記事公開日:2021.07.30
最終更新日:2023.01.20
なぜ今DXを進める必要があるのか~「今」DXを進めるべき理由
スイスのIMD(国際経営開発研究所)が調査・発表している「世界デジタル競争力ランキング」では、デジタルテクノロジーの活用能力が国別にランク付けされています。2020年の日本の結果は27位となり、前年度の23位からさらに下落する形となりました。また、経済産業省(METI)の「DXレポート2」(2020年12月28日発行)では、日本企業の9割以上が、自社は「DX未着手企業(DXについて知らない)」か「DX途上企業(DXを進めたいが、散発的な実施にとどまっている)」であると回答しています。
Ⅰ.なぜ日本はDX後進国になってしまったのか
なぜ、日本はDX後進国となってしまっているのでしょうか。深刻な要因の一つに、レガシー問題があります。レガシー問題とは、これまでに自社で導入したITシステム等のツールが老朽化・複雑化し、現在の技術に追い付いていないことによって二の足を踏む状況に陥る問題を指します。現在の技術と連携するためには、既存システムに+αの開発が必要となることが多く、その点の費用対効果を考えると、結局はシステムごと入れ替えたほうが良いという決断になるケースも少なくありません。
経済産業省が2018年9月に発表した『DXレポート ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開』では、2025年以降、DX化がこのまま進まなければ最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性があることを「2025年の崖」と表現し、企業に警鐘が鳴らされています。
2025年の崖問題を乗り越え、DX後進国から脱却するためには、レガシー問題から脱却したシステム作りが必要となります。従来通りのシステムを作ってしまってはまたいつかそのシステムに悩まされる時期が来るからです。つまり、急速に変化する時代に適応し続けられるシステム環境が必要となります。
具体的には、オンプレミス方式からクラウド方式へ転換することがよいと考えられています。従来、システムを入れる際は、通信速度やデータセキュリティの観点から、オンプレミス方式で導入することが通常でした。しかし現在は、通信速度やデータセキュリティの技術向上のおかげで、クラウドをストレス無く、安心して使用できる環境になっています。システムの持ち方によってレガシー問題からは脱却できるということになります。オンプレミスとクラウドに関しては、以下の記事で解説しておりますのでご参照ください。↓
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/glossary/201005/
Ⅱ.なぜ今DXを進める必要があるのか
そもそも、企業はなぜ「今」DXを進める必要があるのでしょうか。上記は、大企業のみに当てはまる内容ではありません。様々な考え方がありますが、DXで業務が可視化され効率化されることによって、業務生産性や利益率の向上が期待できることは明白です。
また、DX化に進んで取り組む企業は、常に変化を捉えて事業計画を練る体制が確立されるため、災害などの突発的な変化にもその一端として処理し、事業を継続させることが可能となります。つまり、DXによって、変化に対応できる会社の体制を作ることができます。これは、一見、副次的な効果として捉えられがちですが、今後労働人口が急激に減少する日本で会社を維持していくために大変重要なポイントとなります。実際、2020年4月に新卒入社したビジネスパーソン500名のうち7割以上が「業務のデジタル化」を企業の選定基準において重要とする調査結果も発表されています。DXに取り組むことで、先進性やトレンドにどれだけ対応しているかをアピールすることもできると考えられます。
以下のレポートでは「製造業経営者様向け 2025年の崖レポートから始まったDX~コロナ禍で起こったこと」というタイトルで詳解しておりますので、ぜひご覧ください。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210506_02/
■オンラインセミナー開催のお知らせ
製造メーカーの為のAI経営!社長セミナー
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/
~属人的な経験や勘に依存した経営からAIを活用する経営へ~
このような方におすすめ
- 従業員数300名以下の製造業(メーカー)で、自社の営業にAIがどう適用できるかを知りたい社長・経営者の方
- 営業部門がまだまだ属人的で、営業マン個々人の経験や勘に依存していると感じている”メーカー経営者”の方
- 製造部門では熟練技術・職人的な業務があり、属人化・ブラックBOX化していると感じている”メーカー経営者”の方
- 生産技術・生産管理部門も熟練者に知見とノウハウが集中して、標準化されていないと感じている”メーカー経営者”の方
- 営業管理・生産管理・原価管理等の基幹システムに課題があり、非効率的で何か改善が必要と感じている”メーカー経営者”の方
本セミナーで学べるポイント
- ・”経営者目線”で知っておくべきメーカーで実践できる具体的なAI活用事例が学べる!
- ~AIに関心はあるが、具体的な行動が取れないメーカー経営者の為のセミナーです~
- ・営業部門にAIを導入して営業マン個々の経験や勘に依存した体制から脱却した製造業事例が学べる!
- ~営業部門で具体的にAIをどう活用していくのかがハッキリ分かるセミナーです~
- ・製造・生産技術・生産管理部門にAIを導入して熟練技術・職人技術を標準化・継承できる事例が学べる!
- ~製造現場と生産技術・生産管理部門でどんなAIが活用できるのかが明確になるセミナーです~
- ・販売・仕入・在庫・原価管理・生産管理等の基幹システム系にAIを活用している事例が学べる!
- ~各業務の管理や基幹システムでAI活用して改革できる手法を学べるセミナーです~
- ・自社の経営のどこにAIが活用できるかが分かり、具体的な行動計画が作れる!
- ~理論・理屈ではなく、現場で実践できる具体的な手法が分かります!~
■成功事例orお客様の声
- 【1】営業部門でAIを活用して、個々人に依存した属人的な営業から仕組み化に取り組んでいるメーカーS社の事例
- ~営業担当者と顧客の商談情報をデータベース化&AI解析して見積改善&営業力UP!~
- 【2】製造部門でAIを活用して、熟練技術・職人技術をデジタル化して標準化しているメーカーN社の事例
- ~熟練者・ベテラン職人の勘と経験をAIでルール化・標準化して未熟練者に技術を継承!~
- 【3】生産管理部門でAIを活用して、設計のAI化や生産計画のAI化に取り組んでいるメーカーU社の事例
- ~熟練者・経験豊富な特定人材に依存している業務をAI化して省力化&効率化!~
- 【4】基幹システムの構築にAIを活用してバックオフィス系の効率化を推進しているメーカーA社の事例
- ~販売・仕入・在庫・原価管理や生産管理システムを根本的に改革!~
- 【5】経営全般にAIを活用して技術の見える化・デジタル化をしてDX化に邁進しているメーカーN社の事例
- ~属人的・職人的・勘と経験依存の経営からデジタルデータを活用した経営へ~
日時・会場
〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。
〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。
開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能)
2021/08/25 (水)
13:00~15:00
2021/08/26 (木)
13:00~15:00
2021/09/07 (火)
13:00~15:00
2021/09/08 (水)
13:00~15:00
詳細、お申し込みはこちらから⇒
このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/
■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております
専門コンサルタントが無料でAI活用について診断致します!
- AI・デジタル活用したいが初めてでやり方が分からない・・・
- データドリブン経営を実践したい・・・
- 営業、見積もり業務が属人化している・・・
- 生産管理に工数がかかっている・・・
- 現場の進捗が見えない・・・
- 他社の導入事例の詳細について聞きたい
- AI・デジタル活用について相談できる所が見つからない・・・
↓↓お申し込みはこちらから↓↓
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html