記事公開日:2024.07.26
最終更新日:2024.07.26

組み立てロボットとは?メリットや3つの成功事例を解説!

製造業においては、労働生産性の向上やコスト削減、品質の一貫性確保といった課題に直面している企業様も多いのではないでしょうか。

本記事では、組み立てロボットの基本概念、導入のメリット、そして成功事例について解説します。貴社の情報収取の一助になれば幸いでございます。

1.組み立てロボットとは

組み立て工程におけるロボットは、製造分野で使用される自動化機械の一種です。
このロボットは、精密な作業を迅速かつ正確に行う能力があり、製造業における作業効率と生産性の向上に大きく貢献しています。主に自動車、電子機器、家電製品の製造など、複雑な組み立て作業が求められる産業で活用されており、人間の作業員が行うには時間がかかる作業や危険を伴う作業を代行することで、安全性の向上とコスト削減を実現しています。

2.組み立てロボット導入のメリットとは


組み立てロボットの導入による主なメリットは、以下の3つに集約されます。

2-1.組み立てロボット導入のメリット①:ヒューマンエラーの防止

組み立てロボットは教示された命令に従って作業をおこないます。
これにより、人間の操作による間違いや誤動作の発生頻度を極めて少なくすることができます。
人間がおこなう作業は、疲労や注意散漫、経験の不足によるミスが発生しやすいですが、ロボットはこれらの要因に影響されることなく、一定品質の作業を実行することができます。
よって、ロボット導入をおこなうことで製造過程でのヒューマンエラーを大幅に削減することが可能となり、さらには製品の不良率減少、包括的な品質保証、顧客満足度の向上を見込むことができます。

2-2.組み立てロボット導入のメリット②:生産性の向上

自動化効果の出る構想設計をおこなうことを前提にすれば、組み立てロボットは効率的且つ正確に作業をおこなう能力を持っています。
これにより、製造ラインのスループットが大幅に向上し、より多くの製品を短時間で生産することが可能になります。
また、ロボットは人間と異なり、疲労や休憩の必要がないため、24時間体制での連続運転を実現することも可能です。
需要の高い業種や大量生産が求められる業種において、企業の収益性を大きく向上させる要因となります。

2-3.組み立てロボット導入のメリット③:人的コストの削減

ロボット導入をおこなうことで、人件費の大幅な削減を見込むことができます。
さらに、ロボットによる自動化が進むと、人間はより専門的で創造的な業務に集中することができます。
特に単調で繰り返しの多い作業や物理的に負担の大きい作業をロボットが担うことができれば、労働力を効率的に配分し、企業全体の生産性の向上を図ることができます。
また、労働災害のリスクが減少することで、関連する保険料や健康管理コストの削減にも繋がります。

これらのメリットにより、組み立てロボットは製造業のコスト効率の向上、生産性の向上、そして製品品質の一貫性と信頼性の強化に大きく寄与します。
これにより、企業は競争力を維持し、市場での優位性を確保するための重要な手段を得ることができます。

3.組み立てロボット導入成功事例3選

続いて、組み立てロボットの導入に成功した3社の事例についてご紹介します。

3-1.組み立てロボット導入成功事例①:グローリー株式会社

グローリー株式会社では、レジ釣銭機用部品の組立・検査工程にロボット導入し、自動化に成功しました。
従来は人手による柔軟な作業方式で生産をおこなっていましたが、労働力不足・競争力の確保を背景として、ロボット導入に踏み切りました。
結果として5名の省人化に成功し、労働生産性を2倍に引き上げました。

自動化効果は以下のようになっています。

(引用 ロボット活用ナビ レジ釣銭機用部品の組立・検査工程にロボット導入)

3-2.組み立てロボット導入成功事例②:コーセーエンジニアリング株式会社

コーセーエンジニアリング株式会社では、ワイヤーハーネスの製造工程において自動化に成功しました。
具体的には、電線へのリング取付―マークチューブ取付―被覆を剥ぐ―端子取付―圧着までを全て人手作業からロボットによる作業に置き換えました。
結果的に、3名の省人化に成功しています。
さらに、属人性を排除することが可能となったため、品質不良の削減もおこおなうことができました。

自動化効果は以下のようになっています。

(引用 ロボット活用ナビ ワイヤーハーネスの製造工程にロボット導入)

3-3.組み立てロボット導入成功事例③:株式会社山本電機製作所

山本電機製作所株式会社では、MEMSセンサ基盤のアッセンブリ工程において、ロボット導入に成功しました。具体的には、人手でおこなっていたワークの供給・排出作業や、接着材塗布のスイッチ操作を自動化しました。

自動化効果は以下のようになっています。

(引用 ロボット活用ナビ MEMSセンサ基板のアッセンブリ工程のロボット化による量産化実現)

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで組み立てロボットの概要とメリット、そして成功事例を紹介いたしました。組み立てロボットをうまく活用することができれば、その導入は労働生産性の向上、品質の安定化、そして人的コストの削減といった複数の面で顕著な効果をもたらします。

組み立てロボットの導入は、単に作業を自動化すること以上の価値を持っています。
それは、企業が市場での競争力を維持し、経済的な持続可能性を実現するための戦略的な選択と言えるでしょう。
さらに組み立てロボットについて情報収集をご希望の方は以下のセミナーページ、レポートページをご参照ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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目次
1、多品種な複数部品の組み合わせによるパネル生産の自動化!
2、形状も材質も違う複数材料を一つのロボットでハンドリング!
3、部品形状に合わせた接着材を塗工し自動で貼り付け!

レポートの内容
従来では特定の人員が手作業で行っていたパネルの組立作業の自動化に成功。
多品種かつ部品点数多い・更に接着材の塗布と正確な位置への部品貼り付け等、様々な難題をクリアして構築したシステム。
本レポートではこれらの一部をご紹介致します。

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