記事公開日:2022.06.03
最終更新日:2023.01.20
《コラムをご覧の方へ動画限定公開》製造業DX事例研究会
製造業DX事例研究会の紹介動画をコラムをご覧の方へ限定公開中!!
4月の製造業DX事例研究会では以下の内容で講座を実施しました!
- ・第一講座
-
初めてのロボット導入でも多品種少量生産の溶接ロボット活用に成功した事例講座
◆属人化していた熟練技術の溶接作業をロボットで実現!
◆多品種対応を実現した、初めてでも使いこなせるロボット制御システム
◆対象製品の生産性が大幅向上!ロボットを軸にした売上UPの方法とは?
◆板金溶接×DX目指すべき板金溶接加工業の姿とは? - ・第二講座
-
稼働状況の可視化を通じて生産性向上を実現!
従業員24名の製造業のAI活用最新事例講座
◆これまで稼働監視が難しかった工程にAIカメラを導入!
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各講座のポイントは下記をチェック!
- ・第一講座のポイント
-
①職人依存からの脱却と自動化推進の足掛かりを作るため経営者自ら行動した
②ロボット化と並行した製品品質の見直し
③最新技術の活用多品種少量生産の場合はロボット化しやすい類似形状製品を対象とする
④作業分析を行いネックとなっている工程のみをロボット化する
⑤経営者が稼働を見える仕組みと改善のPDCA
⑥若手自ら育つ仕組み作り
⑦経営者自らが果敢にチャレンジしていく姿勢を見せる - ・第二講座のポイント
-
①世の中の便利ツールはアイディア次第(手法(AI)が重要ではない)
②デジタル化(可視化)の過程を通じて従業員のモチベーションUP⇒意識が変わる⇒生産性の向上
③多様な人材を活かして&集めて事業⇒収益へ
2022年 年間スケジュールのご案内
- 4月19日(火)13:00~15:30(開催済み)
- 6月16日(木)WEB開催 経営戦略セミナー研究会全国大会
- 8月25日(木)13:00~15:30 WEB開催
- 9月開催予定 時間未定 工場視察クリニック
- 10月20日(木)13:00~15:30 WEB開催
- 11月18日(金)時間未定 工場視察クリニック
このような企業にお勧め
- 受託型の多品種少量生産で、自動化を上手く進めることができていない企業様
- ベテラン依存から脱却できず、若手も採用できていない製造業経営者様
- 人手不足が深刻化する中で、生産性を高めていきたい製造業経営者様
- 初めてAI化・デジタル化・ロボット化・自動化等に取り組む製造業経営者様
- 今後AI化・デジタル化・ロボット化・自動化等を進めていきたい製造業経営者様
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関連コラム
多品種少量生産ロボット導入における人材育成とは?
2020.11.13
中小製造業における多品種少量生産対応のためロボット導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
近年、人手不足への対応や生産性向上に向けて産業用ロボットの導入が増加しています。
それに伴い産業用ロボットの取り扱いにおける事故(労働災害)件数の増加も懸念されています。
産業用ロボットに関連する事故は重大災害になる可能性が大きく、正しい知識を持った作業者が取り扱う必要があります。
今回は初めてのロボット導入における人材育成について解説していきます。
1.初めてのロボット導入、必要な資格はあるの?
中小製造業において見落としがちな項目として真っ先に挙げられるのが人材育成、特に安全に対する教育についてです。
先にも述べた通り、産業用ロボットに関連する事故は重大災害になる可能性が大きく、ロボットを取り扱う作業者には十分な教育を行う必要があります。
労働安全衛生法では以下のように規定されています。
労働安全衛生法第59条第3項
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-1/hor1-1-1-6-0.htm
以上のように、事業者は産業用ロボットの教示等や検査等の作業に労働者を就かせるときは、その全員に労働安全衛生法第59条第3項に基づき、特別教育を行うことが義務付けられています。
では、具体的にどのような教育を受ける必要があるのでしょうか?
2.産業用ロボットの取り扱いに必要な資格は?
