記事公開日:2021.10.13
最終更新日:2023.11.01
IT導入補助金とは?過去の採択率分析と採択率を上げる方法を解説!!
1.IT導入補助金の採択率
2017年から経済産業省監修のもと始まったIT導入補助金ですが、ものづくり補助金や小規模事業者補助金と異なり、2020年までは採択率が公表されていませんでした。しかし、最近この点について改善され、2021年8月31日の第二次採択発表からは交付決定事業者情報が公表されています。
データをまとめると、1次・2次の通算採択率は58.4%であることがわかります。2021年10月12日現在では、上記データしか公表されていないため、回数を重ねるごとの採択率動向ははっきりとはわかりませんが、一般的には、回数を重ねるにつれて採択率は下がっているものと考えられております。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1次採択率 | 55.5% | 52.2% | 58.8% | 55.7% |
2次採択率 | 55.2% | 33.8% | 60.7% | 61.1% |
3.採択率を上げるためには
現状のIT導入補助金制度では、採択結果発表後に採択や不採択の理由を提示いただけません。また、IT導入補助金事務局から正式に不採択理由の項目が公表されているわけでもありません。そのため、非公式な見解とはなりますが、不採択理由として最も上位に上がるのは一般的に「記入ミス」だと言われています。例えば、登記簿との不一致、複数項目内での言い回しの不一致などが挙げられます。
採択率を上げるためには、まず「表現含む表記が合っているか」を確認する必要があります。申請完了するとその後の修正は不可能であるため、提出前に複数人で確認することをおすすめします。
3.IT導入補助金について
IT導入補助金は、事業者の方が自社の課題やニーズに合った「ITツール」を導入するために経費の一部を補助するものです。
この補助金によって事業者が導入できるITツールは、IT導入支援事業者によって登録されたものである必要があります。そのため、IT導入補助金申請の際は、規定されたツールの中から選ぶ形となります。
上記、IT導入補助金で規定された「ITツール」とは、業務効率化のために、新たに導入されるソフトウェア製品やクラウドサービスなどが対象となります。また、申請類型や補助額に応じて、「賃上げ目標の策定」が補助金交付採否においての加点または必須項目となっています。詳細な補助対象や補助率は申請種類によって異なる為、詳しくは公募要領をご確認ください。
※A・B・C-1・C-2・D類型のうちいずれか1類型のみ申請可能。
※1:「プロセス」とは、業務工程や業務種別のことです。
※2:ツール要件(目的)について、詳しくは公募要領をご確認ください。
※3:賃上げ目標について、詳しくは公募要領をご確認ください。
4.今後のIT導入補助金について
2021年10月12日現在は、第3次までが終了しました。次回は第4次分となり、申請締め切りは11月17日(水)17:00となっています。2021年年内は、12月中旬頃に〆切がある第5次分も想定されています。
※引用、参考
- 申請件数及び交付決定件数
(IT導入補助金公式HPより:https://www.it-hojo.jp/applicant/grant_decision.html) - ツール一覧
https://portal.it-hojo.jp/r2/search/?_ga=2.72602263.501118274.1633400428-1694576745.1618882991 - 公募要領
https://www.it-hojo.jp/applicant/how-to-apply.html - 最新のスケジュール
https://www.it-hojo.jp/schedule/
おわりに
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