「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024、コネクシオ株式会社ブースに「IoTを活用した原価管理の最新事例」を掲載いただきました
2024.08.09
材料費や外注費は管理できていても、製造工数がきちんと把握できている企業は多くありません。
本コラムでは作業者が手を加えることなく工数を自動集計するシステムを紹介いたします。
1.正確な製造工数と見積の関係性
まず、利益を上げるためには材料費の変動・製造工数・固定費(機械の消耗費等)に即した適切な見積書が必要です。
つまり、正確な見積もりを行うことは、企業の成長において不可欠ということです。
しかし、実際に見積金額に正確な製造工数・固定費を組み込めている企業は多くなく、見積はベテラン社員の経験と勘に頼っている企業が多くあります。
それは実際の製造工数を正確に把握することが非常に難しいからです。
逆を言えば、実際の工数を把握することで効率的な生産計画を立て、利益が出る見積を作成し、大幅に生産性を向上させることができます。
以下では、RFIDセンサを活用した製造工数取得事例を紹介いたします。
2.RFID活用事例企業の概要
当事例企業では、作業日報に作業者が実績を手書きし、別の担当者がシステムに転記、また別の担当者が作成したExcelのマクロを利用して可視化・分析を行っていました。
一見すると非常に効率が悪い作業のように見えますが、このような運用をしている企業は多くあります。
そこでRFIDを活用した結果、作業者が行う手間はほとんどなくなり、データは自動でシステムに飛ばされるため転記作業もなし。
さらに可視化・分析ツールは基幹システムと連携しているためマクロを組む必要もなくなり、いつでも見たい分析データがリアルタイムで見られるようになりました。
3.RFIDシステムの詳細
事例企業では各工程の作業場にRFIDアンテナを設置し、センサが感知する作業スペースを区画し、作業者の帽子と作業指示書にRFIDタグを取り付けました。
これにより、作業者と指示書が作業スペースにある時間は「作業中」、作業者のみの場合は「段取り」など定義づけができるようになります(定義は企業の運用によってさまざまなカスタマイズが可能)。
そしてセンサが感知したデータは自動的にシステムに送信されます。
このシステムはコネクシオ様にご協力いただき実現しました。
結果、紙日報やタブレットよりも正確な製造工数データが手間なく収集できるようになりました。
4.可視化・分析の詳細
上記のシステムによって正確な製造工数データが基幹システムに収集できました。
しかし、この貴重なデータは活用しないと全く意味がありません。
そこで、BIツールを活用して可視化・分析を行いました。
このBIツールも基幹システムと連携しているため、基幹システムに入っているデータはすべて活用できます。
そのため、設備の工賃や材料費・外注費・取得した工数データすべてを掛け合わせ、個別製品別・客先別・工程別といった様々な視点から原価算出が可能になりました。
また、BIツールの強みとして自動更新機能・クラウドへのアップロード機能があります。
自動更新機能は、設定した時間に自動的に基幹システムから最新のデータに更新する機能です。
この機能により、いつでも最新のデータがすぐに見られるようになります。
クラウドへのアップロード機能とは、ツールで作成した分析グラフをクラウドにアップできる機能です。
この機能では、作成した最新のデータ・グラフを外出先でも確認ができます。
例えば、営業の方が先方のオフィスでもデータが確認できるため、見積提示時に利益率の向上が期待できます。
5.まとめ
以上、RFIDを活用した原価管理の最新事例を紹介いたしました。
労働者人口の減少・DX化が叫ばれている中、減らせる工数は減らす、よい事例であると考えています。
本コラムがお読みいただいている企業の皆様のさらなるご発展の一助になりますと幸いです。
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本コラムでは作業者が手を加えることなく工数を自動集計するシステムを紹介いたします。
1.正確な製造工数と見積の関係性
まず、利益を上げるためには材料費の変動・製造工数・固定費(機械の消耗費等)に即した適切な見積書が必要です。
つまり、正確な見積もりを行うことは、企業の成長において不可欠ということです。
しかし、実際に見積金額に正確な製造工数・固定費を組み込めている企業は多くなく、見積はベテラン社員の経験と勘に頼っている企業が多くあります。
それは実際の製造工数を正確に把握することが非常に難しいからです。
逆を言えば、実際の工数を把握することで効率的な生産計画を立て、利益が出る見積を作成し、大幅に生産性を向上させることができます。
以下では、RFIDセンサを活用した製造工数取得事例を紹介いたします。
2.RFID活用事例企業の概要
当事例企業では、作業日報に作業者が実績を手書きし、別の担当者がシステムに転記、また別の担当者が作成したExcelのマクロを利用して可視化・分析を行っていました。
一見すると非常に効率が悪い作業のように見えますが、このような運用をしている企業は多くあります。
そこでRFIDを活用した結果、作業者が行う手間はほとんどなくなり、データは自動でシステムに飛ばされるため転記作業もなし。
さらに可視化・分析ツールは基幹システムと連携しているためマクロを組む必要もなくなり、いつでも見たい分析データがリアルタイムで見られるようになりました。
3.RFIDシステムの詳細
事例企業では各工程の作業場にRFIDアンテナを設置し、センサが感知する作業スペースを区画し、作業者の帽子と作業指示書にRFIDタグを取り付けました。
これにより、作業者と指示書が作業スペースにある時間は「作業中」、作業者のみの場合は「段取り」など定義づけができるようになります(定義は企業の運用によってさまざまなカスタマイズが可能)。
そしてセンサが感知したデータは自動的にシステムに送信されます。
このシステムはコネクシオ様にご協力いただき実現しました。
結果、紙日報やタブレットよりも正確な製造工数データが手間なく収集できるようになりました。
4.可視化・分析の詳細
上記のシステムによって正確な製造工数データが基幹システムに収集できました。
しかし、この貴重なデータは活用しないと全く意味がありません。
そこで、BIツールを活用して可視化・分析を行いました。
このBIツールも基幹システムと連携しているため、基幹システムに入っているデータはすべて活用できます。
そのため、設備の工賃や材料費・外注費・取得した工数データすべてを掛け合わせ、個別製品別・客先別・工程別といった様々な視点から原価算出が可能になりました。
また、BIツールの強みとして自動更新機能・クラウドへのアップロード機能があります。
自動更新機能は、設定した時間に自動的に基幹システムから最新のデータに更新する機能です。
この機能により、いつでも最新のデータがすぐに見られるようになります。
クラウドへのアップロード機能とは、ツールで作成した分析グラフをクラウドにアップできる機能です。
この機能では、作成した最新のデータ・グラフを外出先でも確認ができます。
例えば、営業の方が先方のオフィスでもデータが確認できるため、見積提示時に利益率の向上が期待できます。
5.まとめ
以上、RFIDを活用した原価管理の最新事例を紹介いたしました。
労働者人口の減少・DX化が叫ばれている中、減らせる工数は減らす、よい事例であると考えています。
本コラムがお読みいただいている企業の皆様のさらなるご発展の一助になりますと幸いです。
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ただし、原価計算は利益に直結します。
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