DX CONSULTING COLUMN 工場DXコンサルティングコラム

専門コンサルタントが執筆するAI・ロボットコラム
最新のAI・ロボット技術に精通したコンサルタントによる定期コラム

【成功事例に学ぶ】産業用ロボット活用による小物部品出庫(ピッキング)の自動化

2020.05.22

※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より抜粋 企業情報 業種:金属部品製造業 従業員規模:500名 エリア:関西 投資金額 66,000千円 直接効果・・省人効果4名省人(労働生産性3倍) 間接効果・・ミスピッキングの抑制、労働環境改善 この事例におけるロボット化によるメリット □ 人手に頼っていた部品の入出庫作業(使用先別の仕分け)のロボット化を実現。 □ 入庫時の衝撃や部品の接触による傷、破損を防止するハンドリング。 □ 4名分の工数を省人化 課題 こちらの企業様では、毎日の生産に合わせて自動機を製作する為に必要な部品をピッキングする作業を6名で実施されていました。ピッキング作業は従来の部品棚に並んでいるコンテナから一つ一つリストと照合しながら歩いて部品を探す為に部品間違いやピッキングの時間に多くの工数を費やしていました。歩行量が多く時間もかかる作業である点とピッキングが完了しないと生産が開始できないという点、6名もの作業者が必要という点、一人当たりの労働生産性を向上させる為に自動化を取り組む必要がありました。 ロボットを導入した工程 大小様々な形状で3000品目ある自動機組立用部品のピッキング作業 ポイント 貨幣処理機、自動サービス機器の組立用に納品された部品を、各組立ラインの工程別に用意された部品箱に入庫(振り分け)する。部品は、材質、大きさ、重量、形状がそれぞれ異なり、1日に3,000品目が入荷している。 この作業を、可動式の垂直多関節ロボット2台を使用し自動化を実施した。作業者が伝票のバーコードを読み取り、部品をコンベア上のトレーに入れると、バーコードの情報をもとに専用アプリケーションが必要な情報をICタグに書き込み、これを利用してロボットが行き先別の部品箱に部品を投入するシステムである。 ハンドリング方法の検討により、重量2,000gまでの部品の傷つかない形での投入を実現した。作業者に占める高齢者や女性の比率が高いため、これらの自動化をはかることで、作業者を身体および神経疲労から開放するとともに、4名分の工数が削減できた。 コンサルタントの視点 今回の事例の様に、製造業のうち特に組立を行う業態では、部品のピッキングが必要不可欠です。ピッキングを自動化する為には色々な方法がありますがこちらの企業様の様に汎用の多関節ロボットを用いて投資額を抑制しつつ自社で使いやすい様にカスタマイズする方法もあります。 産業用ロボットとQRコードなどによるデジタル機器との併用による部品管理は直近では多くのメーカーが開発設計を行っており、部品の入出庫を全自動で行う自動倉庫がコンパクトサイズで販売されるようになりました。ロボットとQR、ICタグ等のデジタル機器を用いた自動化システムの開発は今後更に加速していく事でしょう。 またアプリケーションについても改良が加えられロボットに対して知見が無い人でも操作できる様に更に使いやすくなっていく事でしょう。このような自動ピッキングシステムは大規模の倉庫だけではなく、小規模で多品種少量生産方式の採用している企業に導入してこそ真価を発揮すると考えています。 日本の働き手の減少の問題は深刻であり、すでにこのような倉庫でのピッキングシステムを導入し自動化されている企業様も多いです。まだ自動化に取り組まれていない企業様は要チェックですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自動化・ロボット化事例集 vol.2 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 ※こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断わりさせていただいております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ ※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より抜粋 企業情報 業種:金属部品製造業 従業員規模:500名 エリア:関西 投資金額 66,000千円 直接効果・・省人効果4名省人(労働生産性3倍) 間接効果・・ミスピッキングの抑制、労働環境改善 この事例におけるロボット化によるメリット □ 人手に頼っていた部品の入出庫作業(使用先別の仕分け)のロボット化を実現。 □ 入庫時の衝撃や部品の接触による傷、破損を防止するハンドリング。 □ 4名分の工数を省人化 課題 こちらの企業様では、毎日の生産に合わせて自動機を製作する為に必要な部品をピッキングする作業を6名で実施されていました。ピッキング作業は従来の部品棚に並んでいるコンテナから一つ一つリストと照合しながら歩いて部品を探す為に部品間違いやピッキングの時間に多くの工数を費やしていました。歩行量が多く時間もかかる作業である点とピッキングが完了しないと生産が開始できないという点、6名もの作業者が必要という点、一人当たりの労働生産性を向上させる為に自動化を取り組む必要がありました。 ロボットを導入した工程 大小様々な形状で3000品目ある自動機組立用部品のピッキング作業 ポイント 貨幣処理機、自動サービス機器の組立用に納品された部品を、各組立ラインの工程別に用意された部品箱に入庫(振り分け)する。部品は、材質、大きさ、重量、形状がそれぞれ異なり、1日に3,000品目が入荷している。 この作業を、可動式の垂直多関節ロボット2台を使用し自動化を実施した。作業者が伝票のバーコードを読み取り、部品をコンベア上のトレーに入れると、バーコードの情報をもとに専用アプリケーションが必要な情報をICタグに書き込み、これを利用してロボットが行き先別の部品箱に部品を投入するシステムである。 ハンドリング方法の検討により、重量2,000gまでの部品の傷つかない形での投入を実現した。作業者に占める高齢者や女性の比率が高いため、これらの自動化をはかることで、作業者を身体および神経疲労から開放するとともに、4名分の工数が削減できた。 コンサルタントの視点 今回の事例の様に、製造業のうち特に組立を行う業態では、部品のピッキングが必要不可欠です。ピッキングを自動化する為には色々な方法がありますがこちらの企業様の様に汎用の多関節ロボットを用いて投資額を抑制しつつ自社で使いやすい様にカスタマイズする方法もあります。 産業用ロボットとQRコードなどによるデジタル機器との併用による部品管理は直近では多くのメーカーが開発設計を行っており、部品の入出庫を全自動で行う自動倉庫がコンパクトサイズで販売されるようになりました。ロボットとQR、ICタグ等のデジタル機器を用いた自動化システムの開発は今後更に加速していく事でしょう。 またアプリケーションについても改良が加えられロボットに対して知見が無い人でも操作できる様に更に使いやすくなっていく事でしょう。このような自動ピッキングシステムは大規模の倉庫だけではなく、小規模で多品種少量生産方式の採用している企業に導入してこそ真価を発揮すると考えています。 日本の働き手の減少の問題は深刻であり、すでにこのような倉庫でのピッキングシステムを導入し自動化されている企業様も多いです。まだ自動化に取り組まれていない企業様は要チェックですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自動化・ロボット化事例集 vol.2 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 ※こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断わりさせていただいております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/

