記事公開日:2025.07.16
最終更新日:2025.07.16

「あの人でないと分からない」が会社を蝕む。脱・属人化で実現する儲かる仕組みづくり

「見積りのことは、Aさんに聞かないと分からない」
「あの客先の過去の案件データは、BさんのPCにしかない」
「Cさんが休むと、途端に業務が回らなくなる」
あなたの会社では、このような「あの人でないと分からない」という状況が常態化していませんか?特定の社員の経験や勘に業務が依存する「属人化」。それは、中小の機械加工業が抱える、非常に深刻かつ根深い問題です。

属人化は、一見するとベテラン社員が活躍している証のようにも見えますが、その実、会社の成長を阻害する大きなリスクを内包しています。

  • 非効率な業務: 担当者不在時に見積りが出せず商機を逃す、過去の類似案件を探すのに膨大な時間がかかるなど、業務効率が著しく低下します。
  • 技術・ノウハウの喪失: 担当者が退職してしまえば、その人が頭の中に蓄積してきた貴重な見積りノウハウや顧客情報が、会社から永久に失われてしまいます。
  • 経営判断の遅れ: 「どの顧客が儲かっているのか」「どの製品に注力すべきか」といった重要な経営判断に必要な情報が分散・ブラックボックス化し、社長ですら全体像を把握できなくなります。

「儲かっている案件」と「実は赤字の案件」が見えないままでは、正しい舵取りはできません。この「木を見て森を見ず」の状態から脱却することが、急務なのです。
忍び寄る「属人化」の深刻なリスクを詳細に図解

重要なのは「順番」。Excel管理からの卒業

「Excel卒業」から始める儲かる仕組み作りを詳細に図解

「うちもそろそろDX(デジタルトランスフォーメーション)を…」と考え、いきなり高機能なSFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)の導入を検討する企業もありますが、少し待ってください。重要なのは、事を進める「順番」です。

まずやるべきことは、第2回でも触れた「現場での工数管理」です。製品ごと、案件ごとの正確な原価を把握する。これが全ての土台となります。

その上で、シンプルなITツールを導入し、「製品別・顧客別の原価と利益を明確に区別する」こと。これが第二のステップです。これまで個人のExcelファイルに眠っていた見積りデータや原価計算の根拠を、誰もがアクセスできる共有の場所に集約し、「見える化」するのです。

高価なシステムは必要ありません。例えば、無料で使えるスプレッドシートや、低コストで導入できるクラウドデータベースを活用するだけでも、驚くほどの効果が得られます。

  • 誰でも、同じ基準で見積りが作れる
  • 過去の見積りや原価を簡単に検索・参照できる
  • 顧客ごとの利益率が一覧で分かり、優良顧客が誰なのか一目瞭然になる

このように、見積書作成から原価の予実管理、商談状況の共有までを、低コストかつ簡単に一元管理する仕組みを構築することで、業務は劇的に効率化され、属人化は解消へと向かいます。

【機械加工業向け 利益を生む戦略的値付け経営セミナー】では、まさにこの「Excel管理からの卒業」をテーマに、低コストな簡易ITツールを使って、工数計算から原価予実管理、見積書作成・管理システムを構築する具体的な方法を、ステップバイステップで解説します。さらに、その仕組みを営業活動に連携させ、商談状況や顧客との信頼関係までをも可視化する、簡易SFA/CRMの活用法もご紹介。担当者の頭の中にあった情報を会社の「資産」に変える方法を、あなたも手に入れてみませんか?

「あの人」がいなくても、会社が儲かる仕組みを。

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属人化は、会社の成長を止める時限爆弾です。情報共有を促進し、営業活動を「見える化」することで、組織全体の力を最大化しましょう。そのための第一歩を、このセミナーで踏み出してください。
 
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