ROBOT CONSULTING COLUMN 自動化・ロボットコンサルティングコラム

専門コンサルタントが執筆するAI・ロボットコラム
最新のAI・ロボット技術に精通したコンサルタントによる定期コラム

残り48時間。賃上げ・人手不足対応の必要性にさいなまれている方へ

2025.02.04

これからの日本は、生産性向上により一層取り組んでいかなければならない。 石破政権では、“2020年代中に最低賃金1500円達成”を掲げ、昨年12月27日に決定された予算案では、328億円もの賃上げ関連の予算が組まれた。 また、人手不足もじわじわと各社の製造現場に影響を及ぼしている。昨年は50以上の工場を訪問したが、どの企業様も“人材が採用できない”“若い人材が少ない”といった人手不足の問題が顕在化していた。 これらの時流は、現段階では、すぐに多大な影響をもたらすものではないが、 そう遠くない未来、事業を畳まざるを得ないほどの致命的な影響をもたらす可能性がある。 このような状況下にあって、企業が今後も存続・繁栄していくためには、やはり生産性の向上が不可欠だ。 「遠くない先を見据えたときに、人手不足・賃上げをおこなっていかなければいけないのはわかっているが、できるイメージがわかない…」 「現場のあの人が辞めたら一気に仕事がまわらなくなるのはわかっているが、目の前の仕事が忙しすぎて、手が回っていない…」 「生産性を向上しようと、これまでたくさんの施策に取り組んできた。今もおこなっているが、頭打ちになっている感がある…」 製造に従事する人間なら、誰もが感じることだろう。 では、打ち手がわからない状態を打破し、生産性向上をさらに推進していくためには、まず何をすればよいのだろうか。 1.生産性向上への第一歩とは…? 生産性向上への第一歩。 それは... 「情報収集」 である。 「はぁ?バッカじゃないの?そんなことわかってるわ!」 と思われただろうか? さすがに、常に先を見据える、賢明なあなたのことである。 「こんなバカなコンサルタントの記事を読むのはもうやめた。時間のムダだ。」 まあ、まあ。そう怒る前に、もうちょっと我慢して聞いてほしい。 実は、製造現場で活用できる技術は日進月歩、めざましく進歩している。特にAI技術の進歩はめざましい。 2022年11月にChatGPTが登場して以降、製造現場における生産性向上の幅は大きく広がった。 例えば、外観検査の自動化。AIが登場する以前の外観検査の自動化は、主にルールベースの画像処理によって行われていた。ルールベースの画像処理では、検査対象の欠陥を人間が定義し、その欠陥を検出するためのアルゴリズムを設計していた。この方法は、単純な欠陥の検出には有効だったが、複雑な欠陥や判断が難しい、曖昧な欠陥に対応することが困難であった。 しかし、AIが登場したことにより、外観検査の自動化は大きく進歩。AIは、大量の画像データを学習することで、複雑な欠陥や曖昧な欠陥についても検出することが可能となった。 実際、以前は自動化を断念したが、今は検査を自動化することができた!という例はよくある。 また、Deepseekという中国系スタートアップが開発したAIはご存じだろうか。 先月発表されたDeepseekは、ChatGPTと同等の能力を持った生成AIである。驚くべきはその開発費用で、なんとたった約8.6億円で開発された代物である。これは、従来OpenAI社や、Google社の開発した生成AIの1/10の費用である。 低コストの生成AIが登場したことにより、さらに安く、生産性向上をおこなえるのではないか、という機運が高まっている。 このように、技術は日々開発され、新しいものが出続けている。数年前はできなかったことが、今年はできるようになっている。 これらの情報を敏感にキャッチし、自社の製造現場に活用していくためには、やはり、地道に情報収集を続けていく以外にない。 2.たった1万円の豪華ゲスト登壇セミナー or 完全無料の最新レポート もしこの記事を読んでいるあなたが、 「生産性向上をさらに進めたい!」 「2025年2月現在の最新情報が知りたい!」 と思うなら、たった1万円で参加できる豪華ゲスト登壇セミナーか、完全無料の最新レポートがきっと役に立つだろう。以下にお悩み別オススメセミナー&最新レポートを5つ紹介する。 お悩み①:自動化手法がわからない。短時間で最新事例をたくさん知りたい。 お悩み②:検査に人手がかかっている。 お悩み③:生産性向上・DXの鉄板の進め方がわからない。セオリーを知りたい。 お悩み④:協働ロボットを導入しようと考えているが、どのメーカーが良いのかわからない。 お悩み⑤:自動化を進めるにあたり、まず何から手をつければよいのかわからない。 特にAI外観検査セミナーは、締め切りが残り48時間となっているため、検査の自動化について最新情報を得たい方は、すぐに申込んでほしい。 ※2/6大阪会場については開催終了 お悩み①:自動化手法がわからない。短時間で最新事例をたくさん知りたい。 ⇒多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーへ   DENSO様にご登壇いただきます。DENSO工場で実際におこなっている、最新のロボット活用・IoT活用事例を多数紹介!DENSO流生産性向上手法も大公開!盛りだくさんの2時間! お悩み②:検査に人手がかかっている。 ⇒樹脂成形・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナーへ   AI外観検査で人件費1400万円/年の削減に成功した、株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野 氏にご登壇いただきます。実際に自動化に挑んだ経営者の生の声を聞くことができます。   ※樹脂成形・ゴム製造業以外の方も参加可能なセミナーです。 お悩み③:生産性向上・DXの鉄板の進め方がわからない。セオリーを知りたい。 ⇒「製造業DX戦略 ロードマップ策定のポイント!」レポートへ   このレポートを読めば、鉄板のDXの進め方がわかります。特に、自社DXに取り組んでいるが、さまざまな要因によってうまく進めることができない。そんな方に読んでいただきたい。 お悩み④:協働ロボットを導入しようと考えているが、どのメーカーが良いのかわからない。 ⇒「徹底比較!協働ロボット【実機体験】セミナーへ   各協働ロボットの特徴を比較し、各社の違いをご紹介するセミナー。実機体験会も同時開催し、導入イメージをつかむことができます。低価格60万円協働ロボット~高機能1000万円協働ロボットまで、幅広くご紹介。 お悩み⑤:自動化を進めるにあたり、まず何から手をつければよいのかわからない。 ⇒「中小製造業がロボット導入で費用対効果を最大化するために最初にすべきこと」レポートへ   ロボット導入時におこなうべき、自動化対象の絞り方をご紹介。このレポートを見れば、ロボット導入の第1歩を踏み出すことができます。 3.まとめ 今回は、情報収集の必要性について紹介させていただいた。 今後もあなたの伴走者として、生産性向上に関する様々な情報提供をおこなっていく。 では、また次回。 [no_toc] これからの日本は、生産性向上により一層取り組んでいかなければならない。 石破政権では、“2020年代中に最低賃金1500円達成”を掲げ、昨年12月27日に決定された予算案では、328億円もの賃上げ関連の予算が組まれた。 また、人手不足もじわじわと各社の製造現場に影響を及ぼしている。昨年は50以上の工場を訪問したが、どの企業様も“人材が採用できない”“若い人材が少ない”といった人手不足の問題が顕在化していた。 これらの時流は、現段階では、すぐに多大な影響をもたらすものではないが、 そう遠くない未来、事業を畳まざるを得ないほどの致命的な影響をもたらす可能性がある。 このような状況下にあって、企業が今後も存続・繁栄していくためには、やはり生産性の向上が不可欠だ。 「遠くない先を見据えたときに、人手不足・賃上げをおこなっていかなければいけないのはわかっているが、できるイメージがわかない…」 「現場のあの人が辞めたら一気に仕事がまわらなくなるのはわかっているが、目の前の仕事が忙しすぎて、手が回っていない…」 「生産性を向上しようと、これまでたくさんの施策に取り組んできた。今もおこなっているが、頭打ちになっている感がある…」 製造に従事する人間なら、誰もが感じることだろう。 では、打ち手がわからない状態を打破し、生産性向上をさらに推進していくためには、まず何をすればよいのだろうか。 1.生産性向上への第一歩とは…? 生産性向上への第一歩。 それは... 「情報収集」 である。 「はぁ?バッカじゃないの?そんなことわかってるわ!」 と思われただろうか? さすがに、常に先を見据える、賢明なあなたのことである。 「こんなバカなコンサルタントの記事を読むのはもうやめた。時間のムダだ。」 まあ、まあ。そう怒る前に、もうちょっと我慢して聞いてほしい。 実は、製造現場で活用できる技術は日進月歩、めざましく進歩している。特にAI技術の進歩はめざましい。 2022年11月にChatGPTが登場して以降、製造現場における生産性向上の幅は大きく広がった。 例えば、外観検査の自動化。AIが登場する以前の外観検査の自動化は、主にルールベースの画像処理によって行われていた。ルールベースの画像処理では、検査対象の欠陥を人間が定義し、その欠陥を検出するためのアルゴリズムを設計していた。この方法は、単純な欠陥の検出には有効だったが、複雑な欠陥や判断が難しい、曖昧な欠陥に対応することが困難であった。 しかし、AIが登場したことにより、外観検査の自動化は大きく進歩。AIは、大量の画像データを学習することで、複雑な欠陥や曖昧な欠陥についても検出することが可能となった。 実際、以前は自動化を断念したが、今は検査を自動化することができた!という例はよくある。 また、Deepseekという中国系スタートアップが開発したAIはご存じだろうか。 先月発表されたDeepseekは、ChatGPTと同等の能力を持った生成AIである。驚くべきはその開発費用で、なんとたった約8.6億円で開発された代物である。これは、従来OpenAI社や、Google社の開発した生成AIの1/10の費用である。 低コストの生成AIが登場したことにより、さらに安く、生産性向上をおこなえるのではないか、という機運が高まっている。 このように、技術は日々開発され、新しいものが出続けている。数年前はできなかったことが、今年はできるようになっている。 これらの情報を敏感にキャッチし、自社の製造現場に活用していくためには、やはり、地道に情報収集を続けていく以外にない。 2.たった1万円の豪華ゲスト登壇セミナー or 完全無料の最新レポート もしこの記事を読んでいるあなたが、 「生産性向上をさらに進めたい!」 「2025年2月現在の最新情報が知りたい!」 と思うなら、たった1万円で参加できる豪華ゲスト登壇セミナーか、完全無料の最新レポートがきっと役に立つだろう。以下にお悩み別オススメセミナー&最新レポートを5つ紹介する。 お悩み①:自動化手法がわからない。短時間で最新事例をたくさん知りたい。 お悩み②:検査に人手がかかっている。 お悩み③:生産性向上・DXの鉄板の進め方がわからない。セオリーを知りたい。 お悩み④:協働ロボットを導入しようと考えているが、どのメーカーが良いのかわからない。 お悩み⑤:自動化を進めるにあたり、まず何から手をつければよいのかわからない。 特にAI外観検査セミナーは、締め切りが残り48時間となっているため、検査の自動化について最新情報を得たい方は、すぐに申込んでほしい。 ※2/6大阪会場については開催終了 お悩み①:自動化手法がわからない。短時間で最新事例をたくさん知りたい。 ⇒多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーへ   DENSO様にご登壇いただきます。DENSO工場で実際におこなっている、最新のロボット活用・IoT活用事例を多数紹介!DENSO流生産性向上手法も大公開!盛りだくさんの2時間! お悩み②:検査に人手がかかっている。 ⇒樹脂成形・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナーへ   AI外観検査で人件費1400万円/年の削減に成功した、株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野 氏にご登壇いただきます。実際に自動化に挑んだ経営者の生の声を聞くことができます。   ※樹脂成形・ゴム製造業以外の方も参加可能なセミナーです。 お悩み③:生産性向上・DXの鉄板の進め方がわからない。セオリーを知りたい。 ⇒「製造業DX戦略 ロードマップ策定のポイント!」レポートへ   このレポートを読めば、鉄板のDXの進め方がわかります。特に、自社DXに取り組んでいるが、さまざまな要因によってうまく進めることができない。そんな方に読んでいただきたい。 お悩み④:協働ロボットを導入しようと考えているが、どのメーカーが良いのかわからない。 ⇒「徹底比較!協働ロボット【実機体験】セミナーへ   各協働ロボットの特徴を比較し、各社の違いをご紹介するセミナー。実機体験会も同時開催し、導入イメージをつかむことができます。低価格60万円協働ロボット~高機能1000万円協働ロボットまで、幅広くご紹介。 お悩み⑤:自動化を進めるにあたり、まず何から手をつければよいのかわからない。 ⇒「中小製造業がロボット導入で費用対効果を最大化するために最初にすべきこと」レポートへ   ロボット導入時におこなうべき、自動化対象の絞り方をご紹介。このレポートを見れば、ロボット導入の第1歩を踏み出すことができます。 3.まとめ 今回は、情報収集の必要性について紹介させていただいた。 今後もあなたの伴走者として、生産性向上に関する様々な情報提供をおこなっていく。 では、また次回。 [no_toc]

経営幹部が知っておくべき! 自動化投資で収益を最大化するロードマップ策定のすすめ

2025.01.17

本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所の塩田俊吾です。 今回は「自動化ロードマップ策定のすすめ」と題し、策定の重要性とそのポイントについて解説いたします。 製造業を取り巻く環境は、めまぐるしい変化を見せています。 世界的な競争激化、人手不足の深刻化、そして顧客ニーズの多様化…。 これらの課題を乗り越え、企業が持続的な成長を遂げるためには、生産性向上はもはや必須の命題です。 そのための有効な手段として、近年注目を集めているのが「自動化」です。 しかし、自動化は単にロボットを導入すれば良いという単純なものではありません。 成功のためには、自社の現状を正確に把握し、明確な目標設定と段階的な計画に基づいた戦略的なアプローチが不可欠です。 そこで重要となるのが、「自動化ロードマップ」の作成です。 1.製造業における自動化ロードマップ作成の重要性 自動化ロードマップとは、いつ、どの工程を、どのように自動化するのか、具体的な道筋を示した計画表です。これは、全社的な視点で自動化を進めるための羅針星となり、以下のメリットをもたらします。 全体最適化: 部門ごとの個別最適ではなく、全体最適の視点で自動化を進めることができます。 段階的な導入: 無理のない投資計画を立て、段階的に自動化を進めることができます。 関係者間の意識統一: 経営層から現場従業員まで、自動化の目標や進捗状況を共有することで、スムーズな導入を促進します。 リスクの最小化: 事前に潜在的な問題点を洗い出し、対策を講じることで、導入後のトラブルや遅延を回避できます。 目標達成の明確化: 自動化による具体的な目標値を設定することで、導入効果を可視化し、モチベーション向上に繋げます。 自動化ロードマップ作成は、単なる計画立案ではなく、企業全体の変革を推進するプロジェクトとして捉えるべきです。 2.ロードマップ策定のポイント 自動化ロードマップを作成する際には、以下のポイントを踏まえることが重要です。 目標設定: 自動化によって何を達成したいのか、具体的な目標を設定します。生産性向上、コスト削減、品質向上など、目指すゴールを明確化することで、取り組みの方向性を定めることができます。 現状分析: 現状における課題やボトルネックを徹底的に分析します。プロセス分析による業務の棚卸しを行い、自動化すべき工程や作業を特定します。 現場ヒアリングを通して、現場担当者からの課題だけでなく、現状の作業工程から潜在的な課題を見つけ出すことも重要です。 対応策の検討: 課題解決に向けた具体的な対応策を検討します。ロボット化・自動化ありきではなく、作業改善による課題解消の可能性も探り、工程間の連携や作業動線、物流を意識した全体最適な solutions を検討します。 優先順位付け: 重要度、期間、概算費用、難易度、目標への寄与度合いなどを考慮し、対応策に優先順位をつけます。 自動化に慣れていない場合は、まず難易度が低い対応策から着手し、段階的に高度な自動化へとステップアップしていくことが成功の鍵となります。 段階的な計画: 優先順位に基づき、段階的な導入計画を策定します。無理のない投資計画を立て、各段階における目標達成時期を明確に設定することが重要です。 推進体制の構築: 自動化を推進するための専任チームを立ち上げ、責任者を明確化します。関係部門との連携を密にし、情報共有をスムーズに行う体制を構築することで、プロジェクトを円滑に進めることができます。 定期的な見直し: ロードマップは策定後も、定期的に進捗状況や外部環境の変化に応じて見直す必要があります。柔軟性を持たせ、必要に応じて計画を修正することで、常に最適な自動化を追求することができます。 3.今後の予測 製造業における自動化は、今後ますます加速していくと予想されます。AI、IoT、ロボット技術の進化は目覚ましく、これまで自動化が困難とされてきた工程にも、新たなソリューションが適用される可能性が広がっています。 特に、協働ロボットの普及は、中小企業にとっても大きなチャンスとなります。従来の産業用ロボットと比べて、導入コストが低く、安全性も高いため、人との共働作業が容易になります。 また、AIを活用した外観検査やティーチングレスシステムなど、高度な技術を搭載したシステムも登場しており、導入のハードルはますます低くなっていくでしょう。 自動化の第一歩を踏み出したい、成功事例から学びたいとお考えの経営者様へ、船井総研では多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーを開催しております。 本セミナーでは、ロボット・AI・IoT活用の最新事例や、費用対効果を最大化するための導入手法を、実務経験豊富なコンサルタントがわかりやすく解説いたします。 セミナーで得られる学び 多品種少量生産における自動化:3000品目の自社製品組立工程を自動化した株式会社デンソーウェーブの成功事例から、多品種少量生産における自動化の秘訣を学べます。 費用対効果の高いロボット導入:パート社員をロボットに代替えして年間2億円の人件費削減に成功した事例など、費用対効果を重視したロボット導入事例をご紹介します。 AI外観検査の導入:外観検査にAIを活用して目視検査員3名の省人化に成功した事例など、AI外観検査の導入による効果と具体的な手法を解説します。 IoT・稼働監視システムの活用:IoT・RFIDの見える化システムを活用して製造リードタイム26%、仕掛在庫60%を削減した成功事例など、IoTを活用した生産性向上事例を学びます。 自動化の成功事例を学び、自社の未来を創造しませんか? ▼幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 特別ゲスト事例講座! 株式会社デンソーウェーブが語る!3000品目の中の自社製品組立工程を自動化した秘訣とは! 「特別ゲスト事例講座!」 デンソーウェーブが3000品目の自社製品組立工程自動化を成功させた手法を限定公開! 中堅・大手だからこそ必要な「徹底的に投資対効果を出すための自動化手法」を解説! 3000品目の多品種少量生産組立工程を自動化した事例を解説 デンソーウェーブの生産技術が明かす!協働ロボットCOBOTTAの活用アイデアとは! ロボット×IoT 徹底的な見える化で生産性を向上した事例を解説! https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所の塩田俊吾です。 今回は「自動化ロードマップ策定のすすめ」と題し、策定の重要性とそのポイントについて解説いたします。 製造業を取り巻く環境は、めまぐるしい変化を見せています。 世界的な競争激化、人手不足の深刻化、そして顧客ニーズの多様化…。 これらの課題を乗り越え、企業が持続的な成長を遂げるためには、生産性向上はもはや必須の命題です。 そのための有効な手段として、近年注目を集めているのが「自動化」です。 しかし、自動化は単にロボットを導入すれば良いという単純なものではありません。 成功のためには、自社の現状を正確に把握し、明確な目標設定と段階的な計画に基づいた戦略的なアプローチが不可欠です。 そこで重要となるのが、「自動化ロードマップ」の作成です。 1.製造業における自動化ロードマップ作成の重要性 自動化ロードマップとは、いつ、どの工程を、どのように自動化するのか、具体的な道筋を示した計画表です。これは、全社的な視点で自動化を進めるための羅針星となり、以下のメリットをもたらします。 全体最適化: 部門ごとの個別最適ではなく、全体最適の視点で自動化を進めることができます。 段階的な導入: 無理のない投資計画を立て、段階的に自動化を進めることができます。 関係者間の意識統一: 経営層から現場従業員まで、自動化の目標や進捗状況を共有することで、スムーズな導入を促進します。 リスクの最小化: 事前に潜在的な問題点を洗い出し、対策を講じることで、導入後のトラブルや遅延を回避できます。 目標達成の明確化: 自動化による具体的な目標値を設定することで、導入効果を可視化し、モチベーション向上に繋げます。 自動化ロードマップ作成は、単なる計画立案ではなく、企業全体の変革を推進するプロジェクトとして捉えるべきです。 2.ロードマップ策定のポイント 自動化ロードマップを作成する際には、以下のポイントを踏まえることが重要です。 目標設定: 自動化によって何を達成したいのか、具体的な目標を設定します。生産性向上、コスト削減、品質向上など、目指すゴールを明確化することで、取り組みの方向性を定めることができます。 現状分析: 現状における課題やボトルネックを徹底的に分析します。プロセス分析による業務の棚卸しを行い、自動化すべき工程や作業を特定します。 現場ヒアリングを通して、現場担当者からの課題だけでなく、現状の作業工程から潜在的な課題を見つけ出すことも重要です。 対応策の検討: 課題解決に向けた具体的な対応策を検討します。ロボット化・自動化ありきではなく、作業改善による課題解消の可能性も探り、工程間の連携や作業動線、物流を意識した全体最適な solutions を検討します。 優先順位付け: 重要度、期間、概算費用、難易度、目標への寄与度合いなどを考慮し、対応策に優先順位をつけます。 自動化に慣れていない場合は、まず難易度が低い対応策から着手し、段階的に高度な自動化へとステップアップしていくことが成功の鍵となります。 段階的な計画: 優先順位に基づき、段階的な導入計画を策定します。無理のない投資計画を立て、各段階における目標達成時期を明確に設定することが重要です。 推進体制の構築: 自動化を推進するための専任チームを立ち上げ、責任者を明確化します。関係部門との連携を密にし、情報共有をスムーズに行う体制を構築することで、プロジェクトを円滑に進めることができます。 定期的な見直し: ロードマップは策定後も、定期的に進捗状況や外部環境の変化に応じて見直す必要があります。柔軟性を持たせ、必要に応じて計画を修正することで、常に最適な自動化を追求することができます。 3.今後の予測 製造業における自動化は、今後ますます加速していくと予想されます。AI、IoT、ロボット技術の進化は目覚ましく、これまで自動化が困難とされてきた工程にも、新たなソリューションが適用される可能性が広がっています。 特に、協働ロボットの普及は、中小企業にとっても大きなチャンスとなります。従来の産業用ロボットと比べて、導入コストが低く、安全性も高いため、人との共働作業が容易になります。 また、AIを活用した外観検査やティーチングレスシステムなど、高度な技術を搭載したシステムも登場しており、導入のハードルはますます低くなっていくでしょう。 自動化の第一歩を踏み出したい、成功事例から学びたいとお考えの経営者様へ、船井総研では多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーを開催しております。 本セミナーでは、ロボット・AI・IoT活用の最新事例や、費用対効果を最大化するための導入手法を、実務経験豊富なコンサルタントがわかりやすく解説いたします。 セミナーで得られる学び 多品種少量生産における自動化:3000品目の自社製品組立工程を自動化した株式会社デンソーウェーブの成功事例から、多品種少量生産における自動化の秘訣を学べます。 費用対効果の高いロボット導入:パート社員をロボットに代替えして年間2億円の人件費削減に成功した事例など、費用対効果を重視したロボット導入事例をご紹介します。 AI外観検査の導入:外観検査にAIを活用して目視検査員3名の省人化に成功した事例など、AI外観検査の導入による効果と具体的な手法を解説します。 IoT・稼働監視システムの活用:IoT・RFIDの見える化システムを活用して製造リードタイム26%、仕掛在庫60%を削減した成功事例など、IoTを活用した生産性向上事例を学びます。 自動化の成功事例を学び、自社の未来を創造しませんか? ▼幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 特別ゲスト事例講座! 株式会社デンソーウェーブが語る!3000品目の中の自社製品組立工程を自動化した秘訣とは! 「特別ゲスト事例講座!」 デンソーウェーブが3000品目の自社製品組立工程自動化を成功させた手法を限定公開! 中堅・大手だからこそ必要な「徹底的に投資対効果を出すための自動化手法」を解説! 3000品目の多品種少量生産組立工程を自動化した事例を解説 デンソーウェーブの生産技術が明かす!協働ロボットCOBOTTAの活用アイデアとは! ロボット×IoT 徹底的な見える化で生産性を向上した事例を解説! https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813

