記事公開日:2024.02.29
最終更新日:2024.03.21
【2024年】中小製造業のための今後のロボット活用方程式
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目次
1.中小製造業における課題とロボット活用の現状
中小製造業における課題として、超・人手不足問題が顕著です。
製造業の34歳以下の就業者数が年々減少しており、若年者の入職者数の増加が鈍い一方、高齢化が進んでいます。
特に中小企業にとっては人手不足が今後さらに深刻化する可能性があります。
このような状況下で、ロボット活用が注目されています。
ロボット活用によって単純な人手不足の解消と若手にとって魅力ある環境作りが不可欠です。
これらの情報を踏まえると、中小製造業では人手不足問題が深刻化しており、特に高齢化が進む中で若年者の入職者数が増加しづらい状況が把握されます。
そのため、ロボット活用が必要不可欠であり、単純な人手不足問題の解消だけでなく、若手にとっても働きやすい環境の整備が喫緊の課題となっています。
2.2024年中小製造業のロボット活用は協働ロボットが主流になる!
2020年、世界の産業用ロボット出荷台数全体に占める協働ロボットの割合は5%ほどでしたが、20%以上の伸び率を示し、今後の市場拡大が期待されています。
2030年には現在の2倍以上の市場規模に拡大すると予想されています。
特に中小製造業において、協働ロボットが主流となる理由について、簡単な操作や省スペースの特性が挙げられます。
多品種少量生産でロボットを取り扱う技術がなく、狭いスペースの中小製造業には従来の産業用ロボットが不向きであるため、協働ロボットが重要視されています。
この情報から、2024年には中小製造業において協働ロボットが主流になり、その需要がさらに拡大する見込みであることが示されます。
特に協働ロボットは、簡単な操作や省スペースの特性から、人手不足の解消や多品種少量生産に適した製造現場での活用が期待されています。
これらの要因により、協働ロボットは中小製造業においてますます重要な役割を果たすことが予測されます。
3.2024年中小製造業が実践すべき協働ロボット活用
中小製造業が実践すべき協働ロボット活用のポイントとして、多品種少量生産の製造業でロボットを活用する際の方法について考えてみましょう。
具体的なポイントとして、多品種のうち、どのワークを対象にするかを製品分析し、どの工程をロボット化するのかを作業分析することが重要です。
製品分析と作業分析を通じて、ロボット活用の条件を絞り込むことが肝要です。
これらのポイントを踏まえると、中小製造業が協働ロボットを実践する際には、多品種少量生産に対応するために、ロボットの活用条件を具体的に絞り込んでいく必要があります。
製品分析や作業分析を通じて、どの工程をロボット化するのかを明確に把握し、その上で活用条件を検討していくことが重要です。
これにより、効率的なロボット活用が実現し、中小製造業の生産性向上につながるでしょう。
4.ロボット導入の成功を目指す~製品分析と作業分析のポイント~
製造業におけるロボット導入の成功に欠かせない要素とは何でしょうか?
製品分析と作業分析に注目し、ロボット導入を成功させるためのポイントについてお話しします。
まずは製品分析から始めましょう。
過去3年間の生産実績データを集め、各製品にかかる工数を算出します。
それにより、作業における工数がかかっている特定の製品を把握することができます。
仮に100品種を製造している場合でも、製品分析により上位10品種程度で半数以上の工数を占めていることがわかるかもしれません。
このような共通するポイントに着目し、ロボット導入の対象品種を含むべきです。
次に作業分析です。
作業の動画を撮影し、作業時間を割り出すことで、どの作業をロボットに代替すべきかを分析します。
また、工程ごとに作業の分析を行い、多くの時間がかかっている作業をロボットに代替させることで、投資対効果を向上させることが可能です。
製品分析と作業分析において、データを活用して具体的な取り組みを行うことが成功のカギです。
ロボット導入に際しては、一度立ち止まり、しっかりとした分析を行うことが大切です。
ぜひこのポイントを参考に、ロボット導入を成功させていきましょう。
5.協働ロボット活用成功事例
協働ロボット活用の成功事例詳細はレポートをダウンロードしてご覧ください
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