記事公開日:2025.08.27
最終更新日:2025.08.27
【事例】新工場設立に合わせてERPを導入!スマートファクトリー化の第一歩へ!

1.事例企業様の概要
【食品製造業 A社様】
- 所在地:大阪府大阪市
- 従業員数:約40名
- 事業内容:部品製造業
A社様はこれまでExcel等で業務を行っていましたが、新工場設立に合わせて生産管理システム(ERP)導入を決めました。
製造原価などもきちんと取れておらず、これを機にしっかりと見ていこうとのことから、機械加工のデータ取得をはじめ、工員の工数もきちんと取得することにより、精緻な原価計算を目指すことになります。
その取り組み事例を簡単にご紹介いたします。
2.基幹システム(ERP)導入の背景と課題
- 全体としては儲かっているが、個別製品ごとはわからない・・・・
- これまでの感覚で良いと思っている・・・
- 材料費は高騰しているが、そのまま値上げしてよいものか・・・
- 人によってQSCがまちまち・・・
上記4つの課題を解決すべく、生産管理システム(ERP)の導入を決断されます。
こちらの企業様では、導入するERPとして、Microsoft社の『Dynamics 365 Business Central』を選定しました。
3.Microsoft社の『Dynamics 365 Business Central』を選定・導入
もともとExcelを使っていたこともあって、Microsoft製品と親和性の高い、Microsoft社のERPを選定し、導入しました。生産管理だけではなく、全業務をカバーすることができるERPであったことも選定理由の1つです。
また、システムを1から作り上げる、いわゆるスクラッチ方式ではなく、パッケージ製品を選定したのは、「業務を標準化する」という意図もございました。上記課題にあるように、人によってまちまちであるという現状を解決すべく、新工場設立のタイミングで業務を標準化させ、生産性を向上させることが目的だったからです。
このシステムでは、スマートフォンのアプリなどを作ることができ、例えば工員の工数を取得するために、1人1台もしくは、各作業場所に1台などを用意し、そこから実績データを取得+機械加工の時間を取得することで、製品ごとの正確な時間を把握することが可能となりました。標準原価(材料費、労務費、経費)を設定することも可能なため、標準と実際の差異分析が可能となり、どの製品に時間がかかりすぎているのか(原価がかかりすぎているのか)等の、ボトルネック製品・要因を見つけ出すことにもつながっています。
4.まとめ
A社様は新工場設立というタイミングでERPを導入することになりましたが、昨今のデータ経営の流れを考えますと、遅ければ遅いほど他社に差をつけられてしまう可能性があります。
しかしながら、ツールを導入するだけでは意味がなく、“何のために”が最も重要です。なぜならツールは手段であれ、目的ではないからです。
A社様は明確な目的があり、そのためにERPを導入されましたので、皆様におかれましても改めて自社の状況を照らし合わせてみていただければと思います。
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