工場自動化が難しいのはなぜ? 4つの課題と解決策を事例付きで解説!

2025.01.15

製造業において、人手不足の解消や生産性向上を実現するための重要な戦略として、工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)が注目を集めています。しかし、自動化システムの導入を検討する企業の中には、「計画通りに進まない」「期待した効果が得られない」といった課題に直面するケースも少なくありません。 本記事では、工場の自動化を阻む4つの主要な課題とその克服方法について、事例を交えながら詳しく解説していきます。 ⇒関連記事:工場の自動化 (ファクトリーオートメーション) とは?成功事例5選やメリット、実現の流れを一挙解説! 1.工場自動化における課題 工場自動化を進める際にぶつかる、よくある課題は以下の4つです。 課題①:要件定義漏れ 課題②:部署間の連携が取れない 課題③:多品種少量生産である 課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している 1つずつ解説します。 課題①:要件定義漏れ 自動化システムを導入する初期段階において、システムに求める機能や性能を明確に定義する「要件定義」は極めて重要です。しかし、現場の作業内容に対する十分な理解を欠いたまま要件定義を進めてしまうと、トラブルが発生する可能性があります。 例えば、構想段階では見えていなかった要件が後から追加されることになり、追加費用が発生してしまい、且つ納期も遅れる...といったケースは非常に多くあります。(最悪の場合、全く使わないロボットを開発してしまった...なんてことも起こります) 要件定義をおこなうにあたって必要となる要求仕様書の作成方法については、以下レポートにて解説しています。ご興味のある方は参考にしていただけますと幸いです。 課題②:部署間の連携が取れない 自動化プロジェクトは、通常、生産技術部門、製造部門、情報システム部門など、複数の部署が関与する複雑なプロジェクトとなります。しかし、部署間での情報共有や連携が不足すると、認識のずれや誤解が生じ、プロジェクト全体の進捗を遅らせるだけでなく、最終的な成果物にも悪影響を及ぼす可能性があります。 例えば、生産技術部門が自動化の必要性を強く認識していても、製造部門が現場の負担増加を懸念して消極的な場合、プロジェクトは停滞してしまいます。また、情報システム部門との連携不足は、システムの互換性やセキュリティに関する問題を引き起こす可能性があります。 課題③:多品種少量生産である 多品種少量生産品を自動化しようとすると、 ワーク形状が無数にあり、無数にティーチングをおこなわなければならない 段取り替えが多発するため人の手を介在させる必要がある などの課題に阻まれます。上記の課題を解決することができず、自動化を断念する企業様も多い様です。 ご存じの通り、ロボットは繰り返し作業を得意としています。そのため、少量生産品よりも、大量生産品を加工する方が自動化効果は高いです。 課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している 自動化の際は、作業者のKKDに依存している作業を、数値化することが求められます。この感覚を数値化できなければ、自動化は難しいでしょう。 例えば、製品の研磨作業。基本的に、作業者の手の感覚と経験を頼りに作業をおこなうことが多いと思います。この研磨作業を自動化する際は、作業者が製品に対してどのくらいの角度で/どのくらいの強さで/どのくらいの時間で/どのような手の動きでグラインダーをあてるのか、検証しながら数値化していく必要があります。 2.それでも自動化を進める方法 上記の課題はあるが、それでも自動化を進めたい... そんな方のために、それぞれの課題を乗り越えるための方法を簡単に紹介します。 方法①:現場作業者の参画と、目的の明確化 方法②:外部を活用する 方法③:自動化対象品種を絞る 方法④:標準化・ルール決めをおこなう 1つずつ説明します。 方法①:現場作業者の参画と、目的の明確化 “課題①:要件定義漏れ”を防ぐために有効なのは、「現場作業者の参画と目的の明確化」です。 まず、自動化プロジェクトをおこなうにあたっては、に現場を熟知した作業者をプロジェクトメンバーに入れましょう。 現場作業経験の豊富なメンバーをアサインすることで、製造部外からでは把握できない、暗黙のルールや、細かい判断条件を要件に反映させましょう。 ついで、目的の明確化が非常に重要です。ここでいう目的とは、いわずもがな“自動化プロジェクトの目的“を指します。 プロジェクト開始段階で目的について協議し、プロジェクトメンバー全員の合意を得ることができれば、チームの一体感が強まり、プロジェクト成功の確率がググっと高まります。 メンバーが合意した目的があれば、目的という判断軸に沿ってプロジェクトを進めることができます。要件定義をおこなう際も、目的に沿って要件に過不足がないか検討をおこなうことができます。 方法②:外部を活用する “課題②:部署間の連携が取れない”を解消するために有効なのは、「外部(=コンサルタント)を活用する」です。 “部署間の連携が取れない”問題は、自動化プロジェクトのプロジェクトマネジメントをおこなうメンバー(PM人材)がいれば、概ね解消することが可能です。 部署間のバランスを取り、各メンバーをまとめ、コミュニケ―ションを取ることができれば、円滑にプロジェクトを進めることができます。 もし社内にPM人材がいない場合は、PMとしてコンサルタントを活用することを強く勧めます。 (一度現状分析から装置構想・要件定義、納入までの流れを経験できれば、その後はPMを自社内で内製化することも可能になります。) 船井総研では、工場自動化専門のコンサルタントが在籍し、企業規模問わずPM・コンサルティングをおこなっております。 課題ヒアリングから工場訪問、ご提案までを無料でおこなっておりますので、ご相談をご希望の方は以下の申し込みフォームより問い合わせをお願い致します。まずは1時間程度、オンラインにてお打ち合わせさせていただきます。 方法③:自動化対象品種を絞る “課題③:多品種少量生産である“に対する対策は「自動化対象品種を絞ること」です。 具体的には、“製品分析”と“作業分析”をおこないます。 これらの分析をおこなうことにより、どの製品/どの作業を対象として自動化すれば費用対効果が出るのかを探ります。 主な進め方は以下の通りです。 分析方法詳細は、以下のレポートにて解説していますので、ご興味のある方は参照ください。 方法④:標準化・ルール決めをおこなう “課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している”に対する処方箋は、自動化を機に、「作業の標準化・ルール決めをおこなうこと」です。 例えば、検査を自動化する際は、各作業者がどのような判断条件で良/不良判定をおこなっているのかその定義づけをおこなう必要があります。 また、属人化してしまっている作業を自動化する場合についても、熟練作業者がどのように判断し、どのような手順で作業をおこなっているのか、言語化する必要があります。 3.まとめ 工場の自動化は、人手不足の解消や生産性の向上、品質の安定化など、製造業にとって多くのメリットをもたらします。 自動化を進める方法は、さまざまです。 ・産業用ロボットを導入して、搬送や組立などの作業を自動化する。 ・AIを活用して、検査や品質管理を自動化する。 ・IoTを活用して、設備の稼働状況を監視し、メンテナンスを効率化する。 など、さまざまなソリューションがあります。 重要なのは、自社の課題や目的に合わせて、最適な方法を選択することです。 船井総研では、工場自動化に関するさまざまな情報を提供しています。ぜひ、サイトをご覧いただき、自動化の検討に活用してください。 その他、自動化に関するご相談やご質問がありましたら、お気軽に問い合わせください。 製造業において、人手不足の解消や生産性向上を実現するための重要な戦略として、工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)が注目を集めています。しかし、自動化システムの導入を検討する企業の中には、「計画通りに進まない」「期待した効果が得られない」といった課題に直面するケースも少なくありません。 本記事では、工場の自動化を阻む4つの主要な課題とその克服方法について、事例を交えながら詳しく解説していきます。 ⇒関連記事:工場の自動化 (ファクトリーオートメーション) とは?成功事例5選やメリット、実現の流れを一挙解説! 1.工場自動化における課題 工場自動化を進める際にぶつかる、よくある課題は以下の4つです。 課題①:要件定義漏れ 課題②:部署間の連携が取れない 課題③:多品種少量生産である 課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している 1つずつ解説します。 課題①:要件定義漏れ 自動化システムを導入する初期段階において、システムに求める機能や性能を明確に定義する「要件定義」は極めて重要です。しかし、現場の作業内容に対する十分な理解を欠いたまま要件定義を進めてしまうと、トラブルが発生する可能性があります。 例えば、構想段階では見えていなかった要件が後から追加されることになり、追加費用が発生してしまい、且つ納期も遅れる...といったケースは非常に多くあります。(最悪の場合、全く使わないロボットを開発してしまった...なんてことも起こります) 要件定義をおこなうにあたって必要となる要求仕様書の作成方法については、以下レポートにて解説しています。ご興味のある方は参考にしていただけますと幸いです。 課題②:部署間の連携が取れない 自動化プロジェクトは、通常、生産技術部門、製造部門、情報システム部門など、複数の部署が関与する複雑なプロジェクトとなります。しかし、部署間での情報共有や連携が不足すると、認識のずれや誤解が生じ、プロジェクト全体の進捗を遅らせるだけでなく、最終的な成果物にも悪影響を及ぼす可能性があります。 例えば、生産技術部門が自動化の必要性を強く認識していても、製造部門が現場の負担増加を懸念して消極的な場合、プロジェクトは停滞してしまいます。また、情報システム部門との連携不足は、システムの互換性やセキュリティに関する問題を引き起こす可能性があります。 課題③:多品種少量生産である 多品種少量生産品を自動化しようとすると、 ワーク形状が無数にあり、無数にティーチングをおこなわなければならない 段取り替えが多発するため人の手を介在させる必要がある などの課題に阻まれます。上記の課題を解決することができず、自動化を断念する企業様も多い様です。 ご存じの通り、ロボットは繰り返し作業を得意としています。そのため、少量生産品よりも、大量生産品を加工する方が自動化効果は高いです。 課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している 自動化の際は、作業者のKKDに依存している作業を、数値化することが求められます。この感覚を数値化できなければ、自動化は難しいでしょう。 例えば、製品の研磨作業。基本的に、作業者の手の感覚と経験を頼りに作業をおこなうことが多いと思います。この研磨作業を自動化する際は、作業者が製品に対してどのくらいの角度で/どのくらいの強さで/どのくらいの時間で/どのような手の動きでグラインダーをあてるのか、検証しながら数値化していく必要があります。 2.それでも自動化を進める方法 上記の課題はあるが、それでも自動化を進めたい... そんな方のために、それぞれの課題を乗り越えるための方法を簡単に紹介します。 方法①:現場作業者の参画と、目的の明確化 方法②:外部を活用する 方法③:自動化対象品種を絞る 方法④:標準化・ルール決めをおこなう 1つずつ説明します。 方法①:現場作業者の参画と、目的の明確化 “課題①:要件定義漏れ”を防ぐために有効なのは、「現場作業者の参画と目的の明確化」です。 まず、自動化プロジェクトをおこなうにあたっては、に現場を熟知した作業者をプロジェクトメンバーに入れましょう。 現場作業経験の豊富なメンバーをアサインすることで、製造部外からでは把握できない、暗黙のルールや、細かい判断条件を要件に反映させましょう。 ついで、目的の明確化が非常に重要です。ここでいう目的とは、いわずもがな“自動化プロジェクトの目的“を指します。 プロジェクト開始段階で目的について協議し、プロジェクトメンバー全員の合意を得ることができれば、チームの一体感が強まり、プロジェクト成功の確率がググっと高まります。 メンバーが合意した目的があれば、目的という判断軸に沿ってプロジェクトを進めることができます。要件定義をおこなう際も、目的に沿って要件に過不足がないか検討をおこなうことができます。 方法②:外部を活用する “課題②:部署間の連携が取れない”を解消するために有効なのは、「外部(=コンサルタント)を活用する」です。 “部署間の連携が取れない”問題は、自動化プロジェクトのプロジェクトマネジメントをおこなうメンバー(PM人材)がいれば、概ね解消することが可能です。 部署間のバランスを取り、各メンバーをまとめ、コミュニケ―ションを取ることができれば、円滑にプロジェクトを進めることができます。 もし社内にPM人材がいない場合は、PMとしてコンサルタントを活用することを強く勧めます。 (一度現状分析から装置構想・要件定義、納入までの流れを経験できれば、その後はPMを自社内で内製化することも可能になります。) 船井総研では、工場自動化専門のコンサルタントが在籍し、企業規模問わずPM・コンサルティングをおこなっております。 課題ヒアリングから工場訪問、ご提案までを無料でおこなっておりますので、ご相談をご希望の方は以下の申し込みフォームより問い合わせをお願い致します。まずは1時間程度、オンラインにてお打ち合わせさせていただきます。 方法③:自動化対象品種を絞る “課題③:多品種少量生産である“に対する対策は「自動化対象品種を絞ること」です。 具体的には、“製品分析”と“作業分析”をおこないます。 これらの分析をおこなうことにより、どの製品/どの作業を対象として自動化すれば費用対効果が出るのかを探ります。 主な進め方は以下の通りです。 分析方法詳細は、以下のレポートにて解説していますので、ご興味のある方は参照ください。 方法④:標準化・ルール決めをおこなう “課題④:作業者のKKD(勘、経験、度胸)に依存している”に対する処方箋は、自動化を機に、「作業の標準化・ルール決めをおこなうこと」です。 例えば、検査を自動化する際は、各作業者がどのような判断条件で良/不良判定をおこなっているのかその定義づけをおこなう必要があります。 また、属人化してしまっている作業を自動化する場合についても、熟練作業者がどのように判断し、どのような手順で作業をおこなっているのか、言語化する必要があります。 3.まとめ 工場の自動化は、人手不足の解消や生産性の向上、品質の安定化など、製造業にとって多くのメリットをもたらします。 自動化を進める方法は、さまざまです。 ・産業用ロボットを導入して、搬送や組立などの作業を自動化する。 ・AIを活用して、検査や品質管理を自動化する。 ・IoTを活用して、設備の稼働状況を監視し、メンテナンスを効率化する。 など、さまざまなソリューションがあります。 重要なのは、自社の課題や目的に合わせて、最適な方法を選択することです。 船井総研では、工場自動化に関するさまざまな情報を提供しています。ぜひ、サイトをご覧いただき、自動化の検討に活用してください。 その他、自動化に関するご相談やご質問がありましたら、お気軽に問い合わせください。

FA (ファクトリーオートメーション) とは?成功事例5選やメリット、実現の流れを一挙解説!