では、労働安全衛生法において産業用ロボットにおける教育がどのように規定されているのか見ていきましょう。
安全衛生特別教育規定
(産業用ロボツトの教示等の業務に係る特別教育)
第十八条 安衛則第三十六条第三十一号に掲げる業務に係る特別教育は、学科教育及び実技教育により行うものとする。
2 前項の学科教育は、次の表の上欄に掲げる科目に応じ、それぞれ、同表の中欄に掲げる範囲について同表の下欄に掲げる時間以上行うものとする。(表)
3 第一項の実技教育は、次の各号に掲げる科目について、当該各号に掲げる時間以上行うものとする。
一 産業用ロボツトの操作の方法 一時間
二 産業用ロボツトの教示等の作業の方法 二時間
科 目
範 囲
時 間
産業用ロボツトに関する知識
産業用ロボツトの種類、各部の機能及び取扱いの方法
二時間
産業用ロボツトの教示等の作業に関する知識
教示等の作業の方法 教示等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法
四時間
関係法令
法、令及び安衛則中の関係条項
一時間
(産業用ロボツトの検査等の業務に係る特別教育)
第十九条 安衛則第三十六条第三十二号に掲げる業務に係る特別教育は、学科教育及び実技教育により行うものとする。
2 前項の学科教育は、次の表の上欄に掲げる科目に応じ、それぞれ、同表の中欄に掲げる範囲について同表の下欄に掲げる時間以上行うものとする。(表)
3 第一号の実技教育は、次の各号に掲げる科目について、当該各号に掲げる時間以上行うものとする。
一 産業用ロボツトの操作の方法 一時間
二 産業用ロボツトの検査等の作業の方法 三時間
科 目
範 囲
時 間
産業用ロボツトに関する知識
産業用ロボツトの種類、制御方式、駆動方式、各部の構造及び機能並びに取扱いの方法 制御部品の種類及び特性
四時間
産業用ロボツトの教示等の作業に関する知識
検査等の作業の方法 検査等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法
四時間
関係法令
法、令及び安衛則中の関係条項
一時間
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-16/hor1-16-1-1-0.htm
以上のように、産業用ロボットの特別教育は規定された時間の教育を受けることが義務付けられています。
3.産業用ロボット特別教育ってどこで受ければいいの?
特別教育は全国各地で行われています。
具体的には、
・ロボットテクニカルセンター
https://www.robotec-center.com/robot_school/course_education/
・安川電機
http://yaskawa-meg.co.jp/tokyo/tokyo-kyouji/
・カワサキロボットサービス
https://www.khi.co.jp/corp/krs/service/introduction/school.html
他にも様々な場所、メーカーで特別教育を受講することが可能です。
導入するロボットメーカーが決まっているのであれば、メーカーの特別教育を受けるのもいいかもしれません。
4.特別教育を受ければロボットは扱えるの?
特別教育を受講すれば、ロボットを扱うのに最低限の教育を受けたと言えるでしょう。
しかし、特別教育を受けたからと言ってその日からロボットを扱えるようになるとは限りません。
ティーチング作業においては専門のティーチング技術者がいるように、非常に難易度の高い作業であり特別教育を受けただけでは実際に現場で使えるレベルには達しないのはお分かり頂けるかと思います。
「ロボット」と一言に言っても、導入するロボットシステムにはそれぞれ特徴があり、中にはカメラ等を用いたビジョンシステムのような付帯機能を持ったシステムを導入する場合もあるでしょう。
そのような場合、カメラやビジョンシステムの知識も最低限必要になってきます。
ロボットを取り扱う人材育成において、そのシステムを専任で任せられる(任せてあげる)人員配置を会社側が考慮する必要があると考えます。
人材不足、特に若手の人材不足に悩む中小製造業においては、最新のロボットシステムを若手に任せることによる新たな技術者の育成が必要ではないでしょうか。
5.おわりに
今回はロボット導入における人材育成について解説しました。
船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。
■セミナー開催のお知らせ
板金・プレス・溶接加工業のAI&ロボット導入!社長セミナー
11/18(水) 10:00~12:00/13:00~15:00
↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください
このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/
■ダウンロード事例集のご案内
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板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート
この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる!
