記事公開日:2024.01.31
最終更新日:2024.01.31
DX化・システム導入プロジェクトの推進における最も重要な要素
DX(デジタルトランスフォーメーション)化・システム導入の多くはプロジェクト化され、プロジェクトメンバーによって推進されていくことになるかと思います。
これまで数多くのDX化・システム導入プロジェクトを経験してきましたが、
このDX化・システム導入が成功するかどうかは、「あること」に左右されると言っても過言ではありません。
そこで今回は、DX化・システム導入プロジェクト推進に必要な「最も重要な要素」について、触れていきたいと思います。
1.DX化・システム導入で良く聞かれる声
DX化・システム導入プロジェクトを経験、失敗してきた方から、下記のような声を聞きます。
- 過去にDX化・システム化のチャレンジをしたが頓挫してしまった。
(製品マスター、部品構成マスター等を作り切れなかった) - 過去のDX化・システム導入で効果がイマイチ感じられない。
- 情報システムに関するコストが掛かっている。
- ITやパソコンに詳しいメンバーに導入を任せたら上手く進まなかった。
- 経営判断に必要な商品別や工程別データが出せない、もしくは時間がかかる。
上記が良く聞かれるのは、必ずと言っていいほど、次のパターンのどれかに当てはまってしまっているからです
2.DX化・システム導入で失敗する9つのパターン
- 目的・目標を定めていなく、ゴールが変更されてしまう。
- DX化・システム導入が目標になり、導入効果(投資効果、業務改善等)を定めていない。
- システムベンダー(委託先)に丸投げし、システムと業務のミスマッチをしてしまう。
- プロジェクトキーマンの選出を間違い、現場メンバーに振り回されてしまう。
- DX化・システム導入を自分事として捉えられず、他人任せにしてしまう。
- 計画性がない。
- システムと業務に関する課題の整理をせず、既存システムとの親和性を検討していない。
- コミュニケーション基盤ができていなく、部門間での連携がとれない。
- 製品、部品構成等のマスター登録をやり切れず、また登録ルールを決めていない。
いかがでしょうか。
失敗経験がある方は、どれか思い当たる節があるのではないでしょうか。
何がいけなかったのか、逆にどうすれば良かったのか、、、
3.DX化・システム導化を成功させるポイント
- 経営者がDX化を理解し、変革の意識を持つ。
- DX化のキーマンを選出する。 (標準化推進)
- 全体を俯瞰し、自社にフィットする計画をつくる。
- パイロット運用ですぐに新業務のイメージを浸透させる。
- 新しい仕組みに合ったルールを明確にし、これを遵守する。
- 統合型クラウドのDXツールを短期・安価で導入する。
- システムベンダーに頼らず、極力自社で運用できる仕組みを構築する。
- 段階的なKPI/KGI設定と生産性向上の目的をもつ。
DX化・システム導入プロジェクトを成功させるには上記要素が必要になるのですが、この中で最も重要な要素は、「キーマンを選出する!」です。
DX化・システム導入を進めていく中では、目的・目標に鑑みて残すべきもの、失くすべきものの取捨選択や、過去の慣習・固定概念を壊し、新たなルールを設ける必要に迫られることがあります。
このプロジェクトキーマンは、その判断において、時には経営寄り、時には現場寄りと、バランス感覚に優れており、全方位に提言できる方が望ましいです。ITやパソコンに強いからだけでは務まりません。
何度も申しますが、DX化・システム導入プロジェクトはキーマン選出が肝です!
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