2025.01.14

いつもご愛読いただきありがとうございます。 ファクトリーオートメーション (以下FA)とは、文字通り工場における自動化を指します。 人件費高騰や人手不足、さらには生産性向上の必要性から、製造業におけるFA()の重要性が年々高まっています。 本記事では、FAとは何か、FAを行う意義や具体的な事例、メリット・課題、そしてFAを実現するための適切な進め方を詳しく解説します。 工場の生産現場で働く方、FAを検討されている経営者の皆様は、ぜひ最後までお読みください。 FAとは何か? FAとは、製造工程の一部または全工程において、人手に頼る作業を機械化・システム化することで、生産性の向上と品質の安定化を実現する取り組みのことを指します。 FAの対象は、部品の搬送や組立て、溶接、塗装、検査など、あらゆる工程が含まれます。 また、生産の直接工程だけでなく、在庫管理や製造指示の発行などの間接工程についても、FAをおこなうことが可能です。 なぜFAが必要なのか? 工場におけるFAのメリットは大きく、そのニーズは年々高まっています。主な理由は以下の通りです。 まず人件費の高騰です。製造業の人件費は上昇を続けており、FAによる省人化が、人件費削減のカギとなります。 例えば 2024 年の春闘における、組合員数 300 名以下の中小企業 (2123 社)の賃上げ率は、4.75%と、過去最高の賃上げ率を記録しています。(2024 年 4 月 18 日時点) 引用:https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QCKCLLTJ6ZNWZOSLFMNJ5VP7FE-2024-04-18/ また、日系企業の海外拠点においても、平均賃金の上昇傾向が見られます。 図 A は、2020 年 1 月~2022 年 11 月における、在アメリカ日系製造業の平均時給の推移を示しています。 図 B では 2013 年~2023 年における、アジア各国の製造業の基本月給を比較しています。 図 A:2020 年 1 月~2022 年 11 月における、在米日系製造業の平均時給の推移 引用:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2023/ab437b35a1ad87e0.html 図 B:2013 年~2023 年における、アジア各国の製造業の基本月給の比較 引用:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/37977922f57e157a.html これらの内容を鑑みると、海外拠点においても人件費の高騰が見られることがわかります。 次に労働人口の減少と人手不足の課題があります。生産年齢人口の減少が深刻化する中、作業員の確保が困難になっており、足りない人手をFAで補う必要があります。 日本の人口は、2005 年をピークに減少傾向にあります。総務省が出しているデータによると、2005 年~2050 年の間で、総人口は 3,300 万人減少、若年人口 (15 歳未満の者の人口)は約 900 万人減少、生産年齢人口は約 3,500 万人減少、高齢人口(65 歳以上の者の人口)は約 1,200 万人増加すると見込まれています。 図 日本における総人口の推移と予測 引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21481.html 製造業においても、同様に人口減少の影響を受けています。総務省の労働力調査によると、2000 年~2019 年間において、若年層の就業者数割合が減少し、高齢者層の就業者数割合が増加しています。 現状でも人手不足を感じている企業様は多いかと思いますが、これからさらに人手不足が加速していくことが懸念されています。 図 就業者に占める若年者・高齢者の割合の推移 引用:総務省「労働力調査」 このように、工場のFAは企業の根幹を左右する重要な経営課題となっているため、自動化を計画的に進めていく必要があります。 FA成功事例 5 選 次に、FAの実際の成功事例をいくつかご紹介します。 FA成功事例①:A社 自動バリ取りロボット A 社ではロボットを使うことによって、工数がかかっていたバリ取り作業の自動化に成功しました。業種と自動化効果、投資金額は以下のようになっています。 業種 セラミック製品製造 自動化効果 年間工数 1019 時間削減・生産性 167%増 投資金額 1800 万円+6 軸ロボット費用 A 社の成功事例の特徴は、画像認識によりバリ取りパスを自動で生成している点です。自動生成されたパスに沿ってロボットが動作するため、品種ごとにティーチングプログラムを作成する必要がなく、超多品種少量生産に対応することができます。 本来ロボットを稼働させる際は、ティーチングと呼ばれるロボットのプログラムを人が作成する必要があります。そのためロボットでさまざまな製品の加工をおこなおうとすると、その数だけティーチングをおこなう必要があります。 A 社では、画像認識による自動プログラム作成を採用しているため、作業員が治具に製品を置けば、ロボットが自動でバリ取りをおこなってくれます。 以下に、A社様へのインタビュー記事を掲載しております。そちらも是非ご覧ください。 ⇒関連記事:自社の業務に合わせた自動化で、少ない人員でも生産増に対応することができました-アスザック株式会社 様 FA成功事例②:S社 協働ロボット S 社では、協働ロボットを使うことによって、加工機へのワーク投入作業の自動化に成功しました。 業種 樹脂切削加工品製造 自動化効果 年間工数 1200 時間削減 投資金額 500 万円 S社の成功事例の特徴は、SIer なしでロボット導入を行った点です。ロボット導入のネックになりがちな費用として、SIer 費用があげられます。 (S社でロボット導入を検討した際は、ロボット本体代金のほかに SIer 費用が 1000 万円近く見積もられていました。) S社では、自社で内製化することで、SIer 費用を押さえながらロボット活用を行うことに成功しました。 内製化の利点は、自動化品種の追加や、製造ラインの変更に比較的容易に対応できることです。ロボット立ち上げ時に、技術的な開発部分を SIer に任せてしまうと、新たに品種追加を行う際はさらに SIer に費用を払わなくてはなりません。内製化は時間も工数もかかりますが、中長期的に見れば経営効果は高いでしょう。 また、この会社様は従業員数 10 名以下の会社様のため、1 日数時間だけ単純作業を自動化するだけでも、高い自動化効果を発揮することができます。従業員数が少なくなればなるほど捻出される時間の価値が高まるため、ロボット活用は事業規模が小さい会社様ほど効果を発揮できるといえます。 ⇒関連記事:日本&海外の協働ロボットメーカー16社の特徴を紹介! ⇒関連記事:協働ロボットの特徴と導入事例 FA成功事例③:C 社溶接ロボット・研磨ロボット C社では、高い品質が求められる製品において、溶接工程と研磨工程の自動化に成功しました。 業種 鈑金溶接品製造 自動化効果 溶接・研磨の熟練技術の継承に成功 投資金額 7700 万円 (うち 4000 万円は補助金) C社の成功事例の特徴は、非常に難易度の高い薄板ステンレスの TIG 溶接と鏡面研磨を最新技術を活用して自動化した点です。さらに投資金額 7700 万円のうち 4000 万円は事業再構築補助金を活用することにより投資コストを抑えています。 薄板の TIG 溶接は非常に熟練度が要求される作業であり、早い人でも製品として出荷できるレベルに達するまでには 5 年はかかる職人技術と言われています。また、C社の製品における研磨工程は鏡面仕上げとなっており相当の工数がかかっている状態でした。 これら難易度の高い職人技術を 6 軸力覚、加速度、位置センサー、アクティブ・コンプライアンス制御技術を用いて自動化に成功しました。 FA成功事例④:S社 AI 外観検査 S社では、樹脂成形製品の目視検査をAI外観検査で自動化に成功しました。 業種 樹脂成型品製造 自動化効果 検査人員 2 名削減・1400 万円/年のコスト削減 投資金額 2400 万円 S社の成功事例の特徴は、製品自体を回転させながら撮像をおこない、AIに不良品判定を行わせている点です。 S社では、通常では検査が難しい透明の円筒形製品検査の自動化に取り組みました。製品自体を回転させ、且つ撮像した製品画像をAIで処理することで、不良品判定の自動化を成功させました。 明確な金額は記載しませんが、S社も補助金を活用することで投資費用を抑えています。 ⇒関連記事:AI外観検査とは?従来の画像検査との違い、導入のメリットや注意点とは? FA成功事例⑤:A社 協働ロボット A社では、100 台の協働ロボットを導入し、ワーク投入やエアブロー、検査などの自動化に成功しました。 業種 金属部品加工 自動化効果 人員 60名削減・2.5億/年のコスト削減 投資金額 協働ロボット 100台分 A社の成功事例の特徴は、S社と同様SIerレスで自動化に成功した点です。PLCが扱える人材を採用し、徹底してロボット活用の社内教育を行うことで、コストを抑えた圧倒的な自動化を実現しました。 総額では大きい投資となっていますが、それに見合うだけの費用対効果を実現しています。 さらに事例の詳細について気になる方は、1時間程度の無料相談会を活用ください。 HP 上には記載しきれていない、成功事例の詳細や、FAに関する情報を余すことなくご提供させていただきます。 FAを行う3つのメリットとは FAには大きなメリットがあります。主なものとして以下の3点が挙げられます。 FAを行うメリット①: 飛躍的な生産性の向上 自動化ラインでは 24 時間無休の連続稼働が可能で、機械の動作スピードと精度の高さから人手を遥かに上回る生産性が見込めます。動作速度の遅い協働ロボットを使ったとしても、夜間稼働や休日稼働を行うことで、生産性を向上させることができます。 FAを行うメリット②: 製品品質の均一化と不良率低減 人手作業では熟練度の差により品質のばらつきが避けられませんが、自動化ラインは完全にプログラムに基づいて動作するため、均一で高い品質を実現できます。また、検査工程の自動化も相まってさらなる不良低減も期待できます。近年では AI の技術が進歩し、従来では自動検査が難しかった製品においても、自動化・不良率の低減を行うことが可能になっています。 FAを行うメリット③: 安全性と労働環境の改善 危険度や負荷が高い作業を従業員におこなわせてしまっている…そんな企業様は一定数存在しているのではないでしょうか。 自動化をすることができれば、危険な作業や重労働から作業員を解放できるため、安全性が大きく向上します。特に、溶接や有害物質を扱う工程などでの恩恵は計り知れません。作業環境を整えることで、人材採用や人が辞めない環境づくりを行うことができます。 FAにおける3つの課題 FAにはたくさんの良い面がありますが、同時に課題も存在します。自動化における課題は、以下の3つに集約されます。 FAにおける課題①:初期投資コストの高さ 先述の事例紹介をご覧になるとおわかりかと思いますが、FAに必要な設備やシステムの導入には多額の初期投資が必要となります。 ロボットや制御システムの購入費用に加え、既存設備との統合や作業環境の改修費用も発生します。正直なところ、中小企業にとっては負担が大きく、FAを見送らざるを得ないケースも一定数存在します。ただ、近年では“補助金バブル”と呼ばれるほど、国の補助金制度が充実しています。補助金を活用することで、通常よりも安価にFAをおこなうことができます。 ⇒2024 年補助金動向予測はこちら FAにおける課題②:熟練した技術者の確保の難しさ 自動化された設備を正しく運用し、メンテナンスできる専門技術者の確保が課題となります。特にロボット制御やシステムインテグレーションに精通した人材は不足しており、また技術者の育成には時間と費用がかかります。 FAにおける課題③:柔軟性の欠如 自動化された工程は非常に効率的ですが、製品の仕様変更や異種製品の生産には不向きです。 設備をカスタマイズするための工事が必要になるなど、柔軟性に欠ける傾向にあります。失敗しないためには、上流工程における自社に即した要件定義が非常に重要です。また、協働ロボットであれば、ロボット自体を移動させることが可能なため、比較的柔軟に品種追加や仕様変更に対応することができます。 ⇒協働ロボットの特徴と導入事例 FAを実現するための流れ FAを実現するためには、以下のような流れが一般的です。 図 FAフロー 特に重要なのは、「7.要求仕様書の作成」です。要求仕様書とは、FAのために必要な仕様をSIerに要求する仕様書のことを指します。 適切な要求仕様書を作ることができなければ、要件が曖昧になり、トラブルが発生する可能性が高まります。 作成難易度が非常に高い要求仕様書ですが、適切な要求仕様書が作成できなければ、思い描くような自動化をおこなうことはできません。 ⇒関連記事:「要件定義書」と「要求仕様書・RFP」の違いとは!?基本の流れと重要性、記載内容について解説! 自動化を実現する3つのポイント 最後に、FAを成功させる際におさえておくべき3つのポイントについて紹介します。 FAを実現する際のポイント①:全社を挙げて自動化に取り組む FAは、時間・工数・お金などのさまざまな労力をかけることで達成されます。生産現場だけ、経営層だけでプロジェクトを推進しても、思い描く自動化を実現することは非常に難しいです。“経営層の強力なリーダーシップ”、“現場スタッフの理解と協力”この両輪があって初めて、自動化プロジェクトは成しえます。自動化への意識改革を促し、スムーズな移行を図るためにも全社一丸となった体制作りが重要です。 FAを実現する際のポイント②:段階的なアプローチ “自動化したい“という思いや構想が先行し、一気にFAを進めてしまうと、失敗する可能性が高まります。寧ろ急激にFAを進めてしまうと、現場の作業員が変化を許容することができなくなり、FAに対して苦手意識をもってしまう懸念があります。 そのため、最初は一部の工程から自動化を始め、その効果を確認しながら、徐々に自動化範囲を広げていくアプローチが望ましいでしょう。トライ&エラーを重ねながら自動化ノウハウを蓄積し、リスクを最小限に抑えることができます。また、現場の作業員の方の成功体験を少しずつ積んでいくことで、社内の自動化推進をさらに進めることができます。 FAを実現する際のポイント③:外部企業の利用 自社内にFAに関する知見を持っている社員がいれば、その社員を主導にしてプロジェクトを推進していくのが良いでしょう。しかし、そんな知見を持っている社員が在籍していない企業様もいらっしゃるかと思います。そんな企業様は、外部企業を頼ることを強くおすすめします。 コンサルを利用する FAをおこなう際は、コンサルティング会社を利用することを強くおすすめします。 さまざまある課題のうち、どこから自動化をおこなえば良いのか? どんどん新しい技術が出てきているが、どんなサービスが自社に合っているのか? 目の前の仕事もおこないながら、FAプロジェクトを完遂することができるのか?など、FAに関するお悩みは多岐に渡ります。 など、自動化に関するお悩みは多岐に渡ります。 コンサルティング会社を活用することで、自社内のみで取り組むよりも速く、かつ精度高くプロジェクトを成功させることができます。 船井総研では、以下を強みとしながらコンサルティングをおこなっております。 製造業専門×FA専門のコンサルタントがおこなう要件定義 作成難易度が高い、要求仕様書の作成代行 SIer 選定/設備の価格交渉 設備導入後の運用面もサポート ご相談をご希望の方は以下のフォームよりお問い合わせください。 まとめ FAは生産性向上や人手不足対策、品質向上など、さまざまなメリットが期待できる一方で、初期コストの高さや技術者の確保、柔軟性の欠如といった課題もあります。 しかし、適切な手順と対策を講じることで、これらの課題を乗り越え、自動化を着実に実現できるはずです。 経営層の強力なリーダーシップと、全社員の理解と協力の下、段階的な取り組みと人材育成を行うことが成功の鍵となります。 船井総研では、工場におけるFAコンサルティングをおこなっております。 ご興味をお持ちの方は 1 時間程度の、無料相談会を活用ください。 FA専門のコンサルタントが、対応させていただきます。 いつもご愛読いただきありがとうございます。 ファクトリーオートメーション (以下FA)とは、文字通り工場における自動化を指します。 人件費高騰や人手不足、さらには生産性向上の必要性から、製造業におけるFA()の重要性が年々高まっています。 本記事では、FAとは何か、FAを行う意義や具体的な事例、メリット・課題、そしてFAを実現するための適切な進め方を詳しく解説します。 工場の生産現場で働く方、FAを検討されている経営者の皆様は、ぜひ最後までお読みください。 FAとは何か? FAとは、製造工程の一部または全工程において、人手に頼る作業を機械化・システム化することで、生産性の向上と品質の安定化を実現する取り組みのことを指します。 FAの対象は、部品の搬送や組立て、溶接、塗装、検査など、あらゆる工程が含まれます。 また、生産の直接工程だけでなく、在庫管理や製造指示の発行などの間接工程についても、FAをおこなうことが可能です。 なぜFAが必要なのか? 工場におけるFAのメリットは大きく、そのニーズは年々高まっています。主な理由は以下の通りです。 まず人件費の高騰です。製造業の人件費は上昇を続けており、FAによる省人化が、人件費削減のカギとなります。 例えば 2024 年の春闘における、組合員数 300 名以下の中小企業 (2123 社)の賃上げ率は、4.75%と、過去最高の賃上げ率を記録しています。(2024 年 4 月 18 日時点) 引用:https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QCKCLLTJ6ZNWZOSLFMNJ5VP7FE-2024-04-18/ また、日系企業の海外拠点においても、平均賃金の上昇傾向が見られます。 図 A は、2020 年 1 月~2022 年 11 月における、在アメリカ日系製造業の平均時給の推移を示しています。 図 B では 2013 年~2023 年における、アジア各国の製造業の基本月給を比較しています。 図 A:2020 年 1 月~2022 年 11 月における、在米日系製造業の平均時給の推移 引用:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2023/ab437b35a1ad87e0.html 図 B:2013 年~2023 年における、アジア各国の製造業の基本月給の比較 引用:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/37977922f57e157a.html これらの内容を鑑みると、海外拠点においても人件費の高騰が見られることがわかります。 次に労働人口の減少と人手不足の課題があります。生産年齢人口の減少が深刻化する中、作業員の確保が困難になっており、足りない人手をFAで補う必要があります。 日本の人口は、2005 年をピークに減少傾向にあります。総務省が出しているデータによると、2005 年~2050 年の間で、総人口は 3,300 万人減少、若年人口 (15 歳未満の者の人口)は約 900 万人減少、生産年齢人口は約 3,500 万人減少、高齢人口(65 歳以上の者の人口)は約 1,200 万人増加すると見込まれています。 図 日本における総人口の推移と予測 引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21481.html 製造業においても、同様に人口減少の影響を受けています。総務省の労働力調査によると、2000 年~2019 年間において、若年層の就業者数割合が減少し、高齢者層の就業者数割合が増加しています。 現状でも人手不足を感じている企業様は多いかと思いますが、これからさらに人手不足が加速していくことが懸念されています。 図 就業者に占める若年者・高齢者の割合の推移 引用:総務省「労働力調査」 このように、工場のFAは企業の根幹を左右する重要な経営課題となっているため、自動化を計画的に進めていく必要があります。 FA成功事例 5 選 次に、FAの実際の成功事例をいくつかご紹介します。 FA成功事例①:A社 自動バリ取りロボット A 社ではロボットを使うことによって、工数がかかっていたバリ取り作業の自動化に成功しました。業種と自動化効果、投資金額は以下のようになっています。 業種 セラミック製品製造 自動化効果 年間工数 1019 時間削減・生産性 167%増 投資金額 1800 万円+6 軸ロボット費用 A 社の成功事例の特徴は、画像認識によりバリ取りパスを自動で生成している点です。自動生成されたパスに沿ってロボットが動作するため、品種ごとにティーチングプログラムを作成する必要がなく、超多品種少量生産に対応することができます。 本来ロボットを稼働させる際は、ティーチングと呼ばれるロボットのプログラムを人が作成する必要があります。そのためロボットでさまざまな製品の加工をおこなおうとすると、その数だけティーチングをおこなう必要があります。 A 社では、画像認識による自動プログラム作成を採用しているため、作業員が治具に製品を置けば、ロボットが自動でバリ取りをおこなってくれます。 以下に、A社様へのインタビュー記事を掲載しております。そちらも是非ご覧ください。 ⇒関連記事:自社の業務に合わせた自動化で、少ない人員でも生産増に対応することができました-アスザック株式会社 様 FA成功事例②:S社 協働ロボット S 社では、協働ロボットを使うことによって、加工機へのワーク投入作業の自動化に成功しました。 業種 樹脂切削加工品製造 自動化効果 年間工数 1200 時間削減 投資金額 500 万円 S社の成功事例の特徴は、SIer なしでロボット導入を行った点です。ロボット導入のネックになりがちな費用として、SIer 費用があげられます。 (S社でロボット導入を検討した際は、ロボット本体代金のほかに SIer 費用が 1000 万円近く見積もられていました。) S社では、自社で内製化することで、SIer 費用を押さえながらロボット活用を行うことに成功しました。 内製化の利点は、自動化品種の追加や、製造ラインの変更に比較的容易に対応できることです。ロボット立ち上げ時に、技術的な開発部分を SIer に任せてしまうと、新たに品種追加を行う際はさらに SIer に費用を払わなくてはなりません。内製化は時間も工数もかかりますが、中長期的に見れば経営効果は高いでしょう。 また、この会社様は従業員数 10 名以下の会社様のため、1 日数時間だけ単純作業を自動化するだけでも、高い自動化効果を発揮することができます。従業員数が少なくなればなるほど捻出される時間の価値が高まるため、ロボット活用は事業規模が小さい会社様ほど効果を発揮できるといえます。 ⇒関連記事:日本&海外の協働ロボットメーカー16社の特徴を紹介! ⇒関連記事:協働ロボットの特徴と導入事例 FA成功事例③:C 社溶接ロボット・研磨ロボット C社では、高い品質が求められる製品において、溶接工程と研磨工程の自動化に成功しました。 業種 鈑金溶接品製造 自動化効果 溶接・研磨の熟練技術の継承に成功 投資金額 7700 万円 (うち 4000 万円は補助金) C社の成功事例の特徴は、非常に難易度の高い薄板ステンレスの TIG 溶接と鏡面研磨を最新技術を活用して自動化した点です。さらに投資金額 7700 万円のうち 4000 万円は事業再構築補助金を活用することにより投資コストを抑えています。 薄板の TIG 溶接は非常に熟練度が要求される作業であり、早い人でも製品として出荷できるレベルに達するまでには 5 年はかかる職人技術と言われています。また、C社の製品における研磨工程は鏡面仕上げとなっており相当の工数がかかっている状態でした。 これら難易度の高い職人技術を 6 軸力覚、加速度、位置センサー、アクティブ・コンプライアンス制御技術を用いて自動化に成功しました。 FA成功事例④:S社 AI 外観検査 S社では、樹脂成形製品の目視検査をAI外観検査で自動化に成功しました。 業種 樹脂成型品製造 自動化効果 検査人員 2 名削減・1400 万円/年のコスト削減 投資金額 2400 万円 S社の成功事例の特徴は、製品自体を回転させながら撮像をおこない、AIに不良品判定を行わせている点です。 S社では、通常では検査が難しい透明の円筒形製品検査の自動化に取り組みました。製品自体を回転させ、且つ撮像した製品画像をAIで処理することで、不良品判定の自動化を成功させました。 明確な金額は記載しませんが、S社も補助金を活用することで投資費用を抑えています。 ⇒関連記事:AI外観検査とは?従来の画像検査との違い、導入のメリットや注意点とは? FA成功事例⑤:A社 協働ロボット A社では、100 台の協働ロボットを導入し、ワーク投入やエアブロー、検査などの自動化に成功しました。 業種 金属部品加工 自動化効果 人員 60名削減・2.5億/年のコスト削減 投資金額 協働ロボット 100台分 A社の成功事例の特徴は、S社と同様SIerレスで自動化に成功した点です。PLCが扱える人材を採用し、徹底してロボット活用の社内教育を行うことで、コストを抑えた圧倒的な自動化を実現しました。 総額では大きい投資となっていますが、それに見合うだけの費用対効果を実現しています。 さらに事例の詳細について気になる方は、1時間程度の無料相談会を活用ください。 HP 上には記載しきれていない、成功事例の詳細や、FAに関する情報を余すことなくご提供させていただきます。 FAを行う3つのメリットとは FAには大きなメリットがあります。主なものとして以下の3点が挙げられます。 FAを行うメリット①: 飛躍的な生産性の向上 自動化ラインでは 24 時間無休の連続稼働が可能で、機械の動作スピードと精度の高さから人手を遥かに上回る生産性が見込めます。動作速度の遅い協働ロボットを使ったとしても、夜間稼働や休日稼働を行うことで、生産性を向上させることができます。 FAを行うメリット②: 製品品質の均一化と不良率低減 人手作業では熟練度の差により品質のばらつきが避けられませんが、自動化ラインは完全にプログラムに基づいて動作するため、均一で高い品質を実現できます。また、検査工程の自動化も相まってさらなる不良低減も期待できます。近年では AI の技術が進歩し、従来では自動検査が難しかった製品においても、自動化・不良率の低減を行うことが可能になっています。 FAを行うメリット③: 安全性と労働環境の改善 危険度や負荷が高い作業を従業員におこなわせてしまっている…そんな企業様は一定数存在しているのではないでしょうか。 自動化をすることができれば、危険な作業や重労働から作業員を解放できるため、安全性が大きく向上します。特に、溶接や有害物質を扱う工程などでの恩恵は計り知れません。作業環境を整えることで、人材採用や人が辞めない環境づくりを行うことができます。 FAにおける3つの課題 FAにはたくさんの良い面がありますが、同時に課題も存在します。自動化における課題は、以下の3つに集約されます。 FAにおける課題①:初期投資コストの高さ 先述の事例紹介をご覧になるとおわかりかと思いますが、FAに必要な設備やシステムの導入には多額の初期投資が必要となります。 ロボットや制御システムの購入費用に加え、既存設備との統合や作業環境の改修費用も発生します。正直なところ、中小企業にとっては負担が大きく、FAを見送らざるを得ないケースも一定数存在します。ただ、近年では“補助金バブル”と呼ばれるほど、国の補助金制度が充実しています。補助金を活用することで、通常よりも安価にFAをおこなうことができます。 ⇒2024 年補助金動向予測はこちら FAにおける課題②:熟練した技術者の確保の難しさ 自動化された設備を正しく運用し、メンテナンスできる専門技術者の確保が課題となります。特にロボット制御やシステムインテグレーションに精通した人材は不足しており、また技術者の育成には時間と費用がかかります。 FAにおける課題③:柔軟性の欠如 自動化された工程は非常に効率的ですが、製品の仕様変更や異種製品の生産には不向きです。 設備をカスタマイズするための工事が必要になるなど、柔軟性に欠ける傾向にあります。失敗しないためには、上流工程における自社に即した要件定義が非常に重要です。また、協働ロボットであれば、ロボット自体を移動させることが可能なため、比較的柔軟に品種追加や仕様変更に対応することができます。 ⇒協働ロボットの特徴と導入事例 FAを実現するための流れ FAを実現するためには、以下のような流れが一般的です。 図 FAフロー 特に重要なのは、「7.要求仕様書の作成」です。要求仕様書とは、FAのために必要な仕様をSIerに要求する仕様書のことを指します。 適切な要求仕様書を作ることができなければ、要件が曖昧になり、トラブルが発生する可能性が高まります。 作成難易度が非常に高い要求仕様書ですが、適切な要求仕様書が作成できなければ、思い描くような自動化をおこなうことはできません。 ⇒関連記事:「要件定義書」と「要求仕様書・RFP」の違いとは!?基本の流れと重要性、記載内容について解説! 自動化を実現する3つのポイント 最後に、FAを成功させる際におさえておくべき3つのポイントについて紹介します。 FAを実現する際のポイント①:全社を挙げて自動化に取り組む FAは、時間・工数・お金などのさまざまな労力をかけることで達成されます。生産現場だけ、経営層だけでプロジェクトを推進しても、思い描く自動化を実現することは非常に難しいです。“経営層の強力なリーダーシップ”、“現場スタッフの理解と協力”この両輪があって初めて、自動化プロジェクトは成しえます。自動化への意識改革を促し、スムーズな移行を図るためにも全社一丸となった体制作りが重要です。 FAを実現する際のポイント②:段階的なアプローチ “自動化したい“という思いや構想が先行し、一気にFAを進めてしまうと、失敗する可能性が高まります。寧ろ急激にFAを進めてしまうと、現場の作業員が変化を許容することができなくなり、FAに対して苦手意識をもってしまう懸念があります。 そのため、最初は一部の工程から自動化を始め、その効果を確認しながら、徐々に自動化範囲を広げていくアプローチが望ましいでしょう。トライ&エラーを重ねながら自動化ノウハウを蓄積し、リスクを最小限に抑えることができます。また、現場の作業員の方の成功体験を少しずつ積んでいくことで、社内の自動化推進をさらに進めることができます。 FAを実現する際のポイント③:外部企業の利用 自社内にFAに関する知見を持っている社員がいれば、その社員を主導にしてプロジェクトを推進していくのが良いでしょう。しかし、そんな知見を持っている社員が在籍していない企業様もいらっしゃるかと思います。そんな企業様は、外部企業を頼ることを強くおすすめします。 コンサルを利用する FAをおこなう際は、コンサルティング会社を利用することを強くおすすめします。 さまざまある課題のうち、どこから自動化をおこなえば良いのか? どんどん新しい技術が出てきているが、どんなサービスが自社に合っているのか? 目の前の仕事もおこないながら、FAプロジェクトを完遂することができるのか?など、FAに関するお悩みは多岐に渡ります。 など、自動化に関するお悩みは多岐に渡ります。 コンサルティング会社を活用することで、自社内のみで取り組むよりも速く、かつ精度高くプロジェクトを成功させることができます。 船井総研では、以下を強みとしながらコンサルティングをおこなっております。 製造業専門×FA専門のコンサルタントがおこなう要件定義 作成難易度が高い、要求仕様書の作成代行 SIer 選定/設備の価格交渉 設備導入後の運用面もサポート ご相談をご希望の方は以下のフォームよりお問い合わせください。 まとめ FAは生産性向上や人手不足対策、品質向上など、さまざまなメリットが期待できる一方で、初期コストの高さや技術者の確保、柔軟性の欠如といった課題もあります。 しかし、適切な手順と対策を講じることで、これらの課題を乗り越え、自動化を着実に実現できるはずです。 経営層の強力なリーダーシップと、全社員の理解と協力の下、段階的な取り組みと人材育成を行うことが成功の鍵となります。 船井総研では、工場におけるFAコンサルティングをおこなっております。 ご興味をお持ちの方は 1 時間程度の、無料相談会を活用ください。 FA専門のコンサルタントが、対応させていただきます。

