記事公開日:2023.10.05
最終更新日:2023.10.05
製造原価削減の鍵!材料費から労務費まで、効率化すべきポイントを解説
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。
製造原価をどれだけ減らすことができるか、どこを効率化すべきか、
どうやったら材料を安く調達できるか、日々頭を悩まされているのではないかと思います。
製造原価については、こんな声をよく耳にします。
・全体としては儲かっているが、個別ではわからない。。。
・これまでの感覚で儲かっていると思っている。。。
ご存知のとおり、製造原価には直間分類がございます。厳密な個別原価計算をするには、間接費を個々の製品に配賦する必要がございますが、一足飛びには難しく、またそこまで厳密に計算されている会社様は多くはありません。第一ステップは直接費の把握です。
そこで今回は、改めて製造原価について触れていきたいと思います。
1.材料費について
材料費については、購入された分は当然把握されていると思いますが、どの製品にどれだけ使っているかまで明確に把握できておりますでしょうか。昨今の材料高騰を含め、個々の製品で見たときにどこまで可視化できているでしょうか。
また、原価計算方法(棚卸評価方法)に従って、正しく運用されておりますでしょうか。
例えば先入先出法を採用しているが、直近で購入した材料が先に消費されているといったことが現場で起こっていないでしょうか。
「月初棚卸 + 当月仕入 – 月末棚卸」にて『当月消費』を把握されている場合、下記2つの問題がでてきます。
- 毎月棚卸を行わないと消費がわからない。 = 棚卸期間中の生産が止まってしまう。
- いつ購入したものがどれだけ残っているかまでわからない。 = トレースができない。
2.労務費について
労務費については、どの工程でどのくらい時間がかかっているか把握できておりますでしょうか。
標準時間(ST)と実際かかった時間を比べて、どの工程がボトルネックになっているか可視化できているでしょうか。
3.経費について
経費については、外注分は当然把握されていると思いますが、外注単価も値上げされているではないでしょうか。
値上げ分も考慮できておりますでしょうか。外注比率等の分析と内製化の検討も必要かもしれません。
4.原価計算の仕組化
冒頭にお話しさせていただいた、「全体としては儲かっているが個別ではわからない」状態の原因は、個々で把握できる仕組みがない、もしくはエクセル等で管理されているため難しい、などが挙げられるかと思います。
上記材料費、労務費、経費をきちんと把握するには何等かの仕組が必要かと思います。
DX化が叫ばれている中、基幹システムや生産管理システム、原価管理システム等の仕組の導入も検討されてはいかがでしょうか。
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見える化、DX化により、適切なアクションを取ることが重要です。
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