【成功事例に学ぶ】ロボットによる肉盛り溶接とオフラインティーチングで脱職人化

2020.04.09

※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より抜粋 企業情報 業種:金属部品製造業 従業員規模:200名 エリア:岡山県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 非常に高度な技術を要する金型の修繕の為の肉盛り溶接加工を自動化する事で脱職人を達成すると同時に生産能力の大幅UPに成功した。 課題 こちらの企業様では、多品種の金属製品を生産しており、数万個に及ぶ多様な金型を保有しております。金型の保守や新規製作工程において、摩耗補修時に表面を硬化肉盛り処理しますが、高度な熟練技能と長い工数が必要となるため生産活動のネックでした。また高い技術を保有する職人を育てるには数十年の時間を要するので、今後の職人不足を想定したうえで脱職人化に向けた取り組み(デジタルイノベーション)を行う必要がありました。 ロボットを導入した工程 金型新規製作や金型修繕時の硬化肉盛り溶接工程 ポイント 硬化肉盛り溶接を自動化する為に、レーザクラッティング工法(金属の粉体を利用した肉盛り溶接工法)を採用されました。 自動化するための課題は、溶接欠陥が無く金型への入熱が少ない溶接条件と溶接歪が発生しにくい加パス(熟練者の経験値)を正確に再現するロボット軌跡制御と、ロボットティーチング作業の簡略化がありました。 課題を解決する為に、ロボットペンダントを用いたダイレクトティーチング方法ではなく、オフラインティーチングソフトウェアを導入しました。PCを用いて最適な加工パスを生成した上で、溶接工の経験と知識を加えて溶接条件やトーチの調整を重ねました。ペンダントによるティーチングではロボットを停止する必要があり、その間生産する事が出来ませんし、溶接工の技術を再現するようなトーチの軌道を教示するにも非常に多くの時間が必要となります。オフラインティーチングソフトを用いる事で、生産を行いながら他の金型の修繕の為のロボットプログラムを生成する事で多品種対応を実現されています。 結果として、溶接を自動化することで一連の金型製作/保守工程の熟練作業の置き換えを図り、専任者2名を削減できました。加えて処理時間を大幅短縮することに成功し、従業員を過酷な環境から解放することにも繋がりました。 コンサルタントの視点 金型の修繕など高い溶接技能が必要な場合でもロボットは対応できます。事例企業様も自動化システムを構築するまでは、多くの工夫や試行錯誤を行っていたと考えられますが、一度自動化してしまえば、「何故この作業を人が行っていたのか」と言えます。そして、1つでも工程を自動化すると自然とノウハウが身につき、他工程の自動化も進んでいくことでしょう。今回は2017年の導入事例ですが、数年経ったことで更なる成果を挙げられていると考えられます。初期投資費用はかかりますが、今後10年、20年先を考えた場合は正しい選択ではないでしょうか。国や地方自治体の補助金を上手に利用して負担を軽くする対策もあります。オフラインティーチングソフトにも色々な種類があります。例えば、海外で開発されたソフトウェアはメーカー純正のソフトウェアに比べて多機能ですが、初期導入費用は数百万円になります。しかし外部業者にロボットティーチングを依頼し、生産停止してティーチングすることを考えると、多品種であればあるほど効果が見込めます。さらに複雑な形状部品や色々な角度でのアプローチが必要な場合はより効果を発揮します。現在の製品がいつまで需要があるのか分からない、仕様変更が頻繁にある場合にも有効です。初期導入費用は掛かりますが、職人の雇用にかかっていた費用に置き換えると効果が期待できるかもしれません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html ※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より抜粋 企業情報 業種:金属部品製造業 従業員規模:200名 エリア:岡山県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 非常に高度な技術を要する金型の修繕の為の肉盛り溶接加工を自動化する事で脱職人を達成すると同時に生産能力の大幅UPに成功した。 課題 こちらの企業様では、多品種の金属製品を生産しており、数万個に及ぶ多様な金型を保有しております。金型の保守や新規製作工程において、摩耗補修時に表面を硬化肉盛り処理しますが、高度な熟練技能と長い工数が必要となるため生産活動のネックでした。また高い技術を保有する職人を育てるには数十年の時間を要するので、今後の職人不足を想定したうえで脱職人化に向けた取り組み(デジタルイノベーション)を行う必要がありました。 ロボットを導入した工程 金型新規製作や金型修繕時の硬化肉盛り溶接工程 ポイント 硬化肉盛り溶接を自動化する為に、レーザクラッティング工法(金属の粉体を利用した肉盛り溶接工法)を採用されました。 自動化するための課題は、溶接欠陥が無く金型への入熱が少ない溶接条件と溶接歪が発生しにくい加パス(熟練者の経験値)を正確に再現するロボット軌跡制御と、ロボットティーチング作業の簡略化がありました。 課題を解決する為に、ロボットペンダントを用いたダイレクトティーチング方法ではなく、オフラインティーチングソフトウェアを導入しました。PCを用いて最適な加工パスを生成した上で、溶接工の経験と知識を加えて溶接条件やトーチの調整を重ねました。ペンダントによるティーチングではロボットを停止する必要があり、その間生産する事が出来ませんし、溶接工の技術を再現するようなトーチの軌道を教示するにも非常に多くの時間が必要となります。オフラインティーチングソフトを用いる事で、生産を行いながら他の金型の修繕の為のロボットプログラムを生成する事で多品種対応を実現されています。 結果として、溶接を自動化することで一連の金型製作/保守工程の熟練作業の置き換えを図り、専任者2名を削減できました。加えて処理時間を大幅短縮することに成功し、従業員を過酷な環境から解放することにも繋がりました。 コンサルタントの視点 金型の修繕など高い溶接技能が必要な場合でもロボットは対応できます。事例企業様も自動化システムを構築するまでは、多くの工夫や試行錯誤を行っていたと考えられますが、一度自動化してしまえば、「何故この作業を人が行っていたのか」と言えます。そして、1つでも工程を自動化すると自然とノウハウが身につき、他工程の自動化も進んでいくことでしょう。今回は2017年の導入事例ですが、数年経ったことで更なる成果を挙げられていると考えられます。初期投資費用はかかりますが、今後10年、20年先を考えた場合は正しい選択ではないでしょうか。国や地方自治体の補助金を上手に利用して負担を軽くする対策もあります。オフラインティーチングソフトにも色々な種類があります。例えば、海外で開発されたソフトウェアはメーカー純正のソフトウェアに比べて多機能ですが、初期導入費用は数百万円になります。しかし外部業者にロボットティーチングを依頼し、生産停止してティーチングすることを考えると、多品種であればあるほど効果が見込めます。さらに複雑な形状部品や色々な角度でのアプローチが必要な場合はより効果を発揮します。現在の製品がいつまで需要があるのか分からない、仕様変更が頻繁にある場合にも有効です。初期導入費用は掛かりますが、職人の雇用にかかっていた費用に置き換えると効果が期待できるかもしれません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html

産業用ロボットシステムの導入コスト抑制 (シンプルな位置決めでより安く、より正確に)

2020.03.11

※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2018 」より抜粋 企業情報 業種:金属加工業 従業員数:60名 エリア:愛知県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 人手による作業をそのままロボットに代替えした場合の一番の課題である材料の位相確認や位置決めについて従来のロボットシステムでは3Dビジョンセンサ等が必要になり、ロボットシステム全体の導入費用が高くなってくるが、この事例では上手く部品の流れや自動化対象アイテムの絞り込みを行う事で高価なビジョンセンサ等を不要とし、ロボットシステム全体の導入費用を抑制させている。 課題 非常に多品種を小ロットで製造されており、マシニングセンタへのワークの着脱頻度が高い状況でした。特にマシニングセンタへのワークの脱着に常に人が張り付いている必要があり、加工費削減の為に自動化を検討する必要がありました。ワークの脱着作業自体は単純な作業ですが、自動化した場合は製品の位置検出にて3Dビジョンセンサ等高価な機器が必要でありシステム全体の導入費用が高くなってしまい導入に踏み切る事が出来ませんでした。 ロボットを導入した工程 マシニングセンタ加工機へのワーク供給排出工程 ポイント 今回の導入事例では、ワークの着脱を自動化したいが、前工程のワーク整列状態が一定では無いため位置検出をカメラ等で行う必要がありました。しかし、3Dビジョンセンサを用いたシステムでは費用と効果が釣り合わなく、導入費用を抑制すると同時に位置決めの繰り返し制度を高めるパレットシステムによるワーク供給方式を選択しました。人が加工開始前に加工数量分のワークをパレットにセットしておくだけで供給、排出を自動でロボットが行ってくれるので、これまで張り付いていた作業員に手待ち時間が出来、マシニングセンタの加工PRG生成等の付加価値の高い業務を取り込む事が出来ました。 また加工品種変更時の切り替え時間を抑制するロボットハンドが共通でワークの形状見直しや加工対象ワークの絞り込み、生産ロット数の限定(パレットサイズを満たす生産ロット)等の運用面の改善を積み重ねて運用されています。 結果として以下のように投資額を抑制する事が出来ています。 ●3Dビジョンセンサを使用したシステム ロボット 400万円 三次元カメラ 550万円 その他設備費 768万円 システムインテグレーション費 762万円 合計 2480万円 ●導入したシステム ロボット 400万円 三次元カメラ 0万円 その他設備費 628万円 システムインテグレーション費 722万円 合計 1750万円 コンサルタントの視点 ワークをどのように掴むか、どのように位置決めを行うかというのは、常に難しい課題としてロボット導入障壁になってきます。確かに3Dビジョンセンサ等を活用する事で生まれるメリットは多大ですが、費用面と同時に3Dビジョンセンサを用いたロボットティーチングは難易度が高く、充分なロボット取り扱いスキルを持った人が必要という一面があります。今回の事例のように生産ロット数や加工タクトなどの特性を把握した上で、自動化対象アイテムやロット数を限定し、効果に見合うロボットシステムを構築する事は非常に大切な事ですね。特に位置決めについては、ハード面でしっかりと精度を担保する事が長期的な生産活動の中でも安定性を高めてくれます。ハードで対策出来るところは可能な限りハードで行った上で、ビジョンセンサ等のデジタル機器を導入する事が肝要と感じます。自動化のシステムは費用を掛ければ掛けるほど多機能なモノが出来上がりますが、本当に必要な要素だけを選択し規制概念に捉われる事なく新しいシステムを構築していくスタンスが必要と感じさせる事例でした。 ダウンロード事例集のご案内 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 ※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2018 」より抜粋 企業情報 業種:金属加工業 従業員数:60名 エリア:愛知県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 人手による作業をそのままロボットに代替えした場合の一番の課題である材料の位相確認や位置決めについて従来のロボットシステムでは3Dビジョンセンサ等が必要になり、ロボットシステム全体の導入費用が高くなってくるが、この事例では上手く部品の流れや自動化対象アイテムの絞り込みを行う事で高価なビジョンセンサ等を不要とし、ロボットシステム全体の導入費用を抑制させている。 課題 非常に多品種を小ロットで製造されており、マシニングセンタへのワークの着脱頻度が高い状況でした。特にマシニングセンタへのワークの脱着に常に人が張り付いている必要があり、加工費削減の為に自動化を検討する必要がありました。ワークの脱着作業自体は単純な作業ですが、自動化した場合は製品の位置検出にて3Dビジョンセンサ等高価な機器が必要でありシステム全体の導入費用が高くなってしまい導入に踏み切る事が出来ませんでした。 ロボットを導入した工程 マシニングセンタ加工機へのワーク供給排出工程 ポイント 今回の導入事例では、ワークの着脱を自動化したいが、前工程のワーク整列状態が一定では無いため位置検出をカメラ等で行う必要がありました。しかし、3Dビジョンセンサを用いたシステムでは費用と効果が釣り合わなく、導入費用を抑制すると同時に位置決めの繰り返し制度を高めるパレットシステムによるワーク供給方式を選択しました。人が加工開始前に加工数量分のワークをパレットにセットしておくだけで供給、排出を自動でロボットが行ってくれるので、これまで張り付いていた作業員に手待ち時間が出来、マシニングセンタの加工PRG生成等の付加価値の高い業務を取り込む事が出来ました。 また加工品種変更時の切り替え時間を抑制するロボットハンドが共通でワークの形状見直しや加工対象ワークの絞り込み、生産ロット数の限定(パレットサイズを満たす生産ロット)等の運用面の改善を積み重ねて運用されています。 結果として以下のように投資額を抑制する事が出来ています。 ●3Dビジョンセンサを使用したシステム ロボット 400万円 三次元カメラ 550万円 その他設備費 768万円 システムインテグレーション費 762万円 合計 2480万円 ●導入したシステム ロボット 400万円 三次元カメラ 0万円 その他設備費 628万円 システムインテグレーション費 722万円 合計 1750万円 コンサルタントの視点 ワークをどのように掴むか、どのように位置決めを行うかというのは、常に難しい課題としてロボット導入障壁になってきます。確かに3Dビジョンセンサ等を活用する事で生まれるメリットは多大ですが、費用面と同時に3Dビジョンセンサを用いたロボットティーチングは難易度が高く、充分なロボット取り扱いスキルを持った人が必要という一面があります。今回の事例のように生産ロット数や加工タクトなどの特性を把握した上で、自動化対象アイテムやロット数を限定し、効果に見合うロボットシステムを構築する事は非常に大切な事ですね。特に位置決めについては、ハード面でしっかりと精度を担保する事が長期的な生産活動の中でも安定性を高めてくれます。ハードで対策出来るところは可能な限りハードで行った上で、ビジョンセンサ等のデジタル機器を導入する事が肝要と感じます。自動化のシステムは費用を掛ければ掛けるほど多機能なモノが出来上がりますが、本当に必要な要素だけを選択し規制概念に捉われる事なく新しいシステムを構築していくスタンスが必要と感じさせる事例でした。 ダウンロード事例集のご案内 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。

