システム選定が上手くいかない根本原因とは?
2024.05.29
1.なぜ、システム選定が上手く進まないのか?
現在、各種メディアで「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というキーワードが
当たり前のように使われていることもあってか、
船井総研にも多種多様な業界・業種のお客様から
システム投資・システム導入に関するご相談を頂く機会が増えてきています。
そのような中で、最近特に印象的なのが、
「自社でシステム導入を検討しているが、どうも上手くいかない…」
「システムベンダーの選定が非常に難しく、苦労している…」
という趣旨のご相談です。
なぜ、システム選定が上手く進まないのか?
それぞれ異なる会社から同様のご相談を頂く中で、
「システム選定が上手くいかない根本原因」として、
大きく2つの共通項が見えてきました。
【システム選定が上手くいかない2つの根本原因】
①自社における「システム導入の目的・方針」が明確に定まっていない。
②自社の既存業務やルールの見直し・整理を実施していない。
それぞれ補足していきます。
2.システム選定が上手くいかない2つの根本原因
①自社における「システム導入の目的・方針」が明確に定まっていない
なんとなく「自動化」「効率化」といったキーワードは浮かぶものの、
「誰の」「どのような課題」を優先的に解決するためのシステムなのか?が
社内の方針としてはっきりと決まっていない…というケースは意外と多いです。
一例としては、経営層の中では課題意識が比較的明確であるものの、
現場担当者のレベルでは「何のためにシステムを入れるのか?」を
腹落ちして理解できていないというケースがあります。
また、その逆のパターンもいわば「あるある」な現象で、
現場担当者は非常に強い課題意識があるものの、
その熱量が経営層に伝わっておらず、
経営層の中での理解が追い付いていないというケースもあります。
「いや、ウチの会社ではそんなことはないよ~」
とコメントを頂くこともありますが、
実際にそのお客様の内部に入り込んでいくと、
個別には課題らしきことが挙がる一方で、
会社全体を見渡して考えたときに、
課題の整理や優先順位付けが間に合っていないというパターンはよくあります。
システム導入の目的・方針について、
社内の関係者間で議論する時間が十分に確保できず、
ズルズルと時間だけが過ぎ去ってしまう…。
結果としてシステムの選定が上手に進まない…。
このような事態を避けるためにも、
まずはシステム導入の前段階で、
「3ヶ月」や「6か月」等の期間を決めて
社内で目的・方針を固める時間を
意図的に確保することをおすすめします。
②自社の既存業務やルールの見直し・整理を実施していない。
仕事柄、システム会社の方とやり取りをする機会が多々ありますが、
システム導入を検討しているお客様の中には、
「現状の業務をすべてそのままシステム化しようとしている」
「“システムさえ入れれば何とかなる!”と思い込んでいる」
というお考えをお持ちの方も一定数いらっしゃるようです。
極論、青天井に費用をかければ
実現できないこともないかもしれませんが、
実際には、
投資できる費用に限りがある
システムを入れたとしても、現場担当者が使えるシステムでないと意味がないと考えている
という方が大多数ではないでしょうか。
システム化の対象範囲や搭載する機能が増えれば増えるほど、
どうしても導入コストが高額になってしまい、
システム自体も複雑なものになってしまう傾向があります。
そうなると、システム選定自体が頓挫するリスクも高まってしまいます。
システム化に伴うコストを低減し、
現実的にシステム導入を進めていくためには、
これまでの会社の常識や前任者の名残りで、既存業務の標準化が進んでいない業務はないか?
客観的に考えると特に競争優位になっていないのに、「単に複雑なだけ」の業務が残っていないか?
よくよく聞いてみると実施目的が曖昧だが、これまでの慣習で残ったままになっている業務はないか?
自社の業績アップ(売上アップ・利益アップ・コスト削減)に貢献しているかどうか不透明な業務はないか?
