記事公開日:2024.02.05
最終更新日:2024.02.05
生産計画の難しさを解消する!スケジューラ導入事例と成功の秘訣
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。
製造現場では必須の生産計画ですが、最近では生産計画を自動立案する『スケジューラ』というものを様々なベンダーがシステム提供しています。
スケジューラの導入効果は非常に大きなものがありますが、導入に成功したという事例をなかなか耳にしません。
実は導入までには多くのハードルが存在し、乗り越えるためには非常にたくさんの労力が必要となるからです。
1.生産計画とは
“生産計画とは、企業が製品やサービスを効率的に生産するために立てる計画です。
生産計画では、需要予測や在庫状況、生産能力などを考慮して、どの製品をいつ、どれくらいの量で生産するのかを決定します。
その生産計画は次のような目的を持っています。
需要の予測と調整、製品の生産効率化、リードタイムの管理、在庫管理などです。
生産計画は会社の経営戦略や目標と密接に関連しており、効率的な生産と顧客満足を両立するために重要な役割を果たしています。
また、生産計画は日々の生産活動を効果的に管理し、企業の生産性を向上させるための基礎となるものです。
2.そもそも生産計画の立案は難しい
“多くの製造現場で生産計画の立案は属人化されている場合が多いです。
なぜなら、生産計画の立案は非常に複雑なのです。
まず外部の需要面では客先要望やニーズの変化に対応が必須です。
また内部の供給面では段取りや設備、人員、在庫など幅広い知識が必要です。
この両面を持ち合わせている人材は少ないので、どうしても生産計画の立案業務が限られた人材に依存しやすくなるという問題が生じます。
この問題を解決するためのシステムが『スケジューラ』です。
3.スケジューラのメリット
スケジューラのシステムを使って計画の自動作成には次のようなメリットがあります。
計画作成の効率化・標準化や計画の精度向上とサイクル短縮。
そのほか計画の見える化や情報共有などがあり、さらに原材料手配の適正化やリードタイム短縮、在庫削減などにも良い影響を与えます。
4.導入へのハードル
これだけメリットがあるスケジューラですが、生産計画は様々な企業の工程や生産ラインを個別に考慮する必要があるので非常に複雑なシステムになります。
一般的なスケジューラを導入する企業からすると、自社には必要のない機能も多く存在することとなり、現場から「運用しにくい」と声が上がります。
また、導入には非常に長い期間を要します。
製造リードタイム、人員、設備などの制約条件を入力します。
しかし、工程担当者の熟練の暗黙知などの制約条件の抜け漏れがあり試運用を繰り返します。
このあたりがスケジューラ導入の最も難しいところとなります。
さらに、一般的なスケジューラは汎用的であるため、全てを現状に合わせようとするとどうしてもカスタマイズが必要となり費用がかさみます。
導入検討時にはシステムの把握が必要です。
仮に、ようやく導入にこぎつけてもそれで終わりではありません。
新製品や製造方法の変更、いわゆる4M変更などにより制約条件は変更しスケジューラのマスタ変更も必要になります。
5.まとめ
いかがでしょう? スケジューラ導入に関する理解が少しでも深まりましたか?
スケジューラは非常に便利で良い効果をもたらしますが導入にはいくつものハードルがあり乗り越えるにはかなりの労力を要します。
ハードルの乗り越え方や上記内容の詳細について、より具体的に詳細をお知りになりたい場合はお気軽に弊社にご相談ください。
このコラムが皆様の会社での生産管理にお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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