4つの溶接工程を1台のロボットに集約!若手社員でも多種溶接対応!

2020.02.05

※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2018 」より抜粋 企業情報 業種:板金加工業 従業員数:34人 エリア:長野県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ファイバーレーザー溶接システムを導入しspot溶接、tig溶接、レーザー溶接、仕上げ研磨の作業をロボット1台に集約した。 課題 お客様からの高い溶接品質要求を達成する為には、熟練した職人さんにしか任せる事が出来ない一方で、受注も拡大していき熟練工の工数が取れない状況の中で、生産効率を高めていく必要があった。既存設備としてTIG溶接ロボットは導入していたが、SPOT溶接やレーザー溶接、仕上げ研磨工程と一連加工業務の生産効率の向上が必要であった。 ロボットを導入した工程 TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程を1台のロボットで実現 ポイント 今回のロボットシステムには、レーザビーム形状を自在に変化させられる最新ファイバーレーザー発信器を垂直多関節ロボットに持たせて、高度な微細溶接を可能にする新工法を確立しました。これにより、現在の4工程を1台のロボットに集約することができるとともに、熟練工に頼らずパート社員でも安全に加工可能な体制を構築することが可能となりました。加えて、労働生産性の向上や品質の向上、熟練技能のロボット化、イニシャルコスト及びランニングコストの削減が図れました。 従来のシステムであったなら各工程(TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程)それぞれに多関節ロボットが専用に1台ずつ必要であり設置スペースやコストも大きなモノとなっていたところを、ファイバー溶接システムを導入しロボット1台で各工程の作業すべてをこなせる様になりました。 このような自動化システムを導入し熟練工の工数を削減し若手社員への教育や更に難易度の高い溶接作業を行ってもらう事で多面的な成果を生んでいます。 コンサルタントの視点 日本の製造現場では熟練工の不足や若手社員の確保など技術継承についても大きな課題があります。 しかし、今回紹介した事例の企業のような取り組みをされている企業には今後も若手社員が入り熟練工の技術を学ぶ一方でロボット活用が出来る新しい技術者がどんどん生まれていくことでしょう。そして将来さらに先進的なものづくりを実践され、日本のものづくりを革新されていくのだと思います。 生産現場の課題について真剣に取り組んでメーカーやSIERと協力し、先進的なシステム構築を進めるのは本当に大事なことですね。溶接工程に限らずあらゆる分野でロボットの性能が向上している昨今、規制概念に捉われる事なく新しいシステムを構築していくスタンスが必要と感じさせる事例でした。 セミナー開催のお知らせ 多品種少量板金加工業が行う初めてのロボット導入セミナー このような方にオススメ ✓従業員100名以下の小さな町工場を経営している社長様 ✓多品種少量生産&一品一様なものづくりをしている社長様 ✓ロボット化に関心はあるが知識ゼロ&経験ゼロの社長様 ✓本当にロボット化ができるのか?採算が合うのか?不安に思っている社長様 ✓初めてのロボット導入で上手な進め方が分からない社長様 ▼詳しくは下記より特設ページをご覧ください。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 ※以下導入事例は一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2018 」より抜粋 企業情報 業種:板金加工業 従業員数:34人 エリア:長野県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ファイバーレーザー溶接システムを導入しspot溶接、tig溶接、レーザー溶接、仕上げ研磨の作業をロボット1台に集約した。 課題 お客様からの高い溶接品質要求を達成する為には、熟練した職人さんにしか任せる事が出来ない一方で、受注も拡大していき熟練工の工数が取れない状況の中で、生産効率を高めていく必要があった。既存設備としてTIG溶接ロボットは導入していたが、SPOT溶接やレーザー溶接、仕上げ研磨工程と一連加工業務の生産効率の向上が必要であった。 ロボットを導入した工程 TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程を1台のロボットで実現 ポイント 今回のロボットシステムには、レーザビーム形状を自在に変化させられる最新ファイバーレーザー発信器を垂直多関節ロボットに持たせて、高度な微細溶接を可能にする新工法を確立しました。これにより、現在の4工程を1台のロボットに集約することができるとともに、熟練工に頼らずパート社員でも安全に加工可能な体制を構築することが可能となりました。加えて、労働生産性の向上や品質の向上、熟練技能のロボット化、イニシャルコスト及びランニングコストの削減が図れました。 従来のシステムであったなら各工程(TIG溶接、SPOT溶接、YAGレーザー溶接,仕上げ研磨工程)それぞれに多関節ロボットが専用に1台ずつ必要であり設置スペースやコストも大きなモノとなっていたところを、ファイバー溶接システムを導入しロボット1台で各工程の作業すべてをこなせる様になりました。 このような自動化システムを導入し熟練工の工数を削減し若手社員への教育や更に難易度の高い溶接作業を行ってもらう事で多面的な成果を生んでいます。 コンサルタントの視点 日本の製造現場では熟練工の不足や若手社員の確保など技術継承についても大きな課題があります。 しかし、今回紹介した事例の企業のような取り組みをされている企業には今後も若手社員が入り熟練工の技術を学ぶ一方でロボット活用が出来る新しい技術者がどんどん生まれていくことでしょう。そして将来さらに先進的なものづくりを実践され、日本のものづくりを革新されていくのだと思います。 生産現場の課題について真剣に取り組んでメーカーやSIERと協力し、先進的なシステム構築を進めるのは本当に大事なことですね。溶接工程に限らずあらゆる分野でロボットの性能が向上している昨今、規制概念に捉われる事なく新しいシステムを構築していくスタンスが必要と感じさせる事例でした。 セミナー開催のお知らせ 多品種少量板金加工業が行う初めてのロボット導入セミナー このような方にオススメ ✓従業員100名以下の小さな町工場を経営している社長様 ✓多品種少量生産&一品一様なものづくりをしている社長様 ✓ロボット化に関心はあるが知識ゼロ&経験ゼロの社長様 ✓本当にロボット化ができるのか?採算が合うのか?不安に思っている社長様 ✓初めてのロボット導入で上手な進め方が分からない社長様 ▼詳しくは下記より特設ページをご覧ください。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。
Introducing robots in a high temperature environment to free workers from heavy labor

高温環境でロボット導入!重労働から作業員を解放!