ロボットシステムインテグレーターが確度の高い新規案件を獲得する手法

2025.01.08

1. ロボットシステムインテグレーターの新規案件獲得における現状 近年、製造業をはじめとした様々な業界で人手不足が深刻化しており、その解決策としてロボットシステムの導入が注目されています。ロボットシステムの導入は、生産性向上や品質安定、労働環境改善などの効果が期待できる一方で、導入には専門的な知識や技術が必要となります。そのため、ロボットシステムの設計・構築から導入、運用・保守までを一括して請け負う「ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)」の役割が重要となっています。 しかし、ロボットSIer業界は、いくつかの課題を抱えています。 SIer間の格差の拡大: ロボットSIerは増加傾向にあり、顧客の獲得競争が激化しています。しかし、その一方で、一部のSIerに仕事が集中し、忙しい企業と暇な企業の格差が広がっているのが現状です。これは、大企業や実績のあるSIerに顧客が集中しやすいためです。 提案依頼から受注までの低い確率: ユーザーからの提案依頼が来た際に、概要構想の作成や見積もり作成をしても受注に至る確率は必ずしも高くありません。多くの場合、複数社から提案を受け、比較検討されるため、価格や技術力だけでなく、提案内容や対応力など、総合的な評価で判断されます。そのため、概要構想作成から見積もり提出までのフェーズがネック工程となり、生産性低下の原因となっています。 Webマーケティングの難しさ: 一部のSIerは積極的なWebマーケティングを行っていますが、キーエンスのような企業出身のマーケターが担っているケースが多く、高度なノウハウを必要とします。他のSIerがWebマーケティングでロボットシステムインテグレーターとしての新規案件を獲得するには、ニッチなテーマなどに注力する必要がありますが、そのようなニッチなテーマでは、多くの新規案件を獲得するのは難しいのが現状です。 顧客のニーズが多様化・複雑化している中で、顧客の課題を的確に捉え、最適なシステムを提案することが求められています。 2. ロボットシステムインテグレーターが求められる提案内容 ロボットSIerは、単にロボットを販売するのではなく、顧客の課題を解決するためのコンサルティングを行う必要があります。そのため、顧客の業務内容や課題を深く理解し、最適なロボットシステムを提案することが重要となります。 近年では、特にコンサルティング営業が求められています。これは、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、現状の課題や将来的な展望を踏まえた上で、最適なロボットシステムを提案する営業手法です。 コンサルティング営業を行う上で、以下の様な提案内容が求められます。 顧客のニーズに合わせたロボットシステムの設計・構築: 顧客の業務内容や課題を深く理解し、最適なロボットを選定し、周辺機器やシステムとの連携を含めた設計・構築を行います。・単にロボットを導入するだけでなく、作業効率や安全性、運用コストなどを考慮した提案が重要です。・顧客の要望をヒアリングするだけでなく、現場の状況を把握し、潜在的な課題を抽出する能力も必要となります。 既存システムとの連携を考慮したシステム提案: 多くの場合、ロボットシステムは既存の生産ラインやシステムと連携して稼働する必要があります。・既存システムとの互換性やデータ連携などを考慮し、スムーズな導入と運用を実現する提案が求められます。 ロボット導入による効果の明確化(ROIの提示など): ロボットシステム導入による費用対効果を明確に示すことが重要です。導入コストだけでなく、人件費削減、生産性向上、品質向上など、具体的な効果を数値化し、投資対効果(ROI)を算出することで、顧客の投資判断を支援します。 顧客にあった補助金の活用も情報提供: ロボットシステム導入には、国や地方自治体による補助金制度が利用できる場合があります。・顧客の状況に合わせて、適切な補助金制度の情報を提供することで、導入コストの削減を支援します。 上記のような提案を行うためには、ロボット技術に関する専門知識だけでなく、幅広い知識やスキルが必要となります。既存のロボットシステムインテグレーターの人材では、これらのすべてを持ち合わせていることは非常に少ないのが現状です。そのため、必要に応じて、外部のコンサルタントや専門家などのリソースを活用することも重要です。 3. 確度の高い新規案件を獲得する手法 では、ロボットSIerはどのようにして新規案件を獲得すれば良いのでしょうか。確度の高い新規案件を獲得するための手法をいくつかご紹介します。が、これらは一般的に考えられる内容であり、すでに取り組みをされているロボットSIerが多いでしょう。 3-1. 専門性を高め、差別化を図る ロボットSIerは増加傾向にあり、競争が激化しています。そのため、他のSIerとの差別化を図ることが重要です。  特定の業界や工程に特化したり、独自の技術やノウハウを開発したりすることで、専門性を高め、顧客に選ばれるSIerを目指しましょう。 3-2. WebサイトやSNSを活用した情報発信 WebサイトやSNSを活用し、自社の強みや実績を発信することで、顧客にアプローチする手法です。  Webサイトでは、導入事例や実績、保有技術などを掲載し、自社の強みをアピールします。また、SNSでは、最新の技術情報や業界動向などを発信することで、顧客との接点を増やし、見込み顧客を獲得することができます。 3-3. 顧客との関係構築を重視する 既存顧客との関係を強化することで、紹介やリピート受注に繋げることが重要です。顧客満足度を高めるためには、導入後のサポート体制を充実させたり、定期的な訪問や連絡を行うなど、継続的な関係構築を心掛けましょう。 3-4. 展示会やセミナーへの積極的な参加 展示会やセミナーに参加することで、新規顧客との接点を増やすことができます。  自社の技術やサービスをアピールすることで、見込み顧客を獲得することができます。また、他の企業との交流を通して、ビジネスチャンスを広げることも期待できます。 3-5. 提案資料の作成 顧客に提出する提案資料は、分かりやすく、説得力のある内容にする必要があります。  提案資料には、以下の内容を盛り込むようにしましょう。 顧客の課題に対する解決策 導入するロボットシステムの概要 導入による効果(ROIなど) 導入スケジュール 費用 会社概要 3-6. 営業担当者の育成 顧客との信頼関係を構築し、ニーズを的確に捉えることができる営業担当者を育成することが重要です。  ロボットシステムに関する専門知識やコミュニケーション能力を向上させるための研修などを実施することで、営業担当者のスキルアップを図りましょう。 以上が一般的な取り組むべき内容です。では、一般的ではなく、効果的な取り組みとはなんでしょうか? ロボットSIerが抱える課題を解決する、専門家との協業 これまで見てきたように、ロボットSIerは、高度な専門知識やコンサルティング能力、多岐にわたる提案内容が求められると同時に、新規顧客の獲得、受注率の向上など、多くの課題を抱えています。 これらの課題を解決し、確度の高い新規案件を獲得するためには、船井総合研究所との協業が有効です。 船井総合研究所は、長年のコンサルティング実績を持つ、日本有数の経営コンサルティング会社です。特に、製造業や中小企業の支援に強みを持ち、ロボットシステム導入に関する豊富な知見とノウハウを有しています。 船井総合研究所のコンサルタントは、まさに前述した「ロボットシステムインテグレーターが求められる提案内容」を網羅しており、顧客の課題を的確に捉え、最適なロボットシステム導入を支援することができます。 具体的には、以下の様な協業が考えられます。 船井総研との協業セミナーの開催: 船井総合研究所が集客した顧客に対し、貴社と共同でセミナーを開催することで、見込み顧客へアプローチできます。船井総合研究所が集客する顧客は、ロボットシステム導入に高い関心を持つ企業が多いため、非常に確度の高い新規案件獲得に繋がります。 船井総研によるDX・補助金勉強会の開催: 貴社社員向けに、船井総合研究所のコンサルタントがDXや補助金に関する勉強会を実施いたします。ロボットシステム導入支援に必要な知識やノウハウを習得することで、提案力の強化、コンサルティング営業力の向上に繋がり、受注率向上に貢献します。 船井総合研究所との協業は、貴社の営業力強化、新規顧客獲得、そして事業成長に大きく貢献すると確信しております。 協業セミナー、DX・補助金勉強会に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。 1. ロボットシステムインテグレーターの新規案件獲得における現状 近年、製造業をはじめとした様々な業界で人手不足が深刻化しており、その解決策としてロボットシステムの導入が注目されています。ロボットシステムの導入は、生産性向上や品質安定、労働環境改善などの効果が期待できる一方で、導入には専門的な知識や技術が必要となります。そのため、ロボットシステムの設計・構築から導入、運用・保守までを一括して請け負う「ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)」の役割が重要となっています。 しかし、ロボットSIer業界は、いくつかの課題を抱えています。 SIer間の格差の拡大: ロボットSIerは増加傾向にあり、顧客の獲得競争が激化しています。しかし、その一方で、一部のSIerに仕事が集中し、忙しい企業と暇な企業の格差が広がっているのが現状です。これは、大企業や実績のあるSIerに顧客が集中しやすいためです。 提案依頼から受注までの低い確率: ユーザーからの提案依頼が来た際に、概要構想の作成や見積もり作成をしても受注に至る確率は必ずしも高くありません。多くの場合、複数社から提案を受け、比較検討されるため、価格や技術力だけでなく、提案内容や対応力など、総合的な評価で判断されます。そのため、概要構想作成から見積もり提出までのフェーズがネック工程となり、生産性低下の原因となっています。 Webマーケティングの難しさ: 一部のSIerは積極的なWebマーケティングを行っていますが、キーエンスのような企業出身のマーケターが担っているケースが多く、高度なノウハウを必要とします。他のSIerがWebマーケティングでロボットシステムインテグレーターとしての新規案件を獲得するには、ニッチなテーマなどに注力する必要がありますが、そのようなニッチなテーマでは、多くの新規案件を獲得するのは難しいのが現状です。 顧客のニーズが多様化・複雑化している中で、顧客の課題を的確に捉え、最適なシステムを提案することが求められています。 2. ロボットシステムインテグレーターが求められる提案内容 ロボットSIerは、単にロボットを販売するのではなく、顧客の課題を解決するためのコンサルティングを行う必要があります。そのため、顧客の業務内容や課題を深く理解し、最適なロボットシステムを提案することが重要となります。 近年では、特にコンサルティング営業が求められています。これは、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、現状の課題や将来的な展望を踏まえた上で、最適なロボットシステムを提案する営業手法です。 コンサルティング営業を行う上で、以下の様な提案内容が求められます。 顧客のニーズに合わせたロボットシステムの設計・構築: 顧客の業務内容や課題を深く理解し、最適なロボットを選定し、周辺機器やシステムとの連携を含めた設計・構築を行います。・単にロボットを導入するだけでなく、作業効率や安全性、運用コストなどを考慮した提案が重要です。・顧客の要望をヒアリングするだけでなく、現場の状況を把握し、潜在的な課題を抽出する能力も必要となります。 既存システムとの連携を考慮したシステム提案: 多くの場合、ロボットシステムは既存の生産ラインやシステムと連携して稼働する必要があります。・既存システムとの互換性やデータ連携などを考慮し、スムーズな導入と運用を実現する提案が求められます。 ロボット導入による効果の明確化(ROIの提示など): ロボットシステム導入による費用対効果を明確に示すことが重要です。導入コストだけでなく、人件費削減、生産性向上、品質向上など、具体的な効果を数値化し、投資対効果(ROI)を算出することで、顧客の投資判断を支援します。 顧客にあった補助金の活用も情報提供: ロボットシステム導入には、国や地方自治体による補助金制度が利用できる場合があります。・顧客の状況に合わせて、適切な補助金制度の情報を提供することで、導入コストの削減を支援します。 上記のような提案を行うためには、ロボット技術に関する専門知識だけでなく、幅広い知識やスキルが必要となります。既存のロボットシステムインテグレーターの人材では、これらのすべてを持ち合わせていることは非常に少ないのが現状です。そのため、必要に応じて、外部のコンサルタントや専門家などのリソースを活用することも重要です。 3. 確度の高い新規案件を獲得する手法 では、ロボットSIerはどのようにして新規案件を獲得すれば良いのでしょうか。確度の高い新規案件を獲得するための手法をいくつかご紹介します。が、これらは一般的に考えられる内容であり、すでに取り組みをされているロボットSIerが多いでしょう。 3-1. 専門性を高め、差別化を図る ロボットSIerは増加傾向にあり、競争が激化しています。そのため、他のSIerとの差別化を図ることが重要です。  特定の業界や工程に特化したり、独自の技術やノウハウを開発したりすることで、専門性を高め、顧客に選ばれるSIerを目指しましょう。 3-2. WebサイトやSNSを活用した情報発信 WebサイトやSNSを活用し、自社の強みや実績を発信することで、顧客にアプローチする手法です。  Webサイトでは、導入事例や実績、保有技術などを掲載し、自社の強みをアピールします。また、SNSでは、最新の技術情報や業界動向などを発信することで、顧客との接点を増やし、見込み顧客を獲得することができます。 3-3. 顧客との関係構築を重視する 既存顧客との関係を強化することで、紹介やリピート受注に繋げることが重要です。顧客満足度を高めるためには、導入後のサポート体制を充実させたり、定期的な訪問や連絡を行うなど、継続的な関係構築を心掛けましょう。 3-4. 展示会やセミナーへの積極的な参加 展示会やセミナーに参加することで、新規顧客との接点を増やすことができます。  自社の技術やサービスをアピールすることで、見込み顧客を獲得することができます。また、他の企業との交流を通して、ビジネスチャンスを広げることも期待できます。 3-5. 提案資料の作成 顧客に提出する提案資料は、分かりやすく、説得力のある内容にする必要があります。  提案資料には、以下の内容を盛り込むようにしましょう。 顧客の課題に対する解決策 導入するロボットシステムの概要 導入による効果(ROIなど) 導入スケジュール 費用 会社概要 3-6. 営業担当者の育成 顧客との信頼関係を構築し、ニーズを的確に捉えることができる営業担当者を育成することが重要です。  ロボットシステムに関する専門知識やコミュニケーション能力を向上させるための研修などを実施することで、営業担当者のスキルアップを図りましょう。 以上が一般的な取り組むべき内容です。では、一般的ではなく、効果的な取り組みとはなんでしょうか? ロボットSIerが抱える課題を解決する、専門家との協業 これまで見てきたように、ロボットSIerは、高度な専門知識やコンサルティング能力、多岐にわたる提案内容が求められると同時に、新規顧客の獲得、受注率の向上など、多くの課題を抱えています。 これらの課題を解決し、確度の高い新規案件を獲得するためには、船井総合研究所との協業が有効です。 船井総合研究所は、長年のコンサルティング実績を持つ、日本有数の経営コンサルティング会社です。特に、製造業や中小企業の支援に強みを持ち、ロボットシステム導入に関する豊富な知見とノウハウを有しています。 船井総合研究所のコンサルタントは、まさに前述した「ロボットシステムインテグレーターが求められる提案内容」を網羅しており、顧客の課題を的確に捉え、最適なロボットシステム導入を支援することができます。 具体的には、以下の様な協業が考えられます。 船井総研との協業セミナーの開催: 船井総合研究所が集客した顧客に対し、貴社と共同でセミナーを開催することで、見込み顧客へアプローチできます。船井総合研究所が集客する顧客は、ロボットシステム導入に高い関心を持つ企業が多いため、非常に確度の高い新規案件獲得に繋がります。 船井総研によるDX・補助金勉強会の開催: 貴社社員向けに、船井総合研究所のコンサルタントがDXや補助金に関する勉強会を実施いたします。ロボットシステム導入支援に必要な知識やノウハウを習得することで、提案力の強化、コンサルティング営業力の向上に繋がり、受注率向上に貢献します。 船井総合研究所との協業は、貴社の営業力強化、新規顧客獲得、そして事業成長に大きく貢献すると確信しております。 協業セミナー、DX・補助金勉強会に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。

