記事公開日:2023.11.08
最終更新日:2023.11.08

製造業における効果的なシステム入れ替えのポイントとは?生産性向上を実現するための考え方

いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます
“生産性向上が叫ばれる昨今、製造業界では基幹システムを含む様々なシステムの入れ替えを通して生産性向上を目指す企業が増えてきています。
このコラムでは、製造業におけるシステム入れ替えの方針について、効果的な移行のためのポイントをご紹介したいと思います。

まず、システム入れ替え、あるいは導入をする際には、企業の生産性、効率性、競争力の向上を目的としなければいけません。
信じられないことかもしれませんが、多くの企業で数千万、あるいは億単位のIT投資をしたにもかかわらずシステム活用の効果を実感できていないのはこの部分が原因のことが多いです。
大切なことなので、ご理解いただきたいのは、ある程度の規模を誇る企業であってもシステムを入れるだけ入れて活用することに失敗する事例が多々あるということです。

システム入れ替えには適切な方針と計画が不可欠です。以下に、効果的な移行、活用の効果を得るために必要なポイントをいくつかご紹介します。

1.ビジネス戦略とのマッチング

“システム入れ替えの方針を決定する前に、企業のビジネス戦略や目標とのマッチングを行うことが重要です。システムは、ビジネスプロセスの自動化や生産性向上をサポートするためのツールです。したがって、システムの選択と導入は、ビジネスの方向性と一致している必要があります。
貴社には中長期の経営計画はおありでしょうか?あるいはその青写真はお持ちでしょうか。その計画の中で効力を発揮するシステムを選定する必要があるということです。

2.ユーザーの関与とトレーニング

システム入れ替えは、企業全体の変革をもたらすことがあります。
例えば基幹システムを導入することによって現場の作業内容が変化する、業務フローが変化するなどといった具合です。
従業員の自主的な関与と相応のトレーニングは、成功への重要な要素です。変更に対する意識啓発やシステムの使い方のトレーニングを通じて、従業員の理解と受け入れを促進しましょう。

3.リスク管理とフェーズ別の移行

システムの入れ替えにはリスクが伴います。将来の問題や障害を最小限に抑えるために、全体スケジュールに合わせてリスク管理計画を策定しましょう。段階的に進めることで、トラブルの修正や課題の対処がしやすくなります。
プロジェクト管理の基本はタスクとスケジュールです。これにタスク担当者(責任者)と全体責任者(プロジェクトマネージャー)の積極的な関与、管理がない場合、たいていプロジェクトは失敗します。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、こういったポイントを抑えることは必須と言えます。

4.ベンダーの評価と選定

システム入れ替えには、信頼性や専門知識を持つ適切なベンダーが必要です。
ベンダーの経験と実績、サポート体制、将来のシステムの拡張性などを慎重に評価しましょう。
大規模なシステムかどうかにかかわらず、ベンダーを選定する際には、RFP(提案依頼書)が必須となります。これは、皆様の思いや狙いを正確に把握したうえで協力的な提案をしてくれる企業を選定するためには必須の工程です。
RFPは機能要件だけがまとめられていればいいというものではありません。適切なRFPの作成には工数が必要ですが、省略することは失敗の原因となります。

5.データの移行とテスト

システムの入れ替えに伴い、データの移行は重要なプロセスです。失われたデータや情報漏洩のリスクを最小限に抑えるために、データ移行とテストに十分な時間とリソースを割きましょう。

 
以上、製造業のシステム入れ替えは、生産性と競争力の向上に向けた重要な一歩です。適切な方針と計画を持って効果的な移行を進めることが、成功への鍵となります。ビジネスの戦略とマッチングさせ、ユーザーの関与やトレーニング、リスク管理、ベンダーの評価、データの移行とテストなどを考慮しながら、システムの入れ替えを進めることをお勧めします。

船井総研では、スムーズなシステム入れ替えのお手伝いの経験が豊富なコンサルタントが多く存在します。もしシステム入れ替えにお悩みがあるようでしたらお声がけいただければと思います。

 
■関連するセミナーのご案内
「食品加工業の為の原価改善!」 経営セミナー
産管理&原価管理を徹底的に見直す為のシステム利用方法が分かる!”

セミナー詳細・申込はこちらから
「食品加工業の為の原価改善!」 経営セミナー
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/107707

■開催日程
以下の日程よりご都合の良い日程をお選び下さい
※内容は全て一緒です

  • 2024/01/25 (木) 13:00~15:00 東京会場
  • 2024/01/30 (火) 13:00~15:00 大阪会場

お申し込みはこちらから⇒
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/107707

 

製造業経営者向け“基幹システム再構築戦略”解説レポート

▼事例レポート無料ダウンロードお申し込みはこちら▼
製造業経営者向け“基幹システム再構築戦略”解説レポート

多くの製造業は、全体としての原価・利益は見えているが、個別の実際原価は、属人化している業務で運用されている事で見えにくくなっています。製品別個別、取引先個別、工程別個別の実際原価を把握することで実際の利益が見えてきます。

見える化、DX化により、適切なアクションを取ることが重要です。

本レポートでは見える化とDX化のポイントを解説します!

今すぐダウンロードする

https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/smart-factory__02003_S045

無料経営相談の際はフォームよりお気軽にお問い合わせください。お電話でのお問い合わせは 0120-958-270へ(平日9時45分~17時30分)