2019.09.19

企業情報 業種:非鉄金属鋳物製造業 従業員数:150人 エリア:宮城県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 過酷作業のロボットによる代替 課題 鋳造業においては、高温環境下で重たいものを扱う上、粉塵環境でもあり、とにかく重労働作業が多いです。 このことに起因する慢性的な人材不足は悩みの種で、人を雇えても厳しくて直ぐに辞めてしまうというリスクを抱えています。 この会社では扱う製品は20kgを超え、工程によっては750℃から450℃位の温度の製品を扱う必要があります。 作業は2名体制ですが、熟練技を必要とする工程が多く作業者が限定されてしまいます。 また、疲労など人的要因で発生する品質不良や生産のバラつきが発生していました。 安全性の向上と製造現場の人が介在することによる不安定要因を取り除き、品質、納期、コスト削減と省力化、自動化をめざしロボット導入を決定されました。 ロボットを導入した工程 注湯、製品取り出し ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より ポイント 連続溶解炉、金型鋳造機、切断機など新規設備を投入して専用ラインを構築されました。 金型へのアルミニウム溶湯の注湯、製品の取り出し・搬送工程にロボットを活用を導入し、熟練作業者を必要としない工程にしました。 結果、2人で行っていた作業は1名に省力化され、製造現場のモチベーションが高まりました。 コンサルタントの視点 鍛造現場、鋳造現場の自動化に携わったことがありますが、案件初期の工場見学の際に 「毎度のごとく作業者はきつそうだなぁ」 と思います。 立上で現場に入った日には鼻水が黒くなっているという過酷な思い出ばかりです。 ロボットの自動化をしたくとも色々な条件が邪魔してきます。その内容は人と違います。 高温環境下にいおいてはロボットも“防護服”を着ます。 粉塵ももちろんIP54なので大丈夫です。 一番の問題は熟練工だからこそ、感覚でやっていることです。 鍛圧機の金型からの取り出しでは、実をいうと作業員が力の下限を変えて取り出していたりする場合があります。 くいっと手首をひねっている、と言われても最初は見落とし、初期のロボット導入ではよく設備を止めてしまう事になります。 今回は注湯と製品取り出しですが、恐らく何かしらの技があったと推察します。 経験があるロボットシステムインテグレーターはそこで苦しんだ経験があるからこそ、最初のヒアリング段階でいろいろと抑えに行きます。 ロボットシステムインテグレーターのノウハウは苦労で成り立っている場合が多いです。 といっても、経験があるからと言ってトラブルがゼロになることは非常に至難の業です。 システムを作る前に、如何に色々な要素を抑えるか。 作業員からのヒアリングは多岐にわたる重要なものであると考えます。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 企業情報 業種:非鉄金属鋳物製造業 従業員数:150人 エリア:宮城県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 過酷作業のロボットによる代替 課題 鋳造業においては、高温環境下で重たいものを扱う上、粉塵環境でもあり、とにかく重労働作業が多いです。 このことに起因する慢性的な人材不足は悩みの種で、人を雇えても厳しくて直ぐに辞めてしまうというリスクを抱えています。 この会社では扱う製品は20kgを超え、工程によっては750℃から450℃位の温度の製品を扱う必要があります。 作業は2名体制ですが、熟練技を必要とする工程が多く作業者が限定されてしまいます。 また、疲労など人的要因で発生する品質不良や生産のバラつきが発生していました。 安全性の向上と製造現場の人が介在することによる不安定要因を取り除き、品質、納期、コスト削減と省力化、自動化をめざしロボット導入を決定されました。 ロボットを導入した工程 注湯、製品取り出し ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より ポイント 連続溶解炉、金型鋳造機、切断機など新規設備を投入して専用ラインを構築されました。 金型へのアルミニウム溶湯の注湯、製品の取り出し・搬送工程にロボットを活用を導入し、熟練作業者を必要としない工程にしました。 結果、2人で行っていた作業は1名に省力化され、製造現場のモチベーションが高まりました。 コンサルタントの視点 鍛造現場、鋳造現場の自動化に携わったことがありますが、案件初期の工場見学の際に 「毎度のごとく作業者はきつそうだなぁ」 と思います。 立上で現場に入った日には鼻水が黒くなっているという過酷な思い出ばかりです。 ロボットの自動化をしたくとも色々な条件が邪魔してきます。その内容は人と違います。 高温環境下にいおいてはロボットも“防護服”を着ます。 粉塵ももちろんIP54なので大丈夫です。 一番の問題は熟練工だからこそ、感覚でやっていることです。 鍛圧機の金型からの取り出しでは、実をいうと作業員が力の下限を変えて取り出していたりする場合があります。 くいっと手首をひねっている、と言われても最初は見落とし、初期のロボット導入ではよく設備を止めてしまう事になります。 今回は注湯と製品取り出しですが、恐らく何かしらの技があったと推察します。 経験があるロボットシステムインテグレーターはそこで苦しんだ経験があるからこそ、最初のヒアリング段階でいろいろと抑えに行きます。 ロボットシステムインテグレーターのノウハウは苦労で成り立っている場合が多いです。 といっても、経験があるからと言ってトラブルがゼロになることは非常に至難の業です。 システムを作る前に、如何に色々な要素を抑えるか。 作業員からのヒアリングは多岐にわたる重要なものであると考えます。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。
オフラインティーチングソフトで工数を削減!!

オフラインティーチングソフトで溶接ロボットの工数を削減!!

2019.09.12

企業情報 業種:農業用機械製造業 従業員数:230人 エリア:岡山県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 熟練作業者の代替 課題 この会社では、熱間鍛造で耕うん爪(2000品種)を製造しています。 生産で使用する金型は数万種に上り、以前までは金型職人による手作りでした。 今後こうした熟練技能者が希少となるため、金型の3Dデータ化とマシニングによる加工を導入する事で、再現性ある金型へ順次置き換えています。 金型を新規に製作する時や、摩耗を補修する時には表面を硬化肉盛りする必要がありますが、これには特に高度な熟練技能が必要でした。 ロボットを導入した工程 硬化肉盛り ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より ポイント レーザクラッティング工法(金属の粉体を利用した肉盛り溶接工法)とロボットの導入により、溶接を自動化しました。 金型製作及び保守工程の熟練技能者の置き換えを図り、2名の削減を目指しました。 技術的なポイントとしては、溶接欠陥が無く金型への入熱が少ない溶接条件だしと溶接歪みが発生しにくい加工パス(熟練技能者の経験値)を正確に再現する事でした。 ロボット軌跡制御と、ロボットティーチング作業の簡略化を実現するため、オフラインティーチングソフトを導入しました。 結果、工数を大幅に短縮することに成功し、従業員を過酷な環境から解放することも可能となった。 コンサルタントの視点 以前ご紹介した、富士ロボット製のオフラインティーチングソフト“RobotWorks”の事例がありました。 金型の世界は非常に職人芸の側面があるとお聞きします。 その人が持つセンスがかかわってくる為、新人の教育には適さないという社長様もいらっしゃいました。 本事例では工数削減を実現しています。数万種という金型を持たれている会社様ですので、 実際にロボットでティーチングとなると、膨大な工数が想定されます。 オフラインティーチングソフトには最適な現場です。 実際に富士ロボットの製品紹介を受けてことがありますが、直感的に操作でき、なおかつ素早くできます。 ロボットを使用したことない人でも簡単に実施できますし、現場での再現性が高いです。 ただ、事例には載っていませんが、ロボット導入には色々な葛藤があったと思います。 「本当にロボットでできるのか?」 工業に長くいる熟練工の方々は必ずイメージしますし、品種点数が多いとなおさらです。 また、各員のスキルが高い上、職人気質から変化を嫌う傾向もあります。 特に本事例では、熟練工の技能を反映しない行けない場面が多かったようです。 私自身も現場の方々との調整に苦労することが非常に多いです。 「ロボットの導入をすれば現場が変わる!」「こういう工場を作りたい!」 協力が得られるように、現場の方々との同意がないとうまく自動化は進みません。 経営者目線でロボット導入を進めるには、ビジョンの共有が必要だと考えます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html 企業情報 業種:農業用機械製造業 従業員数:230人 エリア:岡山県 この事例におけるロボット化によるメリット □ 熟練作業者の代替 課題 この会社では、熱間鍛造で耕うん爪(2000品種)を製造しています。 生産で使用する金型は数万種に上り、以前までは金型職人による手作りでした。 今後こうした熟練技能者が希少となるため、金型の3Dデータ化とマシニングによる加工を導入する事で、再現性ある金型へ順次置き換えています。 金型を新規に製作する時や、摩耗を補修する時には表面を硬化肉盛りする必要がありますが、これには特に高度な熟練技能が必要でした。 ロボットを導入した工程 硬化肉盛り ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より ポイント レーザクラッティング工法(金属の粉体を利用した肉盛り溶接工法)とロボットの導入により、溶接を自動化しました。 金型製作及び保守工程の熟練技能者の置き換えを図り、2名の削減を目指しました。 技術的なポイントとしては、溶接欠陥が無く金型への入熱が少ない溶接条件だしと溶接歪みが発生しにくい加工パス(熟練技能者の経験値)を正確に再現する事でした。 ロボット軌跡制御と、ロボットティーチング作業の簡略化を実現するため、オフラインティーチングソフトを導入しました。 結果、工数を大幅に短縮することに成功し、従業員を過酷な環境から解放することも可能となった。 コンサルタントの視点 以前ご紹介した、富士ロボット製のオフラインティーチングソフト“RobotWorks”の事例がありました。 金型の世界は非常に職人芸の側面があるとお聞きします。 その人が持つセンスがかかわってくる為、新人の教育には適さないという社長様もいらっしゃいました。 本事例では工数削減を実現しています。数万種という金型を持たれている会社様ですので、 実際にロボットでティーチングとなると、膨大な工数が想定されます。 オフラインティーチングソフトには最適な現場です。 実際に富士ロボットの製品紹介を受けてことがありますが、直感的に操作でき、なおかつ素早くできます。 ロボットを使用したことない人でも簡単に実施できますし、現場での再現性が高いです。 ただ、事例には載っていませんが、ロボット導入には色々な葛藤があったと思います。 「本当にロボットでできるのか?」 工業に長くいる熟練工の方々は必ずイメージしますし、品種点数が多いとなおさらです。 また、各員のスキルが高い上、職人気質から変化を嫌う傾向もあります。 特に本事例では、熟練工の技能を反映しない行けない場面が多かったようです。 私自身も現場の方々との調整に苦労することが非常に多いです。 「ロボットの導入をすれば現場が変わる!」「こういう工場を作りたい!」 協力が得られるように、現場の方々との同意がないとうまく自動化は進みません。 経営者目線でロボット導入を進めるには、ビジョンの共有が必要だと考えます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html
検査で品質の向上!従業員50名の会社が挑んだ品質の向上

