記事公開日:2023.03.22
最終更新日:2023.03.22
製造業のAI導入、社員がすべき5つのポイント
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。
以前、AIの導入成功のために経営陣は何をすべきかについて説明をさせていただきました。そこで今回は社員が何をすべきかについて説明させていただきます。
経営陣がAIを導入したがっているかどうかに関係なく、企業の社員は、AIの導入・活用を見据えて準備しておく必要があります。数年で定年退職という人でも、人生90年・100年時代に向けて何らかの準備をしておいた方がよいでしょう。企業社員が準備をしておくべき重要なことは次の5つです。
社員がすべき5つのポイント
(1)AIリテラシーを高めるために学ぼう
(2)自分が関わっている業務を分析しよう
(3)既存の情報処理の流れと自身の仕事の位置づけを知ろう
(4)AI導入の可能性と自分の仕事がAIに置き換えられる可能性を考えよう
(5)『AI導入・活用検討チーム』に参加しよう
目次
1.AIリテラシーを高めるために学ぼう
オンラインコースやトレーニングプログラムを受講することで、AIに関する基本的な知識から応用的な知識まで、幅広く学ぶことができます。また、AIに関する書籍や記事を読むことで、AIに関する基本的な知識や最新の技術動向を学ぶことができます。AIに関するイベントやカンファレンスに参加するのもよいでしょう。そうすることで、AIに関する最新の情報を得ることができます。また、AIに関する専門家との交流や議論を通じて、深い知見を得ることができます。
2.自分が関わっている業務を分析しよう
自分が自社のどんな事業のどんな業務のどの部分を担っているかを客観的に分析してみましょう。大事なのは、会社の業務の中での自分の位置付けと役割を把握することです。自分の部門の業務手順書を見たことがあるでしょうか?顧客対応や製造業、メンテナンスなど日常的にマニュアルの参照が必要な業務に携わっている場合以外は業務手順書を読むことはあまりないでしょう。つまり、自分がどのような業務プロセスのどこに位置付けられていて、全体の中でどんな役割を担っているかを正確に把握している人はそれほど多くないということです。
3.既存の情報処理の流れと自身の仕事の位置づけを知ろう
情報処理システムやPCがどう使われているのか、既存の情報処理の流れの中で自分はどんな位置づけでどんな作業をしているのかを把握しましょう。業務の流れと情報処理の流れが適合しているのかを検討することも必要です。業務の流れを知るために可視化しましょう。そのためにはフローチャートに表すのが一番です。検索すればサンプルはたくさん出てきます。いくつかを参考にすればフローチャートを書くのは決して難しくはありません。
4.AI導入の可能性と自分の仕事がAIに置き換えられる可能性を考えよう
上記の3つをしっかり実施すれば、AI導入の可能性や自分の仕事がAIに置き換えられる可能性があるか判別できるようになります。AIの導入で最も大事なことは、早い段階で導入の目的と得られるメリット(デメリットも)について考察することです。仕事の現場での実務に精通し、分析や判断ができる人材が、今後必ず必要となってくるのです。また、もしも今の業務がAIに置き換わる可能性がある場合はこのような置き換えられない職種にシフトすることも考えましょう。
5.『AI導入・活用検討チーム』に参加しよう
上記の4つが確実に実践できれば、社内に居場所がなくなることはないでしょう。さらに望ましいのは『AI導入・活用検討チーム』に参加することです。その能動的な姿勢がきっと次のステップにつながります。これを経営陣の視点から見ると、AI導入・活用の賛否のカギは現場の社員の理解・協力にあるということです。
6.まとめ
今回のコラムでは、以前の『AIの導入成功のために経営陣は何をすべきか』の社員バージョンについて説明させていただきました。経営陣と社員で同じような内容もございますがどちらにしても今後のことを考え、AI導入に際して積極的な役割を担えるように備えることが重要です。今回紹介した内容を参考に、自社でのスムーズなAI導入のきっかけになれば幸いです。また、上記内容について、より具体的に詳細をお知りになりたい場合や導入支援が必要といった場合は、お気軽に弊社にご相談いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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