それ間違っています!ロボットを導入する際に問い合わせるのはロボットメーカーではありません!

2024.12.13

製造業向けロボット活用コンサルタントの徳竹です。 近年、人手不足や生産性向上を目的としたロボット導入が加速しています。しかし、いざロボットを導入しようとした際に、多くの方が誤った行動をとってしまうケースが見受けられます。 それは、「ロボットメーカーに問い合わせをする」ということです。 ロボットメーカーは、確かにロボットの専門家です。しかし、彼らはロボットの販売を primary role としており、お客様の工場全体の自動化や、ロボット導入による ROI 最大化までを考慮した提案はしてくれません。 では、一体どこに問い合わせをすれば良いのでしょうか? 答えは、**システムインテグレーター(SIer)**です。 SIerは、お客様のニーズに合わせて、ロボット導入を含めた工場全体の自動化システムを構築してくれる会社です。彼らはロボットの選定から設置、運用までをサポートし、お客様の課題解決に最適な提案をしてくれます。 しかし、SIerならどこでも良いというわけではありません。SIerにも良し悪しがあり、提案力や技術力に優れたSIerを選定する必要があります。さらに、お客様が要望する自動化に対して専門性を持っているSIerを選ぶことが重要です。例えば、食品工場の自動化に強みを持つSIer、自動車部品の組み立てに強みを持つSIerなど、SIerによって得意分野は様々です。 そのため、SIer選定の際には、実績や技術力だけでなく、自社の課題や要望に合致した専門性を持っているかどうかも見極める必要があります。 1.SIerに依頼する際のポイント SIerに依頼する際には、自社のニーズを的確に把握しておくことが重要です。 具体的には、以下の2点を明確化しておく必要があります。 製品分析: どの製品の製造にロボットを導入するのか? 作業分析: どの作業工程を自動化したいのか? これらを明確化することで、SIerに対して具体的な「要求仕様書」を作成することができます。要求仕様書は、SIerとの認識齟齬を防ぎ、お客様が本当に求めるシステム構築を実現するための重要なツールとなります。 2.製品分析 多品種少量生産の場合、全ての製品にロボットを導入することは難しいかもしれません。そこで、まずは過去3年分の生産実績データなどを分析し、どの製品に工数が集中しているのかを把握します。そして、工数の多い製品や、形状が類似している製品を優先的にロボット導入の対象として検討します。 3.作業分析 ロボットは万能ではありません。全ての作業工程を自動化できるわけではありません。そこで、作業工程を細分化し、どの作業にどれくらいの時間をかけているのかを分析します。そして、時間のかかっている作業や、ロボットに向いている作業を自動化の対象として検討します。 SIerに依頼する場合でも自社のニーズを的確に把握してSIerへ「要求仕様書」を作成して適切に依頼することが求められます。 いわゆる「生産技術」的なノウハウです。 自動化・ロボット活用に対する生産技術ノウハウは非常に専門性が高いものです。 なぜならば、常に最新の技術を把握している必要がありますし、自動化すべき製造工程の自動化における技術的なポイントを的確に押さえる必要があるからです。 4.船井総研のサポート 船井総研では、長年培ってきたコンサルティングノウハウをもとに、お客様のロボット導入をサポートしています。 独自のネットワークによるSIer紹介: お客様のニーズに最適なSIerを、独自のネットワークからご紹介いたします。 徹底的な事前分析: 製品分析、作業分析はもちろんのこと、お客様の工場全体の状況を把握し、最適な自動化プランをご提案いたします。 自動化構想とROI試算: 実現可能な自動化構想を策定し、投資対効果(ROI)を明確化いたします。 要求仕様書の作成支援: SIerとの認識齟齬を防ぐため、詳細な要求仕様書の作成を支援いたします。 SIerとの交渉: お客様に代わってSIerとの交渉を行い、最適な価格での導入を実現いたします。 ロボット導入でお困りの際は、ぜひ船井総研にご相談ください。 5.多品種少量生産の自動化にお悩みですか? 今回のコラムでご紹介したように、ロボット導入を成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。 「どの工程を自動化すべきか?」 「どんなロボットを導入すれば良いのか?」 「費用対効果はどれくらい見込めるのか?」 このような疑問をお持ちの経営者様・生産技術ご担当者様は、ぜひ船井総研のセミナーにご参加ください。 多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーでは、ロボット導入の成功事例や、最新技術の活用方法など、役立つ情報が満載です。 セミナーの詳細はこちら 皆様のご参加を心よりお待ちしております。 製造業向けロボット活用コンサルタントの徳竹です。 近年、人手不足や生産性向上を目的としたロボット導入が加速しています。しかし、いざロボットを導入しようとした際に、多くの方が誤った行動をとってしまうケースが見受けられます。 それは、「ロボットメーカーに問い合わせをする」ということです。 ロボットメーカーは、確かにロボットの専門家です。しかし、彼らはロボットの販売を primary role としており、お客様の工場全体の自動化や、ロボット導入による ROI 最大化までを考慮した提案はしてくれません。 では、一体どこに問い合わせをすれば良いのでしょうか? 答えは、**システムインテグレーター(SIer)**です。 SIerは、お客様のニーズに合わせて、ロボット導入を含めた工場全体の自動化システムを構築してくれる会社です。彼らはロボットの選定から設置、運用までをサポートし、お客様の課題解決に最適な提案をしてくれます。 しかし、SIerならどこでも良いというわけではありません。SIerにも良し悪しがあり、提案力や技術力に優れたSIerを選定する必要があります。さらに、お客様が要望する自動化に対して専門性を持っているSIerを選ぶことが重要です。例えば、食品工場の自動化に強みを持つSIer、自動車部品の組み立てに強みを持つSIerなど、SIerによって得意分野は様々です。 そのため、SIer選定の際には、実績や技術力だけでなく、自社の課題や要望に合致した専門性を持っているかどうかも見極める必要があります。 1.SIerに依頼する際のポイント SIerに依頼する際には、自社のニーズを的確に把握しておくことが重要です。 具体的には、以下の2点を明確化しておく必要があります。 製品分析: どの製品の製造にロボットを導入するのか? 作業分析: どの作業工程を自動化したいのか? これらを明確化することで、SIerに対して具体的な「要求仕様書」を作成することができます。要求仕様書は、SIerとの認識齟齬を防ぎ、お客様が本当に求めるシステム構築を実現するための重要なツールとなります。 2.製品分析 多品種少量生産の場合、全ての製品にロボットを導入することは難しいかもしれません。そこで、まずは過去3年分の生産実績データなどを分析し、どの製品に工数が集中しているのかを把握します。そして、工数の多い製品や、形状が類似している製品を優先的にロボット導入の対象として検討します。 3.作業分析 ロボットは万能ではありません。全ての作業工程を自動化できるわけではありません。そこで、作業工程を細分化し、どの作業にどれくらいの時間をかけているのかを分析します。そして、時間のかかっている作業や、ロボットに向いている作業を自動化の対象として検討します。 SIerに依頼する場合でも自社のニーズを的確に把握してSIerへ「要求仕様書」を作成して適切に依頼することが求められます。 いわゆる「生産技術」的なノウハウです。 自動化・ロボット活用に対する生産技術ノウハウは非常に専門性が高いものです。 なぜならば、常に最新の技術を把握している必要がありますし、自動化すべき製造工程の自動化における技術的なポイントを的確に押さえる必要があるからです。 4.船井総研のサポート 船井総研では、長年培ってきたコンサルティングノウハウをもとに、お客様のロボット導入をサポートしています。 独自のネットワークによるSIer紹介: お客様のニーズに最適なSIerを、独自のネットワークからご紹介いたします。 徹底的な事前分析: 製品分析、作業分析はもちろんのこと、お客様の工場全体の状況を把握し、最適な自動化プランをご提案いたします。 自動化構想とROI試算: 実現可能な自動化構想を策定し、投資対効果(ROI)を明確化いたします。 要求仕様書の作成支援: SIerとの認識齟齬を防ぐため、詳細な要求仕様書の作成を支援いたします。 SIerとの交渉: お客様に代わってSIerとの交渉を行い、最適な価格での導入を実現いたします。 ロボット導入でお困りの際は、ぜひ船井総研にご相談ください。 5.多品種少量生産の自動化にお悩みですか? 今回のコラムでご紹介したように、ロボット導入を成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。 「どの工程を自動化すべきか?」 「どんなロボットを導入すれば良いのか?」 「費用対効果はどれくらい見込めるのか?」 このような疑問をお持ちの経営者様・生産技術ご担当者様は、ぜひ船井総研のセミナーにご参加ください。 多品種少量生産 製造業向け 自動化・生産性向上セミナーでは、ロボット導入の成功事例や、最新技術の活用方法など、役立つ情報が満載です。 セミナーの詳細はこちら 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

AI外観検査を成功させる鍵は「光学条件の検証」にあり!

