いまさら聞けない「SaaS」とは?

昨今はデジタル化やDXという言葉を聞かない日がなくなりました。今ではビジネス向けのニュースだけではなく一般視聴者に向けたDXの番組も始まっています。もはや誰もがITを使ってどのようなサービスが出来るようになるかを理解するようになりました。このような状況の中で、日々様々なサービスが生み出され、顧客はその便利さを体感出来るようになりました。多くの企業がデジタル化やDXの観点から会社方針を検討し、メーカーやソフトウェア会社は、様々なサービスを開発し、ユーザーはそれらを導入することで長年続いたアナログ的な業務からの脱却を図ろうとしています。
では昨今よく耳にするSaaSとはいったい何なのでしょうか。世界的にもスタンダートになり、日本でも多くの企業が導入しているSaaSについて今回は紹介していきます。

1.「クラウド」と「SaaS」

SaaS(Software as a Service:サース)とは、インターネット上でサービスを利用することができる仕組みのことです。所有するPCにパッケージ製品をインストールする利用形態ではなく、インターネット経由でクラウド上のソフトウェアにアクセスすることで利用できるサブスク型の形態となっています。

ここでは、さらに詳しく、「SaaS」という言葉の理解を深めると共に、同義で使われていることも多い「クラウド」という言葉についても解説します。
どちらもよく耳にする言葉ではありますが、両者の位置づけとしてはクラウドの種類の1つとしてSaaSがあります。

クラウドと一言で言っても形態にはさまざまな種類があります。代表的なものとして挙げられるのがSaaS(Software as a Service)です。 その以外にも PaaS(Platform as a Service:パース)/ IaaS(Infrastructure as a Service:イァース)等があります。

SaaSとは、ソフトウェアを提供するクラウドサービスのことで、ITインフラおよびミドルウェアに加え、アプリケーションソフトが提供されます。必要なものが全て揃えられている為、パッケージ製品がインターネット経由で利用できると考えても良いでしょう。代表的なサービスに、GmailやOffice365などがあり、私たちにとって最も身近なクラウドといえます。
このほか開発環境を提供するクラウドサービスPaaSや、サーバー(ITインフラ)のみを提供するクラウドサービスIaaSなどがあります。これらはインフラエンジニアや開発エンジニアに利用されることがほとんどです。

2.SaaSの市場

2019年10月に発表された富士キメラ総研の調査によると、2019年度のSaaS国内市場は5646億円と見込まれ、2023年度には8174億円まで拡大すると予想されています。また、総務省が発表した「情報通信白書 令和2年版」でも、SaaSを含めたクラウドサービスを利用する企業数は2019年の段階で前年より6.0%増加したことが報告されています。

2020年、新型コロナウイルスの世界的流行によって人々の生活は大きく変化しました。リモートワークの普及や、それに伴うレガシーソフトウエアからの脱却により、日本企業のデジタル化は5~10年分進んだとも言われています。DX(デジタルトランスフォーメーション)関連ソリューションを導入した企業とそうではない企業の差はますます大きくなっていくでしょう。

さらに、世界的にもクラウドサービス市場規模は、2021年には約3500億ドルの規模になると予測されており、今後も急成長することが見込まれています。その中でも、SaaSはクラウドサービス全体の1/3の割合を占め、成長率は平均約20%/年と、PaaS・IaaSなどと比較しても一番高い水準で売り上げを維持することが想定されています。

3.SaaSのメリットとデメリット

それではなぜ、SaaSは急速に拡大するのでしょうか。ユーザー側のメリットとしては次のようなものが挙げられます。

  • 導入を迅速に行うことができる
    → アカウントを取得するだけで利用できるためソフトウェアのインストールなどの作業をすることなく導入することができます。
  • 安価なコストで使い始めることができる
    → 使用する分だけをお支払するサブスク型モデルであるため、無駄なコストが発生しません。
  • 多くの場合、一定のトライアル期間がある
    → 一定期間サービスをお試しで使用できる形態をとっているサービスが多数存在するため、導入前に使用感を確認し比較することも可能です。
  • ハード・ソフトウェアの管理が不要
    → 自社サーバーを使用する場合、サーバーPC・ソフトウェアの更新は必ず発生します。これは避けることは出来ません。一方SaaSの場合ハードやソフトバージョンアップ等のメンテナンスを含む保守作業はシステムの提供側が一括に行うため、利用者側の管理は不要です。
  • デバイスの種類を選ばない
    → クラウド上に公開されているものにアクセスする形態であるため、デバイスを選ばず使用することができます。

一方、ユーザー側は注意しておきたいデメリットもあります。

  • セキュリティガイドラインの整備が必要
    → インターネット経由での利用であるため外部ソフトウェアと接続する必要があります。そのため、社内ネットワークが社外のどの程度のネットワークまで接続ができるかを検討する必要があります。
  • カスタマイズの範囲は小さい
    → パッケージソフトに比べてカスタマイズの制約があるのが一般的です。基本的には、そのシステムにあわせて社内の運用を変えていく考え方となります。
  • 開発計画はシステム提供者側のスケジュールの制約を受ける
    → 機能の追加等のアップデートはシステム提供側のスケジュールで行われるため、その間の利用に制限がかかることがあります。

システムを利用する上では何事にもメリットでデメリットは存在します。これらを踏まえた上でも、システム導入を検討する際には、SaaSを選択肢に入れて検討する価値が大いにあります。

最後に、代表的なSaaSをご紹介します。

  • Salesforce :セールスフォース・ドットコム社が提供するCRM/顧客管理システム、SFA/営業支援システム、MA/マーケティングオートメーション
  • カオナビ :カオナビ社が提供する人材マネジメントシステム
  • Sansan :Sansan社が提供する法人向けクラウド名刺管理サービス
  • G Suite :Google社が提供するビジネス向けグループウエアサービス

4.おわりに

今回は「SaaS」について解説しました。
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