記事公開日:2021.05.07
最終更新日:2023.01.20
“成功する”機械加工業におけるロボット活用のポイントを解説
機械加工業における人手不足や職人技術の技術継承(属人化)は中小機械加工業にとって優先して解決すべき課題の筆頭であると考えます。
今回は成功する機械加工業におけるロボット活用のポイントを解説していきます。
本コラムの内容をより詳しく解説したダウンロードレポートをご用意しております。
是非最後までお読みください!!
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1.多品種少量生産の機械加工業でロボットを活用するポイント
まず多品種少量生産についてです。
多品種少量生産とは、
工場における生産様式の一つで,同一の工場において類似性の低い製品を多品種にしかも1品目あたりは少量生産するもの。従来の少品種大量生産向けの生産システムに代って,近年の市場の変化,ニーズの多様化に柔軟に対応するために,多品種少量生産向けの生産システムの必要性が高まってきている。引用:コトバンク
とあります。
ここで言う「多品種」とは何品種からが多品種になるのでしょうか。
「少量生産」とは1ロットにおける生産数が何個以下の物が少量生産になるのでしょうか。
定義は非常に曖昧なものです。
だからこそ、「多品種少量生産だからロボット化は無理だろう」と先入観でロボット活用を諦めてしまうパターンが多いのではないでしょうか?
その曖昧な定義である多品種少量生産のロボット活用において重要なポイントはたった2つです。
①製品分析
②作業分析
分析というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、①製品分析とはどの製品を対象にするか、であり、②
作業分析とはどの工程を対象にするか、です。
この2つの分析を組み合わせて活用条件を絞り込みます。
漠然としていた多品種少量生産のロボット活用がこの2つの分析により明確になってきます。
2.中小機械加工業におけるロボットの役割3つのポイント
中小機械加工業におけるロボットの役割は以下の3つです。
①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化
②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換
③若手技術者の育成による企業の成長
まず、「①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化」については「数字」でコストメリットを試算して導入効果の検証をしていく必要があります。
この段階で検証を誤ると、導入したけど何の効果も無かった、ただスペースを圧迫するだけのオブジェになってしまった、なんて言うことにもなりかねません。
それに加えて、中小製造業では一つのロボットシステム(低投資)で多品種対応(高利益)が求められます。
作業改善や作業方法(作業者動線)の変更、加工条件の見直し、加工機自体の見直し、設備レイアウトの見直し、等様々な改善を組み合わせて導入を検討する必要があります。
次に「②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換」です。
付加価値の高い作業とは中小機械加工業が得意とする「職人の技術」です。
ロボットが出来ることはロボットが、人間にしか出来ないことは人間が、そのようにロボットと人間が作業を分担して、より短納期でより高品質な製品を提供する、中小機械加工業としての強み(技術)を生かした戦略が必要になります。
最後に「③若手技術者の育成による企業の成長」について
若手が育たないので新しいシステムを導入しても扱える人間がいない、メンテナンスできる人間がいない、さらに新たな技術の導入に手が出せない、と悪循環に陥っている企業もあるのではないでしょうか?
そのような状況から脱却するための手段にもなり得ます。
ロボット等の最新技術のオペレーターや技術担当者として若手を採用し「やりがい」や「目標・目的」を持って業務に取り組んでもらうことで若手社員本人としての成長と共に企業として成長していくとこが中小製造業におけるロボット導入のポイントです。
3.機械加工業におけるロボット活用の最新の取り組み
最新の取り組みとして以下のような事例が挙げられます。
- フレキシブルに移動可能な協働ロボットシステム
- ロボットとAGVを組み合わせた多品種少量生産対応システム
解説レポートでは以上のような最新の取り組みについて具体的な活用事例を掲載しております。
4.おわりに
ダウンロードレポートでは、今回のコラムでご紹介したポイントをより詳しく解説しています。
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