2024.12.13

船井総合研究所の川端です。いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。 近年、製造業においてAI(人工知能)を活用した外観検査の自動化が注目されています。人手不足や品質安定化のニーズが高まる中、AIによる自動化は効率的な解決策として期待されています。 従来の外観検査は、熟練した検査員が目視で行うことが一般的でした。しかし、目視検査は検査員の経験や体調に左右されやすく、検査結果にバラつきが生じる可能性がありました。また、長時間の集中作業による疲労や人材育成の難しさも課題として挙げられます。 そこで、AIを活用した外観検査システムが注目されています。AIは、大量の画像データを学習することで、人間のように製品の外観を判断することが可能になります。これにより、検査の精度向上、人材不足の解消、検査コストの削減などの効果が期待できます。 しかし、AI外観検査システムを導入する際に、見落としがちな重要なポイントがあります。それは「光学条件の検証」です。 AI外観検査は、カメラで撮影した画像をAIが解析することで、欠陥を検出します。そのため、いかに欠陥を鮮明に撮像できるかが、検査精度を左右する重要な要素となります。 その他にもAI外観検査を導入する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。 ①適切なAIモデルの選定: 検査対象や目的に合わせて、適切なAIモデルを選定する必要があります。 ②学習データの準備: AIモデルの精度を高めるためには、学習データが必要です。正常品と不良品の画像データをバランスよく用意することが重要です。 ③光学条件の検証: いかに欠陥を撮像することができるかが重要です。カメラの選定、照明の選定、カメラの角度、照明の角度など、複合的な要素を組み合わせたノウハウが必要です。 ここで一番重要となるのが③の光学条件の検証です。 では、なぜ光学条件の検証が重要なのでしょうか? 1.検査精度を左右する要素 照明: 光源の種類、色温度、照射角度、光の強さなどを調整し、欠陥を際立たせる カメラ: 解像度、フレームレート、センサーの種類などを考慮し、検査対象に最適なカメラを選定 レンズ: 焦点距離、画角、歪みなどを考慮し、最適なレンズを選定 フィルター: 特定の波長の光をカットすることで、ノイズを低減し、コントラストを向上 背景: 検査対象と背景のコントラストを調整することで、欠陥の検出精度を向上 これらの要素を適切に組み合わせることで、AIが欠陥を正確に認識できる画像を取得することができます。 2.光学条件の検証をおろそかにした場合の弊害 光学条件の検証が不十分な場合、以下のような問題が発生する可能性があります。 欠陥が見逃される 正常品を不良品と誤判定する 検査精度が不安定になる AIモデルの学習効率が低下する しかし、光学条件の検証は非常に専門的かつ独自のノウハウが必要となります。 3.3ヶ月間のコンサルティングで光学条件を徹底検証 船井総研では、AI外観検査の導入を検討している企業様向けに、専門コンサルタントが光学条件の検証からシステム構築、導入後のサポートまで、ワンストップで支援いたします 3ヶ月間のコンサルティングを通して、お客様の検査対象に最適な光学条件を徹底的に検証いたします。 現状分析: 現在の検査方法、課題、要望をヒアリング(1カ月目) 光学条件の検証: 照明、カメラ、レンズなどを組み合わせ、最適な撮像環境を構築(2~3ヵ月目) AIモデルの選定: 検査対象や目的に合わせて、最適なAIモデルを選定(4か月目) システム構築: AI外観検査システムの構想(5か月目以降~) 導入後のサポート: 検査精度の評価、改善、運用支援(5か月目以降~) 4.船井総研の強み 船井総研では、AI外観検査の導入を検討している企業様向けに、コンサルティングサービスを提供しています。 光学条件の検証と最適解の提案: 弊社の専門コンサルタントが、お客様の検査対象に合わせて、最適な光学条件を検証し、最適なシステム構成を提案いたします。 撮像環境(設備)の提案: カメラ、照明、レンズなどの選定、設置場所、角度など、最適な撮像環境を提案いたします。 導入後の評価、安定化、改善の支援: 導入後の検出率評価、改善方針策定、追加学習、外乱因子評価・対策、新規検査対象の追加などを支援いたします。 複合的な要素を組み合わせたノウハウ: カメラメーカーやセンサーメーカーでは、光学条件の検証など、複合的な要素を組み合わせたノウハウを持ち合わせていません。船井総研は、長年のコンサルティング経験で培ったノウハウを駆使し、お客様の課題解決を支援いたします。 プロジェクトチームの一員として支援: 船井総研は、メーカー・Sier・システム会社ではありません。お客様のプロジェクトチームの一員として、導入から運用までを支援いたします。 5.カメラメーカーやセンサーメーカーではできないこと カメラメーカーやセンサーメーカーは、自社製品の性能を最大限に引き出すことに重点を置いています。しかし、AI外観検査システム全体を最適化する視点では、必ずしも最適な提案ができるとは限りません。 船井総研は、特定のメーカーに縛られることなく、お客様にとって本当に最適なシステムを構築いたします。 AI外観検査を成功させるためには、光学条件の検証が非常に重要です。船井総研は、専門的な知識と豊富な経験で、お客様のAI外観検査導入をサポートいたします。 お問い合わせはこちら ■関連するセミナーのご案内 https://www.funaisoken.co.jp/seminar/121701 AI外観検査導入を成功させるための第一歩! AI外観検査にご興味をお持ちいただけましたか? 船井総研では、AI外観検査導入を成功に導くためのセミナーを開催しています。 樹脂成形・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナー 本セミナーでは、AI外観検査の基礎知識から導入のポイント、成功事例まで、わかりやすく解説いたします。 日時: 2025年2月6日(木) 10:00~12:00(大阪会場) 2025年2月12日(水) 10:00~12:00(東京会場) 場所: 船井総合研究所 大阪本社/東京本社 参加費: 11,000円(税込) 特典: ・自社で検査したい製品の検査難易度がわかる! ・自社に適した装置構想案が無料でもらえる!・実際の成功事例が生の声で聞ける! AI外観検査導入を検討されている方は、ぜひこの機会にセミナーにご参加ください。 お申し込みはこちら 船井総合研究所の川端です。いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。 近年、製造業においてAI(人工知能)を活用した外観検査の自動化が注目されています。人手不足や品質安定化のニーズが高まる中、AIによる自動化は効率的な解決策として期待されています。 従来の外観検査は、熟練した検査員が目視で行うことが一般的でした。しかし、目視検査は検査員の経験や体調に左右されやすく、検査結果にバラつきが生じる可能性がありました。また、長時間の集中作業による疲労や人材育成の難しさも課題として挙げられます。 そこで、AIを活用した外観検査システムが注目されています。AIは、大量の画像データを学習することで、人間のように製品の外観を判断することが可能になります。これにより、検査の精度向上、人材不足の解消、検査コストの削減などの効果が期待できます。 しかし、AI外観検査システムを導入する際に、見落としがちな重要なポイントがあります。それは「光学条件の検証」です。 AI外観検査は、カメラで撮影した画像をAIが解析することで、欠陥を検出します。そのため、いかに欠陥を鮮明に撮像できるかが、検査精度を左右する重要な要素となります。 その他にもAI外観検査を導入する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。 ①適切なAIモデルの選定: 検査対象や目的に合わせて、適切なAIモデルを選定する必要があります。 ②学習データの準備: AIモデルの精度を高めるためには、学習データが必要です。正常品と不良品の画像データをバランスよく用意することが重要です。 ③光学条件の検証: いかに欠陥を撮像することができるかが重要です。カメラの選定、照明の選定、カメラの角度、照明の角度など、複合的な要素を組み合わせたノウハウが必要です。 ここで一番重要となるのが③の光学条件の検証です。 では、なぜ光学条件の検証が重要なのでしょうか? 1.検査精度を左右する要素 照明: 光源の種類、色温度、照射角度、光の強さなどを調整し、欠陥を際立たせる カメラ: 解像度、フレームレート、センサーの種類などを考慮し、検査対象に最適なカメラを選定 レンズ: 焦点距離、画角、歪みなどを考慮し、最適なレンズを選定 フィルター: 特定の波長の光をカットすることで、ノイズを低減し、コントラストを向上 背景: 検査対象と背景のコントラストを調整することで、欠陥の検出精度を向上 これらの要素を適切に組み合わせることで、AIが欠陥を正確に認識できる画像を取得することができます。 2.光学条件の検証をおろそかにした場合の弊害 光学条件の検証が不十分な場合、以下のような問題が発生する可能性があります。 欠陥が見逃される 正常品を不良品と誤判定する 検査精度が不安定になる AIモデルの学習効率が低下する しかし、光学条件の検証は非常に専門的かつ独自のノウハウが必要となります。 3.3ヶ月間のコンサルティングで光学条件を徹底検証 船井総研では、AI外観検査の導入を検討している企業様向けに、専門コンサルタントが光学条件の検証からシステム構築、導入後のサポートまで、ワンストップで支援いたします 3ヶ月間のコンサルティングを通して、お客様の検査対象に最適な光学条件を徹底的に検証いたします。 現状分析: 現在の検査方法、課題、要望をヒアリング(1カ月目) 光学条件の検証: 照明、カメラ、レンズなどを組み合わせ、最適な撮像環境を構築(2~3ヵ月目) AIモデルの選定: 検査対象や目的に合わせて、最適なAIモデルを選定(4か月目) システム構築: AI外観検査システムの構想(5か月目以降~) 導入後のサポート: 検査精度の評価、改善、運用支援(5か月目以降~) 4.船井総研の強み 船井総研では、AI外観検査の導入を検討している企業様向けに、コンサルティングサービスを提供しています。 光学条件の検証と最適解の提案: 弊社の専門コンサルタントが、お客様の検査対象に合わせて、最適な光学条件を検証し、最適なシステム構成を提案いたします。 撮像環境(設備)の提案: カメラ、照明、レンズなどの選定、設置場所、角度など、最適な撮像環境を提案いたします。 導入後の評価、安定化、改善の支援: 導入後の検出率評価、改善方針策定、追加学習、外乱因子評価・対策、新規検査対象の追加などを支援いたします。 複合的な要素を組み合わせたノウハウ: カメラメーカーやセンサーメーカーでは、光学条件の検証など、複合的な要素を組み合わせたノウハウを持ち合わせていません。船井総研は、長年のコンサルティング経験で培ったノウハウを駆使し、お客様の課題解決を支援いたします。 プロジェクトチームの一員として支援: 船井総研は、メーカー・Sier・システム会社ではありません。お客様のプロジェクトチームの一員として、導入から運用までを支援いたします。 5.カメラメーカーやセンサーメーカーではできないこと カメラメーカーやセンサーメーカーは、自社製品の性能を最大限に引き出すことに重点を置いています。しかし、AI外観検査システム全体を最適化する視点では、必ずしも最適な提案ができるとは限りません。 船井総研は、特定のメーカーに縛られることなく、お客様にとって本当に最適なシステムを構築いたします。 AI外観検査を成功させるためには、光学条件の検証が非常に重要です。船井総研は、専門的な知識と豊富な経験で、お客様のAI外観検査導入をサポートいたします。 お問い合わせはこちら ■関連するセミナーのご案内 https://www.funaisoken.co.jp/seminar/121701 AI外観検査導入を成功させるための第一歩! AI外観検査にご興味をお持ちいただけましたか? 船井総研では、AI外観検査導入を成功に導くためのセミナーを開催しています。 樹脂成形・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナー 本セミナーでは、AI外観検査の基礎知識から導入のポイント、成功事例まで、わかりやすく解説いたします。 日時: 2025年2月6日(木) 10:00~12:00(大阪会場) 2025年2月12日(水) 10:00~12:00(東京会場) 場所: 船井総合研究所 大阪本社/東京本社 参加費: 11,000円(税込) 特典: ・自社で検査したい製品の検査難易度がわかる! ・自社に適した装置構想案が無料でもらえる!・実際の成功事例が生の声で聞ける! AI外観検査導入を検討されている方は、ぜひこの機会にセミナーにご参加ください。 お申し込みはこちら

【中堅製造業向け】人材不足・生産性向上を解決!自動化/ロボット導入ガイド
~事例で学ぶ、スマートファクトリー化への道~

2024.12.09

1.中堅製造業の現状と課題 中堅製造業の製造・生産技術部門を率いる皆様、日々の業務、本当にお疲れ様です。 近年、製造現場では、ベテラン社員の減少や人材不足、そして生産性向上へのプレッシャーなど、様々な課題に直面しているのではないでしょうか? 「ベテランの技術・技能をどのように継承していくか…」 「人材不足を解消し、安定した生産体制をどう構築するか…」 「グローバル競争に勝ち抜くために、どう生産性を向上させるか…」 これらの課題は、多くの企業で共通の悩みとなっています。 長年、日本の製造業を支えてきた「匠の技」とも呼ばれるベテラン社員の経験や勘は、簡単にマニュアル化できるものではありません。しかし、ベテラン社員の高齢化が進む中で、彼らの技術・技能を次世代に継承していくことは、企業の存続をかけた重要な課題となっています。 また、人材不足は、生産量の減少や納期の遅延、品質の低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。 さらに、グローバル競争が激化する中で、生産性向上は企業の競争力を左右する重要な要素となっています。 これらの課題を解決するために、多くの企業が注目しているのが、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みです。 2.自動化・ロボット導入で何ができるのか? 自動化・ロボット導入は、単に人材不足を解消するだけでなく、様々なメリットをもたらします。 人材不足の解消:ロボットは、人材不足の解消に大きく貢献します。特に、単純作業や危険作業、重労働などをロボットに任せることで、人材をより高度な業務に集中させることができます。 生産性の向上:ロボットは、24時間稼働が可能であり、人為的なミスも少ないため、生産性の向上に大きく貢献します。また、品質の安定化にもつながります。 技術・技能の継承:ロボットの動作をプログラミングすることで、ベテラン社員の技術・技能を形式知化し、次世代へ継承することができます。これは、人材育成にも役立ちます。 安全性向上:危険な作業をロボットに代行させることで、労働災害のリスクを軽減し、作業環境の安全性を向上させることができます。 コスト削減:人件費の削減だけでなく、材料の無駄を減らす、エネルギー消費量を削減するなど、様々なコスト削減効果が期待できます。 自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、以下のステップで進めることが効果的です。 3.具体的な取り組み方 1現状分析 まずは、自社の現状を把握し、課題を明確化することが重要です。どの工程に人手不足が生じているのか、どの作業を自動化できるのか、などを分析します。 2目標設定 自動化・ロボット導入によって、どのような成果を達成したいのか、具体的な目標を設定します。例えば、「生産量を20%向上させる」「不良率を5%削減する」といった目標を設定します。 3導入計画 目標達成のために、どのようなロボットを導入するのか、どの工程に導入するのか、などを具体的に計画します。導入コストや運用コスト、投資回収期間なども考慮する必要があります。 4人材育成 ロボットを操作・管理する人材の育成も重要です。ロボットの操作方法やメンテナンス方法、プログラミングなどを習得するための研修などを実施する必要があります。 5効果検証 自動化・ロボット導入後、定期的に効果を検証し、必要があれば改善を行います。目標達成度を評価し、更なる改善策を検討します。 4.自動化・ロボット導入を成功させるために 自動化・ロボット導入を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。 経営層の理解と協力 自動化・ロボット導入は、多額の投資が必要となる場合があり、長期的な視点で取り組む必要があります。そのため、経営層の理解と協力が不可欠です。 現場の意見を反映 実際にロボットを操作するのは現場の作業者です。導入計画段階から現場の意見を反映することで、スムーズな導入と運用が可能になります。 段階的な導入 最初から全工程を自動化するのではなく、一部の工程から段階的に導入していくことで、リスクを軽減することができます。 外部の専門家を活用 ロボットの選定や導入、システム構築、人材育成など、必要に応じて外部の専門家を活用することで、効率的に進めることができます。 自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、中堅製造業にとって、持続的な成長を遂げるための重要な鍵となります。 これらの取り組みを成功させることで、人材不足の解消、生産性の向上、技術・技能の継承、そしてグローバル競争での優位性確保など、様々な効果が期待できます。 ぜひ、この機会に自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みを開始してみてはいかがでしょうか。 本コラムは、中堅製造業の製造及び生産技術幹部社員を対象に、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みについて解説したものです。 より詳細な情報や具体的な事例、最新の技術動向などを知りたい方は、ぜひ、関連セミナーへの参加をご検討ください。 ■関連するセミナーのご案内 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 特別ゲスト事例講座! 株式会社デンソーウェーブが語る!3000品目の中の自社製品組立工程を自動化した秘訣とは! 「特別ゲスト事例講座!」 デンソーウェーブが3000品目の自社製品組立工程自動化を成功させた手法を限定公開! 中堅・大手だからこそ必要な「徹底的に投資対効果を出すための自動化手法」を解説! 3000品目の多品種少量生産組立工程を自動化した事例を解説 デンソーウェーブの生産技術が明かす!協働ロボットCOBOTTAの活用アイデアとは! ロボット×IoT 徹底的な見える化で生産性を向上した事例を解説! 1.中堅製造業の現状と課題 中堅製造業の製造・生産技術部門を率いる皆様、日々の業務、本当にお疲れ様です。 近年、製造現場では、ベテラン社員の減少や人材不足、そして生産性向上へのプレッシャーなど、様々な課題に直面しているのではないでしょうか? 「ベテランの技術・技能をどのように継承していくか…」 「人材不足を解消し、安定した生産体制をどう構築するか…」 「グローバル競争に勝ち抜くために、どう生産性を向上させるか…」 これらの課題は、多くの企業で共通の悩みとなっています。 長年、日本の製造業を支えてきた「匠の技」とも呼ばれるベテラン社員の経験や勘は、簡単にマニュアル化できるものではありません。しかし、ベテラン社員の高齢化が進む中で、彼らの技術・技能を次世代に継承していくことは、企業の存続をかけた重要な課題となっています。 また、人材不足は、生産量の減少や納期の遅延、品質の低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。 さらに、グローバル競争が激化する中で、生産性向上は企業の競争力を左右する重要な要素となっています。 これらの課題を解決するために、多くの企業が注目しているのが、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みです。 2.自動化・ロボット導入で何ができるのか? 自動化・ロボット導入は、単に人材不足を解消するだけでなく、様々なメリットをもたらします。 人材不足の解消:ロボットは、人材不足の解消に大きく貢献します。特に、単純作業や危険作業、重労働などをロボットに任せることで、人材をより高度な業務に集中させることができます。 生産性の向上:ロボットは、24時間稼働が可能であり、人為的なミスも少ないため、生産性の向上に大きく貢献します。また、品質の安定化にもつながります。 技術・技能の継承:ロボットの動作をプログラミングすることで、ベテラン社員の技術・技能を形式知化し、次世代へ継承することができます。これは、人材育成にも役立ちます。 安全性向上:危険な作業をロボットに代行させることで、労働災害のリスクを軽減し、作業環境の安全性を向上させることができます。 コスト削減:人件費の削減だけでなく、材料の無駄を減らす、エネルギー消費量を削減するなど、様々なコスト削減効果が期待できます。 自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、以下のステップで進めることが効果的です。 3.具体的な取り組み方 1現状分析 まずは、自社の現状を把握し、課題を明確化することが重要です。どの工程に人手不足が生じているのか、どの作業を自動化できるのか、などを分析します。 2目標設定 自動化・ロボット導入によって、どのような成果を達成したいのか、具体的な目標を設定します。例えば、「生産量を20%向上させる」「不良率を5%削減する」といった目標を設定します。 3導入計画 目標達成のために、どのようなロボットを導入するのか、どの工程に導入するのか、などを具体的に計画します。導入コストや運用コスト、投資回収期間なども考慮する必要があります。 4人材育成 ロボットを操作・管理する人材の育成も重要です。ロボットの操作方法やメンテナンス方法、プログラミングなどを習得するための研修などを実施する必要があります。 5効果検証 自動化・ロボット導入後、定期的に効果を検証し、必要があれば改善を行います。目標達成度を評価し、更なる改善策を検討します。 4.自動化・ロボット導入を成功させるために 自動化・ロボット導入を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。 経営層の理解と協力 自動化・ロボット導入は、多額の投資が必要となる場合があり、長期的な視点で取り組む必要があります。そのため、経営層の理解と協力が不可欠です。 現場の意見を反映 実際にロボットを操作するのは現場の作業者です。導入計画段階から現場の意見を反映することで、スムーズな導入と運用が可能になります。 段階的な導入 最初から全工程を自動化するのではなく、一部の工程から段階的に導入していくことで、リスクを軽減することができます。 外部の専門家を活用 ロボットの選定や導入、システム構築、人材育成など、必要に応じて外部の専門家を活用することで、効率的に進めることができます。 自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、中堅製造業にとって、持続的な成長を遂げるための重要な鍵となります。 これらの取り組みを成功させることで、人材不足の解消、生産性の向上、技術・技能の継承、そしてグローバル競争での優位性確保など、様々な効果が期待できます。 ぜひ、この機会に自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みを開始してみてはいかがでしょうか。 本コラムは、中堅製造業の製造及び生産技術幹部社員を対象に、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みについて解説したものです。 より詳細な情報や具体的な事例、最新の技術動向などを知りたい方は、ぜひ、関連セミナーへの参加をご検討ください。 ■関連するセミナーのご案内 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 特別ゲスト事例講座! 株式会社デンソーウェーブが語る!3000品目の中の自社製品組立工程を自動化した秘訣とは! 「特別ゲスト事例講座!」 デンソーウェーブが3000品目の自社製品組立工程自動化を成功させた手法を限定公開! 中堅・大手だからこそ必要な「徹底的に投資対効果を出すための自動化手法」を解説! 3000品目の多品種少量生産組立工程を自動化した事例を解説 デンソーウェーブの生産技術が明かす!協働ロボットCOBOTTAの活用アイデアとは! ロボット×IoT 徹底的な見える化で生産性を向上した事例を解説!

