記事公開日:2025.05.23
最終更新日:2025.05.26

「Excelお化け」からの卒業!ERP導入よるデータ一元管理と生産性アップ事例!

1.事例企業様の概要

【金属プレス製品製造業 I社様】
 ■所在地:茨城県
 ■従業員数:約40名
 ■事業内容:大型射出成形機を使用したプラスチック製品とステンレス製手すりの製造・販売

 I社様はシステムを導入しておらず、Excel管理・紙管理を行っておりました。なかでも重要な管理資料である生産計画資料や受注情報などは、いわゆる「Excelのお化け」になっており、固まってしまったり、壊れてしまったりすることが常態化しておりました。それにもかかわらず、ある特定の担当者の方しかメンテナンスができないという状態でした。
 そんなI社様が基幹システム(ERP)を導入した取り組み事例を簡単にご紹介いたします。

2.基幹システム(ERP)導入の背景と課題

①社内にムダな業務やアナログな工程がたくさん残っている
②Excelや紙の情報が散在しており、二重三重業務が多い
③煩雑なExcel管理が常態化している
④時代の波に取り残されないよう、アナログ管理⇒デジタル管理へ
⑤生産性をアップさせ、労働時間を短縮し、社員を笑顔にしたい

 上記5つの課題や背景を踏まえた上で、基幹システム(ERP)の導入を決断されます。また、刷新後の基幹システムとして、今回は Microsoft 社の『Dynamics 365 Business Central』というパッケージ基幹システムを選択し、導入を進めていきました。

3.Microsoft社の『Dynamics 365 Business Central』により、データの一元管理、脱属人化、効率化を実現!

 システム導入による効果(抜粋)は下記の通りです。

①各業務がバラバラにExcel管理されているため、一元管理されていなかったが、
受注・購買・販売・在庫・生産等の管理業務を一元管理できるようになった!

②Excelが散在しており、二重三重入力が発生していたが、
各種データを一元化&二重三重入力を排除し業務を効率化!

③複数の人が同じExcelを入力しているため、入力待ち等、作業効率が悪かったが、
複数人での同時入力が可能となり、作業効率アップ!

④同じことをやっているはずなのに、人によってやり方がバラバラだったが、
システム導入により情報元が1つになることで、人為的ミスやトラブル等がなくなった!

⑤受注と売上・請求の連携を手作業でアナログに実施していたが、
1つのシステム上で受注と売上・請求がスムーズに連動!

⑥生産指示と在庫が別管理となっているため、手配漏れが発生していたが、
1つのシステム上で生産と在庫が連動しているため、在庫不足や手配漏れに気づくことが可能に!

⑦現場担当者がそれぞれ異なるフォーマットのExcelや紙伝票を使用していたが、
システムの導入をきっかけに、既存のExcelや既存伝票の見直し・標準化・効率化を推進!

⑧製品に紐づく材料費・労務費・経費等の「製品別原価」が十分に管理できていなかったが、
「製品別の個別原価管理」が可能に!

⑨在庫の把握は毎月の棚卸で把握していたが、
BOMのマスター化、パージの徹底入力により、システム内で理論在庫の把握が可能に!

⑩生産計画や月末在庫金額の計算もExcel上で計算しており、Excelのメンテナンスが必要だったが、
生産計画立案も在庫金額もシステムにて自動計算が可能になり、
製品・仕掛品・部品・材料をそれぞれ評価することが可能に!

⑪得意先別受注金額や売上金額などの分析は複数Excelを合算して作成していたが、
ボタン1つで分析が可能に!

⑫対外帳票のフォーマットがバラバラだったが、
システムから発行される帳票を標準帳票に!

今回の基幹システム導入において、成果に繋がったポイントは、『パッケージに合わせて、カスタマイズをせず、運用・ルールを柔軟に変える』を徹底されたことです。これまでのやり方、慣習にとらわれず、パッケージに合わせて、運用・ルールを柔軟に変えました。「Excelのお化け」もなくすことに成功しています。

4.本事例のまとめ

 I社様は基幹システム(ERP)の導入により、散在するExcel管理・紙管理から脱却し、生産性アップを実現することができました。
また、現在2名で行っているシステム入力を誰でもできるようにする(業務標準化)ことで、属人化要素が排除され、間接作業が低減され、残業時間も削減。結果として、人員の業務シフトへつなげることができました。
「データを一元管理させること」に加えて、「業務にシステムを合わせるのではなく、システムに業務を合わ
せるスタンス」がいかに大事であるか、本事例にて、お伝えさせていただきました。

【皆様の会社では以下のようなお悩みはありませんか?】
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S045.html

◆現行システムが老朽化し、サポートの終了も間近に迫っているため、現行システムの刷新を考えている
◆システムが複雑化・ブラックボックス化し、業務の全体像を把握できない
◆部門ごとに異なるシステムを利用しており、データ連携が困難
◆情報システム部門やシステム担当者が不在、または専門知識を持つ人材が不足している
◆業務プロセスが標準化されておらず、非効率な業務が多い
◆属人的な業務が多く、担当者しか内容を理解していない
◆データ入力作業が多く、人的ミスが発生しやすい
◆データの可視化・分析が不足し、経営判断に役立てられない
◆部署間の連携がスムーズに行われず、情報共有が遅れる
◆在庫管理が正確に行えず、欠品や過剰在庫が発生しやすい
◆受注・発注管理が煩雑で、顧客対応に時間がかかる
◆会計処理が手作業中心で、時間と手間がかかる
◆経営状況をリアルタイムに把握できず、迅速な意思決定ができない
◆業務改善の必要性を感じているが、どこから手をつければ良いかわからない

 上記のようなお悩みが1つでも当てはまる場合は、是非、船井総研の「無料オンライン相談」をご利用ください。基幹システム(ERP)導入をはじめとした、業務改革を専門とする経験豊富なコンサルタントが個別に対応させていただきます。

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