①多品種少量溶接ロボット導入の進め方
②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例
③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html 中小製造業における多品種少量生産対応のためロボット導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
近年、人手不足への対応や生産性向上に向けて産業用ロボットの導入が増加しています。
それに伴い産業用ロボットの取り扱いにおける事故(労働災害)件数の増加も懸念されています。
産業用ロボットに関連する事故は重大災害になる可能性が大きく、正しい知識を持った作業者が取り扱う必要があります。
今回は初めてのロボット導入における人材育成について解説していきます。
1.初めてのロボット導入、必要な資格はあるの?
中小製造業において見落としがちな項目として真っ先に挙げられるのが人材育成、特に安全に対する教育についてです。
先にも述べた通り、産業用ロボットに関連する事故は重大災害になる可能性が大きく、ロボットを取り扱う作業者には十分な教育を行う必要があります。
労働安全衛生法では以下のように規定されています。
労働安全衛生法第59条第3項
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-1/hor1-1-1-6-0.htm
以上のように、事業者は産業用ロボットの教示等や検査等の作業に労働者を就かせるときは、その全員に労働安全衛生法第59条第3項に基づき、特別教育を行うことが義務付けられています。
では、具体的にどのような教育を受ける必要があるのでしょうか?
2.産業用ロボットの取り扱いに必要な資格は?
では、労働安全衛生法において産業用ロボットにおける教育がどのように規定されているのか見ていきましょう。
安全衛生特別教育規定
(産業用ロボツトの教示等の業務に係る特別教育)
第十八条 安衛則第三十六条第三十一号に掲げる業務に係る特別教育は、学科教育及び実技教育により行うものとする。
2 前項の学科教育は、次の表の上欄に掲げる科目に応じ、それぞれ、同表の中欄に掲げる範囲について同表の下欄に掲げる時間以上行うものとする。(表)
3 第一項の実技教育は、次の各号に掲げる科目について、当該各号に掲げる時間以上行うものとする。
一 産業用ロボツトの操作の方法 一時間
二 産業用ロボツトの教示等の作業の方法 二時間
科 目
範 囲
時 間
産業用ロボツトに関する知識
産業用ロボツトの種類、各部の機能及び取扱いの方法
二時間
産業用ロボツトの教示等の作業に関する知識
教示等の作業の方法 教示等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法
四時間
関係法令
法、令及び安衛則中の関係条項
一時間
(産業用ロボツトの検査等の業務に係る特別教育)
第十九条 安衛則第三十六条第三十二号に掲げる業務に係る特別教育は、学科教育及び実技教育により行うものとする。
2 前項の学科教育は、次の表の上欄に掲げる科目に応じ、それぞれ、同表の中欄に掲げる範囲について同表の下欄に掲げる時間以上行うものとする。(表)
3 第一号の実技教育は、次の各号に掲げる科目について、当該各号に掲げる時間以上行うものとする。
一 産業用ロボツトの操作の方法 一時間
二 産業用ロボツトの検査等の作業の方法 三時間
科 目
範 囲
時 間
産業用ロボツトに関する知識
産業用ロボツトの種類、制御方式、駆動方式、各部の構造及び機能並びに取扱いの方法 制御部品の種類及び特性
四時間
産業用ロボツトの教示等の作業に関する知識
検査等の作業の方法 検査等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法
四時間
関係法令
法、令及び安衛則中の関係条項
一時間
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-16/hor1-16-1-1-0.htm
以上のように、産業用ロボットの特別教育は規定された時間の教育を受けることが義務付けられています。
3.産業用ロボット特別教育ってどこで受ければいいの?