ロボット導入で人材不足を解決!製造業の生産性向上

2024.12.03

こんにちは。製造業の皆様、日々の業務お疲れ様です。 今日は、多くの企業が抱える課題を解決し、 未来への成長を加速させる、 ロボット・IoTシステム導入についてお話したいと思います。 ご存知の通り、製造業を取り巻く環境は、 グローバル化や顧客ニーズの多様化など、 目まぐるしく変化していますよね。 特に、中堅・大手製造業の皆様は、 人手不足や生産性向上、コスト削減といった課題に加え、 マスカスタマイゼーションへの対応やサプライチェーンの複雑化など、 より高度な課題に直面されているのではないでしょうか? このような状況下で、 多くの企業が注目しているのが、 ロボット・IoTシステムを活用した生産現場の自動化です。 「自動化って、本当に効果があるの?」 「どこから手をつければいいのかわからない…」 そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、今日は、自動化による課題解決、 生産性向上、そして持続的な成長を実現するための 具体的なステップと重要ポイントを、 皆様と一緒に考えていきたいと思います。 1. まずは現状把握から!課題を明確化し、自動化の目的を定めましょう。 自動化を成功させるためには、 まず、現状を正確に把握し、 どのような課題を解決すべきなのかを明確にすることが重要です。 ・御社の課題は何ですか?長年培ってきた経験やノウハウは、 まさに御社の強みです。 しかし、既存設備の老朽化や属人的な業務プロセス、 部門間の連携不足など、 企業規模が大きくなるほど課題も複雑化していく傾向があります。 まずは、これらの課題を一つひとつ丁寧に洗い出してみましょう。   ・生産性のボトルネックはどこにあるのでしょうか?生産ラインの各工程における作業時間、稼働率、不良率などを分析し、 生産性を阻害する要因を特定することが重要です。 IoTセンサーなどを活用すれば、より詳細なデータを取得し、客観的な分析が可能になります。 「データは宝の山」と言われるように、 データ分析は、改善のヒントを与えてくれるでしょう。   ・自動化で解決したい課題は何ですか?人手不足の解消、品質の安定化、リードタイムの短縮など、 自動化によって解決したい課題を具体的に設定しましょう。 優先順位をつけ、段階的に取り組むことで、より効果的に自動化を進めることができます。   ・KPI設定とロードマップ作成自動化による効果を測定するためのKPIを設定し、 目標達成に向けた具体的なロードマップを作成しましょう。 導入スケジュール、担当者、予算などを明確にすることで、 プロジェクトをスムーズに進めることができます。 「千里の道も一歩から」 しっかりと計画を立て、着実に実行していくことが重要です。 2. 最新技術を導入!ロボット・IoTシステム導入のポイント 自動化を実現するための技術は、 日々進化しています。 最新の技術動向を把握し、 自社に最適なシステムを導入することが重要です。 ・最新ロボット技術を知っていますか?AIを搭載した自律型ロボット、 人と協働作業を行う協働ロボットなど、 様々な種類のロボットが登場しています。 それぞれの特性を理解し、導入事例を参考にしながら、御社の生産ラインに適したロボットを選定しましょう。   ・IoTシステムでデータ活用!センサー、ネットワーク、クラウドなどを活用したIoTシステムにより、 生産現場の様々なデータをリアルタイムに収集・分析することができます。 これらのデータを活用することで、生産効率の向上、品質管理の強化、設備の予知保全などが可能になります。 まさに、「見える化」による改善ですね。   ・最適なシステムを選定するために導入コスト、操作性、メンテナンス性、拡張性など、 様々な観点から総合的に判断する必要があります。 既存システムとの連携やセキュリティ対策も重要な要素となります。 御社のニーズに合ったシステムを、 じっくりと検討しましょう。   ・段階的な導入でリスク軽減最初から大規模な導入を行うのではなく、 まずは一部の工程で試験的に導入し、 効果を検証しながら徐々に範囲を拡大していく方法が有効です。 「小さく始めて大きく育てる」という考え方ですね。 3. 人材育成と組織改革も重要!自動化を成功させるための基盤づくり 自動化は、単に機械を導入すればよいというものではありません。 人材育成と組織改革を並行して進めることで、 自動化の効果を最大限に引き出すことができます。 ・人材の役割変化と必要なスキルロボットの操作・メンテナンス、データ分析、システム管理など、 自動化に伴い、新たなスキルが必要となります。 従業員のスキルアップを支援し、 変化に対応できる人材を育成することが重要です。 人材こそ、企業の宝です。   ・効果的な人材育成プログラム社内研修、外部研修、OJTなど、 様々な方法を組み合わせた人材育成プログラムを設計・運用しましょう。 従業員のモチベーションを高め、 積極的にスキルを習得できる環境を作る必要があります。   ・部門間連携強化と情報共有自動化によって、 生産部門、技術部門、管理部門など、 様々な部門が関わるようになります。 部門間連携を強化し、情報共有を促進することで、 スムーズな意思決定と効率的な業務遂行が可能になります。 「One Team」として、 目標達成に向けて協力していくことが重要です。   ・変化に対応できる柔軟な組織体制自動化によって、 従来の組織構造や業務プロセスを見直す必要が生じる可能性があります。 変化に対応できる柔軟な組織体制を構築することで、 新たなビジネスチャンスを捉えることができます。 4. 未来を見据えた生産体制!持続的な成長を支える自動化戦略 自動化は、単なるコスト削減や効率化のための手段ではありません。 企業の競争力強化、新たな価値創造、持続的な成長を支えるための 重要な戦略となります。 ・生産性向上で競争力強化!自動化によって、人材不足を解消し、 生産性を向上させることで、 コスト競争力を強化することができます。 また、品質の安定化やリードタイムの短縮により、 顧客満足度向上にも貢献することができます。   ・マスカスタマイゼーションへの対応顧客一人ひとりのニーズに対応した製品を 効率的に生産することが求められています。 ロボット・IoTシステムを活用することで、多品種少量生産や個別受注生産にも柔軟に対応することができます。   ・データドリブンな生産管理生産現場で収集したデータを分析し、 生産計画の立案、在庫管理、品質管理などに活用することで、 より効率的で精度の高い生産管理システムを構築することができます。 データに基づいた意思決定は、企業の成長を加速させるでしょう。   ・スマートファクトリー化で未来へAI、IoT、ロボットなどの技術を統合し、 自律的に最適化された生産システムを構築することで、 さらなる生産性向上、品質向上、コスト削減を実現することができます。 スマートファクトリー化は、 製造業の未来を拓く鍵となるでしょう。 いかがでしたでしょうか? ロボット・IoTシステムを活用した生産現場の自動化は、 製造業にとって大きな可能性を秘めています。 現状を正確に把握し、 自社に最適なシステムを導入することで、 企業の競争力強化、新たな価値創造、 そして持続的な成長を実現することができます。 ぜひ、この機会に自動化について 真剣に検討してみてはいかがでしょうか?   ▼セミナー詳細・申込はこちらから▼ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 ・お申し込みはこちらから⇒ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 こんにちは。製造業の皆様、日々の業務お疲れ様です。 今日は、多くの企業が抱える課題を解決し、 未来への成長を加速させる、 ロボット・IoTシステム導入についてお話したいと思います。 ご存知の通り、製造業を取り巻く環境は、 グローバル化や顧客ニーズの多様化など、 目まぐるしく変化していますよね。 特に、中堅・大手製造業の皆様は、 人手不足や生産性向上、コスト削減といった課題に加え、 マスカスタマイゼーションへの対応やサプライチェーンの複雑化など、 より高度な課題に直面されているのではないでしょうか? このような状況下で、 多くの企業が注目しているのが、 ロボット・IoTシステムを活用した生産現場の自動化です。 「自動化って、本当に効果があるの?」 「どこから手をつければいいのかわからない…」 そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、今日は、自動化による課題解決、 生産性向上、そして持続的な成長を実現するための 具体的なステップと重要ポイントを、 皆様と一緒に考えていきたいと思います。 1. まずは現状把握から!課題を明確化し、自動化の目的を定めましょう。 自動化を成功させるためには、 まず、現状を正確に把握し、 どのような課題を解決すべきなのかを明確にすることが重要です。 ・御社の課題は何ですか?長年培ってきた経験やノウハウは、 まさに御社の強みです。 しかし、既存設備の老朽化や属人的な業務プロセス、 部門間の連携不足など、 企業規模が大きくなるほど課題も複雑化していく傾向があります。 まずは、これらの課題を一つひとつ丁寧に洗い出してみましょう。   ・生産性のボトルネックはどこにあるのでしょうか?生産ラインの各工程における作業時間、稼働率、不良率などを分析し、 生産性を阻害する要因を特定することが重要です。 IoTセンサーなどを活用すれば、より詳細なデータを取得し、客観的な分析が可能になります。 「データは宝の山」と言われるように、 データ分析は、改善のヒントを与えてくれるでしょう。   ・自動化で解決したい課題は何ですか?人手不足の解消、品質の安定化、リードタイムの短縮など、 自動化によって解決したい課題を具体的に設定しましょう。 優先順位をつけ、段階的に取り組むことで、より効果的に自動化を進めることができます。   ・KPI設定とロードマップ作成自動化による効果を測定するためのKPIを設定し、 目標達成に向けた具体的なロードマップを作成しましょう。 導入スケジュール、担当者、予算などを明確にすることで、 プロジェクトをスムーズに進めることができます。 「千里の道も一歩から」 しっかりと計画を立て、着実に実行していくことが重要です。 2. 最新技術を導入!ロボット・IoTシステム導入のポイント 自動化を実現するための技術は、 日々進化しています。 最新の技術動向を把握し、 自社に最適なシステムを導入することが重要です。 ・最新ロボット技術を知っていますか?AIを搭載した自律型ロボット、 人と協働作業を行う協働ロボットなど、 様々な種類のロボットが登場しています。 それぞれの特性を理解し、導入事例を参考にしながら、御社の生産ラインに適したロボットを選定しましょう。   ・IoTシステムでデータ活用!センサー、ネットワーク、クラウドなどを活用したIoTシステムにより、 生産現場の様々なデータをリアルタイムに収集・分析することができます。 これらのデータを活用することで、生産効率の向上、品質管理の強化、設備の予知保全などが可能になります。 まさに、「見える化」による改善ですね。   ・最適なシステムを選定するために導入コスト、操作性、メンテナンス性、拡張性など、 様々な観点から総合的に判断する必要があります。 既存システムとの連携やセキュリティ対策も重要な要素となります。 御社のニーズに合ったシステムを、 じっくりと検討しましょう。   ・段階的な導入でリスク軽減最初から大規模な導入を行うのではなく、 まずは一部の工程で試験的に導入し、 効果を検証しながら徐々に範囲を拡大していく方法が有効です。 「小さく始めて大きく育てる」という考え方ですね。 3. 人材育成と組織改革も重要!自動化を成功させるための基盤づくり 自動化は、単に機械を導入すればよいというものではありません。 人材育成と組織改革を並行して進めることで、 自動化の効果を最大限に引き出すことができます。 ・人材の役割変化と必要なスキルロボットの操作・メンテナンス、データ分析、システム管理など、 自動化に伴い、新たなスキルが必要となります。 従業員のスキルアップを支援し、 変化に対応できる人材を育成することが重要です。 人材こそ、企業の宝です。   ・効果的な人材育成プログラム社内研修、外部研修、OJTなど、 様々な方法を組み合わせた人材育成プログラムを設計・運用しましょう。 従業員のモチベーションを高め、 積極的にスキルを習得できる環境を作る必要があります。   ・部門間連携強化と情報共有自動化によって、 生産部門、技術部門、管理部門など、 様々な部門が関わるようになります。 部門間連携を強化し、情報共有を促進することで、 スムーズな意思決定と効率的な業務遂行が可能になります。 「One Team」として、 目標達成に向けて協力していくことが重要です。   ・変化に対応できる柔軟な組織体制自動化によって、 従来の組織構造や業務プロセスを見直す必要が生じる可能性があります。 変化に対応できる柔軟な組織体制を構築することで、 新たなビジネスチャンスを捉えることができます。 4. 未来を見据えた生産体制!持続的な成長を支える自動化戦略 自動化は、単なるコスト削減や効率化のための手段ではありません。 企業の競争力強化、新たな価値創造、持続的な成長を支えるための 重要な戦略となります。 ・生産性向上で競争力強化!自動化によって、人材不足を解消し、 生産性を向上させることで、 コスト競争力を強化することができます。 また、品質の安定化やリードタイムの短縮により、 顧客満足度向上にも貢献することができます。   ・マスカスタマイゼーションへの対応顧客一人ひとりのニーズに対応した製品を 効率的に生産することが求められています。 ロボット・IoTシステムを活用することで、多品種少量生産や個別受注生産にも柔軟に対応することができます。   ・データドリブンな生産管理生産現場で収集したデータを分析し、 生産計画の立案、在庫管理、品質管理などに活用することで、 より効率的で精度の高い生産管理システムを構築することができます。 データに基づいた意思決定は、企業の成長を加速させるでしょう。   ・スマートファクトリー化で未来へAI、IoT、ロボットなどの技術を統合し、 自律的に最適化された生産システムを構築することで、 さらなる生産性向上、品質向上、コスト削減を実現することができます。 スマートファクトリー化は、 製造業の未来を拓く鍵となるでしょう。 いかがでしたでしょうか? ロボット・IoTシステムを活用した生産現場の自動化は、 製造業にとって大きな可能性を秘めています。 現状を正確に把握し、 自社に最適なシステムを導入することで、 企業の競争力強化、新たな価値創造、 そして持続的な成長を実現することができます。 ぜひ、この機会に自動化について 真剣に検討してみてはいかがでしょうか?   ▼セミナー詳細・申込はこちらから▼ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 ・お申し込みはこちらから⇒ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813

多品種少量生産の生産性向上|デンソーウェーブが実践する自動化事例を紹介

2024.12.03

製造業の生産技術・製造部門の幹部のみなさま、こんにちは。 船井総合研究所の徳竹です。 日頃より、生産性向上、人材不足解消、コスト削減など、様々な課題に立ち向かわれていることと思います。 特に、多品種少量生産体制をとっている企業様では、これらの課題解決がより困難になっているのではないでしょうか? 「多品種少量生産だから、ロボット化は難しい…」 「AIやIoTって、大規模な工場でないと効果がないのでは?」 「最新技術を導入したくても、コストや人材が…」 そう感じて、自動化やデジタル化を諦めてしまっていませんか? 1.多品種少量生産だから…と諦めていませんか? 多品種少量生産では、特有の課題によって、生産性向上が阻害されがちです。 1.工程の標準化の難しさ 製品の種類や工程が多岐にわたるため、標準化が難しく、属人的な作業に頼らざるを得ない状況に陥りがちです。 これにより、人材育成に時間がかかったり、品質にばらつきが生じたり、ノウハウの共有が難しくなるなどの問題が発生します。 2.人材不足による負担増加 人材不足が深刻化する中、限られた人員で多様な業務に対応しなければならず、従業員一人ひとりの負担が増加しています。 長時間労働や人材の流出、さらなる人材不足に繋がりかねません。 3.頻繁な段取り替えによる生産性の低下 多品種少量生産では、製品の切り替えに伴い、頻繁な段取り替えが発生します。 段取り替えには時間と手間がかかり、その間は生産が止まってしまうため、生産性が低下するだけでなく、納期の遅延や機会損失にも繋がります。 2.ロボット・AI・IoTこそ、解決の鍵! これらの課題を解決し、生産性向上を実現するためには、ロボット・AI・IoT技術の活用が不可欠です。 ロボット・AI・IoT技術を導入することで、以下のような効果が期待できます。 ・人材不足の解消と人材の有効活用 ロボットによる自動化によって、人材不足を解消し、従業員をより付加価値の高い業務に配置することができます。 単純作業や危険な作業をロボットに任せることで、従業員の負担を軽減し、労働環境の改善にも繋がります。 ・品質向上と検査コストの削減 AIによる画像認識技術を活用した外観検査の自動化により、人為的なミスを削減し、品質の安定化を実現します。 また、検査にかかる時間とコストを削減することができます。 ・生産工程の見える化とムダの削減 IoTによって、生産ラインの稼働状況や設備の稼働状況、在庫状況などのデータをリアルタイムに収集・分析することで、生産工程の可視化を実現します。 これにより、ボトルネックの発見やムダの削減、生産計画の精度向上に繋げることが可能となります。 ・データ分析による継続的な改善 蓄積されたデータを分析することで、生産効率の向上や品質の改善、設備の故障予知など、様々な課題解決に役立てることができます。 データに基づいた客観的な意思決定が可能となり、継続的な改善サイクルを構築することができます。 ・標準化によるノウハウの共有と人材育成の効率化 ロボットやAIを導入することで、作業の標準化を促進することができます。 標準化によって、属人的な作業を減らし、ノウハウを共有することで、人材育成の効率化や品質の安定化に繋がります。 続いて、ロボット・IoTを活用した「なんと3000品目!デンソーウェーブが実現した驚きの自動化」事例をご紹介します。 3.なんと3000品目!デンソーウェーブが実現した驚きの自動化 業株式会社デンソーウェーブ様は、QRコードの開発で知られる、産業用ロボットや自動認識システムのリーディングカンパニーです。 そのデンソーウェーブ様が、なんと3000品目にも及ぶ自社製品の組み立て工程を自動化することに成功しました。 多品種少量生産における自動化の難しさを克服し、大幅な生産性向上を実現したデンソーウェーブ様の取り組みは、多くの製造業にとって大きなヒントになるはずです。 今回は、多品種少量生産における生産性向上を実現するための、ロボット・AI・IoT活用法について、株式会社デンソーウェーブ様をゲスト講師にお招きし、具体的な事例を交えながらお伝えいたします。 【セミナーでは、デンソーウェーブの担当者から直接話を聞ける!】 今回のセミナーでは、デンソーウェーブ様からゲスト講師をお招きし、3000品目の自社製品組み立て工程を自動化した事例について、詳しくお話いただきます。 具体的には、 多品種少量生産におけるロボット導入のポイント ロボット導入による効果(生産性向上、品質向上、コスト削減など) 導入時の課題と解決策 今後の展望 などについて、お話いただく予定です。 デンソーウェーブ様の担当者から直接話を聞ける貴重な機会です。ぜひ、この機会をお見逃しなく! 【セミナーでさらに詳しく解説】 多品種少量生産におけるロボット・AI・IoT活用法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ船井総合研究所が開催するセミナーにご参加ください。 セミナーでは、多品種少量生産に特化した自動化・生産性向上の方程式や、製造現場の4Mを定量化し可視化する手法などについても解説いたします。 セミナーの詳細はこちら https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 多品種少量生産の課題を克服し、生産性向上を実現する道筋を、一緒に見つけましょう。 皆様のエントリーを心よりお待ちしております。 追伸 セミナーでは、個別相談会も実施しております。 お悩みの内容を具体的にお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。 ■関連するセミナーのご案内 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 製造業の生産技術・製造部門の幹部のみなさま、こんにちは。 船井総合研究所の徳竹です。 日頃より、生産性向上、人材不足解消、コスト削減など、様々な課題に立ち向かわれていることと思います。 特に、多品種少量生産体制をとっている企業様では、これらの課題解決がより困難になっているのではないでしょうか? 「多品種少量生産だから、ロボット化は難しい…」 「AIやIoTって、大規模な工場でないと効果がないのでは?」 「最新技術を導入したくても、コストや人材が…」 そう感じて、自動化やデジタル化を諦めてしまっていませんか? 1.多品種少量生産だから…と諦めていませんか? 多品種少量生産では、特有の課題によって、生産性向上が阻害されがちです。 1.工程の標準化の難しさ 製品の種類や工程が多岐にわたるため、標準化が難しく、属人的な作業に頼らざるを得ない状況に陥りがちです。 これにより、人材育成に時間がかかったり、品質にばらつきが生じたり、ノウハウの共有が難しくなるなどの問題が発生します。 2.人材不足による負担増加 人材不足が深刻化する中、限られた人員で多様な業務に対応しなければならず、従業員一人ひとりの負担が増加しています。 長時間労働や人材の流出、さらなる人材不足に繋がりかねません。 3.頻繁な段取り替えによる生産性の低下 多品種少量生産では、製品の切り替えに伴い、頻繁な段取り替えが発生します。 段取り替えには時間と手間がかかり、その間は生産が止まってしまうため、生産性が低下するだけでなく、納期の遅延や機会損失にも繋がります。 2.ロボット・AI・IoTこそ、解決の鍵! これらの課題を解決し、生産性向上を実現するためには、ロボット・AI・IoT技術の活用が不可欠です。 ロボット・AI・IoT技術を導入することで、以下のような効果が期待できます。 ・人材不足の解消と人材の有効活用 ロボットによる自動化によって、人材不足を解消し、従業員をより付加価値の高い業務に配置することができます。 単純作業や危険な作業をロボットに任せることで、従業員の負担を軽減し、労働環境の改善にも繋がります。 ・品質向上と検査コストの削減 AIによる画像認識技術を活用した外観検査の自動化により、人為的なミスを削減し、品質の安定化を実現します。 また、検査にかかる時間とコストを削減することができます。 ・生産工程の見える化とムダの削減 IoTによって、生産ラインの稼働状況や設備の稼働状況、在庫状況などのデータをリアルタイムに収集・分析することで、生産工程の可視化を実現します。 これにより、ボトルネックの発見やムダの削減、生産計画の精度向上に繋げることが可能となります。 ・データ分析による継続的な改善 蓄積されたデータを分析することで、生産効率の向上や品質の改善、設備の故障予知など、様々な課題解決に役立てることができます。 データに基づいた客観的な意思決定が可能となり、継続的な改善サイクルを構築することができます。 ・標準化によるノウハウの共有と人材育成の効率化 ロボットやAIを導入することで、作業の標準化を促進することができます。 標準化によって、属人的な作業を減らし、ノウハウを共有することで、人材育成の効率化や品質の安定化に繋がります。 続いて、ロボット・IoTを活用した「なんと3000品目!デンソーウェーブが実現した驚きの自動化」事例をご紹介します。 3.なんと3000品目!デンソーウェーブが実現した驚きの自動化 業株式会社デンソーウェーブ様は、QRコードの開発で知られる、産業用ロボットや自動認識システムのリーディングカンパニーです。 そのデンソーウェーブ様が、なんと3000品目にも及ぶ自社製品の組み立て工程を自動化することに成功しました。 多品種少量生産における自動化の難しさを克服し、大幅な生産性向上を実現したデンソーウェーブ様の取り組みは、多くの製造業にとって大きなヒントになるはずです。 今回は、多品種少量生産における生産性向上を実現するための、ロボット・AI・IoT活用法について、株式会社デンソーウェーブ様をゲスト講師にお招きし、具体的な事例を交えながらお伝えいたします。 【セミナーでは、デンソーウェーブの担当者から直接話を聞ける!】 今回のセミナーでは、デンソーウェーブ様からゲスト講師をお招きし、3000品目の自社製品組み立て工程を自動化した事例について、詳しくお話いただきます。 具体的には、 多品種少量生産におけるロボット導入のポイント ロボット導入による効果(生産性向上、品質向上、コスト削減など) 導入時の課題と解決策 今後の展望 などについて、お話いただく予定です。 デンソーウェーブ様の担当者から直接話を聞ける貴重な機会です。ぜひ、この機会をお見逃しなく! 【セミナーでさらに詳しく解説】 多品種少量生産におけるロボット・AI・IoT活用法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ船井総合研究所が開催するセミナーにご参加ください。 セミナーでは、多品種少量生産に特化した自動化・生産性向上の方程式や、製造現場の4Mを定量化し可視化する手法などについても解説いたします。 セミナーの詳細はこちら https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813 多品種少量生産の課題を克服し、生産性向上を実現する道筋を、一緒に見つけましょう。 皆様のエントリーを心よりお待ちしております。 追伸 セミナーでは、個別相談会も実施しております。 お悩みの内容を具体的にお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。 ■関連するセミナーのご案内 製造業向け 自動化・生産性向上セミナー 幹部社員が知っておくべきロボット・AI・IoT活用手法と成功事例 セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/122813