検査で品質の向上!従業員50名の会社が挑んだ品質の向上

2019.08.07

企業情報 業種:プラスチック射出成形 従業員数:52人 エリア:群馬県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ 品質の安定化 課題 射出成型品は大きいものが少なく、その検査は目が疲れる上、 数を裁かなければいけません。 この事例では、製品のバリ、傷の外観検査を目視で行っていました。 また、ロット単位での外観検査を実施していたため、 製造後しばらくたってから外観検査が行われ、その間に製造した製品が 全て不良となったこともあり、その最大数は50万個にも登ったようです。 もちろんその場合は廃棄となりますし、かなりの損失となったはずです。 ロボットを導入した工程 製品の外観検査と箱詰め ポイント 自動外観検査装置としては、 成形後のワークを遮光カバーに覆われた暗室内に搬送し、 2台のカメラにて撮影・解析を行い、不良の場合は排出するシステムとしています。 製品の箱詰め工程においては、人間の箱詰め作業を分析し、その動作をプログラム化 することで自動化を実現しました。 ロボットは直行型ロボットです。 結果、検査工程及び箱詰め工程においては、作業者が箱詰めの箱の準備のみとなり、 1名の作業者が1日4時間程度の作業で済むようになりました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 射出成型品は品質の安定化が難しいようです。 材料の配合によっては黒点と呼ばれるちょっとした色むらが現れたりしますし、 品質の安定化の為、工場の温度は常に一定にされています。 本事例ではバリ、汚れ、傷の外観検査で、その安定化の為、暗室にて検査をしています。 画像処理では100%は難しいといわれています。 画像処理は光の影響を受けやすいもので、安定した環境を与えてあげるのがベストです。 暗室だと、傷などを際立たせる照明の光以外が入らず、安定した検出が可能になります。 外観検査が可能だというところが分かるといざ導入となります。 検査以外の項目も押さえておかないとなかなか投資効果は現れません。 自動化したい工程を見ていると、人は色々なことをする多能工だと痛感します。 外観検査装置+ロボット(製品の外観検査装置への供給排出+箱詰め)=人間 といった感じでしょう。 単一動作の繰り返しは圧倒的にロボットやカメラ等の機械が有利です。 組み合わせをしていくことで人間に近づけ、その生産性を超えていく。 外観検査装置+ロボット(製品の外観検査装置への供給排出+箱詰め)≧イコール人間 といった感じにしていくのがベターです。 自動化出来た余剰人員は他工程に回すことができます。 上記ロボットシステムには組立はできません。 省人化は工程化にとどめておき、工場全体では増人化を目指す。 中小企業の自動化のあるべき姿を提案しますので是非お声がけを頂戴できればと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 金属・樹脂加工業様向け 初めての”AI画像検査”導入事例解説レポート この1冊でAI画像検査導入における具体的手法が分かる! ①AI画像検査システム導入の進め方 ②AI画像検査システム導入の具体的手法 ③AI画像検査システム導入事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210212/ 企業情報 業種:プラスチック射出成形 従業員数:52人 エリア:群馬県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ 品質の安定化 課題 射出成型品は大きいものが少なく、その検査は目が疲れる上、 数を裁かなければいけません。 この事例では、製品のバリ、傷の外観検査を目視で行っていました。 また、ロット単位での外観検査を実施していたため、 製造後しばらくたってから外観検査が行われ、その間に製造した製品が 全て不良となったこともあり、その最大数は50万個にも登ったようです。 もちろんその場合は廃棄となりますし、かなりの損失となったはずです。 ロボットを導入した工程 製品の外観検査と箱詰め ポイント 自動外観検査装置としては、 成形後のワークを遮光カバーに覆われた暗室内に搬送し、 2台のカメラにて撮影・解析を行い、不良の場合は排出するシステムとしています。 製品の箱詰め工程においては、人間の箱詰め作業を分析し、その動作をプログラム化 することで自動化を実現しました。 ロボットは直行型ロボットです。 結果、検査工程及び箱詰め工程においては、作業者が箱詰めの箱の準備のみとなり、 1名の作業者が1日4時間程度の作業で済むようになりました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 射出成型品は品質の安定化が難しいようです。 材料の配合によっては黒点と呼ばれるちょっとした色むらが現れたりしますし、 品質の安定化の為、工場の温度は常に一定にされています。 本事例ではバリ、汚れ、傷の外観検査で、その安定化の為、暗室にて検査をしています。 画像処理では100%は難しいといわれています。 画像処理は光の影響を受けやすいもので、安定した環境を与えてあげるのがベストです。 暗室だと、傷などを際立たせる照明の光以外が入らず、安定した検出が可能になります。 外観検査が可能だというところが分かるといざ導入となります。 検査以外の項目も押さえておかないとなかなか投資効果は現れません。 自動化したい工程を見ていると、人は色々なことをする多能工だと痛感します。 外観検査装置+ロボット(製品の外観検査装置への供給排出+箱詰め)=人間 といった感じでしょう。 単一動作の繰り返しは圧倒的にロボットやカメラ等の機械が有利です。 組み合わせをしていくことで人間に近づけ、その生産性を超えていく。 外観検査装置+ロボット(製品の外観検査装置への供給排出+箱詰め)≧イコール人間 といった感じにしていくのがベターです。 自動化出来た余剰人員は他工程に回すことができます。 上記ロボットシステムには組立はできません。 省人化は工程化にとどめておき、工場全体では増人化を目指す。 中小企業の自動化のあるべき姿を提案しますので是非お声がけを頂戴できればと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 金属・樹脂加工業様向け 初めての”AI画像検査”導入事例解説レポート この1冊でAI画像検査導入における具体的手法が分かる! ①AI画像検査システム導入の進め方 ②AI画像検査システム導入の具体的手法 ③AI画像検査システム導入事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210212/
従業員40名の町工場がロボット活用で全数検査を実現!

従業員40名の町工場がロボット活用で全数検査を実現!