特別教育は全国各地で行われています。
具体的には、
・ロボットテクニカルセンター
https://www.robotec-center.com/robot_school/course_education/
・安川電機
http://yaskawa-meg.co.jp/tokyo/tokyo-kyouji/
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他にも様々な場所、メーカーで特別教育を受講することが可能です。
導入するロボットメーカーが決まっているのであれば、メーカーの特別教育を受けるのもいいかもしれません。
4.特別教育を受ければロボットは扱えるの?
特別教育を受講すれば、ロボットを扱うのに最低限の教育を受けたと言えるでしょう。
しかし、特別教育を受けたからと言ってその日からロボットを扱えるようになるとは限りません。
ティーチング作業においては専門のティーチング技術者がいるように、非常に難易度の高い作業であり特別教育を受けただけでは実際に現場で使えるレベルには達しないのはお分かり頂けるかと思います。
「ロボット」と一言に言っても、導入するロボットシステムにはそれぞれ特徴があり、中にはカメラ等を用いたビジョンシステムのような付帯機能を持ったシステムを導入する場合もあるでしょう。
そのような場合、カメラやビジョンシステムの知識も最低限必要になってきます。
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人材不足、特に若手の人材不足に悩む中小製造業においては、最新のロボットシステムを若手に任せることによる新たな技術者の育成が必要ではないでしょうか。
5.おわりに
今回はロボット導入における人材育成について解説しました。
船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。
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11/18(水) 10:00~12:00/13:00~15:00
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板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート
この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる!
①多品種少量溶接ロボット導入の進め方
②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例
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中小・零細製造業のデジタル化【基幹システム導入_ベンダー検討前編】
2021.07.16
1.はじめに
本コラムでは、情報システム、いわゆる情シス部隊が存在しない企業様において、新たに基幹システム(生産管理、工程管理、会計管理、購買管理といった複数の機能群を有し、一つのデータベースで統合したシステム、ERPともいう)を導入する場合の検討から導入、活用までの流れについて、数回のシリーズに分けてお届けさせていただきます。
第3回の今回は、システムベンダーを比較検討する際のポイントについて解説いたします。
2.前回までの振り返りと本コラム内容について
前回までのコラムでは、検討開始の初動から仕様検討を開始するまでの間に実施することとして、(1)プロジェクトチーム体制(2)目的(3)導入範囲(4)目標・期待効果といった項目についてと、導入するシステムの仕様概要を決定し、ベンダーとのお打ち合わせに必要な情報、書類(業務フローとシステムに期待する必要機能のリスト)を準備するという段階までの解説をしました。
本コラムでは、導入するシステムベンダーに期待する内容についてポイントを解説いたします。ここでいうシステムベンダーとは、「システムを提供、導入を支援する」企業を指しています。
3.システムベンダーの検討
ここまでで、導入するシステムの仕様概要を決定し、ベンダーの選定とお打ち合わせに必要な書類(業務フローとシステムに期待する必要機能のリスト)が準備できましたので、実際に複数のベンダーにコンタクトを取って、お打ち合わせを開始できる状態にまで到達しました。
ベンダーを決めるにあたっては、(1)支援内容、(2)仕様検討の進め方(3)導入実績、(4)ベンダーの会社状況、(5)システムの基本設計、(6)コストとスケジュール といったことを検討する必要があります。
(1)支援内容について解説します。
当たり前ですが、システム導入は入れて終了ということではなく、入れた機能が現場で、期待した性能を発揮する状況まで運用改善、使い方の指導をするまでをサポートすることを含めた内容で付き合ってくれる会社を選ぶべきです。そうしないと、現場に新たに導入したシステムが根付かない、または、最低限の機能しか使われないといった事態になり、システム導入が失敗となってしまいます。また、このような失敗は、システム導入投資のみならず、デジタル化案件の投資全般に懐疑的な印象を持たせる要因になり、デジタル化を進めたい企業にとっては、デジタル化足止めの要因となる可能性があるので、優先度が高い評価ポイントと考えています。
(2)仕様検討の進め方について解説します。
