2023.10.20
最終更新日:2024.03.27

産業用ロボットメーカーランキング│売上TOP3と各メーカーの特徴紹介

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近年、世界には多くのロボットメーカーが存在し、多様な選択肢の中から、自社に最適なロボットを選ぶことが可能となっています。

その反面、選択肢が多いことから、自社に最適なロボットメーカーの選定は非常に難しいという現状があります。
当然、導入には費用がかかるため、失敗は避けたいところです。

「メーカーを選定する際、最も売上を上げているメーカーを選ぶことは一つの安心材料になるはず」との思いから、今回は各種産業用ロボットメーカーの売上ランキングや各メーカー特徴、ロボットメーカー選定時のポイントについて紹介します。

1.産業用ロボットメーカー売上ランキング

産業用ロボットの市場動向
産業用ロボット市場は急速に成長しており、自動化と効率化の需要が高まっています。
産業用ロボットは製造業の生産プロセスに革命をもたらし、競争力を向上させる要因となっています。

国際ロボット連盟(2023)によると、産業用ロボット市場は今後も緩やかに成長していく見込みであり、多くの産業分野で採用が進んでいます。

現在では、溶接、塗装、研磨、搬送、工作機械への投入/取り出しなど、様々な工程で生産性の向上に貢献しています。

産業用ロボットメーカーの売上ランキング
2022年の売上ランキングでは、以下のメーカーがトップの位置にありました。
なお、このランキングは、2021年~2022年における各社の有価証券報告書を基に作成しています。

第1位:ファナック (FANUC) 売上:2684億円
世界4大ロボットメーカーの一つに数えられるロボットメーカー。
高精度制御技術と信頼性に優れたロボットを提供しています。
その特徴は、とにかく幅広い用途に対応していることです。
可搬重量7kg程度の小回りの利く小型ロボットから可搬重量MAX2300kgの大型ロボットまで幅広い製品ラインナップがあり、様々なワークに対応できます。
また生涯保守を行っているため、定期的なメンテナンスによってロボットを長く使うことができます。

2023年9月には、ロボットの累計出荷台数が100万台を突破。
今後もさらに売れていくことが予想されます。

第2位:安川電機 売上 1786億円
日本に存在するもう一つの世界4大ロボットメーカー。
創業100年の老舗のロボットメーカーでもあります。

元々はロボットの最重要部であるモータを作成する企業で、その高い技術力を用い、現在では産業用ロボットの製造も行っています。
多くの産業分野で使用され、溶接、組立、検査、溶接、材料ハンドリング、研磨、メディカル用ロボットなど多岐に渡る分野で自動化を行っています。

第3位:FUJI 売上 1368億円
“電子部品実装“の領域において、世界有数のロボットメーカー。
先ほど紹介したロボットメーカーとは異なり、電子部品の実装に特化したロボットメーカーです。
他の産業用ロボットメーカーと比較して、より高精度なロボットであることが伺えます。
基板実装作業を行うスカラロボットや、ネジ締めやパッキング等を行う小型多関節ロボットを販売しています。

2.各産業用ロボットメーカーの特徴

冒頭でも述べた通り、今日では多様なロボットメーカーが乱立しています。
以下に主要な産業用ロボットメーカーとその特徴を簡単に紹介します。

・ABB
世界4大ロボットメーカーの内の一つで、スイスに本社をおいています。ロボット(ハードウェア)だけでなく、ロボットを動かすためのソフトウェア開発にも力を入れています。世界の様々な箇所で、自動化ソリューションを提供しています。

・KUKA
世界4大ロボットメーカーの内の一つで、ドイツに本社をおいています。
KUKAのロボットは柔軟性と高性能を兼ね備えており、複数のタスクに適しています。
特に自動車組立工程において広く利用され、塗装、溶接、組み立てなどに強みを持っています。

・川崎重工業
日本で初めて産業用ロボットを製造した、老舗のロボットメーカー。
川崎重工業のロボットは力強く、高性能を誇り、重い材料のハンドリングに適しています。
特に自動車産業や製鉄業などで使用が多く、高い信頼性を提供しています。