2019.07.31

企業情報 業種:自動車部分品 従業員数:40人 エリア:愛知県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボット導入での省人化 課題 日本のお家芸である自動車産業。 そこでは自動車部品の品質保証のために、全数検査が行われていたりします。 測定機が導入されていても、その投入は人手で行われていました。 また、検査対象となる製品の切削工程も人手で、 加工機での切削工程、検査工程及び製品の箱詰め工程に、各1名合計2名の作業者が必要となっており、 生産性の向上が必要でした。 ロボットを導入した工程 加工機と検査機へのハンドリング ポイント 既存設備である加工機からワークがコンベアより出てくるので それをロボットで取り出し、自動検査装置へワークをロボットが 投入する工程を作成しました。 人手での作業では平均45秒ほどの作業時間がかかっていましたが、 ロボットによる自動化の結果、1分10秒ほどで安定した測定が出来るようになりました。 人手での検査時間の方が、上記システムより検査時間が速いのですが、 加工サイクルタイム1分40秒だったので、歩留まりは発生していません。 余剰人員は他工程に回すことが出来ました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より コンサルタントの視点 日本製は品質が高いのが自慢です。それを根底で支えて居るのが中小部品メーカだと思います。 品質を担保するためには検査は必須の項目です。 NG品を納品しない顧客志向が完成品の品質を支え、消費者の満足につながっています。 品質を担保する検査は色々あります。 今回は軸のブレを検知する接触式検査ですが、他にも外観検査では非接触式などいろいろあります。 本事例で注目したいのは、複数加工機と検査機を1台のロボットでカバーした点です。 以前、加工機:ロボット=1:1では導入メリットが小さい話をしました。 複数加工機を1台のロボットでカバーすることでコストメリットを出そうという考えです。 加工工程で人がかかっている。 検査工程で人がかかっている。 なら一気にロボット化しよう。 どうしても自動化では工程に着目しがちです。 工場全体を俯瞰した自動化を実施した背景には色々な考察があったのでしょう。 中小企業自動化のポイントとして我々がポイントとすることに、“中小企業社長の参加”があります。 1担当者だったらこの工程をどうにかしたい!という発想で止まりがちです。 また、現状人手でやっている工程の自動化に着目し、あれもこれもやろうとし見積金額が高くなり、 話がなくなってしまい、見積を見た社長に「高い!」と却下されがちです。 工場全体を俯瞰し、どこまでを自動化したら最も良い効果が出るのか。 難しい課題ですが社長自らも参加することでその実現に近づくことができます。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 企業情報 業種:自動車部分品 従業員数:40人 エリア:愛知県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボット導入での省人化 課題 日本のお家芸である自動車産業。 そこでは自動車部品の品質保証のために、全数検査が行われていたりします。 測定機が導入されていても、その投入は人手で行われていました。 また、検査対象となる製品の切削工程も人手で、 加工機での切削工程、検査工程及び製品の箱詰め工程に、各1名合計2名の作業者が必要となっており、 生産性の向上が必要でした。 ロボットを導入した工程 加工機と検査機へのハンドリング ポイント 既存設備である加工機からワークがコンベアより出てくるので それをロボットで取り出し、自動検査装置へワークをロボットが 投入する工程を作成しました。 人手での作業では平均45秒ほどの作業時間がかかっていましたが、 ロボットによる自動化の結果、1分10秒ほどで安定した測定が出来るようになりました。 人手での検査時間の方が、上記システムより検査時間が速いのですが、 加工サイクルタイム1分40秒だったので、歩留まりは発生していません。 余剰人員は他工程に回すことが出来ました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より コンサルタントの視点 日本製は品質が高いのが自慢です。それを根底で支えて居るのが中小部品メーカだと思います。 品質を担保するためには検査は必須の項目です。 NG品を納品しない顧客志向が完成品の品質を支え、消費者の満足につながっています。 品質を担保する検査は色々あります。 今回は軸のブレを検知する接触式検査ですが、他にも外観検査では非接触式などいろいろあります。 本事例で注目したいのは、複数加工機と検査機を1台のロボットでカバーした点です。 以前、加工機:ロボット=1:1では導入メリットが小さい話をしました。 複数加工機を1台のロボットでカバーすることでコストメリットを出そうという考えです。 加工工程で人がかかっている。 検査工程で人がかかっている。 なら一気にロボット化しよう。 どうしても自動化では工程に着目しがちです。 工場全体を俯瞰した自動化を実施した背景には色々な考察があったのでしょう。 中小企業自動化のポイントとして我々がポイントとすることに、“中小企業社長の参加”があります。 1担当者だったらこの工程をどうにかしたい!という発想で止まりがちです。 また、現状人手でやっている工程の自動化に着目し、あれもこれもやろうとし見積金額が高くなり、 話がなくなってしまい、見積を見た社長に「高い!」と却下されがちです。 工場全体を俯瞰し、どこまでを自動化したら最も良い効果が出るのか。 難しい課題ですが社長自らも参加することでその実現に近づくことができます。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。
従業員14名の町工場でスタッド溶接加工のロボット化!!

従業員14名の町工場でスタッド溶接加工のロボット化!!

2019.07.23

企業情報 業種:製缶板金業 従業員数:14人 エリア:大阪府 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボットによる過酷作業の代替 課題 精密板金加工業では様々な製品を製作します。 製缶業者では溶接作業が多く発生しますが、立体形状になった部品へのスタッド溶接作業は核な作業です。 本事例では毎月6,000本もの手加工によるスタッド溶接加工があります。 ・単純作業の繰り返し ・溶接不良がでないようにするには、垂直に溶接ガンを保持しなければならない 等、集中力が必要不可欠です。 また、スタッド溶接の加工時に火花でやけどをすることもあり、作業者へ精神的、肉体的負担が多くのしかかりました。 ロボットを導入した工程 スタッド溶接加工 ポイント 垂直多関節ロボットを導入し、ティーチングやパーツフィーダの工夫で自動化を実現しました その結果、ワークを設置しスタートボタンを押すだけでスタッド溶接ができるようになり、作業者の負担 が軽減し女性パート社員でも作業ができるようになりました。 生産スピードも4.4倍になり、手加工時の不良率4%が1%に下がった。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 溶接は今よく見る産業用ロボットが自動化のために初めて導入された工程だといわれています。 溶接工程は多くの現場でロボットによる自動化の対象となっています。 特に自動車産業では車体に多くのロボットが溶接を実施しているシーンは有名で、 「ロボットといえばあのシーン」という感じがします。 溶接でロボットの導入は進んでいますが、単純な溶接の自動化は進んでいる分、多くの課題も聞かれます。 お聞きすると多品種対応が難しいようです。 まとめると下記の様な形になります。 ・ティーチングを製品毎にやらなければいかず、新製品の登録がうまくいかない ・冶具のセッティングを自動化したい ・冶具を多品種用意するのに手間がかかる キーワードはティーチングと冶具レスでそれが自動化に関する問題のようです。 小職も上記点には同意で、その為の技術調査を実施しています。 今回はそこを書きたく思います。 ティーチングに関しては、オフラインティーチングソフトが有効と思われます。 各ロボットメーカーではシュミレーションソフトは出ていますが、オフラインティーチングとなると難しいようです。 CAD/CAMメーカーもオフラインティーチングソフトを出しています。 有名なところで言うとJBMが提供しているオクトパスがあります。 他にも小さいところであると富士ロボットという会社もあります。 https://www.fuji-robot.com/ 冶具レスは非常に難しい課題です。 システム的な課題解決が必要で、どれだけお金がかかるかは未知数です。 今回抽出した事例は恐らくシステム運用的な解決をしたのでしょう。 天吊りにロボットを設置し、設置レイアウトの簡素化をする。 品種変更を簡単にできるようにプログラムも工夫されているのでしょう。 マスタープログラム(ここでは品種追加用のマスター)を用意し、 溶接位置にティーチングと簡単な行の追加だけを行うようにする、 始点を決めておいて移動量、Xいくら、Yいくら、Zいくら、RXいくら…を制御盤に入力するだけで済むようにしておく。 これなら、現場での作業も多くなく、女性でもできる環境となります。 ワークの冶具による固定の問題が残りますが、ここの自動化をしようとすると更に莫大な費用が掛かるかと思います。 “ティーチングの時間を短縮化し、システムの工夫と現場運用で冶具レスという課題を和らげる”感じです。 ロボットを導入された中小企業では性別関わりなく若い人を担当につけるのが良いでしょう。 端末入力や操作といった行動は若い人にはもってこいです。 上記を実施しようとすると要件定義、導入工場側の運用理解と説得が非常に大きなカギとなります。 昔から導入が進んでいる分、各導入企業では色々な工夫がされているのだと思います。 その工夫を分かりやすく伝え、ロボットの普及を推進できればと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/ 企業情報 業種:製缶板金業 従業員数:14人 エリア:大阪府 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボットによる過酷作業の代替 課題 精密板金加工業では様々な製品を製作します。 製缶業者では溶接作業が多く発生しますが、立体形状になった部品へのスタッド溶接作業は核な作業です。 本事例では毎月6,000本もの手加工によるスタッド溶接加工があります。 ・単純作業の繰り返し ・溶接不良がでないようにするには、垂直に溶接ガンを保持しなければならない 等、集中力が必要不可欠です。 また、スタッド溶接の加工時に火花でやけどをすることもあり、作業者へ精神的、肉体的負担が多くのしかかりました。 ロボットを導入した工程 スタッド溶接加工 ポイント 垂直多関節ロボットを導入し、ティーチングやパーツフィーダの工夫で自動化を実現しました その結果、ワークを設置しスタートボタンを押すだけでスタッド溶接ができるようになり、作業者の負担 が軽減し女性パート社員でも作業ができるようになりました。 生産スピードも4.4倍になり、手加工時の不良率4%が1%に下がった。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 溶接は今よく見る産業用ロボットが自動化のために初めて導入された工程だといわれています。 溶接工程は多くの現場でロボットによる自動化の対象となっています。 特に自動車産業では車体に多くのロボットが溶接を実施しているシーンは有名で、 「ロボットといえばあのシーン」という感じがします。 溶接でロボットの導入は進んでいますが、単純な溶接の自動化は進んでいる分、多くの課題も聞かれます。 お聞きすると多品種対応が難しいようです。 まとめると下記の様な形になります。 ・ティーチングを製品毎にやらなければいかず、新製品の登録がうまくいかない ・冶具のセッティングを自動化したい ・冶具を多品種用意するのに手間がかかる キーワードはティーチングと冶具レスでそれが自動化に関する問題のようです。 小職も上記点には同意で、その為の技術調査を実施しています。 今回はそこを書きたく思います。 ティーチングに関しては、オフラインティーチングソフトが有効と思われます。 各ロボットメーカーではシュミレーションソフトは出ていますが、オフラインティーチングとなると難しいようです。 CAD/CAMメーカーもオフラインティーチングソフトを出しています。 有名なところで言うとJBMが提供しているオクトパスがあります。 他にも小さいところであると富士ロボットという会社もあります。 https://www.fuji-robot.com/ 冶具レスは非常に難しい課題です。 システム的な課題解決が必要で、どれだけお金がかかるかは未知数です。 今回抽出した事例は恐らくシステム運用的な解決をしたのでしょう。 天吊りにロボットを設置し、設置レイアウトの簡素化をする。 品種変更を簡単にできるようにプログラムも工夫されているのでしょう。 マスタープログラム(ここでは品種追加用のマスター)を用意し、 溶接位置にティーチングと簡単な行の追加だけを行うようにする、 始点を決めておいて移動量、Xいくら、Yいくら、Zいくら、RXいくら…を制御盤に入力するだけで済むようにしておく。 これなら、現場での作業も多くなく、女性でもできる環境となります。 ワークの冶具による固定の問題が残りますが、ここの自動化をしようとすると更に莫大な費用が掛かるかと思います。 “ティーチングの時間を短縮化し、システムの工夫と現場運用で冶具レスという課題を和らげる”感じです。 ロボットを導入された中小企業では性別関わりなく若い人を担当につけるのが良いでしょう。 端末入力や操作といった行動は若い人にはもってこいです。 上記を実施しようとすると要件定義、導入工場側の運用理解と説得が非常に大きなカギとなります。 昔から導入が進んでいる分、各導入企業では色々な工夫がされているのだと思います。 その工夫を分かりやすく伝え、ロボットの普及を推進できればと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/
6台の加工機を同時に受け持つワークの着脱作業ロボットを導入!

