記事公開日:2025.06.20
最終更新日:2025.06.23

【実録】「どうせウチには無理」と思っていた従業員26名の金型工場が、生成AIで年間1,100時間削減できた”本当の理由”

「AIやDXなんて、ウチみたいな中小企業には関係ないよ。コストは高いし、IT専門の社員もいない。そもそも、うちは多品種少量生産で、仕事が複雑すぎるんだ」

そうお考えではありませんか?
もし、そう思っているなら、この記事はあなたのためのものです。
新潟県上越市に、まさにそのように考えていた会社があります。
従業員26名の、株式会社カワイ精工様。
彼らは、年間1,100時間もの業務時間削減という、驚くべき成果を達成しました。

魔法のような最新技術を一度に導入したわけではありません。
では、なぜ彼らは成功できたのか?
その”本当の理由”は、多くの人が見落としがちな、非常に現実的で地道なステップにありました。

成功の鍵は「AIの前に、まず〇〇」

カワイ精工様が最初に取り組んだのは、生成AIの導入ではありませんでした。彼らが着手したのは、徹底的な「現場のデータ化」です。

  • 金型カルテのデジタル化
    これまで紙で管理していた金型の図面、修理履歴、使用実績などを全てデータに。
    これにより、年間300時間の検索・管理工数を削減しました。
  • RPAによる部品発注の自動化
    毎日繰り返される単純な発注作業をRPA(ロボットによる業務自動化)に任せ、年間800時間を削減
  • IoTによる在庫管理の自動化
    在庫の数を人が数えるのではなく、IoTセンサーで自動的に把握。

これらは、一つひとつは地味に見えるかもしれません。
しかし、この「データ化」こそが、のちのAI活用の成否を分ける、最も重要な布石だったのです。

蓄積したデータが「最強の武器」に変わる瞬間

現場のあらゆる情報がデータとして蓄積されたことで、何が起きたか。
ここで初めて、「生成AI」が登場します。
彼らは、蓄積した「金型カルテ」や「作業日報」のデータを、社内専用の生成AIに学習させました。

その結果、
「この前のA社向けの金型、どんなトラブルがあったっけ?」
「この材質だと、最適な加工条件は?」
といった質問に、AIが”カワイ精工の過去の経験”に基づいて、即座に回答できるようになったのです。
つまり、地道に貯めてきたデータが、会社の誰もが使える「知恵の泉」に変わった瞬間でした。

【本当の理由】成功の秘訣は”考え方”にあった

AI活用の成功の秘訣を詳細に図解

年間1,100時間の削減。この素晴らしい成果の根底にある”本当の理由”。
それは、「AI導入の成功は、技術の知識量ではなく、『自社の課題をどれだけ解像度高く理解しているか』で決まる」という事実です。
カワイ精工様は、「AIで何かできないか?」ではなく、「この無駄な作業をなくすにはどうすれば?」という、現場の課題起点で考えました。
その解決策が、たまたまRPAであり、IoTであり、最後に生成AIだったのです。
この考え方こそ、多くの中小企業が見落としている、AI導入成功の最大の秘訣です。

▶ あなたの会社の「無駄な作業」、AIでなくせるかもしれません。

「ウチの会社なら、どこから始められるだろう?」
「カワイ精工さんの話を、もっと具体的に聞いてみたい!」
そう感じた方は、ぜひ一歩踏み出してみませんか?
株式会社カワイ精工の川合専務が自ら登壇し、その苦悩と成功の秘訣を直接語る、またとない機会をご用意しました。
▼カワイ精工様登壇!生成AI活用セミナーの詳細はこちら
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/129747


【講座内容】

第1講座「AI活用基礎:製造業がAI活用できる業務とは?」
・市場におけるAIの役割・AI動向
・中小企業だからこそ取り組むべきAI活用戦略
・AIを活用するためには、具体的に何をすれば良いのか?
・多品種少量生産製造業が実践すべきAI活用他社事例
・AI活用と原価管理の深い関係性
講師:株式会社船井総合研究所 DXコンサルティング部 熊谷俊作

第2講座「カワイ精工様登壇!従業員26名の社内DX・生成AI活用で年間1,100時間削減」
・DX取り組み前の当時のリアルな課題
・DX取り組み時の苦悩・乗り越え
・金型カルテ(実績のデジタル化)により、300時間/年削減
・IoT活用!在庫管理自動化により管理工数削減!在庫最適化を実現!
・その他IoT活用による業務改善事例
・RPA活用!部品発注作業を自動化!800時間/年削減
・製造業における生成AI活用事例
●生成AIシステム実演!
講師:株式会社カワイ精工 専務取締役 川合忠実氏

第3講座「多品種少量生産製造業が知っておくべきAI・IoT活用戦略」
・自社データを基盤としたAI活用~”失敗しない”ためのDX経営~
・多品種少量生産の製造業が取り組むべきAI活用戦略
講師:株式会社船井総合研究所 AI推進室 リーダー 飯塚佳史

【日時・会場】
■大阪会場
・2025/07/18 (金) 14:00~16:00
・船井総合研究所 大阪本社
〒541-0041
大阪市中央区北浜4−4−10 船井総研大阪本社ビル

■東京会場
・2025/07/23 (水) 14:00~16:00
・船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO(八重洲)
〒104-0028
東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー35階

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