記事公開日:2024.11.14
最終更新日:2024.11.14

AI&IoTで製造品質を向上した事例とは!専務インタビュー

1.樹脂成形業における“品質課題”

株式会社船井総合研究所の松川です。
みなさまは、
「品質が安定しない」
「不良率が高い」
「コストが増加している」…
そんな悩みをお持ちではありませんか?

実は、これらの課題はすべて“品質課題”として捉えることができます。
成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証…
これらの課題をそれぞれ解決していくことで、
結果的に 品質向上 そして利益率UPにつながるのです。
今回のメルマガでは、AI・IoTを使って、樹脂成形の品質向上に成功したカワイ精工様へのインタビューをご紹介いたします。
ぜひ最後までご覧ください!

2.専務インタビュー_IoT/AIを活用した保全の効率化&品質向上した事例!

松川:今日は、カワイ精工の川合専務に、DX推進の取り組みについてお伺いします。近年、IoTを活用した金型保全に力を入れていると伺いましたが、その内容について詳しく教えていただけますか?

川合専務:ありがとうございます。以前は、金型の状態を把握するのに、担当者が目視で確認したり、紙の記録に頼ったりしていました。そのため、どうしてもタイムラグが発生し、不具合が発生してから対応する、という後手に回ることが多かったんです。
そこで、金型の状態をリアルタイムで監視できるシステムを導入しようと考えたのがきっかけです。成形機にセンサーを取り付け、ショット数やサイクルタイム、金型の温度などのデータを収集し、クラウド上で一元管理できるシステムを導入しました。

松川:なるほど。導入によって、どのような効果がありましたか?

川合専務:まず、金型の状態をリアルタイムで把握できるようになったことで、異常が発生した場合に、すぐに対応できるようになりました。例えば、金型温度が設定値を超えた場合、アラートが通知されるので、すぐに冷却などの対応ができます。
また、蓄積されたデータから、金型の劣化状況を予測できるようになり、計画的なメンテナンスが可能になりました。
以前は、金型の故障による突発的な生産停止が発生することがありましたが、今ではそのようなリスクを大幅に減らすことができています。
さらに、データ分析によって、金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立っています。

松川:金型保全の効率化だけでなく、品質向上にもつながっているんですね。

3.まとめ

本コラムでは、樹脂・ゴム成形業界の皆さまが抱える、品質、不良率、コストに関する課題を解決する糸口として、品質管理の重要性とIoT活用の可能性についてお伝えしました。
多くの企業が、成形材料の管理、金型管理、生産管理・工程管理、製品品質、品質保証など、様々な課題に直面しています。
これらの課題を放置すると、品質の低下、不良率の増加、コストの増加、顧客からの信頼失墜などを招く可能性があります。

しかし、諦める必要はありません!

これらの課題は、適切な品質管理とIoT技術の活用によって解決できるのです。
IoTを導入することで、金型の状態をリアルタイムで監視し、異常発生時に迅速に対応することができます。

また、蓄積されたデータから金型の劣化状況を予測し、計画的なメンテナンスを行うことで、突発的な生産停止のリスクを減らすことができます。
さらに、データ分析によって金型の寿命を延ばすための最適な成形条件を見つけるなど、品質向上にも役立ちます。

カワイ精工様の事例では、IoT導入によって金型保全の効率化だけでなく、品質向上、ひいては利益率UPにも成功しています。
品質向上は、企業の成長に欠かせない要素です。ぜひ、この機会に製造現場の課題解決に取り組み、さらなる成長を目指しませんか?

ご興味のある方は、12月開催の「多品種小ロット樹脂・ゴム成形業の品質UP・不良率改善セミナー」にご参加ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。

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