6台の加工機を同時に受け持つワークの着脱作業ロボットを導入!

2019.07.09

企業情報 業種:航空機部分品・補助装置製造業 従業員数:400人 エリア:埼玉県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 課題 マシニングセンタでの小型アルミ部品の加工は加工時間が短く、ワークの着脱作業の頻度が高くなりがちでした。 また、1人の人員が複数台の機械を受け持つ為、稼動率を上昇させ大量生産するのは困難でした。 稼働率を上昇する為、最大6台のマシニングセンタの間にロボット走行軸を敷き、ロボットがその軸上を品種を識別したワークを持って各機械に搬送しワークをセットし、マシニングセンタが自動加工を行う構想を立てました。 加工が終了すると、ロボットがワークを回収し、完成品置場に移動します。 ロボットを導入した工程 複数加工機へのハンドリング、搬送 ポイント ワークの識別、加工機への取り付け精度を高めるため、ロボットアームにレーザセンサを搭載することで、ロボットが行う作業の幅を広くし、品質の安定化を図りました。 これにより、24時間ほぼ無人運転が可能となり、作業者は1日2時間程度、加工機から排出された切粉の回収等機械周辺作業のみとなりました。 また、ロボットは人と違い疲れることがないので、稼働効率が安定化し生産量の増加も達成できました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 今回はロボット導入の対象になりがちの加工機へのワーク投入作業事例をピックアップしました。 金属加工業において加工機を複数台持たれている場合が多く、新規でロボットを導入する際にはどうしたものかと悩みの種となります。 今回は“設置レイアウト”の悩みに関して書きたく思います。 加工機に対してロボットを1対1で据え付ける場合、新規にロボットを購入するとかなりの金額になります。 その費用を抑えるため、中古ロボットを購入し導入する事例を過去に見たことがあります。 ロボットを中心に据え、複数の加工機を周辺に設置することでコストメリットを出す事例もあります。 これらの場合は加工機の前にロボットが設置されることになり、ロボットが稼働停止に追い込まれた場合、 加工機の仕様も難しくなると聞いたことがあります。 ロボットに走行軸を持たせ、“歩かせる”ようにする。ロボットが仮に動かなくなった場合は加工機前から “避けさせられる”ようにすることができる。 “歩かせる”ことで走行軸沿いにより多くの加工機にワークを投入できるし、ワークを取りに行くこともできます。 ワークストッカーを加工機に1対1で設置する必要もなくなり、供給方法も変えられる。 アーム先端にセンサを付けているのは、供給方法に汎用性を持たせているからでしょう。 ただ、それなりの規模の投資となることも事実です。 どこまで自動化するか、設置レイアウトひとつ考えても選択肢は多いです。 ベストな選択とは何か、提案される事例を考察して投資対効果をより多くの視点から考え、 経営戦略上の決定をしていく必要があります。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 企業情報 業種:航空機部分品・補助装置製造業 従業員数:400人 エリア:埼玉県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 課題 マシニングセンタでの小型アルミ部品の加工は加工時間が短く、ワークの着脱作業の頻度が高くなりがちでした。 また、1人の人員が複数台の機械を受け持つ為、稼動率を上昇させ大量生産するのは困難でした。 稼働率を上昇する為、最大6台のマシニングセンタの間にロボット走行軸を敷き、ロボットがその軸上を品種を識別したワークを持って各機械に搬送しワークをセットし、マシニングセンタが自動加工を行う構想を立てました。 加工が終了すると、ロボットがワークを回収し、完成品置場に移動します。 ロボットを導入した工程 複数加工機へのハンドリング、搬送 ポイント ワークの識別、加工機への取り付け精度を高めるため、ロボットアームにレーザセンサを搭載することで、ロボットが行う作業の幅を広くし、品質の安定化を図りました。 これにより、24時間ほぼ無人運転が可能となり、作業者は1日2時間程度、加工機から排出された切粉の回収等機械周辺作業のみとなりました。 また、ロボットは人と違い疲れることがないので、稼働効率が安定化し生産量の増加も達成できました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2017 」より コンサルタントの視点 今回はロボット導入の対象になりがちの加工機へのワーク投入作業事例をピックアップしました。 金属加工業において加工機を複数台持たれている場合が多く、新規でロボットを導入する際にはどうしたものかと悩みの種となります。 今回は“設置レイアウト”の悩みに関して書きたく思います。 加工機に対してロボットを1対1で据え付ける場合、新規にロボットを購入するとかなりの金額になります。 その費用を抑えるため、中古ロボットを購入し導入する事例を過去に見たことがあります。 ロボットを中心に据え、複数の加工機を周辺に設置することでコストメリットを出す事例もあります。 これらの場合は加工機の前にロボットが設置されることになり、ロボットが稼働停止に追い込まれた場合、 加工機の仕様も難しくなると聞いたことがあります。 ロボットに走行軸を持たせ、“歩かせる”ようにする。ロボットが仮に動かなくなった場合は加工機前から “避けさせられる”ようにすることができる。 “歩かせる”ことで走行軸沿いにより多くの加工機にワークを投入できるし、ワークを取りに行くこともできます。 ワークストッカーを加工機に1対1で設置する必要もなくなり、供給方法も変えられる。 アーム先端にセンサを付けているのは、供給方法に汎用性を持たせているからでしょう。 ただ、それなりの規模の投資となることも事実です。 どこまで自動化するか、設置レイアウトひとつ考えても選択肢は多いです。 ベストな選択とは何か、提案される事例を考察して投資対効果をより多くの視点から考え、 経営戦略上の決定をしていく必要があります。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。
夜間操業の人手不足対策 ロボットを導入して24時間連続稼働を実現した事例!

