記事公開日:2025.08.19
最終更新日:2025.08.19
データドリブン経営のためのERP活用法とは?

1.データはあるのに、なぜ経営に活かせない?
「データドリブン経営」が重要だと頭ではわかっていても、
•「膨大なERPデータを前に、どこから手をつければいいか分からない」
•「毎回、部署ごとにデータを集めて、Excelで手作業の加工に追われている」
•「結局、重要な意思決定は、経験や勘に頼ってしまっている」
もし一つでも心当たりがあるなら、それは貴社だけの課題ではありません。多くの企業が直面している、データ活用の「最初の壁」です。
本日は、その壁を乗り越え、ERPを単なる業務システムから「データドリブン経営の強力な武器」に変えるための、現実的な取り組みのステップをご紹介いたします。
2.ERPは「情報のサイロ化」を解決する第一歩
各部門でバラバラに管理された情報が分断(サイロ化)している状況では、会社全体の正確な状況をリアルタイムに把握することは困難です。
そこでERPの出番です。ERPは、販売・購買・生産・在庫・会計など、企業の基幹業務データを一元管理し、すべての情報を統合する「会社の共通データベース」として機能します。
これにより、経営層は客観的なデータに基づいた迅速な意思決定が可能になり、部門間の連携もスムーズになります。
3.データを「価値ある情報」に変える現実的な3つのステップ
いきなり全社のデータを可視化しようとして挫折してしまう企業は少なくありません。
そうならないために、以下のステップで着実に進めることが成功への鍵となります。
【ステップ1】「目的の明確化」と「スモールスタート」
まずは、「売上目標の達成度をリアルタイムで把握したい」「主力商品の在庫適正化を図りたい」など、解決したい課題を一つに絞り込みます。
小さなテーマから始めることで、成功体験を積み重ね、社内のデータ活用文化を醸成します。
【ステップ2】「データの収集・整形」を自動化する
手作業でのデータ加工は、時間とコストを奪い、ミスの温床にもなります。
この課題を解決するのが、EAI/ETLツール(データ統合ツール)の活用です。
ERPから必要なデータを自動で抽出し、BIツールが読み込める形式に整形する仕組みを構築することで、データ活用の継続性を確保できます。
【ステップ3】「BIツール」で「見える化」と「分析」を同時に行う
加工されたデータをBIツールに連携させ、「誰でも簡単にデータを見られる環境」を整備します。
ステップ1で設定したKPIをダッシュボードで可視化するだけでなく、「なぜこの数字なのか?」という疑問が生まれたとき、クリック一つで原因を深掘りできるようになります。
例えば、「東京支店の売上が低い」という情報から、さらにクリックして「どの担当者のどの商品が売れていないのか」まで掘り下げて、具体的なアクションプランを立てることが可能です。
4.さいごに
ERPは、適切に活用すれば、企業の未来を大きく左右する可能性を秘めています。
しかし、一歩踏み出すには、専門知識やノウハウが必要です。
「自社のERPを活用できていない」
「データドリブン経営を始めたいけど、何から手をつけていいか分からない」
「ERPの導入検討に際して、必要なステップを明確にしたい」
などのお悩みがございましたら、
是非一度、弊社の専門コンサルタントへお気軽にご相談ください。
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