・不二越
不二越のロボットは精密な制御技術を持ち、特に精密な加工作業に適しています。
特に自動車部品の製造や精密な組立作業に使用され、高品質な成果を提供しています。

・ダイヘン
溶接分野において高いシェアを誇るのがダイヘンです。
ダイヘンはアーク溶接機でも国内シェア50%以上を占め、その溶接技術とメカトロニクスを融合して、1979年にティーチングプレイバック方式のアーク溶接ロボットを開発し、産業用ロボット市場に参入しました。
近年では、ワークを撮影するだけで、自動で溶接ロボットのティーチングを行うソフトウェアや、溶接ロボットのダイレクトティーチングツールなどの開発も行っています。

・デンソーウェーブ
デンソーウェーブは自動車産業向けの高品質ロボットを提供し、日本国内で開発が行われています。
高品質で信頼性が高く、自動車組立ラインなどで広く使用されています。

・エプソン
エプソンはコンパクトで低コストな製品を提供し、多くの利用分野に適しています。
中でも垂直多関節(6軸)ロボットは非常にコンパクトで、スペースを取らないロボットとして注目されています。

・パナソニック (Panasonic)
パナソニックは幅広い製品ラインナップを提供し、品質と信頼性に優れています。
多様なアプリケーションに対応し、多くの産業で使用されており、世界的なプレゼンスを有しています。
6軸ロボット、水平多関節ロボット、取り出しロボットと呼ばれる直交ロボットをラインナップしています。

3.メーカー選定のポイント

産業用ロボットメーカーを選定する際、以下のポイントを考慮することが重要です

性能で選ぶ
ロボットの性能がタスクに適しているかどうかを確認しましょう。
適切な性能は生産性向上に繋がります。

作業場面で選ぶ
自社の作業場やプロセスに合致するかを評価しましょう。
ロボットがスムーズに運用できるかどうかが重要です。

価格で選ぶ
予算内で適切なロボットを見つけましょう。
コスト対効果を検討し、長期的な投資を考えましょう。

対応地域で選ぶ
メーカーが提供するサポートやサービスが必要かどうかを検討しましょう。
ロボットの運用中にサポートが必要な場合も考慮しましょう。

4.ロボット活用のために最初に取り組むこと

この記事をご覧の方は何かしらの工程でロボットを活用したい、という思いで検索をしているはずです。

ここまでロボットメーカーの売り上げランキングや特徴を見てきましたがいかがでしょうか?
おそらくロボット活用を始めるために結局何をしたら良いのか答えが出なかったはずです。

初めてロボットを導入する企業でよくある失敗がロボットメーカーに問い合わせをすることです。

ロボットメーカーはあくまでロボットを製造しているメーカーでありユーザーのニーズに合わせて適切なロボットシステムを検討することはありません。

そのためロボットメーカーに問い合わせをしてもロボット活用を前に進めることは困難でしょう。

では、ロボット活用のために最初に取り組むべきことは何でしょうか?
それは、
①どの製品を対象にするか
②どの工程を対象にするか
③上記2つの要素からどのようなことを実現したいのか
を決めることです。

この3つの要素をユーザー側で定義し、ユーザー自身のニーズが何かを明確にする必要があります。

上記を明確にした上でシステムインテグレーションを行っている企業に相談するのが良いでしょう。

しかし、システムインテグレーションを行っている企業は多数あり、それぞれの企業で得意な領域は異なります。
また、実績がある企業かどうか、設計力はあるか、アフターメンテナンス体制は整っているか、等、様々な項目を検討する必要があります。

「製品分析」、「作業分析」、「システム化構想」、をユーザー自身が行いそれを適切なシステムインテグレーションを行っている企業へ伝え形にする作業は専門的な知識を要する作業です。

上記のような知識を企業内で持っている(生産技術部隊がいる)企業は良いかもしれませんが、従業員100名以下ほどの中小企業ではそのような人材を有していない企業も多いことでしょう。

中小企業の経営者としては、そのような状況であれば適切な外部ブレーンを取り入れてロボット活用を推し進め、生産性向上や省人化を進めることが重要です。

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