AI&IoTで製造品質を向上した事例とは!専務インタビュー

2024.11.14

1.樹脂成形業における“品質課題” 株式会社船井総合研究所の松川です。 みなさまは、 「品質が安定しない」 「不良率が高い」 「コストが増加している」… そんな悩みをお持ちではありませんか? 実は、これらの課題はすべて“品質課題”として捉えることができます。 成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証… これらの課題をそれぞれ解決していくことで、 結果的に 品質向上 そして利益率UPにつながるのです。 今回のメルマガでは、AI・IoTを使って、樹脂成形の品質向上に成功したカワイ精工様へのインタビューをご紹介いたします。 ぜひ最後までご覧ください! 2.専務インタビュー_IoT/AIを活用した保全の効率化&品質向上した事例! 松川:今日は、カワイ精工の川合専務に、DX推進の取り組みについてお伺いします。近年、IoTを活用した金型保全に力を入れていると伺いましたが、その内容について詳しく教えていただけますか? 川合専務:ありがとうございます。以前は、金型の状態を把握するのに、担当者が目視で確認したり、紙の記録に頼ったりしていました。そのため、どうしてもタイムラグが発生し、不具合が発生してから対応する、という後手に回ることが多かったんです。 そこで、金型の状態をリアルタイムで監視できるシステムを導入しようと考えたのがきっかけです。成形機にセンサーを取り付け、ショット数やサイクルタイム、金型の温度などのデータを収集し、クラウド上で一元管理できるシステムを導入しました。 松川:なるほど。導入によって、どのような効果がありましたか? 川合専務:まず、金型の状態をリアルタイムで把握できるようになったことで、異常が発生した場合に、すぐに対応できるようになりました。例えば、金型温度が設定値を超えた場合、アラートが通知されるので、すぐに冷却などの対応ができます。 また、蓄積されたデータから、金型の劣化状況を予測できるようになり、計画的なメンテナンスが可能になりました。 以前は、金型の故障による突発的な生産停止が発生することがありましたが、今ではそのようなリスクを大幅に減らすことができています。 さらに、データ分析によって、金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立っています。 松川:金型保全の効率化だけでなく、品質向上にもつながっているんですね。 3.まとめ 本コラムでは、樹脂・ゴム成形業界の皆さまが抱える、品質、不良率、コストに関する課題を解決する糸口として、品質管理の重要性とIoT活用の可能性についてお伝えしました。 多くの企業が、成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証など、様々な課題に直面しています。 これらの課題を放置すると、品質の低下、不良率の増加、コストの増加、顧客からの信頼失墜などを招く可能性があります。 しかし、諦める必要はありません! これらの課題は、適切な品質管理とIoT技術の活用によって解決できるのです。 IoTを導入することで、金型の状態をリアルタイムで監視し、異常発生時に迅速に対応することができます。 また、蓄積されたデータから金型の劣化状況を予測し、計画的なメンテナンスを行うことで、突発的な生産停止のリスクを減らすことができます。 さらに、データ分析によって金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立ちます。 カワイ精工様の事例では、IoT導入によって金型保全の効率化だけでなく、品質向上、ひいては利益率UPにも成功しています。 品質向上は、企業の成長に欠かせない要素です。ぜひ、この機会に製造現場の課題解決に取り組み、さらなる成長を目指しませんか? ご興味のある方は、12月開催の「多品種小ロット樹脂・ゴム成形業の品質UP・不良率改善セミナー」にご参加ください。 みなさまのご参加をお待ちしております。 ■関連するセミナーのご案内 樹脂・ゴム成形業の品質UP・不良率改善セミナー セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/120854 1.樹脂成形業における“品質課題” 株式会社船井総合研究所の松川です。 みなさまは、 「品質が安定しない」 「不良率が高い」 「コストが増加している」… そんな悩みをお持ちではありませんか? 実は、これらの課題はすべて“品質課題”として捉えることができます。 成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証… これらの課題をそれぞれ解決していくことで、 結果的に 品質向上 そして利益率UPにつながるのです。 今回のメルマガでは、AI・IoTを使って、樹脂成形の品質向上に成功したカワイ精工様へのインタビューをご紹介いたします。 ぜひ最後までご覧ください! 2.専務インタビュー_IoT/AIを活用した保全の効率化&品質向上した事例! 松川:今日は、カワイ精工の川合専務に、DX推進の取り組みについてお伺いします。近年、IoTを活用した金型保全に力を入れていると伺いましたが、その内容について詳しく教えていただけますか? 川合専務:ありがとうございます。以前は、金型の状態を把握するのに、担当者が目視で確認したり、紙の記録に頼ったりしていました。そのため、どうしてもタイムラグが発生し、不具合が発生してから対応する、という後手に回ることが多かったんです。 そこで、金型の状態をリアルタイムで監視できるシステムを導入しようと考えたのがきっかけです。成形機にセンサーを取り付け、ショット数やサイクルタイム、金型の温度などのデータを収集し、クラウド上で一元管理できるシステムを導入しました。 松川:なるほど。導入によって、どのような効果がありましたか? 川合専務:まず、金型の状態をリアルタイムで把握できるようになったことで、異常が発生した場合に、すぐに対応できるようになりました。例えば、金型温度が設定値を超えた場合、アラートが通知されるので、すぐに冷却などの対応ができます。 また、蓄積されたデータから、金型の劣化状況を予測できるようになり、計画的なメンテナンスが可能になりました。 以前は、金型の故障による突発的な生産停止が発生することがありましたが、今ではそのようなリスクを大幅に減らすことができています。 さらに、データ分析によって、金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立っています。 松川:金型保全の効率化だけでなく、品質向上にもつながっているんですね。 3.まとめ 本コラムでは、樹脂・ゴム成形業界の皆さまが抱える、品質、不良率、コストに関する課題を解決する糸口として、品質管理の重要性とIoT活用の可能性についてお伝えしました。 多くの企業が、成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証など、様々な課題に直面しています。 これらの課題を放置すると、品質の低下、不良率の増加、コストの増加、顧客からの信頼失墜などを招く可能性があります。 しかし、諦める必要はありません! これらの課題は、適切な品質管理とIoT技術の活用によって解決できるのです。 IoTを導入することで、金型の状態をリアルタイムで監視し、異常発生時に迅速に対応することができます。 また、蓄積されたデータから金型の劣化状況を予測し、計画的なメンテナンスを行うことで、突発的な生産停止のリスクを減らすことができます。 さらに、データ分析によって金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立ちます。 カワイ精工様の事例では、IoT導入によって金型保全の効率化だけでなく、品質向上、ひいては利益率UPにも成功しています。 品質向上は、企業の成長に欠かせない要素です。ぜひ、この機会に製造現場の課題解決に取り組み、さらなる成長を目指しませんか? ご興味のある方は、12月開催の「多品種小ロット樹脂・ゴム成形業の品質UP・不良率改善セミナー」にご参加ください。 みなさまのご参加をお待ちしております。 ■関連するセミナーのご案内 樹脂・ゴム成形業の品質UP・不良率改善セミナー セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/120854

社長インタビュー_費用対効果1400万円/年!樹脂成形品の外観検査をAIで自動化した事例!

2024.11.13

いつもお世話になっております。株式会社船井総合研究所の川端です。 今回は、製造現場における人材不足や品質管理にお悩みの方必見! AI外観検査システムの導入に成功した株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野英一氏にインタビューを行いました。 導入のきっかけから、費用対効果、導入後の良かった点・悪かった点まで、笹野社長の生の声をお届けします。 貴社の情報収集の一助になれば幸いです。 1.導入の経緯 川端:本日は、AI外観検査導入の成功事例として、笹野社長にお話を伺います。まず、導入のきっかけを教えていただけますか? 笹野社長:そうですね、以前から外観検査の自動化は検討していました。というのも、検査員の不足や高齢化、検査基準を統一するのが難しいといった課題があったからです。それに、検査員によって検査の出来高にばらつきがあって、残業や休日出勤で対応しなければならないこともあって困っていました。そこで、自動化について色々調べていたんですが、10年ほど前に検査の自動化を検討した時は、画像検査の後に結局人の検査が必要になってしまい、なかなか良い方法が見つかりませんでした。 川端:従来の画像検査では完全な自動化は難しかったということでしょうか? 笹野社長:ええ、当時はそうでしたね。ところが、2019年に船井総研様のAIを用いた外観検査のセミナーを聴講して、AIなら自動化できる可能性を感じたんです。もちろん、不安もありましたけどね。透明な製品や乳白色、シルバー、白色の製品などの不良品が画像として見ることができるのか、検査作業時の人の作業が取り込めるのか、製品の合否の判定はどうやって行うのかなど、色々考えました。 川端:AIによる画像検査は未知数な部分が多かったと思いますが、導入に踏み切ったのはなぜですか? 笹野社長:まずは個別に面談をしていただき、概要説明や調査を依頼しました。そして、実際に自動化できるのか、確証をつかみたかったので、コンサルを依頼し、PoC(概念実証)を実施しました。2回のPoCにより、グッと検査自動化の実現性を高めることができました。当時最新の検査システムの導入実現性を検証できたこと、そして、AI化による検査工程の自動化の内容でものづくり補助金の申請・採択されたことも大きかったです。 2.費用対効果 川端:導入費用と費用対効果について教えてください。 笹野社長:導入前は、目視検査員2名で年間約1,000万円の人件費がかかっていました。導入費用は、搬送部が約3,400万円、検査部が1,000万円で、補助金が1,000万円でした。費用対効果としては、約3.5年で投資金額を回収できる見込みです。 川端:なるほど。投資回収のめども立って、導入に踏み切れたわけですね。 笹野社長:はい、そうです。人件費の削減以外にも効果はありました。 3.導入後の良かった点、悪かった点 川端:実際に検査機を導入してみて、良かった点はありますか? 笹野社長:そうですね、まず挙げられるのは、やはり目視検査を自動化できたことですね。以前は検査員不足に悩まされていましたが、その問題を解消できたことは非常に大きいです。 川端:人材不足の解消は大きなメリットですね。 笹野社長:はい。それに加えて、検査基準が一定になったことも大きなメリットです。人の目による検査では、どうしても担当者によって判断にばらつきが出てしまうことがありましたが、AIなら常に同じ基準で検査を行うことができます。おかげで、品質の安定化につながっています。 川端:品質の安定化は、お客様からの信頼にもつながりますね。 笹野社長:おっしゃる通りです。さらに、外観過剰品質の見直しもできました。以前は、人の目で見て判断していたため、必要以上に厳しく検査を行っていた部分がありました。AI外観検査システムの導入により、客観的なデータに基づいた検査が可能となり、過剰品質を見直すことで、コスト削減にも貢献しました。 川端:なるほど。コスト削減にもつながったんですね。 笹野社長:はい。あと、これは副次的な効果かもしれませんが、元々は目視検査を担当していた従業員を、他の業務に配置転換することができたことも良かった点ですね。AI外観検査システムの導入によって、人材をより有効に活用できるようになりました。 川端:人材の有効活用は、企業にとって非常に重要ですね。 笹野社長:ええ、まさにその通りです。 川端:反対に、導入して困った点はありますか? 笹野社長:そうですね…、検査機のトラブルが起こったとき、復旧までに時間がかかる場合があるのが課題ですね。特に、人の調整が難しく、生産計画に影響が出ることがありました。 川端:トラブル発生時の対応は、今後の改善点ですね。 笹野社長:はい。また、光源のずれなどが発生した場合、元の状態に戻すのが難しいこともありました。調整に時間がかかり、作業効率が低下する原因となることもありましたね。 川端:なるほど。光源調整の難しさも課題として挙げられるんですね。 笹野社長:ええ。それと、導入後に課題だと感じたことは..... 続きは下部に記載のセミナーにてご紹介いたします! 4.まとめ 今回は、株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野氏にAI外観検査システム導入の背景や効果、そして導入後の良かった点、悪かった点についてお伺いしました。 AI外観検査システム導入を検討されている方は、ぜひ今回のインタビューを参考にしてください。 2025年2月に開催されるAI外観検査セミナーでは、笹野社長が実際に経験したAI外観検査導入の成功事例をさらに詳しくご紹介いたします。 AI外観検査導入を検討されている方、製造現場の効率化・省人化にご興味のある方は、ぜひご参加ください! ■関連するセミナーのご案内 樹脂成型・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナー セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/121701_MV いつもお世話になっております。株式会社船井総合研究所の川端です。 今回は、製造現場における人材不足や品質管理にお悩みの方必見! AI外観検査システムの導入に成功した株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野英一氏にインタビューを行いました。 導入のきっかけから、費用対効果、導入後の良かった点・悪かった点まで、笹野社長の生の声をお届けします。 貴社の情報収集の一助になれば幸いです。 1.導入の経緯 川端:本日は、AI外観検査導入の成功事例として、笹野社長にお話を伺います。まず、導入のきっかけを教えていただけますか? 笹野社長:そうですね、以前から外観検査の自動化は検討していました。というのも、検査員の不足や高齢化、検査基準を統一するのが難しいといった課題があったからです。それに、検査員によって検査の出来高にばらつきがあって、残業や休日出勤で対応しなければならないこともあって困っていました。そこで、自動化について色々調べていたんですが、10年ほど前に検査の自動化を検討した時は、画像検査の後に結局人の検査が必要になってしまい、なかなか良い方法が見つかりませんでした。 川端:従来の画像検査では完全な自動化は難しかったということでしょうか? 笹野社長:ええ、当時はそうでしたね。ところが、2019年に船井総研様のAIを用いた外観検査のセミナーを聴講して、AIなら自動化できる可能性を感じたんです。もちろん、不安もありましたけどね。透明な製品や乳白色、シルバー、白色の製品などの不良品が画像として見ることができるのか、検査作業時の人の作業が取り込めるのか、製品の合否の判定はどうやって行うのかなど、色々考えました。 川端:AIによる画像検査は未知数な部分が多かったと思いますが、導入に踏み切ったのはなぜですか? 笹野社長:まずは個別に面談をしていただき、概要説明や調査を依頼しました。そして、実際に自動化できるのか、確証をつかみたかったので、コンサルを依頼し、PoC(概念実証)を実施しました。2回のPoCにより、グッと検査自動化の実現性を高めることができました。当時最新の検査システムの導入実現性を検証できたこと、そして、AI化による検査工程の自動化の内容でものづくり補助金の申請・採択されたことも大きかったです。 2.費用対効果 川端:導入費用と費用対効果について教えてください。 笹野社長:導入前は、目視検査員2名で年間約1,000万円の人件費がかかっていました。導入費用は、搬送部が約3,400万円、検査部が1,000万円で、補助金が1,000万円でした。費用対効果としては、約3.5年で投資金額を回収できる見込みです。 川端:なるほど。投資回収のめども立って、導入に踏み切れたわけですね。 笹野社長:はい、そうです。人件費の削減以外にも効果はありました。 3.導入後の良かった点、悪かった点 川端:実際に検査機を導入してみて、良かった点はありますか? 笹野社長:そうですね、まず挙げられるのは、やはり目視検査を自動化できたことですね。以前は検査員不足に悩まされていましたが、その問題を解消できたことは非常に大きいです。 川端:人材不足の解消は大きなメリットですね。 笹野社長:はい。それに加えて、検査基準が一定になったことも大きなメリットです。人の目による検査では、どうしても担当者によって判断にばらつきが出てしまうことがありましたが、AIなら常に同じ基準で検査を行うことができます。おかげで、品質の安定化につながっています。 川端:品質の安定化は、お客様からの信頼にもつながりますね。 笹野社長:おっしゃる通りです。さらに、外観過剰品質の見直しもできました。以前は、人の目で見て判断していたため、必要以上に厳しく検査を行っていた部分がありました。AI外観検査システムの導入により、客観的なデータに基づいた検査が可能となり、過剰品質を見直すことで、コスト削減にも貢献しました。 川端:なるほど。コスト削減にもつながったんですね。 笹野社長:はい。あと、これは副次的な効果かもしれませんが、元々は目視検査を担当していた従業員を、他の業務に配置転換することができたことも良かった点ですね。AI外観検査システムの導入によって、人材をより有効に活用できるようになりました。 川端:人材の有効活用は、企業にとって非常に重要ですね。 笹野社長:ええ、まさにその通りです。 川端:反対に、導入して困った点はありますか? 笹野社長:そうですね…、検査機のトラブルが起こったとき、復旧までに時間がかかる場合があるのが課題ですね。特に、人の調整が難しく、生産計画に影響が出ることがありました。 川端:トラブル発生時の対応は、今後の改善点ですね。 笹野社長:はい。また、光源のずれなどが発生した場合、元の状態に戻すのが難しいこともありました。調整に時間がかかり、作業効率が低下する原因となることもありましたね。 川端:なるほど。光源調整の難しさも課題として挙げられるんですね。 笹野社長:ええ。それと、導入後に課題だと感じたことは..... 続きは下部に記載のセミナーにてご紹介いたします! 4.まとめ 今回は、株式会社ササノ合成 代表取締役 笹野氏にAI外観検査システム導入の背景や効果、そして導入後の良かった点、悪かった点についてお伺いしました。 AI外観検査システム導入を検討されている方は、ぜひ今回のインタビューを参考にしてください。 2025年2月に開催されるAI外観検査セミナーでは、笹野社長が実際に経験したAI外観検査導入の成功事例をさらに詳しくご紹介いたします。 AI外観検査導入を検討されている方、製造現場の効率化・省人化にご興味のある方は、ぜひご参加ください! ■関連するセミナーのご案内 樹脂成型・ゴム製品製造業向け AI外観検査 社長セミナー セミナー詳細・申込はこちらから↓↓↓ https://www.funaisoken.co.jp/seminar/121701_MV