記事公開日:2022.07.04
最終更新日:2023.01.20
機械加工工程における協働ロボットの導入事例をご紹介
1.導入の背景
今回ご紹介する事例の企業では課題として加工機への単純なワークセット作業を 、熟練の加工職人が行っており、本来であれば高付加価値業務を担う必要のある、熟練職人が単純なワークセット作業という低付加価値業務を常態的に行っていました。
ワークセット作業に時間が取られてしまうことで、新規品のプログラム作成や、その他改善業務に手が回らず、結果として生産性が下がっている状態となっていました。
さらに、時代と共に大量生産品が減り多品種少量生産の傾向が強まったことにより、通常の産業用ロボットでは自社の運用に合わずにロボット導入が進められない状況となっていました。
2.多品種少量生産対応のための協働ロボット導入
協働ロボットの特徴は何と言っても安全柵が不要で省スペースであることです。
省スペース性と、この企業独自のアイディアを活用して多品種少量生産に対応できる協働ロボットの導入に取り組みました。
独自のアイディアとは、
- カラクリ機構を採用し導入コストを大幅削減(ストッカー、治具、押しボタン)
- 加工機とのインタフェースを取らずにワークセットから加工、取り出しまで行うシステム
- インタフェース(電気配線)が無いため使わないときは移動できる
- 使わないときは移動できるため人手での加工にも対応可能
上記のような独自のアイディアで協働ロボットの導入を成功させました。
3.熟練作業者との付き合い方
熟練作業者の中にはロボットの導入に否定的な人も多くいます。
- 自分の仕事が無くなってしまうのでは?、、
- ロボットでやるより自分でやったほうが早い
等の意見を聞くことがあります。
熟練作業者にはワークをセットするだけの単純作業は価値が低い、熟練作業者には価値ある作業をやってもらいたい、ということを伝え、理解してもらう必要があるでしょう。
これは、経営者自らが作業者に対して根気よく説明することが重要になります。
熟練作業者自らが、自身の業務において価値のある作業が何なのか、を理解することで会社全体としての生産性を向上させることが可能です。
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