記事公開日:2024.04.09
最終更新日:2024.07.05
製造業経営者が知っておきたいChatGPT活用手順
ChatGPTの登場により、AIが身近なものになってきました。
業務にChat-GPTを取り入れ、業務効率化、生産性向上に取り組む企業も増えています。
今回は、製造業におけるChatGPT活用について、その活用シーンや、活用手順を紹介します。
1.ChatGPTとは
ChatGPT とは OpenAI により研究開発された、AI を用いた自然言語処理の技術であり、チャット(対話)形式で質問や指示を投げかけることで、AI がその回答を生成し、返してくれる仕組みです。検索エンジン等との違いは、質問や指示に対し、予め用意した回答を返すのではなく、AI が内容を理解した上で、都度、最適な回答を生成してくれるところにあります。
▼ChatGPTに関する説明は以下のページもご覧ください。
https://smart-factory.funaisoken.co.jp/glossary/230124/
2.ChatGPTが得意なこと
ChatGPTは、自然な会話を理解し、適切な返答を生成することが得意です。また、大量のデータから学習するため、複雑な問題にも対応できます。
具体的には、製造業における、製品開発や生産計画の最適化、顧客サポートなど、さまざまな業務に活用できます。
3.製造業におけるChatGPT活用シーン
製造業においてChatGPTを活用する場面は多岐にわたります。例えば、以下のようなシーンで活用されています。
・ChatGPTを活用した製品企画・開発
製品企画・開発のアイデアを発展させるためのブレインストーミングや、市場のトレンド、顧客のフィードバックに基づいた新製品のコンセプト作成等、企画・開発業務にかかっていたリソースの削減が可能となります。
・ChatGPTを活用した生産計画の最適化
これまでの販売実績や、販売数の伸び、在庫回転率、リードタイム等の情報をChatGPTが学習、分析し、需要予測や在庫管理の最適化を行います。これにより、生産効率の向上や欠品率及び、余剰在庫の削減が可能となります。
・ ChatGPTを活用した製品の品質管理
製造・生産工程における検査データや、欠陥データ、製品の不具合、故障情報等、品質管理に関する情報をChatGPTに学習させ、収集・分析することで、欠陥や不具合の要因や解決策のアイデアを得ることが可能になります。
・ChatGPTを活用した顧客サポート
顧客からの問合せや、それに対する回答をChatGPTに学習、蓄積することで、経験の浅いスタッフでも、顧客からの問い合わせに迅速かつ適切に対応することが可能になります。
4.ChatGPT活用時の注意点
ChatGPTを活用する際、以下のような注意点があります。
・データの品質
ChatGPTは大量のデータから学習しますが、データの品質が低い場合、生成される情報の精度も低くなる可能性があります。データの品質管理には注意が必要です。
・プライバシーとセキュリティ
ChatGPTを活用する際には、顧客情報や機密情報などのプライバシーとセキュリティに十分な配慮が必要です。情報漏洩やセキュリティ侵害を防ぐための対策が必要です。
また、著作権に関する注意も必要です。
5.製造業におけるChatGPT活用手順
製造業におけるChatGPTの活用手順は以下の通りです。
Step 1: 目的の明確化と目標設定
ChatGPTを活用する目的・ねらいや、解決したい課題・ニーズを明確にします。例えば、生産効率の向上や顧客サポートの強化など、具体的な目標を設定します。
Step 2: 要件の検討と決定
ChatGPTを活用する対象業務や、業務上での活用イメージ、必要なアウトプット、アウトプットを得るためのデータ項目等、要件を検討・決定します。
Step 3: データの収集と整理
ChatGPTを活用するために必要なデータを収集し、整理します。データの量や品質が重要になるため、データが無い場合は、その収集に時間がかかる場合があります。
Step 4: ChatGPTモデルの構築と学習
収集したデータを使用して、ChatGPTモデルを構築し、学習させます。合わせて、ChatGPTから出力される回答の質や精度を設定・調整します。
Step 5: テスト
ChatGPTのテストを行います。
Step 6: 評価と改善
ChatGPTの性能を評価し、必要に応じて改善を行います。ユーザーのフィードバックを活用して、継続的に改善していきます。
Step 7: 運用と管理
ChatGPTを運用し、定期的なメンテナンスや管理を行います。必要に応じて、モデルの再学習や更新を行い、システムの性能を維持します。
上記の手順により、ChatGPTを導入することで、経営・業務にChatGPTを効果的に活用し、業務効率の向上や競争力の強化への貢献が期待できます。
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