ベンダーとの仕様・機能についてお打ち合わせは大きく分けて、2つの種類が考えられます。1つ目は、「仕様概要検討→見積り→発注→契約後に詳細仕様検討→要件定義」する場合。2つ目は、「詳細仕様検討→見積→発注→要件定義」する場合です。この2つのパターンの大きな違いは、「発注後のコスト変動の大きさ」だと考えています。どちらのパターンでも要件定義作業の中で必要機能が増えた場合、その開発にかかる費用は追加となります。通常、仕様の詳細検討や要件定義を行う作業は、大きな工数・コストがかかります。そのため、これらは、一般的には契約後に行うことが多いです。しかし、実際にこれらの作業を行うと、自社内で検討していた時には出てこなかった要望が出てきて、当初よりも必要な仕様・機能が大幅に増えることも珍しくありません。そうなると、追加の開発費用が発生し、契約前の見積価格よりも高額になり、やむなく、機能を減らすといった事態になります。それを防止するためにも、自社が必要としている機能は、ベンダーとのお打ち合わせを開始する前に出来るだけ、洗い出しておいて、早々にベンダーに対応可否と対応内容を検討してもらうことで、初回の見積内容の精度を上げてもらうことが重要です。
4.おわりに
以上の内容を踏まえてベンダー選定を実施していただくことで、自社が検討の主導権を握ることが可能になり、ベンダー決定・契約後の予定変更を抑制することが可能になると考えています。
中小・零細製造業のデジタル化【基幹システム導入_ベンダー検討前編】の解説は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
以下のダウンロードレポートでは、工場のAI活用事例についてより詳しく解説しています。
下記のバナーからダウンロード頂き工場のAI活用にお役立て下さい。
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営業部門がまだまだ属人的で、営業マン個々人の経験や勘に依存していると感じている”メーカー経営者”の方
製造部門では熟練技術・職人的な業務があり、属人化・ブラックBOX化していると感じている”メーカー経営者”の方
生産技術・生産管理部門も熟練者に知見とノウハウが集中して、標準化されていないと感じている”メーカー経営者”の方
営業管理・生産管理・原価管理等の基幹システムに課題があり、非効率的で何か改善が必要と感じている"メーカー経営者"の方
本セミナーで学べるポイント
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【4】基幹システムの構築にAIを活用してバックオフィス系の効率化を推進しているメーカーA社の事例
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〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。
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2021/08/25 (水)
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2021/08/26 (木)
13:00~15:00
2021/09/07 (火)
13:00~15:00
2021/09/08 (水)
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https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 1.はじめに
本コラムでは、情報システム、いわゆる情シス部隊が存在しない企業様において、新たに基幹システム(生産管理、工程管理、会計管理、購買管理といった複数の機能群を有し、一つのデータベースで統合したシステム、ERPともいう)を導入する場合の検討から導入、活用までの流れについて、数回のシリーズに分けてお届けさせていただきます。
第3回の今回は、システムベンダーを比較検討する際のポイントについて解説いたします。
2.前回までの振り返りと本コラム内容について
前回までのコラムでは、検討開始の初動から仕様検討を開始するまでの間に実施することとして、(1)プロジェクトチーム体制(2)目的(3)導入範囲(4)目標・期待効果といった項目についてと、導入するシステムの仕様概要を決定し、ベンダーとのお打ち合わせに必要な情報、書類(業務フローとシステムに期待する必要機能のリスト)を準備するという段階までの解説をしました。
本コラムでは、導入するシステムベンダーに期待する内容についてポイントを解説いたします。ここでいうシステムベンダーとは、「システムを提供、導入を支援する」企業を指しています。
3.システムベンダーの検討
ここまでで、導入するシステムの仕様概要を決定し、ベンダーの選定とお打ち合わせに必要な書類(業務フローとシステムに期待する必要機能のリスト)が準備できましたので、実際に複数のベンダーにコンタクトを取って、お打ち合わせを開始できる状態にまで到達しました。
ベンダーを決めるにあたっては、(1)支援内容、(2)仕様検討の進め方(3)導入実績、(4)ベンダーの会社状況、(5)システムの基本設計、(6)コストとスケジュール といったことを検討する必要があります。
(1)支援内容について解説します。
