記事公開日:2021.03.12
最終更新日:2023.01.20
産業用ロボット導入のすすめ(リスクを抑え手軽に産業用ロボットを導入する為の方法)
自社に産業用ロボットを導入して製造工程の自動化を図りたいけれど、費用が掛かるし自動化した製造工程でいつまで受注できるのか不安とまず考える方も多いのではないでしょうか。
- 人手は足りていないが直近で受注が増えて毎日残業続き
- 特定の人間した出来ない作業があり進捗が遅れている
- ロボットの取り扱いの経験も無く、自社にどのように活用出来るか分からない
- ロボットを取り扱える人材がいないので、自社にはロボット活用は無理だ。
- 多額の投資をしても受注がなくなった時にムダになってしまう。
工程の自動化を考える時には上記の様な課題と悩みを持つ方は多いと思いますが、リスクを背負わずにロボットの導入を進める方法があるのをご存じでしょうか?
皆さんは産業用ロボットに中古品があり中古品を購入したりレンタルする事が出来る事をご存じですか?
中古は不安と思うかも知れませんが、産業用ロボットは基本的にとても頑丈なので少々の事では壊れたり劣化したりするものではありませんし、しっかりと業者によってメンテナンスされたモノが販売されています。
中古品を購入する事で数百万円する産業用ロボットの価格をかなり抑える事も出来ます。
長期的に保有する事にリスクを感じる方は中古品をレンタルするという選択肢もあり、レンタル期間は最短1か月~最長3年間の期間でレンタルできるモノが多いです。
レンタルの場合月々の費用は割高になりますが、ニーズの増減によって増設したり撤去したり出来るという事です。
特に協働ロボットと呼ばれる安全策が不要で人と並んで作業出来るロボットの場合、自由に移動させて思いの作業を行わせる事が出来るので、作業工程の欠員や臨時の増産など人手が足りない時だけレンタルして使う事が出来ます。
協働ロボットの操作性の簡単さや自由に移動出来るコンパクトさや身軽さはとても利便性が高く、自動車メーカーの生産ラインでも生産遅れが発生している工程や欠員の工程に協働ロボットを持っていき作業員の補助をさせるような使い方をされています。
協働ロボットの中古品市場はかなり活発で人気の程がうかがえます。
対して一般的な6軸多関節の産業用ロボットについては、ロボット稼働範囲に安全策を設置したり、加工方法に合わせたハンドエフェクタや治具等を製作する必要があるので、周辺機器の設計等インテグレーションが必要ですので、レンタル向きでは無いかもしれませんが、しっかりとしたシステムを作る事を前提にシステムの費用を抑える為に中古品を購入するという選択肢は多いにメリットがあると思います。
中古品の売買やレンタルについては、基本的には中古品販売事業者によるものですが、一部のロボットメーカーでも同様なサービスを実施しています。
海外メーカーのKUKAは非常に高精度なロボットを販売している世界トップクラスのロボットメーカですが、
中古品の販売やレンタルの事業も手掛けています。自動車で考えればディーラー中古車という位置づけでしょうか。
まだ自社にロボットを保有しておらず、ロボットに対する知見や技能をお持ちでない企業にとっては、ロボットをレンタルするという事は大きなリスクを背負わずに試してみる事が出来るのでとてもお手軽です。
当然ロボットの操作方法の習得や自社のどの工程のどの作業が出来るのか?出来る様にするためには?
と工夫は必要ですが、そういう課題を乗りこえていく過程で社内にロボット活用をするというような新しい風を取り込む事が出来、ロボットを取り扱える人材が成長していくでしょう。
そしてロボットを自由に活用出来る様になれば、各工程に専用のロボットシステムを導入して本格的に自動化を図るも良いですし、期間限定でロボットをレンタルして火事場を凌ぐというのも良いですね。
自動化したいけど難しそう。操作出来る人材が居ないから。とロボットの導入を見送ってきたという方は、是非レンタルの選択肢もあるという事をご承知おき下さい。
既にロボットを活用している企業様であれば、既にロボットの取り扱い技能者が社内にいる事と思いますのでロボットに対する苦手意識も薄く、よりレンタル品の活用は容易なのではないでしょうか。
これまでに自動化してきた工程に加え、更なる自動化と合理化を図る為にも、社内の製造工程の内から人間がやる必要の無い工程や特定の人しか出来ない工程をターゲットとして、ロボットをレンタルして自動化出来るかどうかテストを行う事が出来ます。
テストに失敗してもレンタルだから返却すれは良いだけですからね。
これからの労働人口減少の環境下ではいち早く自動化を進め、ロボットを活用するなどのDX推進が企業には求められています。
これまでロボット化を諦めていた企業もこれかもロボット化を拡大していく企業も、まずはレンタル品で自動化のテストを行い、システム構成が決まれば中古品を買い取りするという流れで、自由にDX推進活動を進めていけるのではないでしょうか?
いきなり多額の費用を払って外注に任せるのではなく、自社で積極的にテストしてみる事が真の意味でDX推進なのではないでしょうか。
おわりに
今回は、ロボットは中古品もあり購入もレンタルも出来るという選択肢についてお伝えしましたが如何でしたか?
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