夜間操業の人手不足対策 ロボットを導入して24時間連続稼働を実現した事例!

2019.07.02

企業情報 業種:プラスチック異形押出製品製造業 従業員数:33人 エリア:滋賀県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボットによる夜間作業の代替 当社の課題 当社工場では24時間操業を行っているのですが、夜間操業においては人材の確保が難しく、一部の製造機械では操業時間の短縮を余儀なくされている状況でした。 そこで多関節ロボットを導入する事を考え、ゲートカット工程を全自動化し労働生産性や設備稼働率を高めようと考えました。 ロボットを導入した工程 プラスティック製品のゲートカット工程 ポイント 自動化の内容は下記のようになります。 ①プラスチック成形機に設置してある専用の取り出し機からの排出 ②成形品をロボットが受け取る ③成形品の輪郭をビジョンセンサで検出する ④カット位置を検知し、ロボットでゲートカットを行う。 ⑤ロボットに取り付けた吸着ハンドで保持し、ストッカーへ搬送する 2名の人員がかかる工程を、 1名に削減することに成功しました。 成功ポイントとしては、当社は初めてのロボット導入を検討しましたが、難しい作業ではなくシンプルな作業を選定した点が良かったと思います。 ただ、設置後に判明したことですが、設置場所の確保が不十分だったため、後行程の作業に課題が発生しました。 今後はこの点を解決し、当初目標とした16時間稼動を実現したいと思います。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より コンサルタントの視点 所謂3K(「きつい」「きたない」「きけん」)といわれる過酷作業に、ロボットを導入する事は非常に多いですが、 簡単な作業でも、夜間となると非常に過酷な作業となります。 寝ぼけ眼の中、小さなバリを見つけカットする作業を延々と続けることは、体力的にも精神的にも厳しいものです。 この事例では、作業選定をシンプルな箇所に設定したとありますが、 人の作業としてはシンプルでも、ロボットに目の機能を持たせるために「ビジョンセンサ」が必要となってくるとなると、少々ハードルが上がり、導入費用も少々高くなります。 コストメリットをより大きく得るために、夜間作業をターゲットにし、ビジョンセンサ導入費用への抵抗感も小さくできています。 ターゲットとする工程の選定はロボット導入の最初の壁です。 多品種対応、人手不足等、考えなければいけないことは山ほどあります。 ロボットでできる作業の幅は広がっています。 それはビジョンセンサを含むロボット周辺アプリケーションの拡充と、色々な企業の参入があるからこそです。 ただ、情報も多く企業選定も難しくなってきているのも事実。 “ゲートカット ロボット”と検索すればたくさんヒットします。 中小規模の工場経営者様ほど、日々、会社の色々なことを見なければならず、情報収集に時間を割けないことも多々あると思いますが、 こういった事例を参考に皆様の企業運営の一助となれば幸いです。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 企業情報 業種:プラスチック異形押出製品製造業 従業員数:33人 エリア:滋賀県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による生産性の向上 □ ロボットによる夜間作業の代替 当社の課題 当社工場では24時間操業を行っているのですが、夜間操業においては人材の確保が難しく、一部の製造機械では操業時間の短縮を余儀なくされている状況でした。 そこで多関節ロボットを導入する事を考え、ゲートカット工程を全自動化し労働生産性や設備稼働率を高めようと考えました。 ロボットを導入した工程 プラスティック製品のゲートカット工程 ポイント 自動化の内容は下記のようになります。 ①プラスチック成形機に設置してある専用の取り出し機からの排出 ②成形品をロボットが受け取る ③成形品の輪郭をビジョンセンサで検出する ④カット位置を検知し、ロボットでゲートカットを行う。 ⑤ロボットに取り付けた吸着ハンドで保持し、ストッカーへ搬送する 2名の人員がかかる工程を、 1名に削減することに成功しました。 成功ポイントとしては、当社は初めてのロボット導入を検討しましたが、難しい作業ではなくシンプルな作業を選定した点が良かったと思います。 ただ、設置後に判明したことですが、設置場所の確保が不十分だったため、後行程の作業に課題が発生しました。 今後はこの点を解決し、当初目標とした16時間稼動を実現したいと思います。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より コンサルタントの視点 所謂3K(「きつい」「きたない」「きけん」)といわれる過酷作業に、ロボットを導入する事は非常に多いですが、 簡単な作業でも、夜間となると非常に過酷な作業となります。 寝ぼけ眼の中、小さなバリを見つけカットする作業を延々と続けることは、体力的にも精神的にも厳しいものです。 この事例では、作業選定をシンプルな箇所に設定したとありますが、 人の作業としてはシンプルでも、ロボットに目の機能を持たせるために「ビジョンセンサ」が必要となってくるとなると、少々ハードルが上がり、導入費用も少々高くなります。 コストメリットをより大きく得るために、夜間作業をターゲットにし、ビジョンセンサ導入費用への抵抗感も小さくできています。 ターゲットとする工程の選定はロボット導入の最初の壁です。 多品種対応、人手不足等、考えなければいけないことは山ほどあります。 ロボットでできる作業の幅は広がっています。 それはビジョンセンサを含むロボット周辺アプリケーションの拡充と、色々な企業の参入があるからこそです。 ただ、情報も多く企業選定も難しくなってきているのも事実。 “ゲートカット ロボット”と検索すればたくさんヒットします。 中小規模の工場経営者様ほど、日々、会社の色々なことを見なければならず、情報収集に時間を割けないことも多々あると思いますが、 こういった事例を参考に皆様の企業運営の一助となれば幸いです。 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。
アルミ鋳造ラインの仕上げ作業にロボットを導入

アルミ鋳造ラインの仕上げ作業にロボットを導入

2019.06.25

企業情報 業種:非鉄金属鋳物製造業 従業員数:31人 エリア:群馬県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による省人化・省力化 □ ロボット導入での生産性向上 □ ロボットによる危険作業の代替 当社の課題 アルミ製品の鋳バリは、金型の老朽化等で多く発生します。付加価値を産み出さない工程ながら、手作業で実施する必要があったため、粉塵など従業員への安全面での懸念も多く、自動化が求められる環境でした。 ロボットを導入した工程 押し湯と呼ばれる不要部品や、主に外周部に発生する鋳バリを除去する工程 ポイント 自動化の内容は下記のようになります。 ①ベルトコンベアでランダムに流れてくる製品をビジョンカメラで撮影 ②ビジョンに基づき、製品の種類や向きなどを自動判定し、作業開始する ③ロボットにより押し湯の切断、外周部のバリ取りを実施 ④製品コンベアへ排出する 設置後のトライアルの結果、仕上げ作業で3名の人員が閣下っていましたが、2名分をロボットで自動化することができました。 ビジョンカメラを使用した製品・向きの判定を積極的に採用した事で、少量多品種型の生産体系であっても、ロボットシステムが人手での作業に劣る事の無い結果を出す事に成功しました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。 企業情報 業種:非鉄金属鋳物製造業 従業員数:31人 エリア:群馬県 この事例におけるロボット化によるメリット □ ロボット導入による省人化・省力化 □ ロボット導入での生産性向上 □ ロボットによる危険作業の代替 当社の課題 アルミ製品の鋳バリは、金型の老朽化等で多く発生します。付加価値を産み出さない工程ながら、手作業で実施する必要があったため、粉塵など従業員への安全面での懸念も多く、自動化が求められる環境でした。 ロボットを導入した工程 押し湯と呼ばれる不要部品や、主に外周部に発生する鋳バリを除去する工程 ポイント 自動化の内容は下記のようになります。 ①ベルトコンベアでランダムに流れてくる製品をビジョンカメラで撮影 ②ビジョンに基づき、製品の種類や向きなどを自動判定し、作業開始する ③ロボットにより押し湯の切断、外周部のバリ取りを実施 ④製品コンベアへ排出する 設置後のトライアルの結果、仕上げ作業で3名の人員が閣下っていましたが、2名分をロボットで自動化することができました。 ビジョンカメラを使用した製品・向きの判定を積極的に採用した事で、少量多品種型の生産体系であっても、ロボットシステムが人手での作業に劣る事の無い結果を出す事に成功しました。 ※一般社団法人 日本ロボット工業会(JARA)「ロボット導入実証事業:事例紹介ハンドブック2016 」より 概要 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「町工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 以下のフォームボタンより、必要事項を入力し送信ください。 2〜3営業日以内に担当者より事例集を送付いたします。 事例集を申し込む 【ご確認ください】 こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断りする場合がございます。