当たり前ですが、システム導入は入れて終了ということではなく、入れた機能が現場で、期待した性能を発揮する状況まで運用改善、使い方の指導をするまでをサポートすることを含めた内容で付き合ってくれる会社を選ぶべきです。そうしないと、現場に新たに導入したシステムが根付かない、または、最低限の機能しか使われないといった事態になり、システム導入が失敗となってしまいます。また、このような失敗は、システム導入投資のみならず、デジタル化案件の投資全般に懐疑的な印象を持たせる要因になり、デジタル化を進めたい企業にとっては、デジタル化足止めの要因となる可能性があるので、優先度が高い評価ポイントと考えています。
(2)仕様検討の進め方について解説します。
ベンダーとの仕様・機能についてお打ち合わせは大きく分けて、2つの種類が考えられます。1つ目は、「仕様概要検討→見積り→発注→契約後に詳細仕様検討→要件定義」する場合。2つ目は、「詳細仕様検討→見積→発注→要件定義」する場合です。この2つのパターンの大きな違いは、「発注後のコスト変動の大きさ」だと考えています。どちらのパターンでも要件定義作業の中で必要機能が増えた場合、その開発にかかる費用は追加となります。通常、仕様の詳細検討や要件定義を行う作業は、大きな工数・コストがかかります。そのため、これらは、一般的には契約後に行うことが多いです。しかし、実際にこれらの作業を行うと、自社内で検討していた時には出てこなかった要望が出てきて、当初よりも必要な仕様・機能が大幅に増えることも珍しくありません。そうなると、追加の開発費用が発生し、契約前の見積価格よりも高額になり、やむなく、機能を減らすといった事態になります。それを防止するためにも、自社が必要としている機能は、ベンダーとのお打ち合わせを開始する前に出来るだけ、洗い出しておいて、早々にベンダーに対応可否と対応内容を検討してもらうことで、初回の見積内容の精度を上げてもらうことが重要です。
4.おわりに
以上の内容を踏まえてベンダー選定を実施していただくことで、自社が検討の主導権を握ることが可能になり、ベンダー決定・契約後の予定変更を抑制することが可能になると考えています。
中小・零細製造業のデジタル化【基幹システム導入_ベンダー検討前編】の解説は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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~営業担当者と顧客の商談情報をデータベース化&AI解析して見積改善&営業力UP!~
【2】製造部門でAIを活用して、熟練技術・職人技術をデジタル化して標準化しているメーカーN社の事例
~熟練者・ベテラン職人の勘と経験をAIでルール化・標準化して未熟練者に技術を継承!~
【3】生産管理部門でAIを活用して、設計のAI化や生産計画のAI化に取り組んでいるメーカーU社の事例
~熟練者・経験豊富な特定人材に依存している業務をAI化して省力化&効率化!~
【4】基幹システムの構築にAIを活用してバックオフィス系の効率化を推進しているメーカーA社の事例
~販売・仕入・在庫・原価管理や生産管理システムを根本的に改革!~
【5】経営全般にAIを活用して技術の見える化・デジタル化をしてDX化に邁進しているメーカーN社の事例
~属人的・職人的・勘と経験依存の経営からデジタルデータを活用した経営へ~
日時・会場
〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。
〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。
開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能)
2021/08/25 (水)
13:00~15:00
2021/08/26 (木)
13:00~15:00
2021/09/07 (火)
13:00~15:00
2021/09/08 (水)
13:00~15:00
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DXで生産性を向上させている製造業の特徴
2022.02.15
1.中小企業・小規模事業者の生産性
経済産業省が発行した「DXレポート」では、製造業でのDX推進の意識は、まだまだ低い傾向にあります。
一方で同省の「製造就業者数の推移」によると、製造業の就業者数は他の業界に比べ下降傾向にあり、DX化による属人化を排除すること、生産性を向上させることは急務なテーマといえます。
同省が発行した「中小企業・小規模事業者の生産性向上について」では、中小企業の生産性が製造業と非製造業において、ともに減少傾向にあることを紹介しています。
1996年から2016年の11年間にかけて、製造業では3.2%減少し、非製造業では9.2%減少しています。
その一方では、大企業は製造業で13.4%、非製造業では8.1%増加しています。
2.人時生産性とは
人時生産性とは、1人単位時間あたり、どれだけ「付加価値」を生み出すことができたのかを表します。
「付加価値」とは主に「売上」や「粗利」として定義する事が多く、人時生産性1人単位時間あたりの「粗利」を上昇させる事で、残業代を低減し、余った時間を生産部門に注力させる事で、結果的に全社の業績を向上する事に繋がります。
少し見方を変えると「各スタッフが時間をどれだけ有意義に活用できたか」ということになり、スタッフの働く意欲向上も期待できます。
では、生産性を向上させている製造業の特徴は、どのような内容でしょうか?
