記事公開日:2024.12.09
最終更新日:2024.12.10
【中堅製造業向け】人材不足・生産性向上を解決!自動化/ロボット導入ガイド
~事例で学ぶ、スマートファクトリー化への道~
1.中堅製造業の現状と課題
中堅製造業の製造・生産技術部門を率いる皆様、日々の業務、本当にお疲れ様です。
近年、製造現場では、ベテラン社員の減少や人材不足、そして生産性向上へのプレッシャーなど、様々な課題に直面しているのではないでしょうか?
「ベテランの技術・技能をどのように継承していくか…」
「人材不足を解消し、安定した生産体制をどう構築するか…」
「グローバル競争に勝ち抜くために、どう生産性を向上させるか…」
これらの課題は、多くの企業で共通の悩みとなっています。
長年、日本の製造業を支えてきた「匠の技」とも呼ばれるベテラン社員の経験や勘は、簡単にマニュアル化できるものではありません。しかし、ベテラン社員の高齢化が進む中で、彼らの技術・技能を次世代に継承していくことは、企業の存続をかけた重要な課題となっています。
また、人材不足は、生産量の減少や納期の遅延、品質の低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
さらに、グローバル競争が激化する中で、生産性向上は企業の競争力を左右する重要な要素となっています。
これらの課題を解決するために、多くの企業が注目しているのが、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みです。
2.自動化・ロボット導入で何ができるのか?
自動化・ロボット導入は、単に人材不足を解消するだけでなく、様々なメリットをもたらします。
人材不足の解消:ロボットは、人材不足の解消に大きく貢献します。特に、単純作業や危険作業、重労働などをロボットに任せることで、人材をより高度な業務に集中させることができます。
生産性の向上:ロボットは、24時間稼働が可能であり、人為的なミスも少ないため、生産性の向上に大きく貢献します。また、品質の安定化にもつながります。
技術・技能の継承:ロボットの動作をプログラミングすることで、ベテラン社員の技術・技能を形式知化し、次世代へ継承することができます。これは、人材育成にも役立ちます。
安全性向上:危険な作業をロボットに代行させることで、労働災害のリスクを軽減し、作業環境の安全性を向上させることができます。
コスト削減:人件費の削減だけでなく、材料の無駄を減らす、エネルギー消費量を削減するなど、様々なコスト削減効果が期待できます。
自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、以下のステップで進めることが効果的です。
3.具体的な取り組み方
1現状分析
まずは、自社の現状を把握し、課題を明確化することが重要です。どの工程に人手不足が生じているのか、どの作業を自動化できるのか、などを分析します。
2目標設定
自動化・ロボット導入によって、どのような成果を達成したいのか、具体的な目標を設定します。例えば、「生産量を20%向上させる」「不良率を5%削減する」といった目標を設定します。
3導入計画
目標達成のために、どのようなロボットを導入するのか、どの工程に導入するのか、などを具体的に計画します。導入コストや運用コスト、投資回収期間なども考慮する必要があります。
4人材育成
ロボットを操作・管理する人材の育成も重要です。ロボットの操作方法やメンテナンス方法、プログラミングなどを習得するための研修などを実施する必要があります。
5効果検証
自動化・ロボット導入後、定期的に効果を検証し、必要があれば改善を行います。目標達成度を評価し、更なる改善策を検討します。
4.自動化・ロボット導入を成功させるために
自動化・ロボット導入を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
経営層の理解と協力
自動化・ロボット導入は、多額の投資が必要となる場合があり、長期的な視点で取り組む必要があります。そのため、経営層の理解と協力が不可欠です。
現場の意見を反映
実際にロボットを操作するのは現場の作業者です。導入計画段階から現場の意見を反映することで、スムーズな導入と運用が可能になります。
段階的な導入
最初から全工程を自動化するのではなく、一部の工程から段階的に導入していくことで、リスクを軽減することができます。
外部の専門家を活用
ロボットの選定や導入、システム構築、人材育成など、必要に応じて外部の専門家を活用することで、効率的に進めることができます。
自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みは、中堅製造業にとって、持続的な成長を遂げるための重要な鍵となります。
これらの取り組みを成功させることで、人材不足の解消、生産性の向上、技術・技能の継承、そしてグローバル競争での優位性確保など、様々な効果が期待できます。
ぜひ、この機会に自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みを開始してみてはいかがでしょうか。
本コラムは、中堅製造業の製造及び生産技術幹部社員を対象に、自動化・ロボット導入、そして生産性向上への取り組みについて解説したものです。
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