等の客観的かつ経営的な観点から、
現状を俯瞰し整理していくことが必要です。
「システムへの投資後」ではなく、
「システムに投資する前」の段階で、
既存業務のあり方や目的等を問い直し、
その上で既存業務の簡素化・再定義を進めていくことが、
「システム化に伴うコスト低減」に向けた第一歩となります。
システム導入を契機として、
導入するシステムに合わせて
既存業務のあり方を調整・変更するのが成功パターン
ということですね。
是非、皆様の会社でも参考にしていただければ幸いです。
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国内製造業における現状とトレンド
現代の日本社会における国内製造業の特徴として、就業者数が下降傾向である一方、コロナに関係無く売上・利益ともに増加傾向を遂げていることとが挙げられます。また、2000年以降の本格的な海外展開により中堅中小企業も海外に進出していることから、今後の国内製造業において「グローバル経営」は必要不可欠となってくるでしょう。
しかし、現在の国内製造業の多くはグローバルビジネス展開に必要な真の経営ができていないことが推測できます。では、グローバルビジネス展開に必要な真の経営とはなんでしょう。企業がグローバル経営を進めるにあたって、国内外双方のデータの把握を徹底することは押さえておくべき要点となってきます。
国内製造業において高齢化・属人化・人手不足がネックとなる中、グローバル経営を進めるにはDX化による属人化・職人化の排除が不可欠です。基幹システム(ERP)の導入が有するメリットは大きく、その代表例として経営・現場データ可視化や海外拠点も含むデータ一元化などが挙げられます。国内製造業におけるDX化は利益向上につながると同時に、海外展開を進めるうえでも重要なカギとなってくるでしょう。
本レポートでは、国内製造業の現状と課題の解説に加え、DX化の現状や業務改善を伴うDX化成功のポイント、基幹システム導入の成功事例など、国内製造業を幅広く網羅しております。旧態依然とした企業経営から製造業における基幹システム(ERP)を構築・導入を試みたい、基幹システム(ERP)の活用成功事例を知りたい経営者様は是非お目通しください。
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「システムベンダーの選定が非常に難しく、苦労している…」
という趣旨のご相談です。
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それぞれ異なる会社から同様のご相談を頂く中で、
「システム選定が上手くいかない根本原因」として、
大きく2つの共通項が見えてきました。
【システム選定が上手くいかない2つの根本原因】
①自社における「システム導入の目的・方針」が明確に定まっていない。
②自社の既存業務やルールの見直し・整理を実施していない。
それぞれ補足していきます。
2.システム選定が上手くいかない2つの根本原因
①自社における「システム導入の目的・方針」が明確に定まっていない
なんとなく「自動化」「効率化」といったキーワードは浮かぶものの、
「誰の」「どのような課題」を優先的に解決するためのシステムなのか?が
社内の方針としてはっきりと決まっていない…というケースは意外と多いです。
一例としては、経営層の中では課題意識が比較的明確であるものの、
現場担当者のレベルでは「何のためにシステムを入れるのか?」を
腹落ちして理解できていないというケースがあります。
また、その逆のパターンもいわば「あるある」な現象で、
現場担当者は非常に強い課題意識があるものの、
その熱量が経営層に伝わっておらず、
経営層の中での理解が追い付いていないというケースもあります。
「いや、ウチの会社ではそんなことはないよ~」
とコメントを頂くこともありますが、
実際にそのお客様の内部に入り込んでいくと、
個別には課題らしきことが挙がる一方で、
会社全体を見渡して考えたときに、
課題の整理や優先順位付けが間に合っていないというパターンはよくあります。
システム導入の目的・方針について、
社内の関係者間で議論する時間が十分に確保できず、
ズルズルと時間だけが過ぎ去ってしまう…。
結果としてシステムの選定が上手に進まない…。
このような事態を避けるためにも、
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極論、青天井に費用をかければ
実現できないこともないかもしれませんが、
実際には、
投資できる費用に限りがある
システムを入れたとしても、現場担当者が使えるシステムでないと意味がないと考えている
という方が大多数ではないでしょうか。
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どうしても導入コストが高額になってしまい、
システム自体も複雑なものになってしまう傾向があります。
そうなると、システム選定自体が頓挫するリスクも高まってしまいます。
システム化に伴うコストを低減し、
現実的にシステム導入を進めていくためには、
これまでの会社の常識や前任者の名残りで、既存業務の標準化が進んでいない業務はないか?
客観的に考えると特に競争優位になっていないのに、「単に複雑なだけ」の業務が残っていないか?
よくよく聞いてみると実施目的が曖昧だが、これまでの慣習で残ったままになっている業務はないか?
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等の客観的かつ経営的な観点から、
現状を俯瞰し整理していくことが必要です。
「システムへの投資後」ではなく、
「システムに投資する前」の段階で、
既存業務のあり方や目的等を問い直し、
その上で既存業務の簡素化・再定義を進めていくことが、
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現代の日本社会における国内製造業の特徴として、就業者数が下降傾向である一方、コロナに関係無く売上・利益ともに増加傾向を遂げていることとが挙げられます。また、2000年以降の本格的な海外展開により中堅中小企業も海外に進出していることから、今後の国内製造業において「グローバル経営」は必要不可欠となってくるでしょう。
しかし、現在の国内製造業の多くはグローバルビジネス展開に必要な真の経営ができていないことが推測できます。では、グローバルビジネス展開に必要な真の経営とはなんでしょう。企業がグローバル経営を進めるにあたって、国内外双方のデータの把握を徹底することは押さえておくべき要点となってきます。
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