3.生産性を向上させている製造業の特徴
生産性を向上させている製造業の特徴はDX化を上手に実施している事です。
多くの中堅・中小の製造業は、生産計画や資材調達等が属人的になっていますが、それでも長年培ってきたノウハウを駆使し、部品や製品を造り、納期迄に納めることで、お客様から高い評価を得ています。
しかしながら特急の受注や急な仕様変更などが発生する事で、属人化した特定のスタッフにより多くの負担が掛かり、そのスタッフがいなくては会社がまわらないというリスクも同時に抱えてしまっています。
DX化を上手に推進できている中堅中小企業では、属人的になっている業務、非効率的に行っている業務、二重三重に行っている業務の洗い出しを行い、これをシンプルに標準化する為の統合基幹システム(ERP)を投資し、上手く活用する事で、スタッフ各々の業務時間短縮を伴う業務改善を行っています。
ここで重要なのは、掛かる業務時間のBefore→Afterを必ず検証するという事です。
これまで得意先から受注があった際に、生産計画を作成して製造指示を出す迄の時間が6時間掛かっていたものが、「納期」「ロット」「工程能力」「工順」「BOM」「不良率」等の要素から自動計算し、30分で製造指示ができるようになった事例においては、Before360分→After30分になった事になります。
4.生産性を向上させるための統合基幹システム(ERP)とは
統合基幹システム(ERP)とは、経営活動に欠かせない販売系システム、購買系システム、生産系システム、会計系システムの数々を統合した総合的ITシステムです。
販売/生産/購買/在庫/原価/会計/顧客といったそれぞれの業務の情報(データ)を総合的に管理し、1つのデータベースで情報を扱うことで、各システムでの情報活用を得意としています。
この統合基幹システム(ERP)があることで今まで発生していた二重三重のデータ入力業務を排除したり、企業のビジネスプロセスを、組織全体を俯瞰しながら設計し、業務効率を大幅に向上したりと、中堅中小製造業の生産性を向上するための救世主になる可能性があります。
■“中小製造業の基幹システム導入”最新事例レポート
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中小製造業の基幹システム導入事例と導入効果、取り組みのポイントをご紹介します!!
