記事公開日:2025.04.28
最終更新日:2025.04.28
IoT・エッジコンピューティング展から見る最新DXのトレンドとは?

みなさま、こんにちは!
先日開催されたIoT・エッジコンピューティングEXPOはご覧になりましたでしょうか。
今年は例年よりも、さらにAIを活用したソリューションが多く出店されていた印象です。
また、海外企業の出展も非常に多く、AI技術の高さを感じました。
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/jy-cost_S045
● AIの成長は凄まじい!
中でも、画像認識や映像認識のAIは成長が目覚ましく、エッジAIを活用することでデータを即時処理することができ、ハイスピードな作業もリアルタイムで検知が可能になっていました。
これらは製造業においても稼働監視や品質管理・予知保全に大きな効率化メリットがあると考えられます。
ただし、エッジAIは端末上でデータを処理するため、従来のクラウドを利用したAIよりもデータの処理能力は劣ります。
この部分は今後の進化に期待したいところです。
● IoTも事例がかなり増えている!
今回の展示会ではIoTのハード機器、ソフト共に多く出展されていました。
事例の業種としては製造業から建築、農業と多岐にわたって活用されており、この先もさらに拡大することは間違いありません。
ここからはいくつか実際にお話を聞いた企業をご紹介します。
■ ソナス株式会社はIoTセンサの設置コストを大幅削減!
ソナス株式会社は主にプラント・建築現場の点検や検知をIoTシステムを通じて無線で行うソリューションを展開しています。従来はセンサの設置には大幅なコストがかかっていましたが、ソナス株式会社では設置工事時間が従来の1/18まで削減。また、UNISONetを活用すると消費電力はWi-Fiと比べて年間で1/10以下に抑えられるとのことでした。ついにIoT機器もここまで身近になったか、と衝撃を受けました。
センサから取得できる情報は振動・傾斜・接点・BLEと多岐にわたり、製造業で活用できる内容も多くあり、実際に工場に導入された実績もありました。
従来はIoTツール導入というと高額なイメージがありましたが、どんどん低コストのツールが出てきています。中堅・中小が手軽に手を伸ばせるようになるのも時間の問題でしょう。
■ 株式会社Braveridgeは企画構想から製造・回線・プラットフォームまでIoT周りを一気通貫で提供!
株式会社Braveridgeは自社工場を持ち、ハードウェアの製造・販売を行っており、企画・開発・量産・販売までワンストップで行っています。また、そのハードウェアを活用するためのクラウドのプラットフォームも提供することでスピード感を一気に加速。顧客のニーズにマッチしたソリューションを展開しています。
センサの種類は非常に多く、農業・製造業・公共インフラなど活用事例は多岐にわたります。
また、給電方法も選択可能で、設置もワンタッチ・ペアリングもワンタッチとありがたいポイントもばっちりです。
■ 株式会社コシダテックは自社クラウドサービスで遠隔監視・遠隔運用IoTに特化!
株式会社コシダテックでは20年近く前から独自のサービス基盤を構築・運用しており、現在は「クラウドサービスGENES」へと進化を遂げ、遠隔監視や遠隔運用、映像配信に特化しました。生産現場でのメータ点検ではAIを搭載したシステムを導入し、リアルタイム異常検知を行うことで夜間の運用も可能に。
また、RFIDを活用した在庫管理など、今後の製造業では必ず大きなニーズとなる部分も網羅している印象です。
■ 株式会社トップシステムプロダクツでは生産管理のオールインパッケージが驚きの低価格!
少しIoTとはずれますが、私が今回一番驚いたのは株式会社トップシステムプロダクツの生産管理パッケージです。
このシステムは従来の見積から会計管理までオールインで搭載されているうえに、新たに類似図面検索・EDI取込・文書検索・スキャン取込が標準機能として搭載されるそうです。そしてその価格は予想をはるかに下回るもので、驚愕しました。(ここでは費用感は言えませんが。。)
現在は数多くの生産管理パッケージが各企業からリリースされていますが、この機能量でこの価格は今後中小製造業にとって心強いものになること間違いなしでしょう。
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/smart-factory_smart-factory_02507_S045?media=smart-factory_S045
● まとめ
IoT・エッジコンピューティングEXPOに行って感じたことは、「AIの成長スピードがとてつもない」ということです。思い返し見ると、生成AIにおいてもおととしの今頃はまだまだハルシネーションが多く、画像・映像生成はネタにされるほどでした。しかし今はぱっと見では実際の映像かAIが生成した映像か判別がつかないほどになっています。
製造業にもAI活用の波は確実に広まっており、今後もさらに拡大することは間違いありません。見積業務や図面・文書管理など、データ化できる部分がAIに置き換わり、効率化されるのは時間の問題でしょう。
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S045.html?siteno=S045
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