記事公開日:2026.03.19
最終更新日:2026.03.19

船井総研サステナグロースアワード2025 DXインパクト賞受賞!!~5年で売上10倍と「女性が輝く」製造業の秘密  株式会社テルミックの挑戦~

1.    社長の想いが動かした改革ドラマ

鉄工所という職場には、長年変わらない“空気”がありました。
業務が属人化、紙に埋もれ、残業は常態化。

そんな日常の中で、テルミックの田中社長が抱いていたのは、たったひとつの願い。

「社員が、もっとワクワク、楽しく、長く安心して働ける会社にしたい」

最初は女性活躍のことは意識していませんでした。
ただ、社員が笑顔で働ける環境、全く新しい鉄工所をつくりたかった——それだけでした。

2. 3K労働の鉄工所からの脱却

2008年、テルミックは「キツイ・汚い・危険」の3K労働で知られる男性メインの鉄工所でした。
工場内は重い部品を扱い、油や粉塵にまみれる作業が日常。
業務の属人化により、情報共有がうまくいかず、残業も多く、業務は紙ベースで管理され、確認作業や集計作業に追われる毎日でした。

従業員が働き続ける環境はほとんど整っていません。
育児休業や時短勤務の制度も未整備で、情報は現場に散らばり、営業や製造部門間の連携もスムーズとは言えませんでした。

このままでは会社の未来も、社員の働きがいも変えられない——。
田中社長はこの現状を直視し、

「社員が快適に働ける環境を作らなければ、会社の未来は変えられない——」

改革の第一歩がはじまりました。

3.    DXと働き方改革の挑戦の物語

改革の第一歩は、基幹システムの刷新でした。

案件情報や見積、出荷データを一元管理できるようにしたことで、社員は社内のどこからでも情報を確認可能にしました。
紙や個別管理で発生していた「確認作業」や「情報の取りこぼし」がなくなり、社内の連携は劇的にスムーズになりました。

ルーティンがあれば自動化する。

RPAやBIツール、VBAを活用して定型業務を自動化していくことで、DXに拍車がかかりました
毎日何時間も費やしていた確認・集計作業やルーティン業務が減り、社員は本当に価値ある仕事に集中できるようになりました。
 現場には、余裕が生まれ、改善提案や新しいアイデアに挑戦する社員も現れました。

さらに、業務自動化を軸に、物流効率化にも着手。
自動倉庫や無人搬送用ロボット(AGV)を導入し、部品管理や出荷作業のスピードを向上。
デジタル化と現場効率化が連動することで、会社全体の働きやすさが一気に高まりました。

改革が進む中で社長は、ある気づきを得ます。

「働きやすさを追求すると、誰もが自然に力を発揮できる環境になる」

DXが基盤となり、営業が外回りしない内勤営業スタイルが確立され、見積回答は最短45分、平均24時間以内に
育児休業取得率・復職率100%、有給取得率83%。
女性比率65.6%、管理職比率46.2%。
数字にも、改革の成果がしっかりと表れました。

社員が自分の働き方に誇りを持ち、チームが力を発揮できる会社へ——。
改革は現場に生き生きとした変化をもたらしました。

4.    成果:改革がもたらした変化

  • 売上高:2025年1月期には過去最高売上を更新
  • 利益率:業界平均4%に対し9%を達成
  • 時間外労働:41%削減
  • 紙使用量:4年間で87%削減
  • 女性活躍:従業員の6%が女性、管理職比率46.2%
  • 業効率:見積回答最短45分、平均24時間以内

DXと働き方改革により、高収益化と社員満足、女性活躍の両立が実現しました。

  1. まとめ:社長のビジョンと未来像

田中社長の目指すのは、単なる効率化や売上向上ではありません。
その中心にあるのは、「日本の製造業の未来を変えたい」 という強いビジョンです。

「私たちのゴールは、数字や制度ではなく、

ものづくりに携わる人たちすべてを楽しくワクワクできる未来を作ることです。」

社員が誇りを持って働ける会社、
業界全体に新しいスタンダードを示すスマート工場
未来の製造業を担う次世代が輝ける舞台——。

社長のビジョンを起点にした挑戦は、会社全体を動かし、製造業の未来を切り拓く物語として、これからも続いていきます

 

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