「こうなりたい!」と思っている経営者様におすすめ
正確な在庫情報を把握したい
毎月の棚卸回数を減らしたい
棚卸業務による残業を削減したい
各担当者のExcelやAccessによるデータ分散を無くしたい
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■オンラインセミナー開催のお知らせ
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【このような方にオススメ】
従業員30名~200名の板金・プレス・溶接加工業の社長様
人手の掛かる作業や二重三重の生産管理・購買管理・原価管理業務が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様
工程毎の工数、製品毎の原価等を把握し現場改善を進めたいがどのようにはじめたら良いか分からない社長様
生産管理・基幹システムを入れ替えて効率を上げたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様
職人・属人化している生産管理・購買管理・原価管理業務が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様
【開催日程】
全てオンライン開催となります
2022/03/01 (火) 13:00~15:00
2022/03/03 (木) 13:00~15:00
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このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/
[sc name="dx-system"][/sc] 1.中小企業・小規模事業者の生産性
経済産業省が発行した「DXレポート」では、製造業でのDX推進の意識は、まだまだ低い傾向にあります。
一方で同省の「製造就業者数の推移」によると、製造業の就業者数は他の業界に比べ下降傾向にあり、DX化による属人化を排除すること、生産性を向上させることは急務なテーマといえます。
同省が発行した「中小企業・小規模事業者の生産性向上について」では、中小企業の生産性が製造業と非製造業において、ともに減少傾向にあることを紹介しています。
1996年から2016年の11年間にかけて、製造業では3.2%減少し、非製造業では9.2%減少しています。
その一方では、大企業は製造業で13.4%、非製造業では8.1%増加しています。
2.人時生産性とは
人時生産性とは、1人単位時間あたり、どれだけ「付加価値」を生み出すことができたのかを表します。
「付加価値」とは主に「売上」や「粗利」として定義する事が多く、人時生産性1人単位時間あたりの「粗利」を上昇させる事で、残業代を低減し、余った時間を生産部門に注力させる事で、結果的に全社の業績を向上する事に繋がります。
少し見方を変えると「各スタッフが時間をどれだけ有意義に活用できたか」ということになり、スタッフの働く意欲向上も期待できます。
では、生産性を向上させている製造業の特徴は、どのような内容でしょうか?
3.生産性を向上させている製造業の特徴
生産性を向上させている製造業の特徴はDX化を上手に実施している事です。
多くの中堅・中小の製造業は、生産計画や資材調達等が属人的になっていますが、それでも長年培ってきたノウハウを駆使し、部品や製品を造り、納期迄に納めることで、お客様から高い評価を得ています。
しかしながら特急の受注や急な仕様変更などが発生する事で、属人化した特定のスタッフにより多くの負担が掛かり、そのスタッフがいなくては会社がまわらないというリスクも同時に抱えてしまっています。
DX化を上手に推進できている中堅中小企業では、属人的になっている業務、非効率的に行っている業務、二重三重に行っている業務の洗い出しを行い、これをシンプルに標準化する為の統合基幹システム(ERP)を投資し、上手く活用する事で、スタッフ各々の業務時間短縮を伴う業務改善を行っています。
ここで重要なのは、掛かる業務時間のBefore→Afterを必ず検証するという事です。
これまで得意先から受注があった際に、生産計画を作成して製造指示を出す迄の時間が6時間掛かっていたものが、「納期」「ロット」「工程能力」「工順」「BOM」「不良率」等の要素から自動計算し、30分で製造指示ができるようになった事例においては、Before360分→After30分になった事になります。
4.生産性を向上させるための統合基幹システム(ERP)とは
統合基幹システム(ERP)とは、経営活動に欠かせない販売系システム、購買系システム、生産系システム、会計系システムの数々を統合した総合的ITシステムです。
販売/生産/購買/在庫/原価/会計/顧客といったそれぞれの業務の情報(データ)を総合的に管理し、1つのデータベースで情報を扱うことで、各システムでの情報活用を得意としています。
この統合基幹システム(ERP)があることで今まで発生していた二重三重のデータ入力業務を排除したり、企業のビジネスプロセスを、組織全体を俯瞰しながら設計し、業務効率を大幅に向上したりと、中堅中小製造業の生産性を向上するための救世主になる可能性があります。
■“中小製造業の基幹システム導入”最新事例レポート
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「こうなりたい!」と思っている経営者様におすすめ
正確な在庫情報を把握したい
毎月の棚卸回数を減らしたい
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生産管理・基幹システムを入れ替えて効率を上げたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様
職人・属人化している生産管理・購買管理・原価管理業務が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様
【開催日程】
全てオンライン開催となります
2022/03/01 (火) 13:00~15:00
2022/03/03 (木) 13:00~15:00
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このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。
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